バビル3世ブログ(将棋、書籍他) 

最近では、将棋ネタが多く特に詰将棋ネタが多いですね。
まあいろいろ書きたいんですけどね。

松田詰将棋200題より 余詰み作 2題

2014-07-30 18:12:34 | 将棋

今日は、久々に雨が降った。農家の人にとっては待望の雨である。

猛暑だったので、ちょっと一息といったところか。自宅のユニットバスも完成し快適な状態になった。

 

前回取り上げた 幻の城も楽天ショップで完売なりました。がそのあと10冊 入荷となりました。

 

その幻の城からもう一題 幼稚園の問題。5手詰み

といっても非常に完成された5手詰み

普通は、2五銀なのだが本作では、これでは詰まない。短手数なのでご鑑賞あれ。

 

さいきんすっかり怠っていた 金園社200題シリーズ全巻解くというのを合間合間に始めましたと思ったらすぐに不完全作に遭遇。

まずは、13手詰めより。

すぐに▲2二桂成からの筋で詰んだ。でも13手詰みと書いてあるから変だなと。 そうか ▲3三桂成△同王▲2五桂△2三王▲2二桂成の筋かと気がついたが(解答もその筋で4四馬を香車で取らせ飛車切から) ▲3三銀成り△同王に▲4二飛成と香車をとっても詰む感じがする これだけ穴だらけなのも珍しい。

そこですべての余詰みを修正してみました。これで狙いの13手のはずです。桂馬の打ち換えからの13手詰め

13手詰みをすべて終えて15手詰みに入ったとたん また余詰みと遭遇。

これはシンプルな好作なのだが最終段階で角の打ち場所によって余詰みが生じている。これを修正しようと思ったがなかなか難しくあきらめた。

風太郎さんからいとも簡単に修正図が送られてきました。

なるほど言われてみると納得なんですが思いつきませんでした。

---追加 最初の松田九段作をヒントに幻の城の三輪さんが作品を送ってくれました。

アレンジというより新作といったほうがいいくらいかも。最後まで捨て駒の連続でびしっと決まってます。

---再追加

上記の作品でも十分きまっているのに三輪さんがさらに改良した作品を送ってくれたので掲載します。ここに載せるのはもったいないとの意見もありますがまさに同感です。

 


幻の城 三輪勝昭 詰将棋作品集

2014-07-26 22:40:54 | 将棋

ここのところブログの更新を怠っているのは、暑さだけでなく自宅のふろ場を改修しているので、毎日 公衆浴場や温泉に入りに行ってるためで、まあばてばてというのが本音。

先日 松田さんからいわれるまで、まったく気がつかなかった三輪さんの作品集 本日届きました。

日本将棋連盟デジタルショップで残り5つだったのが今日は残り3つになっていた。(私以外にここでもうひとり買ったわけだ)

送料が宅急便のみでクレジットカード決算だったので、ほんの少し抵抗があるが買わない手はない。送料が同梱できるようだったので般若一族全作品 も購入したがこちらは私には難解すぎる作品集で時間のあるとき解答を並べてみようとおもうくらいだ。

さて当ブログに多数コメントをくれる三輪さんの作品集、詰めパラと同じように幼稚園~大学院という感じで並べられていて、特筆すべきは解説陣の多さとメンバーです。

その作品集のなかでとりあえず代表作とも思える 短編を1作ご紹介。

11手詰めですが最初から最後まで寸分の緩みのない作品。挑戦あれ。

幻の城 気になる人は是非 入手されることをご推薦。きっと価値がでるかも。

 

おまけで、さいきんちょっと気に入った短編。

金園社 松田詰将棋200題 より13手詰め

するすると駒がさばけてきれいに詰みあがる。解説には意外な詰めあがりとあるが 個人的には気に入った。

 


アマ名人戦和歌山県予選

2014-07-20 17:17:26 | 将棋

今日は、いくかどうか朝 起きてから決めることにしました。なにしろ将棋を全く指していなかったのといろいろ雑用が多くばたばたしていたため。

まあでも顔見世に行ってくることにしました。

結果は、アマ竜王戦のときと同じで 予選はまあ連勝で抜けましたがトーナメントの初戦でとぶという情けない結果。

いずれも強豪といわれる人に負けたわけではないのでさらに情けないかも(笑)

 

ちょっと振り返ります。

1局目 先手▲ ベテランTさん  後手△私

先手が▲7五歩と合わせてきたところです。 ええっという感じで 以下△同歩▲同銀△7六歩▲7四歩△7七歩成▲7三歩成△4二飛▲9八飛△8七と▲6八飛△7六桂(次図)と進んでペースをつかみました。

ここからは、まあなんとかいなしながら収束できました。

2局目

先手▲私 後手△若手学生(大学生?)のHさん

ちょっと作戦負け気味だったので、ゆっくり考えていても25分キレ負けはすぐになくなるので思い切り仕掛けたところ

ここで、後手は対応を誤ったようです。以下△5五歩▲4四歩△5六歩▲4三歩成△5七歩成▲同角△4五桂(次図)

ここで強気に▲5二とが成立。以下3枚替えになり優勢を確保したようです。順当に寄せきれました。

 

トーナメント1回戦 ベテランOさん

先手▲Oさん 後手△私

振り飛車を指すつもりはなかったのですが5手目に2五歩を決められて成り行き上 相穴熊に。

どうも勝手がわからず時間を使う悪い展開。

直前に先手が角を抜かれるのをうっかりしていたにもかかわらず形勢はよくないのでもともと相当悪かったのかもしれない。(実際はこの局面後手がよさそうだ但し悲観的な形勢が続いたのと時間切迫もあってよくなったと思っていなかった)

この▲6三とに対する次の手が見えず △6一香▲7二歩△6三香▲7一歩成△同銀▲5三桂不成△4五歩▲6一桂成△7二銀▲7二歩(次図)

となっていつまでたっても振りほどけない悪循環。

内容が悪すぎる完敗。 出直しです。もうちょっと感を戻してから大会にでないとだめですね。

予選が終わったあとのお昼の時間に 珍しく予選落ちした強豪の新田4段から新聞詰将棋が詰まないので見てほしいとのこと。

ええ 新田さんが詰まないの無理だよと思いながら覗いてみると。

うん? 2分ぐらい考えて詰んだ。 新田君 詰むやん。どうやら変化の手順で詰まないと思ったところがあったようだ。

さえてるかと思いきや 指将棋のほうはさっぱりだった(笑)

次は8月13日の海南市のお盆にある将棋大会かな。いければいいのだが。

今日は、ベテラン勢はほぼ全滅状態だったが 伊達さんが残っていたようなので期待しよう。

 ---追加

上図の詰将棋 三輪さんに言われて気がついた。

どこかがおかしい、作意手順だと歩が余るしどこかがおかしい。記憶間違いかもしれない。

3カ月ぐらい前の毎日新聞らしいが私もあまり記憶がない。

三輪さんいわく4六飛型で持ち駒 金で13手の凡作ということですが、これでなかなかいいじゃないですか?

というわけでコメントいただいた3つの図を掲載します。

-----最終結論

三輪さんのアレンジその1が本来の毎日新聞の勝浦作の出題図だったようです。

さすが三輪さんといったところでしょうか?

 ---追加

 

ヒント 11手詰み 角合い

 


詰棋通信No.23より 誤植探し

2014-07-14 22:50:08 | 将棋

今日 ドイツの4度目のワールドカップ優勝で、ブラジル大会が終了しました。

ドイツおめでとうございます、今回は本当に安定して強かった。優勝候補どおりでした。

詰棋通信No.23をぱらぱらと見ていても明らかに誤植と思われるものが目に付いた。

それを問題にします。

第1問  解答では、7手詰みだがこのままでは詰まない。ヒント持ち駒が1枚足らない。

第2問  解答では、17手詰みだがこのままでは、▲4二銀以下早詰みさてどこが違うのだろうか?

作意は、2二銀~の17手 1五で詰む

次は、誤植ではありません 簡素図式だったので掲載します。

この図よりヒントでひとつ創作 ヒント:桂馬はどちらから打つのが正解か?

ところが空気ラボで検索すると 二上さん(1966年)と将棋マガジン編集部(1989年)に同一作があった。

残念 自作と書きましたが同一作ありです。 こういう簡素な図式は結構創られているんですね。


アパートの鍵貸します。

2014-07-13 21:23:40 | 映画、ドラマ、書籍等

ワールドカップも翌朝の決勝戦で全試合が終わりますが、なんといってもサッカー王国ブラジルのブランド崩壊が大きな出来事です。

いままでは、ブラジルに対するリスペクトが大きかったと思うのですが、これからは他国もそういうのを取り払ってくるような気もします。ブラジルもこれからが正念場かもしれません。

昨晩は、久々に昔の映画DVDを見ました。

アパートの鍵貸します という古典作。記憶によれば昔将棋年鑑のアンケートで先崎8段だったかな好きな映画でこの映画をあげていたような気がします。

ジャンルとしては、ラブコメになるのでしょうけど哀愁的で、なかなか秀逸な映画でした。2時間程度の映画でしたが一気に見ました。念のためアマゾン評価をみると高評価だったので、自分の意見と一致してよかったなと(笑)

 

詰棋通信No.22についてこの前 書きましたがNo.21を飛ばしてました。まあなかなかNo.21にこれといった作品が目にとまらなかったというのもあるのですが。

まあ それでもひとつご紹介

とくに好作というわけでもないんですがこの作をみたとき ある筋が見えたので創作しました。

まあ基本手筋の域をでない初級者用ですが。


詰めと必至(内藤9段著) に対する問題点

2014-07-10 08:15:00 | 将棋

今日は、出張宿泊先からです。さきほど アルゼンチンVSオランダ戦を観戦し終えたところですが、決勝でドイツが勝つと南米大陸でヨーロッパの優勝はないというジンクスがくずれます。

果たして、どんな結果がまっているのでしょうか。

 

宿泊先に昔持っていた 詰めと必至(内藤9段著)を見ていました。

昔 将棋を始めたころ購入した本ですがどっかに疑問があったのですが当時の棋力ではそれでいいのかわかりませんでした。その問題がどれだったか検証しようと思ったからですがすぐに思い当たる問題に遭遇しました。

解答は、▲8二銀△9二王▲8一銀不成△9一王▲8四桂(次図)

これはこれで正解なのですが、問題図から平凡に▲8二銀△9二王▲8一金(次図)

でも必至ではないかな。

△3七角でも△8五桂でも▲7四桂と打って△8四歩に▲7五桂で必至に思うが当時はそれでいいのか確信が持てませんでした。

 

次に今回見つけた問題ですが

解答は、▲7六馬△同歩▲4三成香(次図)でした。

ここで△4二角(詰めよ)と打てば本当に先手の勝ちかという疑問。

それと最初の▲7六馬のときに△7八金(次図)と進めたときに本当に先手の勝ちかというもの

次の問題もちょっとだけ疑問が

解答はすぐにわかる▲8四銀です。

解説では△同歩▲4一飛成△7一銀▲7三金(次図)で先手勝ちというもの。

ここで平凡に△7二銀と打たれるとどう決めるのかすぐにわかりませんでした。

先手良しのような気もしますがどう決めるのかも書いてほしいもの。▲5二竜あたりかもしれないが△6二銀引。

正しい決め方はなんなのでしょうか?

 

 


詰棋通信No.22より

2014-07-09 16:04:02 | 将棋

台風8号が本州に近づいてきています。

例によって、中継所保守のためにいまから出張です。勢力が弱まってきているのはいいのですが、各地で大雨の被害が出ているようで

それが心配です。 

 

詰棋通信No.22より

まず誤植から

これはいくならんでもと思って答えを見ると 

▲2三金△2一王▲3二銀△1一王▲1二金△同王▲3四角△1一王▲1四飛△同桂▲1二歩△2二王▲2三角成 まで13手詰め

となっている 空気ラボで確認したがこのままの図で登録されている。

少し考えたがどう誤植したか難問である。単に王方4四角をおいても正解にならない。果たしてこれは何が正解なのか。私には無理でした。

 

新聞詰将棋ではおなじみの本間8段の好作を2作ご紹介。手数はちょっと長いがシンプルでそう難問でもないので挑戦あれ。

 

まあ合いごま問題といえそうな図です。

 

こちらも途中合いごまが出てきます。

どちらも新聞詰将棋にはもってこいの好形、好作だと思います。

---追加

風太郎さんから上図の19手詰 飛車打ちから始めたいというコメントをいただきましたので

図面にしました。こんな感じですかね。

 


王座戦 郷田9段の切れ味

2014-07-06 17:25:14 | 将棋

大型台風が近づいています。

それによって仕事も大幅に影響が出そうで、ちょっと憂鬱(ゆううつ)。農家の人はもっと大変かもしれない。

わが町は、梅の収穫最終段階に入ってきてるが台風がくるまで収穫をおえたいところでしょう。

 

先週 図書館で日経新聞を読んでいたとき 畠山鎮7段 VS 郷田9段の角換わり腰かけ銀の将棋を見かけた。中盤戦のところでまさに仕掛けようかというところだった。(観戦記は誰だか忘れたがいまいちだったような、失礼) その将棋が棋譜データベースに載っていたので、並べてみると郷田9段のするどい踏み込みが印象に残りました。

棋譜は、これ です。

ちょっと振り返ります。

先手▲ 畠山鎮7段  後手△郷田9段

後手の郷田9段が△7五歩とつっかけたところです。 ここまでは、先手としても6筋の歩を交換して手持ちにしていて、後手玉も中段に舞い戻ってきて薄く 先手としては不満ないところだったが。

ここで相手の玉頭に一本筋で突き捨てました。▲4四歩△同歩 そして▲7五歩と戻しましたが この突き捨てが致命傷になるとは将棋はこわいです。(次図)

ここから怒涛の攻撃で20手もたたないうちに先手を投了に追い込みました。

まずここで△8六歩が第一弾。 歩を渡しているため▲同歩とは取りづらく(継歩攻めがある)▲同銀だが

質駒の桂馬を取って、(△2五銀▲同歩) △7六桂▲9八王△8八歩(次図)

ここでも歩を渡したのがいたい。ここで粘るなら▲8八同金だったか。あるいは本当に泣く泣くだが▲6七銀とか受けたほうが長引いた。(観戦記では、▲8八同金も△9五歩を突き捨ててから金をとり△7六金あたりで後手良しよいうような感じでした) ▲6七銀のくそ粘りは、PCの推奨手。

まあ実戦は、▲7七桂と逃げました。そこから一気呵成に寄せきりです。

△9五歩▲同歩△4六角▲同飛△9六金(次図)

なるほど これは△8六飛~△8九銀狙いだが厳しい。

しかたなく▲9七銀打だがそれでも△8六飛 飛車は取れないので、▲8八銀だが△9五香がするどい。

ここでも飛車は取れない。(▲8六歩と飛車を取ると△9七銀からの俗手で詰んでしまう)

そこで▲9七歩だが△6九銀(次図)で先手投了。

△8六歩の突き捨てから流れるような手順でした。歩を一枚渡したためにこんな一方的な攻めを呼び込んでしまいました。将棋は怖いですね。

この切れ味を見てると郷田9段 今年はなんかやってくれそうな予感。(願望)

 

 


プロ棋戦実戦の詰み 藤森4段VS高見4段戦

2014-07-03 07:39:49 | 将棋

今日は、雨が降っている。梅雨になってからそんなに降らなかったが今日は梅雨らしい天気。災害になるほど降ってくれればというところ。

ワールドカップ中は、放送事故を避けるためでもあるんですが、工事が完全ストップいてるし わが町は、みんな梅の収穫で大忙しみたいで

こっちはのんびりとしていますが、あまりのんびりしすぎると返って不安になりますね(笑)

 

今日は、プロ棋戦の実戦長手数詰みをご紹介。

竜王戦決勝トーナメント ▲藤森4段 VS △高見4段戦

棋譜は、これです。

横歩取りの壮絶な打ち合いの将棋。

下図は、後手が△5二金と手持ちの金を打って詰みを防いだところです。

ここから先手の藤森4段は、見事に詰め上げます。

一度挑戦してみてください。

手順は、上部のサイトの棋譜を確認してください。

投了図が下図。

アマチュアならまだ最後まで投げないですよね。ここから20手で詰みます。

これも含めて詰め上げてみてください。

ゆるみのない好局でした。

この最後の投了図を見て、ひとつ創作しました。

7六歩は、なくても詰むが余詰み消し。