生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

教員は修士レベル

2012年03月17日 05時42分10秒 | その他
本日の日経新聞42面の記事に「教員は修士レベル」というものがあった。

>中央教育審議会特別部会の作業グループは16日、現在は大学4年間で教職課程を履修すれば
>取得できる教員免許を大学院修了レベルの資格にするよう求める提言をまとめた。

この提言の通りにいけば、学部4年で「基礎免許状」、修士レベルで「一般免許状」、学校経営等の特定分野で高い専門性を身につけた教員に「専門免許状」が与えられるそうだ。

やっと、日本も国際レベルに通用する教員の養成にたどり着くのであろうか。医師や薬剤師も6年学ばなければいけないし、臨床心理士も最低大学院を修了しないと受験すらできない。理系は大学院を修了が採用の条件となる企業も多い。

そのような環境において、人を教えるという「聖職者」が学部卒でいいのか・・・という思いを以前からもっていた。というのも、自分の経験や周囲の状況を考えても、学部卒の段階でどれほどの力があったか。アルバイトやサークル、コンパにイベント・・・大学4年間でどれだけ真剣に学べただろうか。授業の出席も、100人単位で履修しているためザルチェックである。私自身、教育学部の授業も複数履修していたのだが、とてもじゃないが、学部レベルの授業では、子ども達を教えることはムリである。

教員免許は試験じゃない。単位がそろえば教員免許が与えられるのだ。専門職の資格を大学の単位や卒業・修了を以って与えるという方式は支持する。もっと、対象資格が増えてもいいと思っているくらいである。しかし、その程度が重要なのである。

好きな先生の授業は良くわかるが、嫌いな先生の授業は全然わからない。

こんな経験、したことがないだろうか?

これって一見正しいように思えるが、違うのだ。

授業の良くわかる先生は好きになり、授業が全然わからない先生は嫌いになる。

そう、人間の本能ともいうか、感情というか・・・はっきりいって、何言っているのかわからない先生は嫌いになるし、挙句、その授業も嫌いになるのである。先生と子ども達とのコミュニケーションがとれていないし、そもそも先生自身とろうとしない。

・・・

子ども達の人生を左右する先生、明日の日本を切り拓く子ども達を指導する先生、そういう重責を担う先生の「無試験免許」を、代返や居眠り、携帯、私語等であふれかえっている学部卒だけで認めていいのだろうか・・・

「モンスターペアレント」という言葉もあるし、「これは酷い!」という事例も報告されているが、実際、小学生・中学生の親をやってみて、「先生、それはおかしいよ・・・」と思うケースも多々体験している。正直、担任の先生の言うとおりにしていたら、長男は違う高校に進学していただろう。

無論、学部卒でも立派な先生もいる。しかし、学びの指導者ともいえる先生が「学び続けないで」なんとするのだろう。専修免許を取得するため大学院に進学している先生も多数いる。そう、既に、考えている先生は、必要に迫られて、自発的に大学院で修士を取得しており、こんなことルール化しなくてもちゃんとやっておられるのだ。

明星大学大学院で学んでいた時、院生の7割が教員だった。そりゃ、教育学専攻だから当然なのだが。で、全国津々浦々から参集する先生方は、本当に意欲的で、発表もわかりやすく素晴らしい方々だった。というか、私のような銀行員でも教育分野のことについてわかりやすく説明してくださったのだろう。このような先生方の下なら、子ども達も安心してまかせられると思ったものである。

そういう経験からも、この中教審の方針には賛成である。

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