散ることを許されぬ花六月の雨に打たれてただうなだるる
気まぐれな風の言葉を聞き分けてうなずいている丘のモビール
人界と葛の葉茂る野の原を隔てて暗し村の墓場は
はつなつの生成りの服の皺のなか空から降りた光がねむる
夏近き空き家の緑深まりぬ昼間を眠る過去形の街
もう雨が降り出しそうだ持ちきれぬビー玉が手からこぼれるように
喧噪の記憶はすでにはるかなりパビリオン後の万博の森
子供らの帰りしのちのすべり台代はりにカラスが滑つて遊ぶ
カラスは頭のいい鳥だ
生きるための行動だけではなく遊ぶこともあるようだ。
カラスが何回も滑り台を滑ってあそぶ動画を見た。
本当に楽しそう。
ブランコをゆっくり揺らす何回も夜の公園独り占めして
赤色のタコすべり台それぞれの足にはじける子供の笑顔
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