アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

イチビ(キリアサ)‐ 安城市SD

2019-09-30 17:37:32 | みんなの花図鑑

アオイ科のイチビ属のイチビです。
かつて「みんなの花図鑑」時代、「イチビ」は不適切ワードとして投稿できませんでした。
仕方がないので、またの名の「キリアサ」で投稿していたものです。





なぜ「イチビ」が不適切なのか、一瞬戸惑ったのですが、後ろの2文字だけとりだして、それで NGワードと言っていたのです。おかしいでしょ (´v_v`)






インド原産の植物で、日本には 中国経由で繊維を取るための栽培種として入ってきています(900年代前半に書かれた「本草和名」に記述があるそうです)。






葉の両面に短い軟毛が生え、触るとビロード状の感触がある。(三河植物観察)






最近の田の畦などで闊歩しているイチビは 中国から入ってきたキリアサの野生化したものではなく、アメリカから入ってきたトウモロコシなどに イチビの実が混じって入ってきたのを牛が食べ、その糞が畑にまかれ、畑に繁茂しだしたものらしい。





若い果実、14個の分果がある。(松江の花図鑑)




オオニシキソウ - 柳川瀬公園

2019-09-28 10:36:39 | みんなの花図鑑

ニシキソウ属のオオニシキソウです。
ニシキソウ属には このほか、コニシキソウ、ハイニシキソウ、さらには アレチニシキソウなど一見して区別の難しい仲間がいます。今盛んに果実を実らせてますから、「雑草め!」といって引っこ抜く前に 名前を確認してください (´v_v`)





ニシキソウ属の中では、立って生えてますから、一番目立ち、また一番分かりやすいです。
その特徴のひとつが、果実の表面に毛がないことです。ヒメリンゴを小さくしたような形状をしています。
一般的に ニシキソウの仲間は 杯状花序といって、苞葉が変化した杯(カップ)の中から、雌しべ、雄しべ、腺体(と付属体)を産出します。そして、受粉した子房はカップには収まらないほど大きくなるので、カップの横に果柄を曲げてぶら下がるようになります。
なお、左手の上を向いた爪楊枝状の棒は 受粉できなかった雌しべです。子房部分が芯だけ残して朽ち落ちています。





白い花びら状のものは、その内側の蜜のある腺体についた付属体です。腺体とその付属体はニシキソウの仲間を区別するのに大切なポイントになります。





というわけで、ポイントはすべて話しちゃいましたが、上から見て再確認して見ましょう。
白い花びら状の腺体の付属体の位置が杯(カップ)の口元になります。果実は杯(カップ)から横に果柄を折り曲げてぶら下がっています。いちばん右手のカップは雌しべの柱頭が顔を出したばかりです。(果実が横にぶら下がっていません)





こんどは横からみて見ます。
赤く紅葉した杯(カップ)はこんなに細長いです。大きな果実が杯(カップ)から飛び出してぶら下がっていますが、みなこの小さな細いカップから産出されたものなのです。





トルコギキョウ - 西尾市憩の農園

2019-09-27 14:38:44 | みんなの花図鑑

花弁はもちろんですが、中のシベも一つひとつがしっかりしています。





トルコギキョウとは?で検索してみると、「トルコギキョウはその和名から、キキョウ科の植物だと誤解されることがよくありますが、北アメリカ南西部から南部、メキシコ、南アメリカ北部の平原や河口に、2~3種が広く分布しているリンドウ科の植物です。」(趣味の園芸)とあります。






それで、ラベルに 「リンドウ日本一の産地(いろどり農花)よりお届けします」ってあったのですね \(^o^)/






花の色は 「白,ピンク,黄,緑,紫,青,複色,茶」(同上)





リンドウの仲間は 他の花以上に 雌しべが存在を主張しているように思いますが、どうでしょう (´∀`)




シャングリア - 西尾市憩の農園

2019-09-27 14:16:28 | みんなの花図鑑

名札には 「シャングリア キョウチクトウ科」と書いてあるのですが、それでググってみても何も出てきません。
「シャングリア」だけで検索すると、ホテルの名前とか関係ないものばかりでてきます。






ひとつだけ、これだ!と思われる項目がありそれが「シャングリアはどんな植物?Weblio辞書」
行ってみると、農水省の品種登録データベースで、オンシジゥムの一品種名でした。(なお,出願時の名称は「シャンデリア」であった。と付記してありました)





それならばと「シャングリア 植物」でググると、Google Chrome が検索ワードを勝手に変更して「次の検索結果を表示しています: シャングリラ 植物」・・・





結局、ネット上には情報はありませんでしたが、この花の花弁のすそがヒラヒラしているのを見ると、これを敷き詰めたベットの上で いつまでも寝ていたくなります。こわい、こわい (ー_ー)!!


下に、ラベルをお見せします(ねっ、シャングリア でしょ ^^)







ノボタン - 西尾市憩の農園

2019-09-27 10:39:06 | みんなの花図鑑

ノボタン’コートダジュール’とラベルに書いてある。





ノボタン'コートダジュール' と シコンノボタン とは同じだと思っていたが、どうもそうではないらしい。





検索すると、以下のような記事に会った:
シコンノボタンの葯が紫色に対して、ノボタンの葯は黄色です。





おしべの葯といわれても、どれが??なので、改めて確認すると、この花を見て面白いと思ったクモの足のような部分が、どうやらそれらしい。





写真の葯は 黄色かどうかは別にして、紫色ではないので、ノボタン ということでいいように思えるが、「(シコンノボタンは)ノボタンとは縁が近いですが同じ仲間ではなく、分類上は別物です。」(ヤサシイエンゲイ「シコンノボタン」)というほど区別すべきものか、まだよく分かっていない。




ソバ - 岡崎平野

2019-09-26 18:03:22 | みんなの花図鑑

私たちが育てているソバです。種まきしてから23日目です。






ソバの花には 2つのタイプがあります。
ひとつめは 短花柱花といって、雌しべが雄しべよりも短いタイプです。






赤いのがおしべです(赤い部分が 葯です)。その半分くらいの高さで、上端が3つに分かれているのが雌しべです。







ここからは、もう一つのタイプ 長花柱花 です。雄しべより、雌しべのほうが倍くらい背が高いです。






ソバの品種は「信濃一号」ですが、信濃一号に限らず、ソバの種の中には 短花柱花と長花柱花の種子が半々の割合で入っていて、畑に撒くと、ランダムに 長花柱花と短花柱花の株が育ちます。





ソバの花の蜜を吸いに来るミュージシャンの大きさはいろいろです。
小さめの虫が 長花柱花のところに来ると、背の低い雄しべの花粉が 虫につきます。





小さめの虫についた長花柱花(背の低い雄しべの)花粉は、別の株の短花柱花を虫が訪れたとき、背の低い雌しべに運搬されます。





大きめの虫が 背の高い雄しべの花粉(めしべが短い花=短花柱花)を付けたときは、長花柱花の株にだけ運搬されるようになっています。
誰が考えたのか、うまい仕組みです (´∀`)




イタドリ - 柳川瀬公園(豊田市)

2019-09-26 12:43:43 | みんなの花図鑑

いきなり大写しで、何を撮ったのか、分かりづらいですが m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)m





イタドリの雌花です。





雌花だと分かるのは このように 果実が出来ていたからです。





翼果の中心に種子があり、果実の先端に、オレンジ色の柱頭がまだ残っています。





翼は向こうが透けて見えそうなほど薄いです。




オオブタクサ - 家下川(豊田市)

2019-09-26 10:29:05 | みんなの花図鑑

先入見無しでこの花穂を見れば、けっこうキレイ?!





ブタクサの葉はヨモギの葉に似てオオブタクサより細かい。オオブタクサの葉は クワの葉にやや似ているので 別名「クワモドキ」とも呼ばれる。(私はそんなに似ているとは思わないが・・・)





オオブタクサの画像を検索すると、花穂が上に向かっているものばかり。
このように 垂れているものは オオブタクサとは別の種類かとも思ったが、他に候補が見当たらなかったので、ブタクサではなくオオブタクサとする。





雌雄同株。
雄花は 枝先に細長い穂を作り、総苞片は合着して皿形になり、複数の筒状花が入る。雄蕊5個。






雌花は撮り忘れた。
雄花序の付け根の近くにある苞葉にかくれて2〜3個ずつつき、緑色のつぼ形の総苞に雌蕊のみつく。



スズメウリ - 柳川瀬公園(豊田市)

2019-09-25 21:36:22 | みんなの花図鑑

柳川瀬公園にスズメウリがあるのは知りませんでした。
最初、花ではなく、ウリが生っているのを見つけました。





果実(ウリ)は小さいですが、スズメウリの花はそれはそれは小さいです。






花と 果実(ウリ)と、ウリの赤ちゃん(子房)と、全部入れてみました。大きさがよく分かるように。





果実(ウリ)は、白いほうがより成熟しています。





すべてが順調に成熟するとは限りません。