活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「今」ということ3

2024年03月26日 | 法理

「一切のもの」は何時でも完全な状態であり、充実した相(すがた)であるということです。

 

それが「道(法)」というものです。

 

私たち衆生は「ものが見える、聞こえる、話が出来るから生きている」といいますが、それらは全て「生きているという事実の説明」にすぎません。

 

それらは、「今(今の事実)そのもの」ではなくて、「今(今の事実)の説明」にすぎないことです。

 

「事実と説明(言葉)」の間にズレが生じていることに気付かなければなりません。

 

「事実」というものも、なくならない限り「今(今の事実)」ではありません。

 

ものをつかむための「今(今の事実)」ではありません。

 

「今(今の事実)」そのものに成るための今(今の事実)」です。


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