goo blog サービス終了のお知らせ 

キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを賞味し、読書、映画・音楽鑑賞、ルアーフィッシング、散歩を愉しむ湘南スローライフ。 

ワインで政治が分かる

2007年02月24日 | Weblog
今朝の湘南は天気は良いのですが寒いです。これからどんどん暖かくなり、ぽかぽか陽気になってくれるといいのですがね。この陽の強さから見ると午前中の内からかなり気温上昇が期待できそうです。

週の後半名古屋へ出かけておりましたが、名古屋駅には、もう五年前になるんでしょうか、高島屋の大きな店舗が駅ビルにあります。そのビルの最上階に三省堂が入っていて、時間があると店内を眺めております。高島屋のほうへは一度も行ったことがありません。川上弘美さんが居酒屋の巨匠太田さんの本の後書きか何かで、今までの人生で一番通ったところは、”居酒屋””スパーマーケット””本屋”と書いてましたが、やけに共感いたしました。また川上さんを引き合いに出して回りくどい説明をいたしましたが、私の場合ビンボーのため百貨店には縁が無いだけで御座います。まっ、そこの三省堂で”ワインと外交”という題名が目に付き手にとってみると著者は西川恵さんでした。

今を去ること5年前になるでしょうか、縁があり南アフリカへご一緒したことがあります。彼は毎日新聞にお勤めでジャーナリストとして、私は輸入会社として南ア・ワインの展示会へ参加し、現地のいくつかのワイナリーを視察いたしました。日本へ帰ってきてから一緒に南アへ行ったお仲間と、横浜中華街と六本木で二度ほど飲み且つ食らったことが御座います。ご本人からもエリゼ宮の料理について考察した本をだされていると伺っていましたが、読んでおりませんでした。”ワインと外交”新潮新書なので財布も傷まず躊躇する事無く購入いたしました。そして名古屋のホテルで一気に読了いたしました。

国際政治を饗宴外交の料理とワインを検証しながら話が展開されております。ワインの本て美味いとか不味いとか最近では何点とかといったものが多く、近視眼的で広がりが無いですから、知的で外の世界に開いているこういう本は刺激的ですね。いくつかの饗宴が書かれていますが、その中で天皇がオランダへ国賓として招かれた折の話がもっとも読み応えがあります。

もう少し詳しく書きたいのですが、本を名古屋観光ホテルへ忘れてきてしまいました。なにせ本を忘れるくらいですから、書いてあった内容を忘れることくらい簡単なもんで、ええ。この拙文を読まれている方、お安いです700円、ぜひお買い求めください。いえ、西川さんから頼まれたわけでもないんですが、日本の置かれている状況を理解するのにワインが指標になるなんて、少しはワインをかじった甲斐があるじゃないですか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヴァルファルモサ滞在記1月... | トップ | 馬酔木と芸者 »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事