「十界(じっかい)」とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間(にんげん)
・声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・菩薩・仏陀です。
私たち衆生の心体のありさまを十種の世界に分けたのです。
世の中のものは皆それぞれに、畜生は畜生の世界があり、
地獄は地獄の世界、菩薩は菩薩の世界がありますが、それは
自分の心の動いたものなのです。
「大」という字を延ばしたものなのです。
私たち衆生の思想は大きいものです。「無辺」です。
自分の心は限られない心を持っているのです。
心体は無辺ですから、何ものを見ても親しいのです。
この心で物事を行えば「人間(じんかん)到るところ青山在り」です。
その大度量がなければ、「人間(にんげん)」の価値は何もありません。