アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ケテイカカズラ - 愛知県緑化センター

2019-06-03 16:52:29 | みんなの花図鑑

愛知県緑化センターの樹木散歩、まだいくつかありますが、このツル植物を忘れそうなので、重要度の順に、先、出しちゃっときます。これも写真撮ってるときは「テイカカズラ」だろうと踏んでいたんですが、近くで観察して見ると そうではありませんでした。(後述)




これは別のところで 高い木に巻き付いていた テイカカズラ (または ケテイカカズラ)です。





コンデジの望遠で、近づいても この程度。




これは 一枚目の写真と同じ花で、竹垣に巻き付いていた、眼の高さに花があるものです。
テイカカズラか ケテイカカズラか 見分けるには これくらい近くで、横からみないと分かりません。
どこを見るかというと、花筒をみるのです。花筒は、花弁に近いほうが寄木細工のように太くなっていて、枝に近いほうが細くなっています。
テイカカズラのばあいは 花筒の2つのパーツの長さが だいたい同じなのです。ところが、ケテイカカズラは 写真のように、細い部分が短く 一見して寸胴なのです。
他には、テイカカズラの花柄には 毛があまりない;ケテイカカズラの花柄には 毛が多い(だから 「ケ」テイカカズラ)。などの区別点も あります。
いずれも花が咲いているとき、近くに寄って横から観察しないと分かりません。

そういうわけで、望遠で撮った遠くの花のほうは テイカカズラか ケテイカカズラか、分かりません。





ネジキ - 愛知県緑化センター

2019-06-03 16:26:55 | みんなの花図鑑

日本庭園にあった木の花です。
この写真を撮ったときは (ちょっと花の時期が遅いな?と思いながら)アセビ を撮ってるつもりでした (T△T)





これは 駐車場前の道路を挟んだ雑木林に 生えていた木です。遠いので、コンデジの望遠で撮ってます。




これも 同じ雑木林に生えていた木です。かなり粒子が荒く、この写真だけなら 当然投稿はしなかった木ですが・・・





日本庭園のほうの木は 近寄って撮れたので、木の花シリーズには打ってつけ (^_-) と、順番を待っていたのですが、折よく gooブログの イケリンさんのブログで 愛知県緑化センター季節の花めぐりの記事がアップされ、そこに、同じ木が載っていたのです!
・・・わたし、名前を勘違いしてました、アセビ ではなく 「ネジキ」でした ((+_+))

イケリンさん、ありがとう \(^o^)/





正解が分かったので、心置きなく ネジキの花の観察 (´∀`)
花は下から見るとこんな風。
ネジキは ツツジ科ネジキ属。




ネジキの花の付け根、つまり花柄は 花と同じ白いいろをしています。仲間の果実が食べれるシャシャンボの花柄は 緑色をしています。
ネジキの花は 下向きに咲きますが、果実は 上向きに付きます。これ、ブルーベリーやシャシャンボと同じ。不思議です。





ネジキの葉っぱです。




幹が成長につれ ネジれるので、「ネジキ」という名がつきました。これも不思議。




ウツギ - 愛知県緑化センター

2019-06-03 12:05:09 | みんなの花図鑑

つづいて 元祖ウツギ(卯の花)です。
これは 緑化センターの 日本庭園で撮ったものですが、ウツギは 日本全国、日当たりのよい山野の川沿いや林縁に自生してます。




蕊の観察が目的なので、さっそく近づいてみます。




おしべの「花糸の翼の形がウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違う。ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。」(松江の花図鑑)
画像では おしべの花糸の上部は たしかに途中で細くなってることが判ります。でも、全部が白なのでちょっと見づらいです。




この画像のほうが 分かりやすいかも?
おしべの花糸は翼をもつ(きしめんのように幅広い)のですが、頭部の葯の手前で 極端に細くなっています。そのとき、「ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている。」ということでした。
この写真を見ると、単純に四角いのではなく どちらかというと 「翼の上端が角(ツノ)のように突き出している」ヒメウツギ型であることが判ります。横水平の角なので「十字架型」といってもよいかもしれません。




別の株の 蕊の拡大写真です。こんどは 問題の花糸上部の翼の終端形状は 鹿の角のようににぎやかな形状をしています。
ウツギでも いろいろバリエーションがあるようです。




これは 施設の境界を走る川の対岸に自生しているウツギです。


サラサウツギ - 愛知県緑化センター

2019-06-03 07:57:20 | みんなの花図鑑

樹木の地味な花や果実がつづいています。
この辺で 同じ日に撮ったキレイどころの花を。といっても やはり木本ですが。




サラサウツギは アジサイ(←ユキノシタ)科 ウツギの八重咲き種。




花弁の外側が美しい紅紫色をしています。




学名: Deutzia crenata f.plena
crenata は「円鋸歯状の」の意で、
品種名の plena が「八重の」という意味です。




花弁の外側が 紅紫色で美しいので、つぼみがいちばん美しい )^o^(




花弁の内側は ウツギと同じ白色です。この写真ではよく見えませんが、しべのかたちも ウツギ と同様の形をしています。
つぎに ウツギ(卯の花)で 蕊の観察をしてみたいと思います。