鑑真の故郷の風が吹いてをり唐招提寺の襖の柳に
なるべくウォーキングをするようにしている。
私はかなり速足で足は丈夫な方だ。
ウォーキングは楽しい。
今日はいつもよく行く水鳥の居る池方面ではなく、大きな公園へ行ってみた。
ふと台風でいくつにも裂け公園管理者が幹だけ残してくれたあのミモザの樹はどうなっているだろうと行ってみた。
2年前の台風で、いくつも大きい枝に分かれていた50年は経っているだろうミモザは大きな被害を受けた。
梢のあたりは半分に裂けそのまま枝の塊が垂れている。
下の方の枝も大きく裂け地面に落ちていた。
それでもかろうじて生きていて枝の先に黄色い新芽を出しているのを見て涙がこぼれそうになった。
その翌年の春、地を這っている枝にもわずかばかりだか花が咲いた。
公園のほかの大木は危険なので伐採されたが、ミモザは目だたない場所にあるためずっと放置されていた。
そして去年の7月には北大阪の大きな地震と9月の台風で、また新たに公園の木が倒れた。
ミモザはさらに枝が折れていた。
ミモザはまだ放置されたまま、しかしいつかは全て伐採されてしまうのだろうなと思っていた。
今年の3月に見に行くと、避けた枝はすべて撤去されたが電信柱のように幹だけは残され、梢に少しばかり緑の枝が揺れていた。
残してくれたのだ・・いつかまた枝が増え昔のように花がいっぱい咲くかもしれない。
4月に見に行くとほんの少し花が咲いていた。
そして今日行くと春に見た時よりも新しい枝と葉が増えている!
生命の力・・復活の意志を感じた。
ミモザは9月ごろからもう小さい花芽のついた枝が伸びて来る・
樹の下まで行って見上げて花芽の枝を捜したが肉眼では見当たらなかった。
枝と葉を増やすため栄養を使ってしまったのね。
今年は花芽を育てるのは無理だったのだろう。
だから来年の春は花はほとんど咲かないだろうが、さ来年はきっと花が咲くだろう。
ミモザよもっともっと大きくなってね。
私の寿命と競争だ。
墓に父の前妻と子が眠りをり二十九歳九歳五歳
墓誌にある異母兄弟とその母は昭和二十年の同じ命日
事実そのままの歌である
21日に静岡まで墓参りに行ってきた。
最近は年2回。
というのは2年前行ったら墓地の隣の土地の空家から蔦の種が飛んできてうちのお墓に絡まってまるで無縁墓のよう!
あまりに情けないので、墓参りの回数を増やした。
蔦は石と石の間にあり根元で抜けずにまた伸びる。それで仕方なく除草剤を撒いて2回目。
今度行ったら枯れていて・・とても嬉しかった。
墓石は少なくとも戦前に立てられたもので風化している。
たくさんの人が名前が刻まれている。
祖父母や幼い時に亡くなった祖父の兄弟。また父の兄弟も乳幼児のときたくさん死んでいるので童子や童女の戒名が多い。
その中で歌にあるように父の最初の妻と二人の子供たちの名前がいつも心に刻まれる。
3人が亡くなったのは昭和20年6月・・・あと2ケ月で終戦だったのに。
しかしこの人たちが生き延びていたら私は生まれていないので、複雑な心境だ。
いくへにも金木犀の香をまとふ住宅街の道を歩けば
いつのまにか金木犀の季節になった。
金木犀は不思議だ。
ある日突然金木犀の香りに気がつくと金色の小さな花がびっしりと咲いていて、そこに金木犀の樹があると初めて気がつくのだ。
我が家には金木犀はないので、駅まで歩く時散歩をしているときに気がつく。
昨夜NHKのBSの午後9時から2時間番組。
インタビューが多い番組と思っていたらインタビュ-は前半10分、後半10分だけだった・
コンサートの様子がほとんどでトークの部分はほとんどカットされているが今までの名曲をたっぷり。
よかった~♪永久保存版です。
会場は埼玉アリーナ?のよう。
観客の様子も繰り返し流される。
皆感激して泣いている。
私もTVの前で観客と一緒に手拍子する。
コンサートの途中でコンサートの街を小田さんが訪れる『ご当地紀行』が流れます。
松江の時に小田さんが一畑電鉄に乗っていると車内は下校時の高校生ばかり。
この年代は小田さんを知らない、ただのおじいちゃんとしか見えないのでしょう。
一人の生徒が立ち上がり、「替わりますからどうぞ」と声をかけたのには笑ってしまいました。
もう席を譲らなければいけない年寄りに見えたようです。
かってないほど強い台風が東海関東地方に向かっている。
特に前回甚大な被害を受けた千葉県地方のことが心配だ。。
ここを見てくださっている方たちに被害がありませんように。
十分お気をつけください。
こちらは暴風大雨警報が出ているが、今のところ雨はひどく鳴く風もない。
しかし10時ごろから雨は激しくなりそうだ。
もちろん終日家籠り。
少しづつグラスの塩がしみてゆき涙に近づくカクテルを飲む
寂しさはほのかに海の香りして越の寒梅ひとり飲みおり
いっこうに靡かぬ女の肌のごときりりと冷えた純米酒飲む
オレンジの甘さにひそむ酒の味知りつつ飲めば真昼間の酔い