活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

昏沈の坐禅

2016年11月29日 | 坐禅

「昏沈(こんちん)」 というのは、よく仏教の概念で

いうところの 「空」 というようなところに

ドッカリと坐ってしまって、是もなく、非もなく、

悟りもなく、捨てるものもなく、使うものもなく

というような、もう 「ないないづくし」 で坐っている

ことをいいます。

 

ですから、「目的を持ってはいけません」

「自分の考えを起こしてはいけません」

と、道元禅師のお示しの中に自分をドップリと

のめり込ませてといいますか、浸かり込んで

形通りの坐禅をしている状態のことを

「昏沈の坐禅」 と言います。

 

「空」 に沈んでいるということです。

実際、ただひたすらに坐ればよろしいという

それは、「空に著する」 坐禅です。

 

静かな一面(平等)だけあって

「差別(しゃべつ)」 の面に出て、活動が出来ない

ということです。


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