「眼・耳・鼻・舌・身・意」 という 「六根の働き」 は、何か特別な訓練をして
見えるようになったのか、聞くようになったのか、味わうようになった
のでしょうか。
決してそうではありません。
何も特別な訓練をして、こういう自分になっている訳ではありません。
それが本来のものです。
いつも完璧にそのことが出来ているということです。
道元禅師のお言葉(普勧坐禅儀)は、1223年に中国へ渡りご修行なさって
1227年に日本に帰って来られてからのものです。
つまり、禅師ご自身開悟なされ、如浄(にょじょう)禅師より 「印可證明(いんかしょうめい)」
を受けられた後のお言葉です。