成田名瑠子著"東京すみっこごはん 雷親父とオムライス"
を読みました。
シリーズの2冊目です。
NPO法人のすみっこごはんです。
最大6人まで夕方に集まってお金を出し合って籤で
当番になった人が買い物に行って料理をして
いっしょに食事をします。
"本物の唐揚げみたいに"
沙也は声優の養成の専門学校の学生です。
友達になった穂波は先生に認められどんどん能力を
磨いています。
沙也は自信を無くし退学しようかと悩んでいます。
ふらっとすみっこごはんの建物に出会いました。
2度目に来た時に当番になりました。
前回と同じ唐揚げを作ることにしました。
"失われた筑前煮を求めて"
有村は妻を亡くし一人暮らしの老人です。
あちこちで能書きを垂れてうるさがられています。
有村もすみっこごはんに行きつきました。
初日に当番に当たってしまいました。
妻はよく筑前煮を作ってくれました。
それを思い出して筑前煮を作ることにしました。
レシピを読まず適当に作ったためひどいものができました。
楓が手伝ってくれて筑前煮の練習をしました。
だんだんと上手く作れるようになりましたが妻が作って
くれたものとは何か違います。
一体の土地が再開発される計画がありすみっこごはんの
建物も対象になっています。
"雷親父とオムライス"
秀樹は小学生です。
有村のあとをつけてきてすみっこごはんにきました。
母親は何かと干渉する人です。
2回目に来た時に秀樹は有村とペアで登板になりました。
オムライスを作ることにしました。
母親は食材は有機野菜しか使わないというようなうるさい
人です。
秀樹は家とは違う世界に出会いました。
有村と電車で小淵沢まで出かけ山や畑に触れました。
有村さんは倒れて病院へ運ばれ逝ってしまいました。
"ミートローフへの招待"
再開発の話しが出てからぎくしゃくとしてきました。
なぜか保健所の立ち入り検査が入ったりします。
誰も来ない日が続きます。
田上は誰かが開発業者のスパイとなってみんなを
掻きまわしているのではと考えます。
田上は息子が大学生になり家を出て行った時期に
とてもつらい思いをしました。
乗り越えさせてくれたのがすみっこごはんです。
すみっこごはんを守りたいと思います。
すみっこごはんはここに集まる人たちの癒しの場所です。
ごはんを作ってみんなで食べて楽しそうです。