キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

西部邁入水自殺

2018年01月22日 | Weblog
今朝は4時半に目が覚めて、携帯でblogの原稿を校正してアップしたが、久し振りにお寺の鐘を聞いた。
除夜の鐘を聞いて正月を迎えてから早二十日が過ぎ、いよいよ大寒を迎え、瞬く間に立春だ。
近所の早咲きの梅は昨年末から咲いているが、熱海の梅祭りが始まり、曽我の梅もそろそろ咲き始める頃だろう。
かつては湯河原幕山の梅を共に観て、その後は曽我の梅を毎年観に行っていた親しい友人が去り、もう何年も弁当と酒を持っての観梅に行っていないが、そういった季節を愛でることをしないと、季節が移ろうだけで、きちんと年を重ねることが出来ず、老いた人間になるだけだが、近頃そういった年寄りがなんと多いことか、気を付けなきゃいけない。

6時まで西部邁の本を読んだが眠ってしまった、良く寝られるもんだなと思う。

朝、比較的暖かくて雨戸を開けるねが楽だった。
風呂に入るときも床暖房だけで寒くなかったね。
朝飯は鮭とポテトサラダ、菜花の卵とじ。

2階で西部邁と中山恭子の対談を桜テレビの番組で聴き、吾妻山へ散歩に出たが、夜、NHKの7時のニュースで西部邁が入水自殺をしたことを知った。
近い内に死ぬとは言っていたが、本当に死んでしまってがっかりした。

中里から登り、駅裏に降りて、JAで蜜柑と銀杏、菜花を買った。

昼は朝から妻が叉焼を焼いて煮干と鶏、野菜でスープを取っていたので叉焼麺だった。
スープが良くできていて美味かったなあ、醤油はヤマサのフレッシュパックだったがサッパリして良かった。

午後、昼寝をしながら西部邁をよんだ。
3時を過ぎたので本の整理を始めた。
5時前になったので、母と一緒に蜜柑を喰いながら相撲を観たが、「ゴルゴ13」のさいとうたかおが正面の解説席でNHKのアナウンサーと春日野親方に挟まれてゲストとして出ていたが、中々面白かった。
81歳だとのこと。

晩飯は叉焼、鮭の塩焼き、ポテトサラダ、けんちん汁で、昨日の二日酔いの反省もなく、カラフェに残ったモンテプルチアーノ・ロッソを飲んだが、開けたときに感じた細菌汚染のような嫌な香りがなくなっていて、優しい芳香に包まれていて美味かったなあ。
年を重ねると強い味わいを避けたくなるが、このように繊細に変化してくれると嬉しい。
昨日から水に浸けて、今朝から煮ていた大納言を小鍋に取り砂糖を入れて練り、焼いた餅を入れてコニャック、カルバドスと共に食したが、北海道の新豆と謳っていたが、豆の味が柔らかく、しみじみ美味いもんだなあと思った。
そんなときに西部邁の自殺のニュースを観たのだが、アメリカの属国から抜け出そうともしない今の日本を見るに忍びず、全身の神経痛による体調の不具合、奥さんを先に亡くした寂寥など色々と生に対する執着を喪うことが重なったのであろうが、ニュースに拠れば遺書を残しているとのことで、それに書かれているだろう生きているものに対するメッセージを早く知りたい。
それにしてもあれだけの知識と見識を持った人間を喪ったことは日本の損失であり、ほんとうにがっかりした。
韓国人の暴力団の友人を喪い、ピストルの入手が出来なくなって自殺の方法を別に考えてあると、何処かで読んだか聞いた気がするが、暖かな日であったとはいえ、大寒に入水自殺とは寒かったであろう。
せめて書斎でピストル自殺の希を叶えさせてやりたかった。
銀杏などを肴に一人で通夜を始めていたが、娘が帰ってきて飯を食べるのを眺め、ストーブに当たりながらあれこれと西部邁の思想を思った。

10時になったので、母の居間へ移り「平成細雪」を観る。
3女雪子役の伊藤歩が綺麗だなあと眺めたが、和装より洋装が似合い、役柄とは違う人柄なんだろう。
しかし、どんなときでも綺麗な女は慰撫となる。

早く西部邁の遺書を見てみたいが、どこから発表されるのだろう、藤井聡か水島総あたりが駆けつけているだろうから、早くネットで配信して欲しい。
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