毎年盛大に大会を開いてくれることは、ありがたいことで大会関係者に感謝です。
今回は、多くの強豪が参加されていましたが 不参加だった強豪を拾い上げてみると 白井君、構井さん、伊達さん、武居さん、大平さん、ゆうゆうさんあたりは不参加でした。
今回優勝した木村君は、さすがに和歌山勢の強豪を見事に倒しての優勝。まあ本人にとっては普通かもしれませんけど
予選で真田さん、トーナメントで、林隆一さん、中野さん、坂本君と今の和歌山勢の上位をみごとに倒してという感じです。
個人的な将棋をいくつか振り返ります。
予選初戦は、初手合いのベテランの方 後手で升田式石田流を指しました。相手に見落としがあり序盤で優勢になりそのまま中押し勝ち
予選2戦目は、紀ノ国支部のT西さん
五筋位取中飛車VS居飛車穴熊の戦形
先手▲私 後手△T西さん
互角の中盤戦から後手が△9三香と逃げたところです。ここで▲4八角という手が転がっていました、この手が味よく香車を取って馬も自陣に利き恰好でした。
トーナメントの初戦はベテランの地元海南のM本さん。手の内(超攻撃的棋風)を知っているのでいつも通りのらりくらりかわしました。
いつもの中飛車に対して居飛車穴熊という戦形。
次に対戦が高校2年生というNくん 後手で角交換四間飛車を指しました。 中盤の一瞬のスキを突き快勝。
どうやら今日はオール振り飛車で行こうかなと思った次第。
準決勝がこのブログにもコメントをくれる秀和歌くん高校1年生 今回は、野口君や新田さんを倒しての進出。勢いがあります。
先手▲秀和歌君 後手△バビル(私)
先手が▲5四歩とついてきたところ
ここは当然△5四同歩でした。以下▲2四飛△同飛▲2二角△5五歩▲1一角成△7九飛あたりが相場でした。
本譜は強気に△3五銀▲5三歩成△同金とすすみましたがそのあと ▲2四飛~▲3二角とされれば自信がなかった。
▲5六飛△5四歩と進んでは、後手の私としても一安心で銀が5段目に進出して安心といったところ
以下進んで
ここで秀和歌君の▲4八金寄るが敗着。△4七歩が入り形勢が傾きました。△4七歩▲同銀△3七銀成▲同金△同飛成▲同王△4五桂▲2八王△3六桂・・まで
次に予定外の決勝戦
先手▲バビル後手△木村秀利くん 後手の一手損角換わり
予定通りの先行で▲3五歩と開戦したところ
ここから△同歩▲4五歩△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△7五歩▲8六銀△8四歩▲4四歩△8五桂▲3四歩△4四銀▲4五歩(次図)
ここで木村君の次の一手が手筋
△4六歩が悩ましくついつい考え込んでしまい 25分キレ負けの将棋だというのに
これに対して▲同飛と取ったが▲同金もあったかもしれない(△5九角▲4七金という感じだが まあそのときはそのあと△7六歩あたりで自信がなかったが)
▲同飛以下△5五銀左▲2六飛△6六歩▲同歩△5六銀▲同金△5九角 (次図)と展開
ここで▲7三角と応酬。局後の検討で皆さんから不評の手でしたがまあ仕方ないところかとも思ってました。
▲7三角以下△7二飛▲9一角成△7六歩▲6八銀△同角成▲同金△7七銀▲7八歩△6七歩(次図)
最後の△6七歩はうまい。これをすっかり見落としていました。 さかのぼれば△6八角成に▲同王も考えるべきでしたがいかんせん時間がありませんでした。
以下▲7七歩△同歩成▲同桂△6八歩成▲同王△7七桂成▲同銀△5九銀▲同王△7七飛成(次図)
先手王は詰めよではありませんが適当なうけがないので▲4四桂と打ちましたが△7九竜▲6九香と使わされ△4七銀と縛られ万事休すです。
実力負けでもありますが気合負けでもありますね。
確かに木村君は強い。