「ザ・マジックアワー」を近くの吉祥寺で見てきました。
前作の「有頂天ホテル」のような作品に過ぎないのでは、とあまり期待せずに見たところ、今回の作品は、前作よりもズット面白く出来上がっているように思いました(素直に笑える場面が多かったと思います)。
粉川哲夫氏が、従前の三谷作品は、「ある意味で「演劇的」なのだが、もっと正確に言えば、演劇の舞台を中継放送しているのを見る感じ」だったが、「今回は、そういう薄膜をさっぱり剥ぎ取り、演技や演出のプロセスのなかに観客を引き込む」、と高く評価していますが、まずそんなところかな、と思いました。
とはいえ、随分とお金をかけたコメディだな、コメディだったらそんなにお金をかけない方がコメディらしいのでは、と思ったりしました。
配役は、亡くなった市川崑監督とか柳沢真一(JAZZシンガー)などを含め実に錚々たるメンバーを揃えていますし(「僕の彼女はサイボーグ」の綾瀬はるかも、重要な役どころで出演しています)、また、セットも凝りに凝っています〔「セット」が凝っているといっても、「セット」らしく凝っているということで、だからこそ、主人公(大根役者という設定)は映画の撮影と思い込んで、役者ではないやくざの親分と渡り合ったり出来るのでしょう!〕。
ですが、やっていることがいい加減だったら、俳優陣もセットもいい加減の方がピッたる来るのではないでしょうか?それを、お金をかけることによって、過去の映画とか監督に対するオマージュだとかなんとか至極真面目な要素をちりばめるものですから、笑いにもブレーキがかかるというものです。
としても、主演の佐藤浩市は、それまでの血気盛んな若者というイメージをかなぐり捨ててコメディに取り組んでいますし(昔はそうは思いませんでしたが、お父さんの三国連太郎と顔つきが実によく似ています)、妻夫木聡も、「演技や演出のプロセスのなかに観客を引き込む」上で重要な役柄をうまくこなしています。
といったようなことで、総合すれば、マア合格点なのかな、と思いました。
前作の「有頂天ホテル」のような作品に過ぎないのでは、とあまり期待せずに見たところ、今回の作品は、前作よりもズット面白く出来上がっているように思いました(素直に笑える場面が多かったと思います)。
粉川哲夫氏が、従前の三谷作品は、「ある意味で「演劇的」なのだが、もっと正確に言えば、演劇の舞台を中継放送しているのを見る感じ」だったが、「今回は、そういう薄膜をさっぱり剥ぎ取り、演技や演出のプロセスのなかに観客を引き込む」、と高く評価していますが、まずそんなところかな、と思いました。
とはいえ、随分とお金をかけたコメディだな、コメディだったらそんなにお金をかけない方がコメディらしいのでは、と思ったりしました。
配役は、亡くなった市川崑監督とか柳沢真一(JAZZシンガー)などを含め実に錚々たるメンバーを揃えていますし(「僕の彼女はサイボーグ」の綾瀬はるかも、重要な役どころで出演しています)、また、セットも凝りに凝っています〔「セット」が凝っているといっても、「セット」らしく凝っているということで、だからこそ、主人公(大根役者という設定)は映画の撮影と思い込んで、役者ではないやくざの親分と渡り合ったり出来るのでしょう!〕。
ですが、やっていることがいい加減だったら、俳優陣もセットもいい加減の方がピッたる来るのではないでしょうか?それを、お金をかけることによって、過去の映画とか監督に対するオマージュだとかなんとか至極真面目な要素をちりばめるものですから、笑いにもブレーキがかかるというものです。
としても、主演の佐藤浩市は、それまでの血気盛んな若者というイメージをかなぐり捨ててコメディに取り組んでいますし(昔はそうは思いませんでしたが、お父さんの三国連太郎と顔つきが実によく似ています)、妻夫木聡も、「演技や演出のプロセスのなかに観客を引き込む」上で重要な役柄をうまくこなしています。
といったようなことで、総合すれば、マア合格点なのかな、と思いました。