アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヘメロカリス - ワスレグサ属

2020-06-30 10:52:50 | みんなの花図鑑

畑に植えられていたこの花の写真を撮ってきてから、 スマホの Google Lensアプリで 名前を確認したところ
Hemerocallis fulva ワスレグサ
と出てきました! (最近 こればっかりです (^^♪)
「ワスレグサ Hemerocallis fulva は、キスゲ亜科の多年草の一種」(日本語wiki 「ワスレグサ」より)
科はユリ科でいいと思いますが、 ススキノキ科とか ... APG体系では科名がころころ変わっているそうです(ToT)




畑で咲いていたので 園芸品種としての「ヘメロカリス」でいいと思います。その理由は 以下 ↓
「ヘメロカリスは、ユリ科ワスレグサ属の宿根草です。原産地はアジアの極東地域。日本では、霧ヶ峰や尾瀬に咲くニッコウキスゲや、山里に咲くノカンゾウ、ヤブカンゾウ、夕暮れにほのかな香りを漂わすユウスゲなどの野生種が、その仲間として知られています。野生種も園芸種も、すべてヘメロカリス属に分類されますが、一般的にヘメロカリスというと、品種改良した園芸品種を指します。」(AGSコラム「へメリカリスの基礎知識」)



花被片は6枚。 基部で合着して細長い筒状になっています。 そのうち 裏手の3枚を萼片、手前の3枚を花弁というようです。




6が基数のようで、雄しべは6個。 盛んに花粉を出しています。



ハルシャギク、オオキンケイギク - 帰化植物13

2020-06-29 22:02:24 | みんなの花図鑑
久しぶりの帰化植物シリーズ。 今回は キク科のハルシャギク属特集。

ハルシャギク

ハルシャギク(波斯菊、学名: Coreopsis tinctoria)は、キク科ハルシャギク属の一年草。空き地や道端などに生える雑草。(wiki 「ハルシャギク」)




「ハルシャ(波斯)」はペルシャのこと。 (同上)



「北アメリカ原産。日本では、明治時代初頭に来たとされる帰化植物。」(同上)



北アメリカ原産なのに なぜ「ハルシャ (ペルシャ)」の名がついたのか、定かでない。



「何故ペルシャなのか?語源は分かりませんでした。もしかしたら、ペルシャ経由で伝わったのかな?」( WAKUWAKUおたすけぶろぐ*花言葉大好き*「ハルシャギクの花言葉!」)



オオキンケイギク

オオキンケイギク(大金鶏菊、学名:Coreopsis lanceolata)も キク科ハルシャギク属の多年草。



「北アメリカ原産の宿根草で、日本ではワイルドフラワーに利用されていたが、外来種として野外に定着して問題となり、現在は栽培が禁止されている」 (wiki 「オオキンケイギク」)



「日本には1880年代に鑑賞目的で導入された[2]。繁殖力が強く、荒地でも生育できるため、緑化などに利用されてきた。河川敷や道端の一面を美しい黄色の花々で彩る本種は、緑化植物としても観賞植物としても非常に好まれた。」(同上)



「しかし、カワラナデシコなどの在来種に悪影響を与える恐れが指摘され、2006年に外来生物法に基づき特定外来生物として栽培・譲渡・販売・輸出入などが原則禁止された。」(同上)



近縁種が多くあってオオキンケイギク以外は規制対象外です。



ナンテン - メギ科

2020-06-29 17:26:39 | みんなの花図鑑
ちょっと他の花に気を取られているうちに、 いつの間にか、ナンテンの花は、果実に変わっていました (T△T)


「花の命は短くて...」 というけれど、 ナンテンの場合は ちょっと違うような 。。。



だって 花の後には 輝かしい実の時代が続くんだもの \(^o^)/



この様子が、愛情が高まっているように見えたことから「私の愛は増すばかり」という花言葉がつけられました。(「南天(ナンテン)の花言葉は?」より)
花言葉なんて 初めて記事で取り上げました。。。

6月のデンパーク - 樹の花と実篇

2020-06-28 18:10:01 | みんなの花図鑑
6月のデンパーク、 今度は 樹の花と実をランダムに。 いままで名前を知らなかった珍しい 木ばかり 集めてみました。


この木の実を見て 私はてっきり「ジューン・ベリー」(アメリカザイフリボク) と思いましたね。



樹名板には
「Amelanchier laevis 'Snow flakes'
アメランキエル・ラエビス ’スノー・フレーク’
   バラ科
   園芸品種 」
と書いてありました。
そこで、「アメランキエル・ラエビス」で検索すると、なにもヒットしません。
仕方がないので、「Amelanchier laevis」でググると、 英文ウィキペディアのページがありました。
概要は以下の通りです:

スムース・シャッドブッシュ
英語から翻訳-Amelanchier laevisは、バラ科の北米種の木で、高さ9メートルまで成長します。ニューファンドランド州西部からオンタリオ州、ミネソタ州、アイオワ州まで、ジョージア州とアラバマ州まで、カナダ東部と米国東部を原産としています。 ウィキペディア(英語)
学名: Amelanchier laevis
上位分類: ザイフリボク属
科: バラ科

ジューンベリーに 似ていて当たり前だったのです (^^ゞ

さて、 おいしそうな樹の実は これだけで、あとは 地味なのがつづきます。

つぎも 難しい名前の樹です。 樹名板を出しちゃいます。(↓)

「ビブルヌム」というのは ガマズミ属のことで、 英語読みして「ビバーナム なんとか」という木は 皆さんも聞かれたことがあるでしょう。テマリバナや アジサイに似た花を付ける木が多いですね。



こんな葉っぱで・・・



ガマズミ属にしては 割と大きめの果実(まだ青いですが)が生ってます。




つぎの樹の果実は、 袋果? です。

全体はこんな木で、 樹名板には
「Stphylea pinnata
 スタフィレア・ピンナータ
  ミツバウツギ科」
とあります。


「スタフィレア・ピンナータ」でググったって、どうせ何も出てこないだろう・・・
ところが、ググると、 デンパークのこの木の四季折々の画像がたくさん出てきます。



画像は出てきますが、 記事がなかなか出てきません。
風船葛みたいな袋果なのですが・・・


さて、 こんどは花です。 今まで名前の分からなかった樹が 花が咲いて 掲示板にお尋ねすることができて、ようやく名前の分かった樹を2つほど。
1つめは こんな木です。

細かい花がいっぱい付いています。



まだ蕾かと思ったら、 これですでに咲いているようです。



マサキの花に似ているなと思いますが、 葉が マサキ ではありません。



掲示板にお尋ねしたところ、 「ヒゼンマユミ(ニシキギ科)」ではないかということでした。
ヒゼンマユミで検索したところ、 リュウキュウマユミという仲間があり、そちらの花も似ていると思いました。 いずれにしても 南方系の 樹ということでした。


最後は、 やはり花が咲いて気が付いた樹です。

この木の横を通り過ぎると、 上からあられのように 花が降ってくるのです。それで 見上げてみると、こんな葉と花の木が!



全体は こんな風で、樹高は 4mくらい。



花は あずき色の葯を付けた花と・・・



葯が爆ぜて花粉を放出した 白一色の花と、2種類あります。



その花粉を放出した花が つぎつぎと 地面に落ちているのでありました (^^ゞ



キャラボクの上に落ちた花を撮ってみました。こんな花です。
掲示板にお尋ねしたところ、 チシャノキ(ムラサキ科)ということが分かりました。 仲間に マルバチシャノキ というのがあるので、こちらの可能性は無いかと 追加質問したところ、
「マルバチシャノキも考えたのですが、葉裏から見える葉脈の流れ方がチシャノキっぽく、花序が円錐状ですので、チシャノキを候補にしました。
マルバチシャノキなら葉表で葉脈が細脈まで凹んでシワシワ感が強く、花序も丸くまとまった散房花序の筈です。」
「マルバチシャノキは開花後すぐに花びらが反り返る」

という判別方法まで教わりました。 大変よく分かりました (^^♪










アオギリ - 雄花と雌花

2020-06-28 16:34:37 | みんなの花図鑑
見出し画像は 屋根のひさしの上に落ちた アオギリの雄花です。
(★ この部分を マイクロスコープで拡大してみたイメージを2枚 追加しました)


自宅にはアオギリの木が4本あるのですが、緑化センターのように花が咲かない、ユニークな果実がならない、と思ったら、 毎年冬に枝を全部払ってしまうので、花芽がついてなかったんですね (ToT)
フォロワーの方にそのことを気づかせてもらって、去年の冬は剪定せずにそのままにしておいたら、 木立のうえに ホラ、こんな花が咲きました (^^♪




ベランダの端っこに 脚立を渡して 近づいて撮ってます。 雄花と雌花が びっしり(ごちゃごちゃ) ついてます。 なるほど、 かなりユニークですね
一日で あっという間に開花しました (^^)/

〔参考〕前日に コンデジで撮った花です。





この花が 雄花です。・・・ ・・・ って、 おしべは一本だけですか?? 伸びているのは 雌しべで、これは雌花の間違いじゃないですかぁ~~ 雄しべが一本だけなんて 前代未聞です。 ネズミモチだって、 2本あるのに・・・




と思ったら、 雄しべが合着して一本になってるんですって。 先端の玉のような部分は 拡大すると たくさんの葯が集合して球になってるんですって。(見出し画像をみると 少し感じが分かるかも、です)

〔追記〕 下に落ちた雄花を マイクロスコープで 覗いてみました (^^♪

雄しべの花糸を含むイメージ。



雄しべ先端の(合着した)葯部分のイメージ。





花被片が 来るっと丸くなって、 赤くなってます。 花被片は (雄花も雌花も) 咲いた時のレモン色から 翌日には えんじ色に変わるそうです。




一般に、 アオギリは雌雄咲き分けますが、まず 雄花期が先行し、雄花が咲き終わってから 雌花が咲くと言います。ところが ウチのアオギリは どうみても 同時開花しているようです。 画像は したの2つが雄花です。 上の 花被片が えんじ色をしたのが雌花です。 えんじ色のほうが 昨日咲いたものですから、この花序は 雌花が先行していることになります。




こちらが 雌花です。 雌花は 膨らんだ子房があるので すぐ分かります。 子房の先の柱頭は、前日の咲いた時には (= 花被片がレモン色のときには) 分泌液で 湿っていたのでしょうが、今は すでに枯れて萎んでいます。




子房の表面に もみ殻のようなものがついていますが、 これは おしべの葯なんだそうです。 (一つ上の画像のほうが 分かりやすいかも?)




雨どいには 花被片がえんじ色の雄花がいっぱい落ちていました。 見出し画像は そのひとつを近接撮影したものです。


6月のデンパーク - 花と葉篇

2020-06-28 13:37:20 | みんなの花図鑑
6月もあと少し。 安城デンパークで撮った花と葉を3つまとめて。

ディエテス・ビコロル

「ディエテス・ビコロル」 って書いてあったけれど 学名「Dietes bicolor」のカタカナ表記なんですねぇ
bicolor は 「二色の」なので、直訳すると「二色のダイエット」??



南アフリカ原産のアヤメ科の花とのことです。 別名: Yellow Wild Iris、 African iris。



英文 Wikipedia「Dietes bicolor」機械翻訳させたところ、花について、以下のように訳してくれました。

「花は3つの濃い紫色の斑点がある黄色で、 それぞれオレンジ色の輪郭で囲まれており、花の茎を地面に曲げることができるカプセルがそれに続きます。 熟した種子(色が濃い茶色)は、カプセルが乾いて割れるときに分散します。」




「Dietes bicolor の葉は Dietes grandiflora および Dietes iridioides の葉よりも幅が狭く、さらにアーチ状になる傾向があります。」




ディクリプテラ・スベルレクタ

これも、 ディクリプテラ・スベルレクタ とか デクリプテラ・スベルレクタ(樹名板の表記は こちら)というと 舌を噛みそうな名前ですけど・・・



学名 : Dicliptera suberecta
属名は、ギリシャ語のdiclis(=戸のような二重のひだ)とpteron(=翼)の合成語で、2枚の総包葉の形状から。
種小名は「やや直立の、やや真っ直ぐな」の意。
(GKZ植物事典より)



別名 「メキシカン・ライオンズ・イヤー」のほうが 分かりやすいのではないでしょうか
Mexican Lion's Ear は シソ目キツネノマゴ科です。




ただ、 「ライオンズ・イヤー」という花は別にあり、 それは 冬に花を付けるカエンキセワタ(火炎着綿、 レオノティス) のことで、こちらは シソ科です。





カンナ・フェイジョン

右下の樹名板にある通り、 Canna x generalis 系の 園芸品種で、 葉がとってもキレイです。




今頃は 花も咲いているかな?



ノブドウ、ヒメジョオン、コロナ...

2020-06-27 15:40:29 | みんなの花図鑑

ノブドウの花は 見れば見るほど 同じブドウ科のヤブガラシの花に似ています。




それなのに、 ノブドウはあのカラフルな果実のほうでは注目されるのに、 花が取り上げられることはあまりありません。




花盤のうえに多量の蜜を乗せていて、アリたちが おいしそうに飲んでいます。 こんなところ、ヤブガラシと同じです。




ハエもどこからか集まってきました。




花が開くと ほどなく 花弁と 雄しべは 脱落してしまいます。 そうなった後も、花盤の上の蜜は溢れるほどです。
こういうお客様ファーストの精神は ヤブガラシそっくりなのです。
(米国は 大統領が 「アメリカ、ファースト!」って言ってたら、コロナ禍で 「アメリカ、ワースト!」になってしまいましたよ (´v_v`))




あと、一緒に咲いていた ヒメジョオン です。

以下、画像とは関係ないことをコメントします m(_ _)m
コロナと言えば、 きょうもまた 朝のテレビで 山中教授が言って見えました。 日本人の感染率が低いのは 何か理由があるに違いない。その原因をさがせ (ファクターXをさがせ) ! と。



たしかに、特異な現象が現われたら、その原因を見つけることはすごく大切なことで、 祈祷するよりも、自警団を作るよりも 重要だと思うのですが、 まず 現象がどういうものかを把握することが ファクターXを探すとき、最初にすることだと思うのです。 今回のコロナ禍で 「欧米(米にはブラジル等南米を含む) に比べ 感染率・死亡率が著しく低い」現象は 日本だけではないのです、 日本から 中国、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーから(バングラディッシュを除く)インドの東海岸までの地域と アフリカの特定の国々なのです。ファクターを探すなら、これらの地域において 感染率が著しく低いのはなぜか? という問題の立て方をしないと、無意味な調査になってしまうのです。 日本人特有の 健康意識とか マスクを前からつける習慣があったとか、、、そういうこと(特殊日本人的な行動)ではないのです。



そういう感染率が低い地域的特徴をあれこれ考えると、 先日も言いましたが、私は今 「主食に 米を食べてる地域」というファクターが重要因子なのではないかと考えてます。国別・地域別感染率の世界地図をにらみながら、同じように色分けされるファクターを考えてます。
もう一つ考えたのは、 砂糖の摂取率との逆相関関係です (^^ゞ



ファクターXを探すなら まず「子供が著しく感染率が低いのはなぜか?」という問題もあります。
これも 日本だけでなく 世界的にそうらしいのですが、通常のインフルエンザなどですと、子供とお年寄りの感染率は 働く大人の世代に対し 高いですよね? それが 今度のコロナでは どの国でも 極めて低いのです。 その理由を考えるのはとても意義のあることだと思うのですが、いかんせん、 医学的な知識が全くなく、私の手には負えません (ToT)






ワルナスビ - ナス科

2020-06-27 10:31:33 | みんなの花図鑑
豊田市柳川瀬公園のワルナスビ... どこにでもありますが、ネムノキの下で繁殖しているワルナスビです (^_-)-☆


マクロレンズで 花を撮ってみたら、何やら虫の幼虫? がいます。




上の画像を 思いっきりトリミングして見ました。
この幼虫は何の幼虫だろうか? いや、 そもそも幼虫なのだろうか? ------ とふつうだったら そっちに関心が行くと思いますが (´∀`)
私のばあい、 この虫は 花の何を求めて来ているのか? 花粉なのか? それとも 蜜なのか? いや、そもそも ワルナスビは 蜜なんて出すのだろうか? ----




----- てなぐあいに、 花のほうにばかり関心が向いてしまいます。
ワルナスビは(牧野富太郎が昭和初期に発見・命名)その名の通り、ナス科の植物。 繁殖力が強いので、「耕耘機などですきこむと、切れた地下茎の一つ一つから芽が出てかえって増殖してしまい、また除草剤も効きにくいため、一度生えると完全に駆除するのは難しい。」(wiki 「ワルナスビ」)




そこでもっと面白い話題は無いかと、ワルナスビの記事を検索していて見つけたのが この記事:
ナスの花についての記事なのだが...
「ワルナスビと同じように 雌しべが 雄しべより長い 長花柱花と
雄しべより短い 短花柱花があります。」 (gooブログ・木曽Now「蜜が出なくても」)

ソバの花が短花柱花と長花柱花を持ってるのは知ってましたが、 ナス科の花が皆? そうだとは知りませんでした。
そういう目で見ると、 画像の花は 雌しべが(おしべより)長いので 長花柱花 ですね。




これもそうです。




これもそうです。 長花柱かばかりです。 ・・・ というか、 この日は、 雌しべの先の緑の柱頭をアップで撮ろうとしていたので、 雌しべが隠れているワルナスビの花は 一枚もありません。
ほんとに そうなのか、 今度また 観察してきます。




それはそうと、 今日のテーマは <おしべ> と <めしべ> と<蜜>です。
バナナの房のようなのが<おしべ> の葯です。この袋の中に 花粉が詰まっていて先端の穴から花粉が出てくるわけです。
その先に伸びてる緑色をしたマッチ棒みたいなのがもちろん<めしべ>で 先端の緑は柱頭です。よくみると つぶつぶが載ってますが これは花粉でしょうか?




裏から見たところです。 ナス科の花は 花弁より上に子房がある(子房上位です)ので、 裏はすっきりしたものです。
ところで 先ほどの ワルナスビは(一般に ナス科の花は) <蜜>を出すのだろうか? という疑問ですが、先ほどの ブログ記事に このことも書いてありました。

「ナス科の花は
蜜を出しません。

雄しべの先端から
花粉を出し振動によって
花粉を散らし受粉するので
振動受粉と呼ばれています。

振動の原因は
昆虫でも風でもよいのです。」
(同上ブログ記事より引用させていただきました、ありがとうございます)


ネムノキ - 柳川瀬公園

2020-06-26 18:04:45 | みんなの花図鑑
豊田市の柳川瀬公園の ネムノキです。 今朝行って撮ってきました。


ネムノキを「らしく」させている 赤い細く長い毛の部分は 雄しべ です。




花柄から いくつか束になって花がついています。20個ほどの小花が集まって頭状花序を作っています。
よくみると、 花の中に 途中まで萼筒に包まれて束になって伸びて 途中からバラバラとほかの花より開いている花があります。この花を「頂生花」といいます。(その他大勢のほうは 「側生花」)




沢山の雄しべの中に 1本だけ頂上に花粉がついてないシベがあります。これが 雌しべです。




左下、一番長くまっすぐなのが、雌しべです。




つぼみはバナナの房のように集合しています。




シベを包んでいる萼片が割れ、中から花弁が伸び、その中から ぐちゃぐちゃに縮こまっていた雄しべたちがまっすぐに伸びます。いつ見ても不思議です。




(中央)萼片の中から 花弁と雄しべが顔を出したところです。




手前の白っぽい小花が 前述の「頂生花」です。




頂生花だけ蜜を出すと言われています。 (私が観察したところ、蜜は おしべのだいぶ先のほうにまでついていましたが、虫が運んだおこぼれなのか定かではありません)




いやー、午前中なのに、暑い暑い (´∀`)

ユリズイセン - アルストロメリア科

2020-06-26 14:12:03 | みんなの花図鑑

好きな花です。 <赤>系に 縁が<緑>なのがイイ 。 Rouge et vert(ルージュ・エ・ベール) だから (^^♪




ところが、タイトルに名前をと思い、どうしたものかと困ってしまいます。 色々あるからです(ToT)
「ユリズイセンは中南米原産で、日本には1926年(大正15年)に渡来しましたが、観賞用に栽培されていたものが各地で野生化しているそうです。クロンキスト体系ではユリ科、新エングラー体系ではヒガンバナ科に分類されていましたが、APG分類体系ではユリズイセン科(アルストロメリア科)に分類されています。」
となっていて、「ユリズイセン」といっても「アルストロメリア」といっても、 この ルージュ・ベールの花だけを言い表していないからです。




でも、 「ユリズイセン」でググったほうが、 この 赤と緑の(ルージュ・ベールの)花の画像が多く出てきます。

ユリズイセンとは
園芸品種で見かけるアルストロメリアの原種のひとつです。
花弁には黒褐色の縞模様がたくさんは入っていて、
このあたりはアルストロメリアの特徴そのままです。
(以上、gooブログ・筑前の国からこんにちは!「誤解の多い花・・・ユリズイセン」より拝借しました。ありがとうございます)




「アルストロメリア」だと、当然のことながら、 よく見る 肌色のアルストロメリアが圧倒的に多く出てきます。

先ほどの ブログの記事のつづき↓
アルストロメリアは園芸種で、ユリスイセンと云うそうです。
の違いです、紛らわしいですね。 (同上)

アルストロメリアを使うなら うしろに 種小名をつけると絞り込めるようです。
 Alstroemeria pulchella – Parrot Lily
とか、
 Alstroemeria psittacina – Parrot Lily



ついでに、 ユリズイセン(Alstroemeria psittacina)と一緒に

こんなふうに 咲いていたハゼラン。



ハゼラン(スベリヒユ科の多年草)は 別名「三時草(さんじそう)」 といいます。
午後 3時から 1時間~2時間くらいしか咲かないからです。



これは、 16:20ごろの撮影です。




しべ(雄しべと雌しべ)が まち針 みたいなので「マチバリソウ」とも (´∀`)