キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

丸ビル

2016年10月25日 | Weblog
午後に丸ビルでオーストリアワイン試飲会があったので、敦皇で牛肉黒胡椒炒めを食べて、Tuesday Jazz Liveを聴いて、2時に関内駅から京浜東北線に乗り東京駅まで行った。
かつての丸ビルには三菱商事があり、珈琲とマカダミアナッツの件で何度か訪ねた。
今の丸ビルが何れなのか分からなかったが、丸の内ビルに行き、会場を探したら在ったので、丸ビルは丸いビルではなく丸の内ビルの略称であることが分かった。

試飲会はこじんまりとしたものであったが、有機、赤、ゲミシュターサッツのテーブルがあり、全て試飲した。
ワインは奥が深い、場所と時間に広がっているので、まあ生きているうちに掌握するのは無理だ。

早く終わったので、茅ヶ崎の客先に寄って挨拶をして軽く飲んだ。
帰りにBOに寄って、四方田犬彦「ハイスクール1968」新潮社 2004年、〃「航海の前の読書」五柳書院 2004年、武田花「仏壇におはぎ」角川春樹事務所 2004年第一刷 2005年 第六刷を購入する。

四方田犬彦を買い出したのは食い物に関するエッセイからだったと思うが、奥行きのある文体に魅力を感じて、新刊の単行本も買ったりしたが、棚に離れて二冊あったのは少し驚いた。
割と見つかりにくい作家なのだ。
2004年の発売と、同じ時期のものなので同じ人がBOに売ったのだろう。

武田花は、武田泰淳と百合子の娘だが、武田百合子の「富士日記」を好んでいる。
ヴィヴィットな文体が好きな事もあるが、武田家の別荘のある富士山麓は、昭和40年代に父が車の免許を取って、家族でよくドライブに行ったところで思い入れが深い場所でもある。
湘南は富士箱根と伊豆という山と海の優れた観光地近くににあるが、日帰りでドライブに行くとなると、ここ以外あまり考えられなかった。
日本という国が上り調子で輝いていた時代だ、急に生活のレベルが上がったことが実感された。
花のエッセイにもこの別荘の近辺のことが書かれているので、ざっと目を通すつもりが、懐かしくてつい読み耽ってしまった。

駅ビルで、新刊本の、津野海太郎「読書と日本人」岩波新書、ウイリアム・フォークナー 諏訪部浩一訳「八月の光」岩波文庫を買う。

最近、津野海太郎のものは買うようにしている。
これが3冊目だと思うが、まだじっくりと読んでない。

フォークナーは、大学の時に「エミリーの薔薇」を教材にしたので馴染みがあり、新潮文庫でいくつか本を持っているが、この岩波の新訳は訳文がヴィヴィットで読んでみたくなった。
しかし、上下に分かれているので、新潮より倍以上高い、岩波の営業の人はそんなことを考慮しないのだろうか?
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