細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

区切りと、続くこと

2019-03-16 15:38:29 | 人生論

3月なので、いろいろなことの区切りの時期でもあります。

何事にも区切りがあり、終わりがあります。でも、それは新たな始まりでもあり、いろいろなことにつながっても行きます。

12日に、今年度で私たちの研究室を去る小松助教の夫妻と夕食を一緒にしました。ご夫妻に私が招待していただきました。小松さんは、私が横浜国大に着任した2003年10月の半年後に学部1年生として入学してきて、学部生のころから知っている方ですが、その後、博士課程を修了し、助教として5年間、研究室や横浜国大土木、留学生教育等に大きく貢献してくれました。私の弟子、ですね。

奥さんも現在は横浜国大土木の留学生担当の事務職員として勤務しておられ、勤務開始後は私もいろいろと連携させてもらっており、土木の2年生用の英語の講義も一緒にやらせてもらったり、2月22日のYNUささらサロンにも一緒に登壇しました。今では大の仲良しです。

私にとってお二人ともとても大事な方で、その三人でのゆったりした食事と会話は何物にも代えがたい幸せな時間でした。

14日の木曜日には、今年度で研究室の秘書業務を引退される秘書さんの慰労会をしました。小松助教、2018年10月から秘書を務めている新しい秘書さんを含め、四人での慰労会。いろんな話に花が咲きました。秘書さんに支えていただかないと私の仕事は全く回りませんし、秘書さんに限らず、スタッフや多くの学生たちにも支えられて、私たちの研究室の活動が円滑に回っていることを改めて認識しました。

学生たちも卒業していきます。区切りです。

いろいろなことが終わっていきますが、物語は続いていきます。

4月には新しい准教授をお迎えし、新たな体制で研究室も出発します。私もうかうかしている暇など全くありませんし、来年度の自分の主導する研究プロジェクトを整理してみましたが、しっかりやりたいと武者震いし、またいくつかの論文も私自身が筆頭著者でしっかりまとめたい、と思っており、計画的に進めたいと思っています。

2018年度は、鞆の浦の防災をテーマに研究する学生がついに途絶えました。2012年度から6年間続けましたが。

2018年度は、私が一人で鞆小学校や鞆中学校の防災教育に関与する、という形を取りました。どんな形になろうと、続けることが大事だと思っています。

そう思っていた矢先、福山市都市部の参与からメールで連絡があり、鞆の防災についてご協力いただいており、トンネルの新規建設も決まったため、お会いしたい、とのこと。3月末に上京に合わせて研究室に来られてお話することになりました。何がどうつながっていくか、など分からないものです。

私という人間は、明確なビジョンがあって計画的に進めていくタイプの人間ではありません。

むしろ、置かれた環境で、与えられた制約条件の中で、自分にできるベストを尽くす、というタイプです。

いくら将来を思い描いてビジョンを描いたって、制約条件が変わることなどしばしばだし、自分も周囲の人も、社会も変わります。

15年前、私が横浜国大に着任したころに、今の私のような研究・教育をしていることなど想像もつかなかったし、結局は日々の積み重ね、です。

多少は中長期のことも考えて計画は立てますが、その計画に縛られ過ぎないよう、誠実にやっていればいろいろなことが自然につながっていく、とある意味で楽観的に努力を続けたいと思います。

ようやく時間的にゆとりが出てきました。しばらく止まっていた「品質確保物語」の連載も再開します。


高校生へのメッセージ

2019-03-11 17:49:51 | 教育のこと

夢ナビ、という企画に声をかけていただいて、高校生へのメッセージをコンテンツにしていただきました。

この流れで、2019年6月に、東京ビッグサイトにて、高校生のための大きなイベントで3分間のライブ講義を行う予定らしく、私自身も楽しみたいと思いますが、素敵な高校生の方々と出会えるのを心待ちにしています。