いつから始まったかは記憶にないのですが、最近のインカレは一定のエルゴ基準を超えないと参加できなくなっています。2022年インカレ要項によれば、(2,000m)男子7分00秒、女子8分05秒を切っていないと、シングルスカル、ダブルスカル、ペアでは出漕できません。(さらに、4人漕ぎ以上の種目についても、「エルゴタイムの実績により出漕をコントロールする可能性があ」るとされています。)
このエルゴ足切り基準をクリアしない漕手は、4人漕ぎ以上の種目で出漕する道はあります。しかし、大学によっては部員数が少ないなどで4人漕ぎ以上のクルーを出せない場合、インカレ参加の道は閉ざされます。4年間大学のボート部でがんばってきて、インカレに出られずに学生生活を終えることになります。大学でボートを漕ぐモチベーションがなくなり、日本のボート人口はますます減っていくでしょう。
インカレのエルゴ足切り制度は廃止すべきであり、廃止しないのであれば「インカレ予選」を実施して希望するすべての大学ボート部員に参加の機会を提供すべきであると考えます。