恐竜の声の記憶を樹の裡に抱きて立てりメタセコイアは
『生きてる化石』この言葉は科学的な言葉であると同時にロマンティックな響きを持つ。
この言葉で思い出すのは動物ならシーラカンス、植物ならメタセコイアだ。
化石で発見されたメタセコイアが日本に今でも存在するのが発見されたのは昭和20年代のことだそうだ。
どこかの神社にひっそりとあった。
そして初めてメタセコイアがメタセコイアとして植えられたのは皇居の庭だそうだ。
今では公園の木、郊外の道路の並木に見ることが出来る。
まっすぐに伸びる幹、円錐形の整った樹形。
見ていて美しい。
このメタセコイアは恐竜が闊歩していた時代も知っているのだなと思って詠った歌。