細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・教育者のブログです。

環境整備

2017-04-23 21:36:53 | 趣味のこと

職場のオフィスの大改造が先週末の15日に行われ、私も13年半住んだ土木工学棟の305室を退室しました。特別な感慨もなく、新しく住み始めた310室の快適な環境で楽しく仕事しています。

元々、私はあまり物事にこだわらない性質のようで、母親にも最近、そのように言われました。これは重要だと見極めてこだわり出すと徹底的にこだわるのですが、本質に関係ないと思うことには全くこだわりません。

305室で個室、という環境だとあまりこだわりもなかったのですが、310室で相部屋となるといろいろとこだわり始めました。310室に移動したそもそもの目的が、教員・スタッフ等の居住メンバーのコミュニケーションの活性化、研究・教育活動の活性化、でした。そうなるようにミーティングテーブルの配置等、こだわり始めています。また、個室だと多少散らかっていても気になりませんが、相部屋となるとそうもいきません。整理整頓にもこだわるようになってきました。

自宅の個室の改善も先月に開始したのですが、オフィスに続いて改良を進めました。基本方針はオフィスと似ていて、不要なものを捨てる。整理・収納のためのスペースを増やす、です。本日も、最近お気に入りの無印商品に長女と買い物に行き、カバンや帽子等々をかけることのできる木製スタンドを購入。部屋の改良も進みました。

年に2回くらい、一気に買い物をする時期があるのですが、昨日の土曜日はその日。長女と半日行動しましたが、衣類、デジカメ、図書、インテリア等々、一気に購入し、自宅やオフィスの環境整備に投資しました。

4月の前半、いつも通っているプールが改装で10日間休業していましたが、先週の15日に久しぶりに子どもたちと泳ぎに行き、その日を皮切りに、今日で4回目。今日は泳ぎ出しからスムーズで、1200mを快適に泳ぎました。職場にも置いたストレッチボードの同じものを自宅にも購入し、とにかく体の老化、体力低下を最低限に抑えるよう、こちらも環境整備です。

先週からようやく研究モードに入ることができました。GWは土木学会の重点研究課題委員会の委員会報告書の執筆に時間を費やすと思いますが、しっかりした報告書に仕上げたいと思っています。

年度当初、バタバタしましたが、ようやく29年度の環境が整ってきたように感じます。 

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相関性と積重ねと

2017-04-14 06:47:36 | 人生論

村上春樹の「騎士団長殺し」をゆっくりと味わいながら読み進め、最終盤に差し掛かってきました。緊迫する場面で恐怖を覚えたり、人間として生きることの喜びや罪も深く感じながら読んでいます。さすがです。

この小説の中でも、この世はすべて相関的と言ってもよい、自分の行動によって周囲は相関的に変化していく、というようなニュアンスが述べられています。

まさにそう思う。

現在、研究室の教員、学生たちの居室の再配置を行っています。私も4月初旬の激務期間が落ち着いたので、一気呵成に引っ越し作業を行うこととしました。

作業時間はそれほど取れません。マネジメントです。

4月12日(水)の午後に1時間ずつ、合計2時間。この2時間に学生たちにも手伝ってもらって、全体の移動の下準備をしました。最初は私も何を手伝ってもらおうか考えながらでしたが、2時間目には少しずつ引越しの全体像が見えてきて、作業が少し残るくらいの状況でこの日は終了。

4月13日(木)の午後に2時間、今度はかなり多くの学生たちと、いよいよ本格的に作業に取組みました。この日の作業を始める前には、方向性が明確になっており、やることだらけ。みんなが一所懸命作業して、大引越しの準備が整いました。その過程で、大量のものを廃棄しました。私の持ち物からも大量に廃棄、研究室共有のものからも大量に廃棄。

4月14日(金)には、私が入る部屋(相部屋ですが)の床、窓を業者に清掃してもらいます。そのために、大部屋は昨日、がらんどうになりました。

その大部屋をがらんどうにするためには、そこにたくさんあった学生たちの机をどこかに避難する必要があります。半分は私が住んでいた部屋に昨日、収納されました。いつ収納されても良いように、私の部屋の床は3月下旬に業者に清掃してもらっていました。

時間の無い中でマネジメントするために、一つ一つ種をまいておきます。最終形が必ずしも見えているわけではないのですが、方向性は分かるので、適切な手を打ち、行動すると、状況が少し変化する。変化した状況において、また手を打ち、行動する。すべては相関的に変化していきます。

適切な手を打ったつもりでも、相関性の中で状況が少し後退する場合もあります。そのときにはすぐに別の適切な手を打つ。すなわち、悪い芽は早めに摘む。状況が良い方向に向っている場合は、そのまま時間に任せる。時間を味方に付ける、というのはそういうことでもあります。

村上春樹も「職業としての小説家」の中で言ってましたが、すごく頭が良くてすぐに答えの分かってしまう人もいるのだろうけど、自分はそうではない、そうです。小説のように、無駄とも思えるプロセスを重ね、繰り返していくことでしか、真実に近づけない、というタイプの人もいる、と。

私もどちらかというと、数学者タイプではなく、小説家タイプなのだと思います。日常のすべてに意味があると思っているし、それらを相関的に積み重ねていくことで、何かに近づいていける、と思っています。もしくは、その積み重ねることそのものに意味があると思っています。

そう考えると、毎日、本当にとんでもない数の行動を行っているわけで、それらの一つ一つをどれだけ大切に積み重ねるか、に思いが至ります。

過日、教務委員として高専編入生の単位認定作業を行っていたとき、山口県のT高専からの編入生が母校で履修していた「建設先端材料」という講義は、私の教えている「材料と複合」と相関するのですが、その「建設先端材料」はおそらく、山口システムを構築した二宮さんが(田村先生の代理で)教えておられたのだと思います。単位認定作業中に非常にうれしくなり、ほんの一瞬、感慨に浸りました。二宮さんはご存知のとおり、私たちの品質確保・耐久性確保の中核メンバーで、横浜国大で博士論文をまとめられましたし、先月は熱血ドボ研の一員として「新設コンクリート革命」も一緒に上梓することができました。

相当に時間を取られる単位認定作業ではありますが、相関的に積み重ねていくことで、上記のような感慨深い発見もあるわけです。それが人生かと思います。

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激務期間 一段落

2017-04-11 17:10:25 | 職場のこと

年度当初の激務の期間が一段落しました。ふー。3日の週は腰の張りも限界近くまでに至り、7日夕方のカイロプラクティクで持ち直しました。

学部の教務委員を務めるのは少なくとも4回目で、もしかすると5回目かもしれませんが、これまでで最も真面目に教務委員の仕事をしています。

これまでが不真面目だったというわけではなく、当時なりに全力でした。今年は、教務事項に関する理解が深まり、またそもそもモチベーションも以前より高くなったことにより、最も真面目に取り組んだのだと思います。

そのきっかけとなったのは、もちろん都市科学部の設立です。都市基盤学科も誕生し、学生定員も33名から53名(高専からの編入生も含む)に大幅に増えました。もちろん良いことなのですが、学生の人数が増えたからと言って、教育の質は絶対に落とさないように、学科の教員の問題意識、当事者意識も高まってきているようにも感じます。私もその一人です。ピンチになればなるほど燃えるのがCivil Engineerです。

新しい都市科学部と従来の理工学部では、学生の履修やカリキュラムの体系も異なるため、オリエンテーションのためにもいろいろ準備し、勉強しました。その分、過去に教務委員だったときよりも、学生たちとの現場でのコミュニケーションは格段に増え、それは双方にとって良いことなのだろうと感じています。

年度当初の教務の仕事は、これでもかというくらい降って湧いてきますが、今日でピークは終わったように感じます。

さらに、4月から前川宏一先生が着任されましたので、研究室の教員・スタッフ・学生の居室の再配置にも着手しているため、年度開始から10日経過しましたが、まだまだバタバタの状況です。

今週の金曜日ごろに、私が横浜国大に赴任してから13年半住み続けた土木工学棟の305室から撤退します。私の出た後は、学生たちの居室になる予定です。

305室から飛び出して、どこに住むかはまだブログでは紹介しないこととしますが、研究室全体のパフォーマンスが大きく向上できるように、居室の再配置を話し合っています。

環境が大きく変化することは、自らにとっても大きな刺激になるので、結果的には必ず活性化すると思います。

今日から私の講義も本格スタートしました。「材料と複合」(一般の呼称は「建設材料学」)の講義を、火曜日の2限、3限とお昼休みを挟んで連続で行う、というスタイルです。初めてのチャレンジです。そうすることで、通常は7月末ごろまでかかる講義を6月の頭で終わってしまいます。今年度から導入されたターム制(イメージ的には、春学期を二つ、秋学期も二つに分割するというようなもの)をしっかりと積極的に活用しようとしている事例の一つと認識しています。本当は、みんなが連携してターム制を活用すると、いろいろクリエイティブな時間が教員にも学生にも生み出せるのですけどね。難しいチャレンジかもしれませんが、模索してみたいと思います。

研究活動もそろそろスタートしますが、本格化は来週になりそうです。今年もいろんなことにチャレンジしたい気持ちが強く、どのような展開が待っているか楽しみです。

今日は18時から、研究室配属の決まった新4年生や、前川先生、M1の新しい留学生を歓迎するパーティーです。すごく寒いけど、盛り上がることでしょう。 

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Response

2017-04-07 15:27:18 | 人生論

Responseは「応答」と訳されることがありますが、私たちの分野では実によく使う用語です。

応答は、必ず「作用」(Action)があって生じるものです。

ピアノで言えば、鍵盤を叩くことが作用であり、その結果、応答として音が出てきます。もちろん作用の仕方によって、応答の性質も異なります。

コンクリート構造物の場合も、最も分かりやすいのは地震動という作用により、構造物が応答します。微小な振動で収まることもあれば、崩壊してしまうこともあります。応答の仕方・性質が、「性能」です。性能が、私たちの求めるレベル以上となるように、設計し、構造物を造り、維持管理をしていくわけです。

作用と応答の間にある物体の「品質」が、応答の仕方・性質、すなわち性能を支配するわけです。品質が低ければ、性能も低下します。人間の品質が低下すれば、応答、性能も低下するわけです。だから、日常の努力が必要なのです。

さて、応答は日常生活にももちろん溢れています。

例えば会議で、いろいろな情報が出てきますが、理解をすることも大事ですが、理解をした上で例えば会議が良い着地点に向かうように適切な発言をしなくてはならない。そのように応答できることは、理解できるだけのレベルよりかなり上の話です。自分が発言したら、また会議の議論は深くなるので、さらに高いレベルで応答する必要がある。

今朝の会議は、6/10(土)午後の、都市科学部設立の記念シンポジウムの企画に関するものでした。どんな経緯かは知りませんが、私が都市基盤学科から代表として選ばれています。

私が30歳で赴任したときは、会議の内容を理解するので精一杯。それから13年半が経過し、今は、私の参加する会議においては、適切に応答できるようになっています。だから呼ばれているのでしょうけど。

4月に入って以降、会議に限らず、無数の作用が日常的にあるわけですが、なるべく適切に応答するように心がけています。 

ちなみに、ResponseのAbilityが、Responsibility ですね。日本語では責任と訳されますが、責任とはそういうことなのだろうと思います。 

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研究

2017-04-06 10:05:12 | 研究のこと

超絶やる気モードになっています。ただし、腰の張りがひどく、やったことはないですがぎっくり腰になってもおかしくないように思うので、来週に予定していたカイロプラクティクを急きょ、明日の夕方に予定変更しました。しばらくデスクワークの多い時期が続くので、予防保全です。何とか明日の夕方まで持ちますように。

さて、4月2、3、4日はとにかく教務委員としての仕事に追い回され、5日は一段落だったので研究室でお花見もして、その後、研究室以外の様々な土木の方々と夜遅くまでお話しできて幸せでした。今日、 6日からはまた教務の仕事が山盛りです。

3日に、前川宏一先生が横浜国大に着任されました。今年度はクロスアポイントメントなので、東大と横浜国大を兼務(割合は東大の方が多い)ですが、来年度からは完全に横浜国大の専任になられます。今週は3日、5日と、私の方でいろいろとご説明をし、5日は雑談もお昼もご一緒し、早速素晴らしい情報をたくさんいただきました。3月はドキドキでしたが、素晴らしい環境に、おそらく私が一番喜んでいるかと思います。

今朝、今年度の研究についていろいろとアイディアが出始めました。研究ノートも本日新たなものに更新し、アイディアを書き留め、実践していきたいと思います。とても楽しみです。

昨年度申請した科研も採択され、基盤Bの研究プロジェクトが始まります。昨年度まで、品質確保を主題とした基盤Bを3年間実践してきましたが、今年からは耐久性確保に発展させ、3年間実践していきます。連携研究者からは、基盤Aに十分に値する内容と言われていましたが、私の判断で基盤Bで行くことにしました。急がば回れ。この3年間でしっかりと土台を固め、次はもちろん基盤Aにチャレンジします。

論文や解説文の執筆も、少しずつでよいので毎日実践することを決意しました。やろうやろうと思って結局後回しにしてしまっていた、SWATと目視評価の英文ジャーナルへの2本の投稿も、今年、なるべく早めに実践します。今日から実践します。

毎朝の体操や、体重、節酒等の情報をエクセルでの管理を4月から再開しましたが、そのエクセルシートに、上記の論文等の執筆の実践も加え、自分の中で「見える化」することにしました。

昨年度、体調管理という意味では相当にステップアップしましたが、今年は研究面でステップアップできるように努力します。

前川先生が来られたので、いよいよ横浜国大のコンクリート研究室もフルパフォーマンスを発揮する時期が来たように思われます。まずはこれからの5、6年間、私もトップパフォーマンスを発揮できるよう、全力で努力します。 

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節制モードへ

2017-04-02 18:05:47 | 職場のこと

新年度が始まりました。

昨日の土曜日は4月1日で、ほぼ完全オフ、としました。

今日の日曜日から始動。翌日3日の新1年生のオリエンテーションや、翌々日の学部生のオリエンテーション+保護者会(学部1年生)をまずは無事に乗り切ることがとても大事です。もちろんそれ以外にも対応すべきことは多々あるのですが、とにかく優先事項を明確に把握して、無数の作業をこなしていく状況です。

本日から完全節制モードに一気に移行しました。少し太り気味でもあるので、昼食も控え、本日から節酒も再開です。

明日から次女の学校もスタートするので、お弁当も再開。なんと、今年から長女も毎日お弁当だそうで、我が家では、お弁当作りは父親の役割と皆が認識しているようです。。。

4月の最初の週は出張が全くないので、新しく教員が研究室に加わることもあって、グチャグチャの状態と言ってよい研究室、教務関係、新生活を始めるメンバーもいる家族、が安定的に4月をスタートできるよう、私の時間を捧げようと思います。


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弛緩と節制と

2017-03-29 14:15:07 | 人生論

昨年の9月23日から記録が残っていますが、当時の自分にふさわしい節制を心がけました。運動と節酒です。体重も11月ごろからは63kg台で安定して推移していました。

残念ながら1月にインフルエンザに罹患しましたが、それ以外は極めて調子よく、繁忙期を無事に乗り切ることができました。

節制の生活は2月で一旦終了。

2月末からは一ヵ月ほど弛緩。節酒も特にせず、運動も繁忙期ほどはかっちり管理せず、体重は測ってはいますが記録はしていません。

昨日は珍しく、オフィスにてほぼ終日デスクワークをした後、1000mのスイミング。弛緩期でもあるので、水中ウォーキングも含めて1000mをゆるーく流すスイミングでした。

子どもたちが私の実家に遊びに行っているのもあり、夜は一人でお気に入りの立ち食い寿司で夕食。帰宅後、いろいろとメールをさばいて就寝。

昨日辺りから、4月の年度当初の教務委員の仕事モードに入りました。何度もやっている教務委員ではありますが、今年の1年生は都市科学部に入学してくるので、例年よりもきめ細やかな注意、配慮が必要です。初めて、「教務ノート」を作りました。

4月から研究室に新しく教員が加わりますので、その関連の対応もいろいろとありますが、まあそれくらいの負荷はどうってことはありません。

4月からまた節制モードに入り、夏休みごろまで駆け抜けたいと思います。

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水草

2017-03-27 11:28:42 | 人生論

20年くらい前に、ある方の占いにより、私をものに例えると「水草」と言われました。

ちなみにその方自身は「太陽」だそうでして、私自身はあまり占い等を心から信じるタイプではないのですが、結構信憑性のある占い、とのことでした。

最初、水草と聞いて、えー?と思いましたが、その方の解説を聞くと、なるほど、とも思いました。

水に根を生やしてどんどんと拡がっていくわけです。もちろん、太陽に当たることも大事なのだろうけど、日陰であろうとたくましく根を増やして拡がっていく、生命力に富んだ生き物ですよ、と解説を受けて、ふーん、なるほど、とその時は思っていました。

今、44歳が近づいてきた段階で、水草の比喩はあながち間違っていないかもと思います。私は決して太陽ではないし、今はむしろ水草でよい、と思えます。

今週はあまり動き回らずに、4月から様々なことがスタートするのに備えようと思っています。

今朝は学内の生態系の先生お二人に一人で指導を受け、キャンパス内を専門家とともに歩いてきました。驚くような鎮守の森(照葉樹林、本来の自然の生態系)の中も歩きましたし、環境保全林の解説も受け、さらには15年前までは江戸時代からの里山が保たれていたのに現在は荒れ果てたエリアも一緒に歩きました。

今朝のレクチャーの結果も反映した、新1年生用のキャンパスツアーも設計し、今年から初めて実施します。

荒波での船出となる都市科学部ですが、少なくとも都市基盤学科の教育レベルは落とすわけには行きません。これまで通りの努力だと、教育の質が落ちると思っておりますので、教員・スタッフも連携して、できれば学生たちも大いに巻き込んで、素敵な学科にしていければと思います。私自身は、初年度の教務委員として、出来得ることをしたいと思っております。

今週も、新しく始まる二つの学術委員会に出席します。一つは、土木学会の研究委員会で初めて私が委員長を務める356委員会です。細田さんらしい委員会だな、と皆に思ってもらえるよう、こちらも出来得ることをいたします。 

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2017年度の細田研究室の研究テーマ(案)

2017-03-26 15:30:14 | 研究のこと

本日は、浦和の実家に子どもたちや甥・姪らと来ており、実家がにぎやかです。

私はクラシックを聴きながら読書したり、少し仕事をしたり、気の向くままに過ごしていますが、来年度の研究室の研究テーマを整理してみました。

まだ改善が加わるとは思いますが、およそ以下のテーマ群で一年を過ごしてみようと思います。

新しく研究室に加わるメンバーも多いと思いますが、一緒にチャレンジができるのを楽しみにしています。

以下、担当者の確定しているテーマもありますが、一つのテーマに複数の学生で取り組めるものも少なくないですし、番号が若いほど重要、というわけでも決してありません。何となくのグルーピングで適当に並べているものです。

1. NATMトンネル覆工コンクリートのひび割れ抑制設計法の確立(最適な養生方法の提案も含む) (M2岩間)

2. NATMトンネル1次覆工吹付けコンクリートの品質と環境負荷低減に関する研究(九州阿蘇の復興プロジェクト)

3. 橋台・橋脚のひび割れ抑制設計における合理的な鉄筋配置と膨張材の適切な利用のための研究(D1 Rasul)

4. 高炉セメントと膨張材を用いた高耐久RC床版のスケーリングとひび割れの抑制 (D2 Zerin)

5. 品質確保システムの効果の検証、施工記録の維持管理での活用 (M2岩間)

6. コンクリート構造物の品質・耐久性確保プロジェクトのサステイナビリティ設計(社会・経済・環境的側面)からの評価

7. SWATによる表層品質評価における課題の解決と評価法の確立(含水率、骨材の品質、空気量、材齢等の影響)(D3 Toan+M1 or B4)

8. 床版上面の品質評価手法の構築 (小松,M1 or B4)

9. 表層透気試験の計測指標の解釈と透気試験の活用方法の提案(M1 or B4)

10. 農業水利施設(水路)の表面被覆工法の高耐久化

11. 劣化した下水道施設のUAVを活用した新たな点検システムの開発

12. 鉄道レンガ構造物の耐震補強 (JR東日本,カイロ大学Hamed教授と共同研究の予定)

13. 鞆の浦の地域防災力向上,防災授業,土木の魅力・意義を適切に伝える広報(M1 or B4)

14. 津波防災構造物の設計と模型実験(自己浮上シェルター,自己起立防潮堤)(M2陳)

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時間を味方に付ける

2017-03-23 12:34:59 | 人生論

村上春樹の新作「騎士団長殺し」の第一巻を読み終わりました。

第二巻を読み始めましたが、味わいながら読んでいます。昨年、村上春樹の「職業としての小説家」を読んで以降、彼の小説は一字一句読むようになりました。「海辺のカフカ」を昨年末ごろから二回目でしたが読み、テーマは明らかに全体主義であり、以前よりは様々なことを感じながら読みました。

今回も全体主義、人間の生み出した地獄はやはりテーマの一つであるようですが、まだ全貌がつかめていません。

第一巻を読みながら、テーマとまではいかなくても、旋律の一つだろうな、と感じたのが「時間を味方に付ける」ということです。物語の中でのその意味は、皆さん本を読んで感じてください。

今日読んでいた部分に、「自然は貧富の差に関係なく、すべての人に分け隔てなく与えられる。」というようなフレーズがありました。その後に、「時間も同じかもしれない。いや、豊かな人は時間をお金で買っているから違うかもしれない。」というようなフレーズがありました。

「時間」とは、この世を支配する重要な要素の一つであり、かつ極めて残酷でもあります。私たちの意図とは無関係に刻一刻、時間は過ぎ去っていきます。誰も時間に勝つことはできない。

せめてできるのは、時間を味方に付けることです。

今年の3月はこれまでと少し違う過ごし方をしています。新年度の始まりが近く、都市科学部も誕生するとあって、もちろん忙しいに決まっているのですが、追い立てられる気持ちはさほどでもありません。なるようにしかならないし、これまで積み重ねてきたものからの多少なりの自信や誇りに支えられているようにも思います。

時間を味方に付ける、とは様々な意味があるかと思いますが、一つには老化とうまく付き合うこと。今朝もカイロプラクティクに一ヵ月ぶりに行きましたが、特に腰を含む下半身が極めて硬くなっており、もみほぐしてもらってバランスを回復しました。インフラと同じですが、予防保全が極めて大事で、これは時間を味方に付けるための有効な対策と言えます。

種をまいておいて、時間が経つほど芽が出たり、花が咲いたりするようにすることも、時間を味方に付ける作戦です。プラスのことだけでなく、マイナスのこと、マイナスに見えることも、時間を味方に付けるような作戦でマネジメントするのがよいと思っており、実践しているつもりです。

ほかに、日常のごく短期間や短時間で追い立てられることももちろんありますが、その中でもマネジメント能力を鍛えるつもりでチャレンジしたり、そういうあわただしい中でも娘たちと本質的な会話をすることなどにより、時間は味方に付いてくれるようにも感じます。

今夜は、「新設コンクリート革命」の出版祝いです。そして明日は卒業式、修了式です。一年が終わっていきます。

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領域横断特別講義

2017-03-15 16:36:39 | 職場のこと

2017年3月17~19日に、横浜国立大学の都市イノベーション学府展が開催されます。テーマは「横浜大改造計画」とのことです。

3月18日(土)17:00~、領域横断特別講義、として以下の熱血講義を提供いたします。

「土木建築越境 熱血講義:津田永忠を題材にして」

細田 暁(都市基盤)- 藤原 徹平(建築)

です。

私が熱血講義を開始して、それに藤原先生が質問等で絡んできて、聴講の方々も巻き込んでグチャグチャと我が国の将来、大学の将来、そして私たち自身の将来について語り合える場になるよう、私なりに努力します。

どなたでも参加できる開かれたイベントですので、マニアックなテーマですが、ご参加くださいませ! 

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もう一つ、フランクルの名言

2017-03-13 09:19:31 | 人生論

一つ前のエッセーで紹介した「夜と霧」ですが、昨日、「第二段階 収容所生活」を読み終わりました。この後、短いですが最後の「第三段階 収容所から解放されて」を読みます。

第二段階の最終部分に以下のような記述がありました。

「こうしたことから、わたしたちは学ぶのだ。この世にはふたつの人間の種族がいる、いや、ふたつの種族しかいない、まともな人間とまともではない人間と、ということを。

このふたつの「種族」はどこにでもいる。どんな集団にも入りこみ、紛れこんでいる。まともな人間だけの集団も、まともではない人間だけの集団もない。したがって、どんな集団も「純血」ではない。監視者のなかにも、まともな人間はいたのだから。」

人間社会の真実かと思います。

大学にだって、もちろんまともな人間と、まともでない人間がいます。

真実をしっかりと受けとめて、今後も人間社会の生活を送っていこうと思います。 

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夜と霧

2017-03-12 13:24:34 | 人生論

心理学者ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」を読んでいます。

言わずと知れた名著ですが、私もきちんと読んだことがなく、田村隆弘先生に3/1に仙台で薦められて読み始めました。

およその内容は知っていましたし、部分的にはこの著書の中の表現を聞いたことがありました。

今朝、大学へ向かうバスの中で読んでいた部分は、他の著書における引用として読んだことがありましたが、「夜と霧」の中でアウシュビッツ等の強制収容所を経験したフランクルの言葉として読み、胸を打たれながら読みました。

「・・・ もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、私たち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。・・・・・ 考え込んだり言辞を弄することによってではなく、ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。・・・・
 ここにいう生きることとはけっして漠然としたなにかではなく、つねに具体的ななにかであって、したがって生きることがわたしたちに向けてくる要請も、とことん具体的である。この具体性が、ひとりひとりにたったの一度、他に類を見ない人それぞれの運命をもたらすのだ。だれも、そしてどんな運命も比類ない。どんな状況も二度と繰り返されない。・・・」

私たちの図書、「新設コンクリート革命」も出版が近づきました。私の手元にはもう本があります。

私は、田村先生に言いました。

「夜と霧に書いてある本質と、新設コンクリート革命に我々が書いた本質は、全く同じである、と思ってます。どう生きるか、が問われているのです。」

両図書、どちらもお薦めですので、ぜひお読みください。

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大学院の講義

2017-03-07 10:41:27 | 教育のこと

超繁忙期が終わりました。。。3月も決して暇ではありませんが、2月28日が卒業論文の審査会で、同時に授業の成績評価や来年度の授業のシラバス入力の締切りでもあったので、この日をもって超繁忙期が終了、終戦、した印象です。繁忙期の終了については、別途エッセーを書きます。

さて、一つ前のエッセーで私の大学院の講義についての学生の感想を紹介しました。私の授業は変わったものが多いと思いますが、この授業は以下のようなやり方にしてみました。ちなみに、今回、初めて採用した手法です。

「耐震耐久設計学」というタイトルの講義で、コンクリート構造物の耐震設計、耐久設計について学ぶというものです。

多少のとっつきやすさも考慮して、耐久設計から入り、後半に耐震設計を学ぶ順番にしました。

これらの分野について、ランドマーク的と私が思う論文や解説文等を事前に配布して、予習して臨んでもらう授業にしました。輪講です。ちなみに、本当の輪講とはどういうものかも、司馬遼太郎の「花神」の中の、適塾での輪講についてその部分を音読して伝えました。

最初の論文は、自己充填コンクリート、すなわち Self Compacting Concreteというタイトルの岡村甫先生と大内雅博先生の論文。英語の論文です。

中性化が関連した劣化として、JR東日本の石橋さんらが実構造物の調査結果をまとめられた土木学会論文集の論文も配布しました。塩害については、大成建設の丸屋さんが土木学会論文賞を受賞された論文を配布しました。

ASRについては、山田さんや川端さんが執筆されたコンクリート工学誌の解説文。凍害については、T.C.Powersのまさにランドマーク論文。

これらの論文に加え、JCIのランドマーク委員会の報告書から、RCD工法を開発された廣瀬さん、北大の角田先生、東大の岡村先生、前川先生、横浜国大の池田先生についてのインタビュー解説文を配布。これらの解説文は偉大な先輩方の哲学に溢れています。

このようなランドマーク的な論文、解説文を事前に予習してもらった上で、講義はすべて議論。

私が講義室に時間通りに来て、最初の一声は、「はい、質問は?」からです。

学生同士が議論し合ってもよいのですが、コンクリートが専門でない学生も含まれているので、私への質問をきっかけに、議論が深まればよい、というスタイルにしました。

受講生全員ではありませんが、非常に深く読み込んで来ている学生が複数いて、自然、私の回答もハイレベルのものになりました。ときには答えられないものもありました。

真剣に取り組んだ学生たちへの負荷は相当なものだったようですが、彼らの満足度も非常に高かったようでした。勉強とはこういうものだ、そして楽しいことなのだ、ということを体感してくれたようです。

耐震設計についても、池田尚治先生の土木学会示方書の耐震設計導入についての解説文、石橋さんらの阪神大震災の被害分析、またまた石橋さんらの英文での耐震補強に関する論文、岡村-檜貝のせん断耐力式、などを、先述のランドマーク解説文も交えながら勉強しました。

真剣に予習してこない学生ばかりであれば、ずーっと講義が沈黙で終わるかと思いますが、それでよいと思っています。質問が何もなければ講義終わり。さすがに学生たちもプライドがあるでしょうから、そうはならないはずです。

来年度も同じスタイルでやってみようと思います。ちなみに、来年度は同じ講義を、多くの留学生も参加するので英語で提供します。一工夫しないと、日本人学生が付いてこれませんね。

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大学院1年生のレポートにおける感想

2017-02-25 11:22:59 | 教育のこと

以下、今学期の「耐震耐久設計学」という大学院1年生の講義のレポートの最後に書いてあった、ある学生の感想です。コンクリート研の学生ではありません。とても面白い感想だったので、紹介します。

どんな点が異質の講義なのかは,次のエッセーでご紹介します。

++++++++

横浜国立大学で様々な講義を受講してきましたが,最も異質な講義でした(悪い意味ではなく)。

同じ講義を受けている生徒の考えや疑問に思っている点を知る機会になり,良かったと思います。多くの発言をしていた生徒達のコンクリートに関しての知識や考え方が,講義を経るにつれて鍛えられていくのを(間近で見ていて),ひしひしと感じました。自分も講義内で,考え,悩み,発言 して,少しでも自分を鍛えることができていれば幸いです。

今までの講義の中で生徒間の成果に最も差が生じたように思います。主体的に取り組んだ人間は 伸び,そうでない者は何も変わらない。先生が輪講の重要性を書籍の説明に交えて,お話して下さりましたが,耐震耐久設計に関する知識や考え方だけでなく,主体的に学ぶ姿勢についても考えさせられた講義でした.貴重な機会を頂き感謝しております。

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