Lee's Diary

ドラマが好き。
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八日目の蝉  第3回 *感想*

2010-04-14 | 春ドラマ(2010)感想
* 八日目の蝉 「悲しき女たち」 *

前回は 希和子(檀れい)のエゴだけを強く感じてしまい 彼女には共感が持てなかっただけに
希和子と薫(小林星蘭)の親子関係は どの程度成熟しているのだろうかと とても楽しみにしていた今回。
ママ ママと希和子を追いかける薫は とにかく可愛いし
薫がママを大好きなことは しっかりと伝わってはくるけれど
希和子と薫の関係は まるでママゴトのようで 私には現実味が全く感じられなかった。
親密な母子関係を否定するエンジェルホームという特殊な世界の中での子育て。
母と子が隔離される時間の多い生活の中で 薫の母親として いくら薫を育てた気になっていても
それは真の子育てとは 決して言えないのではないかしら。
(薫にとってこの生活が幸せだとは思わないけれど)薫の大切な居場所となっていたホームから
またしても薫を連れ去ってしまう希和子の行動の 何と身勝手なこと・・・。
「この世界にある美しいもの全て お母さんが あなたに教えてあげる。」という つぶやきや
「一緒にいよう。ずっと一緒にいようね。」と 薫を抱きしめて涙する様子を見ても
希和子のエゴばかりを感じてしまい 何ら共感することはできない。
ただ 檀れいさんの容姿や声が持つ儚げなイメージが 母親ごっこを続ける希和子の浮世離れした様子と
何だか妙に合っていて 哀れな希和子の生き方を真っ向から否定できないような気もしてくるのは不思議。

今回は エンジェルホームで繰り広げられる様々な女性のエピソードが とても魅力的だった。
「お腹を痛めてもいないし 血も繋がってもいないのに・・・。」と 別れた夫の再婚相手に憤る久美(坂井真紀)に
17歳という若さで 親の反対を押し切りホームで出産する少女。
このエピソードを目の当たりにして 果たして希和子はどのように思ったのかしら。
この後 薫との逃避行を決行する希和子を見ると
子供を奪われた母の気持ちを 少しでも思いやることはなかったということか・・・。
それとも あの涙には 彼女の微かな懺悔の意味がこめられているのだろうか・・・。 

エンジェルホームの女性達の中で最も強い印象を放っていたサライ(高畑淳子)。
「男は女の敵。この世の悪魔。」と言い放つ サライは強烈だった。
育児ノイローゼから我が子を殺してしまったサライと
自分を捨てた男の子供を連れ去り 母親ごっこを演じる女・・・。何とも言えない皮肉な話ね。
子供を産みさえすれば誰もが母親となれるのかと言えば それは違うのかもしれないし
たとえ血が繋がらなくても お腹を痛めた経験がなくても 
母親として 大きな愛情を注ぎ込むことのできる女性は この世にはたくさんいるはずだけれど
大きな罪の上に かりそめの母子の関係を築き上げていこううとする希和子を 
このような女性と同じように思うことは やはりできそうもない。  

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