杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

はじまりのボーイミーツガール

2018年10月11日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)

2018年12月16日公開 フランス 89分

ヴィクトール(ジャン=スタン・デュ・パック)はクラスの優等生マリー(アリックス・バイロ)に恋をしている12歳。秀才のロマンからのアプローチもはねつけるマリーに、落ちこぼれのヴィクトールは遠くから見つめるだけだった。ところが、そんなマリーがヴィクトールに急接近!「勉強を手伝ってあげる」と家に招待してきた! 親友のアイカムから「どん底のお前に最後のチャンスだ」と煽られたヴィクトールは、「女は信用できない」と平静を装いつつも、ウキウキと出かけていく。マリーの指導で徐々に成績があがってきたある日、プロのチェロ奏者になる夢をマリーから打ち明けられる。そしてマリーと初めて手を繋いで下校したヴィクトールは、別れ際に頬にキスされすっかり舞い上がるのだった。だが、マリーには、誰も知らない秘密があった。だんだんと視力が落ちる病気にかかったマリーは、音楽学校に行くためそのことをひた隠しにしていたのだ。秘密を守るため、マリーには“目”が必要だった。それに気づいたヴィクトールは、利用されていたことにショックを受けるが、マリーの情熱に動かされ、彼女の夢を叶えることを決意する。その日から2人の秘密の作戦が始まった──!(公式HPより)

 

原作はフランスの青春小説です。

視力が失われる病気なのに音楽学校を受験して、合格したとしても学校生活が送れるの?という基本的な疑問は置いといて、ヴィクトールの恋の行方を楽しませてもらいました

憧れのマリーの積極的なアプローチに平静を装いながらも嬉しさを隠せないヴィクトールが可愛いです。悪友の双子の兄弟のアドバイスも的を得ています。 恋敵のロマン役の子もイケメンでした

マリーが自分を利用しようと近づいたと知り、彼女を拒絶するヴィクトールでしたが、マリーの真剣な思いに打たれて強力することにするのね 

マリーの父(シャルル・ベルリング)は治療を最優先に考えているので(ある意味当然)、マリーの視力が落ちていると知ると受験に反対し、部屋に閉じ込めてしまいます。ヴィクトールたちの協力で受験前夜に家を抜け出す二人でしたが、雨に降られマリーは熱を出してしまいます。翌朝二人を見つけたマリーの父親は激怒(これも当然の反応)しますが、妻にも説得され、受験会場へ送るんですね。この時、夫にビシッと意見するマリーの母がカッコ良かったなぁ 仕事で家にいないお父さんより、いつも傍にいるお母さんの方が娘の願いや思いをちゃんとわかっているんですよね。

最後の演奏シーン。観客席で見守るヴィクトールや両親の方に視線をやるその視界が闇に閉ざされていきます。でもマリーの顔には満足の笑みが浮かんでいます。これもハッピーエンド、と言っていいのかな

父親といえば、ヴィクトールの父(パスカル・エルベ)は先立たれた妻を想い続けています。ヴィクトールの恋も応援して助言を与え見守る感じだったのも良かったです。 


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