ときどき森へ・・・sora日和

~ by 小春 ~

映画 「すばらしき世界」

2024-05-19 06:00:00 | 散策日和・音楽・映画

あらすじ

下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上は、強面の見た目に反して、優しくて真っ直ぐすぎる性格の男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった--。一度社会のレールを外れるも何とか再生したいと悪戦苦闘する三上に、若手テレビマンがすり寄り、ネタにしようと目論むが...。三上の過去と今を追ううちに、逆に思いもよらないものを目撃していく--。 ©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会

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殺人犯として服役していたと聞けば・・・

まわりはだいたいそういうもんでしょ!

何ですぐカッとしちゃうの!優しいのに、一生懸命なのに・・・罪を犯したから収監されたわけで、出てきた後の事、親の事、兄弟の事いろいろ考えると・・・そういうことを考えないから・・・

最後は、え?・・・

いい映画だった。

 

東北地方に転勤になり教員住宅に住んでいたことがある。

スーパーは見える所にあるのだけれど大きな田んぼがあるからぐるっと遠回りして歩いて行かないとならなかった。なので夫と一緒じゃない時は、近くに雑貨屋さんというか何でも屋さんと言うか、お婆さんがひとりでお店番をしているお店に行っていた。

そこに行くには田んぼではないけれど、ぐるりとした道を行くしかなく、住宅のお隣の方が、ここ通って行ってもいいよ。と、そこを通るとなんと1分でいけるお庭を解放してくれたことがあった。

あるとき、いつものように行ったら、なっがぁ~い鎖につながれた大きな犬に吠えられ、びっくりして戻ってきたらお隣の先生の奥さんが、吠えられたか?と・・・なのでぐる~っとした道をまわって行ったら、やさしそうなおじさんがお店番をしていた。お婆さんのことを聞いたら、自分が帰って来たから店番している。と・・・

その後なんどもいつものようにぐる~っと買い物に行っていたけれど、お庭を解放してくれていたおじいさんが、刑期を終了して戻ってきた息子がいるから気をつけな!危ないから犬飼ったから、悪いけどここは通れなくなったと・・・

そんなこと聞かされても、とてもやさしいおじさんだったし、何の罪で服役していたか?なんてことなど知らないけれど、おばあさんもそれ以来晴れた暖かい日はのんびり椅子を外に出して日向ぼっこをして、知り合いも、もちろん友達もいない私にやさしくして下さっていたから転勤でそこを去るまで通っていた。

お隣の先生の奥さんも何も言わなかったから、私も何も聞かなかった。

その奥さんは引っ越しの日に、こんなところ来てしまって、いつ逃げ出すかと思っていたけれど、よく頑張った。と褒めてくれて、ゴミ置き場に行くとトンビがいて赤ちゃんをおんぶしていたから背中を見せられず、ごみを持ったまま後ずさりしていた時に、どすた?と言われ、ワシがいるから・・・と言ったときの話を、そんなことあったの覚えてっか?と・・・トンビとワシの区別がつかないとは、都会の人なんだなと思ったそうで・・・

観ていてそんなことを思い出した。

 


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