海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

キバナコスモス

2019-11-28 09:21:32 | 短歌

いつまでも打ち解けられぬこの町にキバナコスモスひつそりと咲く

私は昔からある小ぶりのピンクのコスモスが好きなので、コスモス畑にある赤白ピンクが混じった大ぶりのコスモスさえ違和感がある。
まして黄色のコスモスはコスモスと思うことができない。
別の花と思ってしまう。
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皇帝ダリア

2019-11-25 14:53:57 | 短歌



ひと言の言葉で救われるときもある皇帝ダリアすんすん伸びる
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向田邦子の恋文

2019-11-22 19:04:12 | TV感想

BSで水曜日のプレミアムカフェで向田邦子特集をしている。
過去の放映した番組を放送し、それに評論家のコメントも載せる。
3~4回続くようで、1回目は『父の詫び状』2回目が向田邦子の秘めた恋についての番組2001年放送『没後20年向田邦子が秘めたもの』
向田邦子が飛行機事故で亡くなったのが1981年で、没後20年目に妹の和子氏が向田邦子と恋人のN氏の往復書簡を本にして発表した、
それを受けての番組である。
恋人の存在は向田邦子がだれにも言わず秘めてきたものであった。
それをなぜ和子氏は暴露したのか。
それは故人の意思に反するのではないか結局本を出してお金儲けのためでしょと私は反発してその本を読むことなく、恋文の内容も知らなかった。
今回丁寧な作りのこの番組でその詳細を知ることになった。
二人だけの世界の恋文を他人が読んだら気恥ずかしいというか濃密すぎて読むに堪えないものもあるだろうが、向田邦子の恋文はさすが文章が美しく細やかな情にあふれていて読んで恥ずかしいような品の悪さはまったくなかった。
時系列に合わせて向田邦子を演じる女優とN氏を演じるだ男優が手紙や日記を読んで場面が進行する。
N氏は向田より13歳年上、破綻していたとはいえ妻子がいた。
いわゆる不倫であり、父が別の女性へ目を向けていた時期もあり、向田は家族にもN氏のことを言えなかった。
N氏は往復書簡のころは46歳脳卒中で体が不自由になり仕事ができなくなった。
向田はN氏の面倒を見るためいっぱい仕事をしていた。
忙しい合間を縫ってN 氏宅を訪れ食事を作ったりしたが、泊まることはなくまた夜遅く家族の元へ帰って行った。
仕事で疲れ果てそれでもN氏に尽くす向田を見てN氏は向田の負担にならないように昭和39年自殺してしまう。
向田の元へN氏の母から向田の恋文とN氏の日記が届けられた。
恋のことは誰にも言わなかったが その恋文と日記はずっと捨てられなかったのだ。

作家など誰かを研究するという立場からすれば私的な手紙・日記もどのような背景でその作品が書かれたか貴重な資料である。
確かにこの番組の見ると数々の名作にこの秘めた苦しい恋の経験が反映されたのが解る。
しかし100年以上経た明治の作家ならともかく没後20年でそれが世にさらされるというのは・・
向田が生きて天寿を全うしたらこの恋文と日記をどうしただろうか?
私は死後それが人目にさらされることを防ぐためある時期に決意して自分で処分したと思う。
だから向田の作品を読むうえでこの番組を見たあとの方が役に立ったとは思うが、私はやっぱり恋文は公開されるべきではなかったと思う。


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原っぱ2

2019-11-19 09:36:18 | 短歌

遊ぶ子に野原は深き森ならむ分け入りてゆく冒険の旅
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原っぱ

2019-11-16 16:45:01 | 短歌

ぽっぽっぽ手と手をつなぎ草の中終着駅はあの秘密基地

私の子供のころには住宅地にも原っぱが残っていた。
今考えればそれはどういう土地だったのだろう?
誰か所有者がいるが家を建てることなく放置されていた土地。
草むらは子供たちの想像を掻き立てた。
低い草原も時にはジャングルに見立てて冒険の旅。
ぽつんと空いた浅い穴も秘密基地に見立てた。
草や花を摘んで草花遊びもした。
懐かしいよ~
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蟋蟀

2019-11-13 08:18:42 | 短歌

蟋蟀の声が聞こえる台風を避けて入れたる鉢の中から

台風が来るかもしれないということで月下美人の鉢を玄関土間に入れた。
夜になるとそのあたりからコオロギの声が聞こえてきた、
月下美人の鉢の根元にはシダが生えていてその葉陰にいるらしい。
近くで聞くと蟋蟀の声も澄んで美しい。聞きほれてしまった。
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夜の記憶

2019-11-10 18:13:52 | 短歌



背中から愛されてゐる濃紺の夜に満ち来る潮の気配
 
夏の海の波のうねりに身をまかせ卵を放つ満月の夜

なま白き背びらを伝ふ君の手が羽化の記憶を呼び起こす夜

吾をつなぎとめるおまえの黒髪がプアゾンの香に匂ひ立つ夜

限りなき夜の香りを記憶せよ二人で落ちる深海の中

禁断の夜の林檎をかじるとき森の泉に湧きいづるもの
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金木犀

2019-11-07 20:42:51 | 短歌

木犀の香りは強くただよひぬ声なき声を聞けといふごと


都合で季節感が2ケ月ほどずれた歌を載せることも多い。
悪しからず。
現実世界では金木犀ももう終わってしまった。
気温が低くなりもう晩秋の風情だ。


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秋の扉

2019-11-04 12:12:34 | 短歌


朝早く秋の扉は開かれて地を這つてゆく目に見えぬもの
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藍染職人

2019-11-01 19:34:53 | 短歌


日本の藍究めむと甕の中職人の手も藍に染まりつ

藍染めのサーフィンボードあやつりて徳島の海に遊ぶ職人 
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