細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

2023年度の前半を振り返って

2023-09-24 10:16:47 | 人生論

9月もまもなく終了で、2023年度も前半を終わることになります。

私としては、一つの節目でして、横浜国立大学で勤務を始めてちょうど20年が終わります。20年前の10月1日に助教授として赴任し、赴任したその日に「構造の力学Ⅲ」(不静定の構造力学)の講義で緊張しながら登壇したことを思い出します。当時、土木工学教室の教授・准教授陣の中では圧倒的な若手でしたが、今では教室でも上から数えて3番目の年長者となりました。。。

今年度の前半戦が終わりましたが、順調に行ったこと、そうでもなかったこと、などいろいろですが、振り返っておきたいと思います。

4月に「豊穣な社会研究センター」が総合学術高等研究院の中に設置されました。私自身はセンター長として、舵取りを担当しますが、プレーヤーでもあるので、まさしくプレイングマネージャーとなっており、忙しいですが、楽しくやらせてもらっています。

豊穣な社会研究センターの中でも、つながり方研究所は、新たな領域を開拓する研究所として設置し、人と人のつながり方を研究するチームとして、4月からチームビルディングが始まりました。今年の1月末ごろの時点で、私以外に誰もメンバーがいないところから組織を始めたので、まさにまっさらな状態からできあがっていくチームです。

4月上旬の2回の顔合わせ、フリーディスカッションから始まり、ほぼ月に一回、丸一日の会合を重ね、8月21日の勉強会・対話会でおおよそ、つながり方研究所の方向性をチームメンバーが把握できたものと思っています。学外からも客員教授を3名、客員准教授も10月で2名、という体制で、さらに学外の様々な企業等との連携を開始する会合を10月23日の午後に予定しており、本格的な活動がスタートしています。

つながり方研究所には、様々な分野の方々が集いますし、個性と才能豊かな方々が次々と集まってきますので、私自身もとても勉強になりますし、元気もいただいています。量子力学的生き方、についても勉強を深めており、個人の生き方としても、つながり方研究の社会への実践としても、大変にワクワクする状況です。9月17日・18日の防災KOKUDAIでは、つながり方研究所が主催のセッションも2つ、開催することができました。

4月の誕生日で50歳となり、いわゆる「天命を知る」年齢となりました。これまでの私の活動のまさに集大成となる取り組みが、豊穣な社会研究センターと思われ、研究者、技術者、教育者、一個人として培ってきた能力や手段のありとあらゆるものをつぎ込んで、センターの活動を活性化させ、少しでも社会に貢献できればと心から思っています。25年以上続けているブログも、重要な手段の一つです。

研究面では、3~4年くらい前に、「くすぶっている」時期があったと自己分析していますが、いくつかの研究プロジェクトを積極的に仕掛け、中期的に育てていくつもりで取り組んできましたが、それらが軌道に乗ってきているため強力に推進したいと思っています。一つは、2021年度から取り組み始めた、生コン会社の方々と連携しての超環境負荷低減型の建設材料の開発で、もう一つは、これも2021年度から取り組み始めた暑中コンクリートの品質確保とその先にある品質確保・長寿命化技術の体系化、です。さらに、現実のインフラ維持管理システムの改善にも実践的に取り組み始めており、これらの研究プロジェクトは、信念をもって発展的に続けたいと思っています。これらは、豊穣センターの「元気なインフラ研究所」の活動につながります。

私は、数値シミュレーションを活用した研究も実施してきていますが、最近新しく取り組んでいる研究としては、横浜市と連携しての「都市丸ごと解析」と、前川宏一先生にご指導いただきながらの「コンクリート構造物の放電破砕による解体」のシミュレーションです。どちらも、極めて多くのことを学びながら、成果を社会に還元していくことのできる研究であり、大きく育てていければと思っています。これらは、豊穣センターの「もしも×可視化研究所」の活動につながります。

2022年4月6日に断酒して、1年半が経過しました。数えきれない数の懇親会に出席していますが、お酒は全く飲みたいとも思わず、おいしい食事や会話を楽しんでいます。過去は有名な?酒飲みでしたので、お酒を飲むことの楽しさも知ってはいますが、もう十分飲んだので「飲み飽きた」ということにし、違う人生を歩むことにしました。お酒を飲まなくても楽しいことは山ほどあるし、私の場合、お酒を飲みたい、という欲にやや支配されていた面があったので、その欲から解放されて清々しいし、時間も有意義に使うことができ、こちらの人生を気に入っています。

2023年3月から、7か月連続で「月間の平均歩数/日が10000歩以上」となっており、歩くこと・散歩が趣味になっています。9月も昨日の時点で11000歩/日を超えており、7か月連続の達成は確実。散歩と神社・お寺のお参りを組み合わせたものが最高に楽しく、量子力学的生き方から学んだお祈り方法をほぼ毎日実践しています。

私自身の人間関係がどんどん拡大していくので、新しい人間関係を大事に育てていくことや、従来からの人間関係を大事にすることや、ときどきこじれる人間関係を適切に修復したりケアしたりすること、がとても大事です。

私の研究室の学生たちのケアが十分に行き届いていないと反省する点もあり、その点は、10月からの秋学期でしっかりと改善したいと思います。私のホームグラウンドですからね。

さて、10月からは毎年かなりの繁忙でして、10月から2月の5か月間が息も絶え絶え、になりがちな繁忙期です。2022年度は、これまでに珍しく、トップスピードで5か月間の繁忙期を乗り切ったように感じましたが(お酒を飲まなかったこと、花粉症がほぼ治ったことも大きな要因)、今年度はどうなるでしょうか。働き方「かいかく」に全く逆行するような、仕事と私生活の境目が曖昧な状態で突き進んでいきますが、心身の健康には徹底的に配慮して、50代の最初の年を充実したものにしたいと思います。


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