活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

只如是2

2017年04月05日 | 

「盡十方(じんじっぽう)悉く(ことごとく)阿弥陀」

ということが経文に出ています。

 

「死ぬ」こともあります。「生まれる」こともあります。

損することもあります。得することもあります。

病気になることもあります。

 

そのへんのところを臨済禅師も

「嫌う底の法はなし」

と言って居られます。

 

何事も「阿弥陀」に成る経験をしているのです。

 

人間(にんげん)は損をするとか、病気になるとか、逆境に立つ時

一番真面目になるものです。

純一になります。

だから古人は「病は衆生の良薬なり」と言っています。

 

わざわざ病気になるものではありません。

すべて「因縁」によって病気になるのです。

 

おシャカ様も焼豚を召して赤痢にかかられました。

「病みながら仏」です。

七日にして入滅されました。

 

仏(おシャカ様)の死を「涅槃」といいます。

これは無上の成功を意味しているのです。

 

病気は一つの修養の材料となります。

すべて阿弥陀様に成る修行と思えばよいのです。