アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

オオデマリ - 安城デンパーク

2019-08-31 10:29:38 | みんなの花図鑑

花木園に オオデマリは何本あるか知らないのですが・・・





一部の株では 葉がもうこんなに赤く紅葉してます。





こういうキレイな紅葉を見ると庭に一本植えて見ようかという気になります。が、たくさんの職員の方がしょっちゅう手入れをしているから、こういう観られる木になるんでしょうね






テマリバナとも呼ばれ、花はこんな花でした(^^

オオデマリ(テマリバナ) - 西尾市憩いの農園


メドハギ - 安城デンパーク

2019-08-31 09:54:55 | みんなの花図鑑

わざわざ植えなくても 川の堤防にワンサカ生えてます。





マメ科のハギの仲間だということは花が咲いていればすぐ分かります。





それで「メドハギ」という一風変わった名は思い出すのですが・・・
メドハギの「メド」ってなんなんでしょう?





昔 易占いで使う細い棒を このメドハギから作っていました。それでその棒のことを「メド」とか「メドギ」と呼んでいて、原材料の植物をメドハギと呼ぶようになったとか。
「メド」は「占い」の意味でも用いられ、将来の指針になることから 「めどが立つ」というようになったとか。





多年草ですが、基部は木質化して木のように見えます。




どんぐり2題 - 安城デンパーク

2019-08-31 09:33:18 | みんなの花図鑑
【シラカシ】

デンパークに行っても、目につくものはほとんど木の実ばかり。
これは 手の届くところにあったシラカシのどんぐり です。





シラカシの葉は こんな風。よく似たドングリを付けるアラカシの葉と比べると、アラカシの葉は毛羽立ってる(絹毛がある)のに対し、シラカシの葉はツルっとした感じです。





シラカシのどんぐりはてっぺんの花柱の名残りの根元に輪になった筋があるけど、アラカシの先端はなで肩で輪は無い。という区別法があります。もっと簡単に言えば、シラカシのどんぐりの先端には 古墳の円墳みたいに段があり盛り上がってますが、アラカシのほうは段は無く連続しています。





【マテバシイ】

和名は葉がマテガイに似たシイノキであるという意味だが、植物分類上はマテバシイはマテバシイ属に属し、シイノキが属するシイ属とは同じブナ科でも別属に分類される (wiki「マテバシイ」)
いまどんぐりになってる実は 今年の春 出来たのではなく、去年の春できたものです。
2年越しでこんなに大きくなるんですね。





マテバシイの葉は厚く青々していて 熱帯ジャングルの葉みたいです。





マテバシイの殻斗には アラカシやシラカシのような輪状の縞がありません。








ゴンズイ - 安城デンパーク

2019-08-29 20:03:29 | みんなの花図鑑

お盆前に赤くなりかけていたゴンズイの実、今日行ったら、もう弾けてました!






秘密の場所?にある ゴンズイの木。





黒い種子が2つ入っている様子は タンキリマメの黒い豆がサヤの中に2つ入ってる様子とそっくりです(^^





ちなみに裂けて見える子房の内側も鮮紅色で美しい (wiki「ゴンズイ」)





赤い色をした『袋果』の中に黒い種子が入っているので袋果が割れると黒い種子が外から見られるようになります・・・・・
色が違いますが『クサギ』の実に感じが似ていますね~
ですから『クロクサギ』と呼ぶ地方もあるようです・・・・・ (自然風の自然風だより『権萃(ゴンズイ)の実』)





ガガイモ - 岡崎市と安城市の境

2019-08-29 10:49:22 | みんなの花図鑑

横からみると、毛むくじゃらの花弁の中から 糸クズみたいな雌しべがひょろっと伸びている。






雌しべはすぐ分かるけど、雄しべが見当たらない。






雌しべの花柱の根元が盛り上がっているが、実は これが 雄しべ。雄しべは5個あるが、雌しべの花柱と合成して 「蕊柱(ずいちゅう)」と呼ばれる筒型になった器官をつくっている。






その下に副花冠があり、副花冠は環状で ずい柱の基部を取り巻いている。
むー、複雑だ、外から見るだけでは 判らない。





ガガイモはガガイモ科ガガイモ属。
学名 Metaplexis japonica
学名のとおり、分布は 北海道から九州、他に 朝鮮半島や中国。





ワレモコウ - 安城デンパーク

2019-08-28 16:59:44 | みんなの花図鑑

ワレモコウは バラ科ワレモコウ属の植物。





小花を穂状に付ける植物の場合、下から先端へ向かって咲き進むものが多いですが、ワレモコウの場合先端から下に向かって咲き進んでいき、このような咲き方を「有限花序」といいます。(ヤサシイエンゲイ「ワレモコウ」)






小花の大部分は赤茶色。最盛期はピンクだという。






花弁はなく、雄蕊4個、雌蕊1個からなり、雄蕊4個は萼片よりも短い。





メキシカン・ライオンズイヤー - 安城デンパーク

2019-08-28 16:48:21 | みんなの花図鑑

この花のコメントを書きだすと、この花の名前のことで たいていは終わってしまいます。
本名は 学名から「ディクリプテラ スベレクタ Dicliptera suberecta 」というのですが、とても無機質で長いので 別名の「メキシカン・ライオンズ・イヤー」と呼ばれてます。





メキシカン・ライオンズイヤーは シソ目キツネノマゴ科ディクリプテラ(ヤンバルハグロソウ)属の植物なのですが、「ライオンズ・イヤー」という植物もあり、困ったことに、それが雰囲気が良く似ているのです。

カエンキセワタ(ライオンズ・イヤー)






両者は 花だけ見ると似たところがありますが、決定的な違いがあります。
メキシカン・ライオンズイヤーの花は 今、すなわち 晩夏です。
ところが、ライオンズ・イヤー(別名 カエンキセワタ)のほうは 晩秋~冬なのです。





下側の花は 長い花筒の先から雄しべを出しているようです。





こちらの花は 両方とも 雌しべが顔を覗かせているようです。
英名 Hummingbird といい、アメリカ大陸では ハチドリを招くための植物として 庭園に植栽されることが多いそうです。







オオニシキソウ - トウダイグサ科 (7)

2019-08-28 15:52:45 | みんなの花図鑑

暑い暑いと言ってたら、空が曇ってきて、雨滴がポツポツ。このオオニシキソウは雨が降り出す直前に撮ったものです。
というわけで、絞りがほとんど解放近く。被写体の前後は 霧がかかったようにボケてます m(_ _)m





これは、ずっとまえ、私がこの雑草の名を知りたくて コンデジで掲示板質問用に撮った写真の一枚です。
どんなところにどんな格好をして生えてるか、こちらのほうが よく分かるかな?(笑)






トウダイグサ科のニシキソウ属は 「トウダイグサ属(Euphorbia L.)と近縁で、そこに含められたことも多い」(wiki「ニシキソウ属」)
これらの属の植物は、杯状花序と呼ばれる 杯状(カップ状)をした器官から、雌花(めしべ)や雄花(おしべ)や腺体とその付属体など果序の構成要素を次々と生産するのです。
上の写真で、表面の赤い打楽器コンガのような形をした器官が杯(カップ)で、いちばん右のカップからは めしべの柱頭が顔を出しています。中央の杯(カップ)から開いている白い花びら状のものは (腺体の)付属体と呼ばれる器官です。





白い花びら状の器官は 付属体と呼ばれてますが、これはその付け根に 腺体 と呼ばれる蜜を出す器官の付属体という意味です。注目したいのは、腺体や付属体、また雄しべがこのように伸びるのは 雌しべが受粉したのち、ということです(雌性先熟)。雌しべの子房は 受粉すると巨大な果実になるので、杯(カップ)の中には居座る場所がありません。果柄を折り曲げ、杯(カップ)の外に(この写真では 奥に)飛び出してぶら下がっています。






中央右手の やや小さめの杯(カップ)から 雌しべの柱頭が顔を出しています。その後ろにぼんやりと 成熟した果実が見えます。この果実の果柄はどこかというと、中央の今盛んに雄しべと腺体とその付属体を咲かせている杯(カップ)からなのです。





オオニシキソウはニシキソウの仲間の中ではいちばん図体の大きな草です。杯状花序の構造も カメラに捉えやすいはずなのですが、今日は 天気が悪く 失敗してしまいました m(_ _)m





ハツユキソウ - トウダイグサ科 (6)

2019-08-27 17:02:24 | みんなの花図鑑

ハツユキソウは トウダイグサ科トウダイグサ(ユーフォルビア)属の一年草。
学名:Euphorbia marginata
茎の頂点あたりに付く葉っぱの縁が、真っ白に彩られるのが特長です。種小名のマルギナタは「縁辺のある」の意で、この葉姿に由来します。(ヤサシイエンゲイ)
先ほどのショウジョウソウと共に ポインセチアの仲間です。






果実が 元の生まれた場である杯(カップ)から飛出し、ぶら下がっています。杯状花序の特徴です。





よこから ぶら下がる様子を観察。果実は大きすぎて全部にピントが合ってませんが、たしかにトウダイグサ科の子房に特徴的な 三室からできているようです。





雌性先熟で、最初、雌しべが杯(カップ)から生まれ、受粉して大きくなって杯から飛び出すと、雄しべ、腺体(緑の唇形の器官)、腺体の付属体(腺体を取り巻いている白い花弁状のもの)が次々と杯の中から産まれてきます。






腺体は 蜜源です。付属体は 花弁と同等の機能を提供すると考えられています。




ショウジョウソウ - トウダイグサ科(5)

2019-08-27 15:18:24 | みんなの花図鑑

ショウジョウソウは トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属) の一年草。
別名「サマーポインセチア」と呼ばれるように、いちばん上の葉が赤いです。
花を抱く花弁のように赤くなっているこの葉は「苞」と呼ばれています。






苞の中には たくさんの杯状花序よ呼ばれる花序があり、このショウジョウソウのように円熟期に入ると 杯(カップ)から生まれた子房が 受粉して果実になり 果柄を曲げて杯の外に飛び出し垂れ下がっているのが分かります。





奥のほうに リンゴの芯みたいな棒が2本立っていますが、これは 受粉できなかった子房(と果柄)が 果肉を落として軽くなったため折れ曲がらずにそのまま上を向いて立っている図です。






杯状花序の 杯(カップ)は 最初 雌しべを生産し、その後、雄しべや 唇の形をした腺体(この中に 蜜がある)を次々と生んでいきます。
果実は 予想どおり 三室からなり、(大きさは別にして)その形は ナンキンハゼの果実そっくりです。
写真中央に 柱頭だけ産まれためしべがありますが、柱頭は 6本あるように見えますが、3本がそれぞれ2つに分かれているためこう見えるのです。