活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

修行の必要性について2

2016年10月05日 | 道元禅師

「眼・耳・鼻・舌・身・意」 という 「六根の働き」 は、何か特別な訓練をして

見えるようになったのか、聞くようになったのか、味わうようになった

のでしょうか。

 

決してそうではありません。

何も特別な訓練をして、こういう自分になっている訳ではありません。

 

それが本来のものです。

いつも完璧にそのことが出来ているということです。

 

道元禅師のお言葉(普勧坐禅儀)は、1223年に中国へ渡りご修行なさって

1227年に日本に帰って来られてからのものです。

 

つまり、禅師ご自身開悟なされ、如浄(にょじょう)禅師より 「印可證明(いんかしょうめい)」

を受けられた後のお言葉です。