キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

鳥そばは塩がいいね

2018年02月17日 | Weblog
3時に目が覚めて、携帯でblog原稿を書いたり、本を読んでいたが、6時に眠くなり目覚ましをかけて寝た。
7時時半に目覚ましで起きたが寝足りない感じがしたので、深い眠りの時に起きたのだろうか、いい睡眠と寝起きにはタイミングがあって難しい。

「NICO」のカンパーニュにレタス、胡瓜、ボロニアソーセージ、バタ、チーズ、辛子でサンドイッチを食べ、牛乳を温めて飲み、第2段で、餡まんを温めほうじ茶を飲んで朝飯にした。

10時過ぎまで書き物をして、下の息子と散歩に出る。
最近、東に向かって歩いても杉山が閉まってしまい、ヤオマサくらいしか目的地がなくなり一寸寂しい。
ヤオマサでは、浅利、エイ、鯵を買った。
帰りに農家で葱、人参、聖護院大根を買う。
ここはバアサンが裏庭で作っている野菜を何でも50円で売っているので、近所の主婦の人気スポットで、この時も後からオバサンがやって来て葱を買って帰った。

昼は昨日から娘が鶏胸肉の低温調理を妻がスープを作っていて、鶏そばの準備がされていた。
何時ものように各人の好みに作って食べたが、塩にスープを入れて、麺を固茹でにし、鶏、三つ葉、なると巻き、支那竹、白髪葱、柚をトッピングして食べた。
Fucking delicious! Tre Tre Bon! 酷く美味かったなあ。

羽生が滑るってんで、お茶を持って母の居間に移動してTVを観てたが、何時になっても出てこないので、2階に上がろうと台所に湯呑みを置きにいったら、妻と娘と息子がTVを観ていて、この次だと言うもんだから母の居間に帰り暫し待った。
実にいい出来だったが、数ヵ月の休みで身体の手入れが出来たのだろう。
精神的にも強い子なんだね。
待っている間に、宮城谷昌光「随想春夏秋冬」を読んだが、文章が上手く感心しました。

遅々として進まない本の整理をしたが、時々こんな本を持っていたのかと、一寸感動して中を改めるので、ものを整理する能力がないなあと思いながらも楽しんでいる。
まあ、何時ものことです。
しかし、本も着物の手入れと一緒で、年に一度は虫干しが必要で、埃をはたいて風に当てる必要があるから、こういった作業も限がないんだろうね。
だとすれば楽しみながらやるに如くはなしだ。

辺りが暗くなってきたが、寒さも和らぎ明るい感じがしてきて春の夕暮れの楽しさを感じる。
雨戸を閉めて、風呂に入って寝巻きに着替えた。
台所では妻が寿司を作っていたが、カレーと寿司は嬉々として作る。
買って来た鯵は三枚に下ろして塩をして酢に潜らせていたが、エイは放置されていたので、塩水で洗い、酒を多目にしたに汁で煮た。
最後に煮汁を煮詰めたが、麦乙湯割りを呑み始めたので、煮詰めが足りず薄味になってしまった。
寿司の種は鮪2種と帆立が買い足してあり、卵焼きと干瓢を作ってあった。

麦乙湯割り2杯とコニャック湯割りを呑み、NHK7時のニュースを観たが、頭のニュースが羽生で、NHKもニュースとバラエティーを混同してないか、3時間前から会場に並んでいるアホなオバサンに迎合するようじゃ、見識を疑わざるを得ない。
もっとも端そんなものは無かったのかもしれないが。

「美の壺」薪ストーブを観る。
散歩の途中でも煙突と薪を観るので、薪ストーブはかなりの家に入り込んでるなと思う。
子供の頃は風呂を薪で炊いていたので、父が裏庭で薪割りをしていたのをよく眺め、小学校の半ば頃には手伝った記憶があるが、当時はどの家でも男の仕事だった。
薪をくべて火を眺めてるだけで楽しかったね。
電気、ガス、石油で熱源が各部屋に分散した今、家族の集まる場所として薪ストーブは魅力的なものになっている。

8時になったので、コニャックの湯割りとつまみを持って母の居間に移動して山田五郎の美術館巡りを一緒に観る。
日本工芸館の棟方志功と柳宗悦の展示を案内していたが、宗像志功は青森と大原美術館で観ているが、若い頃TVで板に顔をくっつけるようにして彫ってる姿に魅せられ、中公文庫の「板極道」を読んだ。
番組では初めて観る若い頃の写真、映像もあり、戦争中福光に疎開したことなども紹介され興味深かった。
河井寛次郎は講談社文芸文庫にその名があり、てっきり文筆家と思っていたが、棟方志功ともっとも親しく付き合った京都の陶芸家であったことを知った。
手元に「火の誓い」があり、「人間国宝や文化勲章に推挙されても応じることなく、一陶工として独自の陶芸美の世界を切り拓き、ついには焼き物の枠を越えた無私普遍の造形世界に自らを燃焼させた云々」と裏表紙に説明があり、中には棟方志功と写った写真まであった。
本の状態からしても、8年前に18刷を新刊で買っていたはずで、ただただ勉強不足でした。

9時からは「新日本風土記」黒潮を観る。
ハワイ近くに源があり、フィリピン沖で方向を変え大きな流れになって日本へやって来て北へ消えて行く。
プランクトンが多く、食物連鎖の最後の方に鰹がいて、これが日本人の味覚を決定付けたから、日本人の舌は黒潮で作られたと言ってもいい。
少なくとも4,000年前の縄文時代には鹿の骨の針で鰹を釣っていたから、その付き合いは古い。
黒潮が流れている太平洋側の日本人が鰹に熱狂するのも昨日や今日のことでは無い。

2階に上がり、吉行淳之介「軽薄のすすめ」1994年の新書版セミハード装を読む。
最近古本で買ったはずで、整理をしているうちに降ってきたので読んでみたが、本文最初に書き込みとマーカーが引いてあった。
その後には書き込みもマーカーも無いので、前所有者はそこで諦めちゃったのだろうか、気軽なエッセイなのに、重く入ったのがいけなかったんじゃないかなと余計な心配をする。
この本は昭和48年に角川文庫で出ていて昭和53年の15版を買っている。
表紙のイラストは松野のぼるで定価220円と古き良き時代を感じさせる。
1ページ17行で、紙が焼けて印刷もしらっちぇけていて読みにくいが、若き頃の思い出が詰まっていて捨てがたい。


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