活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

「今」ということ2

2024年03月24日 | 法理

「今」というものは、もののない、認めようがないものです。

 

ものの有る無しの「無い」では有(在)りません。

 

ですから相対的な考えの「無い」では有(在)りません。

 

私たち衆生の日常生活は「生死を超越した処」で行われているのです。

 

これを「今」といっているのです。

 

私たち衆生は「今」が存在しているように思っていますが、それは「私(個)というものを認めた所産」なのです。

 

ですから「本来の自己」を見極めれば「存在するように思っていた今」はないということが分かるのです。

 

「今」は「もともとないものの中で出来たもの」ですから「解決しよう(分かろう)」と思っても「解決の仕様がない(分からない)」のです。


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