活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

十界とは1

2017年05月23日 | 仏教

「十界(じっかい)」とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間(にんげん)

・声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・菩薩・仏陀です。

 

私たち衆生の心体のありさまを十種の世界に分けたのです。


世の中のものは皆それぞれに、畜生は畜生の世界があり、

地獄は地獄の世界、菩薩は菩薩の世界がありますが、それは

自分の心の動いたものなのです。

 

「大」という字を延ばしたものなのです。

私たち衆生の思想は大きいものです。「無辺」です。

自分の心は限られない心を持っているのです。

 

心体は無辺ですから、何ものを見ても親しいのです。

この心で物事を行えば「人間(じんかん)到るところ青山在り」です。

 

その大度量がなければ、「人間(にんげん)」の価値は何もありません。