廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

あしたの私はどこにいる

2008-05-12 22:22:22 | Weblog
 週末にレンタル屋で借りた映画『あしたの私のつくり方』を見た。 主演女優は成海璃子さんですか、この人の映画は初めて見ると思います。 物語は最初普通のホームドラマの様に始まったがやがて異様な方向へ動き出す。 主人公の家族は夫婦に息子と娘の”昔の標準家庭”で傍目には幸せに見えたのだがやがて夫婦の間に行き違いが多くなって離婚、主人公は母親と二人暮らしになる。 一方で主人公の通っている学校も良くも悪くも”今の子供の世界”だった。 最初、クラスには浮いている感じのいじめられっ子がいたが、彼女が転校すると今度はそれまでいじめる側だったクラスのリーダー格の女の子がささいな失敗をきっかけにいじめられる側に変わってしまうのだ。 主人公はその子と小学校の卒業式で話をした事がきっかけで彼女に興味を持つ事になる...

 そして物語は中学生編へ。 主人公はあるきっかけで小学校時代にいじめられていた女の子が他県の学校に引っ越したと知り、彼女の知り合いから携帯メールアドレスを聞き出し、そして主人公と彼女との携帯メールを通じての奇妙な交流が始まる...とそんなお話なのだが、噂には聞いていたけどやはり今の中・高生への携帯やメールの普及率がすごいと感じられた。 私の高校時代、私の前後の席の女子が手紙を授業中にやり取りし、私が”中継役”になった事があるが、今なら携帯をサイレントモードにしてメールをやり取り出来るのだろうなと思いながら見ていた。

                 

 それにしても今の学校って息苦しいところがあるのだなとこの映画を見ていて思った。 私は”群れるのが嫌い”なタイプでいつも単独行動だったが、それも男子だから出来たのであって、女子でグループに入らない”一匹狼”状態で学校生活を送るのは容易では無く、いじめの対象にもなりやすいのだと思わされた。 この映画の中でも主人公が元いじめられっ子に対して現在メンバー構成が奇数になっている状態のグループに入ったらいいよとアドバイスする場面があったりして、そんな事まで気を遣いながら今の子は学校生活を送っているのかと思ったりしました。

                  

舞鶴・高1殺害 抵抗?爪に皮膚片 容疑者特定へDNA鑑定(産経新聞) - goo ニュース

 この事件、被害者の足取りも比較的はっきりしていて遺留物なども多数見付かっているけどなかなか犯人が捕まらないな。 もしかしたらそれなりの目星は付いているけど決定的証拠を押さえるまで泳がしているのだろうか...? それにしても気になるのが被害者である女生徒の行動で、夜中の日付も変る程の遅い時間に家を抜け出して街灯も少ない夜の田舎町を長々と歩き回っている事です。 大人の、それも男の私でさえ人気の無い深夜に一人で歩くのは怖いのに何て無茶をしていたのかと... 被害者のやっていた携帯ブログの文面から察するとまるでわざと危ない事をしてスリルを楽しんでいたのではないかとさえ思えてしまいます。

 この事件のキーワードの一つとして、被害者が不登校状態だったと言うのが気になります。 学校に居場所が無く、かと言って何か他に夢中になれるものに出会えなくて、もしかしたら危ない事い自分から身をさらして生きている実感を求めていたのではないかとさえ思ってしまいますが。 この事件はとにかくまず犯人を捕まえる事が先ですが、その後は犯人像よりもむしろ事件の背景をもっと掘り下げた取材をして今の学校や子供の置かれている環境について考えるべきなのではと、余りに謎の多い今回の被害者女性の行動を聞くにつれて考えています。 十年後くらいにこの事件についての調査を元に書かれたルポルタージュが出版されているかも知れないですけど...

                       

 大リーグのカンザスシティー(ロイヤルズ)を解雇された野茂投手がイーグルス入りするとかしないとか、そんな報道がされているな。 大リーグに行く時は色々とあった彼ですが、社会人野球が衰退する一方の日本に身銭を切って『NOMOベースボールクラブ』(大阪府堺市)を設立するなど日本球界への思いは今でもあると思いますし、出来れば現役生活の最後は日本でと思っているのですけど...


 ...以上です。
コメント
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