細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

朝の体操とゼロ・ポイント・フィールド

2023-06-24 09:56:16 | 人生論

良いアイディアが出てこないかな~、と考えて出てくるものでもないし、特にひらめきのようなものは出そうと思って出てくるものでは決してありません。。。

とにかく睡眠は大事で、どうしようもなく忙しい時は睡眠を削らざるを得ないときもありますが、私は基本的には8時間くらいしっかり寝る生活スタイルを重視しています。

しっかりと寝て、朝早起きして、娘たちのお弁当を作った後、朝の体操(テレビ体操の録画 or リアルタイム)をしているときに、いろいろとアイディアが降りてくることが多いです。体操しながら、「メモしておかないと忘れる!」というようなアイディアが複数降りてくることも最近も経験しました。

これは、「ゼロ・ポイント・フィールド」に触れているのだろうと思います。私にとって、朝の体操は、もう12年くらいの習慣で、定型的な動きは身体が覚えこんでいるので、そのためにほぼ無心になり、ゼロ・ポイント・フィールドに触れることができるのだと想像します。

そういうひらめきに対して、一つ一つ実践していくことで、道が拓けて行ったり、状況が改善されていくのだろう、と思っています。


ちょっと怖い話

2023-06-22 11:47:17 | 研究のこと

今日の内容は、読む人にとっては、ちょっと怖い話かと。全く怖く思わない人もいるかと思いますが。

「センメルヴェイス反射」という言葉があります。センメルヴェイスは人の名前で、オーストリアの若い勤務医だったそうですが、産褥熱という病気にかかって出産した母親が死んでしまう原因が、なんと、分娩を担当する医師の汚れた手が原因であることに気づいた方でした。

ものすごく都合の悪い事実ですよね。お医者さんが人を殺していた、ということになってしまうので。センメルヴェイスさんはいろいろと情報発信したようですが、とても受け入れられず、非業の死を遂げた、とのことです。ですが、時間が経ち、センメルヴェイスさんの名誉は死後ですが回復していますが、同様に真実に気付き、発信していても埋もれてしまった悲運の方々はたくさんおられるのだろうと思います。

このように、あまりにも不都合な事実を見ようとしない、隠ぺいしようとするような反射的反応を「センメルヴェイス反射」と呼ぶそうで、これは現代にも無数にあるでしょうね。その辺りの事象を中野剛志さんが社会科学的に論じているので、ぜひ動画でご覧ください

そうなのです。世の中には、都合の悪い事実というのは山ほどあり、「今さらそんなこと言われても」というような不都合な事実、というか真実はたくさんあります。中野さんは財政破綻論、緊縮財政論にしがみつく経済学者なども批判していますが、それで飯を食ってきた方々は、自分の過去を否定することにもなるので、絶対に認めようとしないのでしょうね。

脱炭素なども同じかと思っています。

コロナのワクチンも一緒ですかね。

結局、そういうことにしがみついている方々、世代が一掃されない限り、簡単には社会は変わらない、と中野さんは言います。

時間が経過すること、人が替わること、というのがやはり大事なのでしょうね。

私自身は、間違った事実にしがみつくような頭の凝り固まった人間にはなりたくない、と常々思っています。そして、そんな人間が大学という真理を探究する場にいてはよくない、と心から思っています。

さて、以下、ノンフィクションです。

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ある大学のある研究室のゼミ、でのこと。

学生の研究発表に対して、当時の若い?准教授が、ある発言をした。「鉄筋コンクリートのひび割れは、内部の鋼材の腐食に悪さをする、というのが常識であり、ひび割れ幅が大きいほどその害が大きいというのが常識と思われているが、本当だろうか?異形鉄筋を用いてひび割れ幅が小さい方が、丸鋼を用いてひび割れ幅が大きい方よりも、腐食が著しいという研究結果もあり、ひび割れ幅にこだわり過ぎるということに意味がないのかもしれない」というような趣旨の発言をした。

ある意味、常識とは正反対のことを発言したわけです。

いくつかやり取りがあったようですが、

年齢が上の教授がそのゼミにおいて、「そんなことあるわけがない」と少しイライラして発言した。

その准教授は、ある意味で、その年上の教授の力量を見限った。

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以上はどこの話か知りませんが、怖い話ですね~。大学という場所も、なあなあの世界もあるのかもしれませんが、政治力、金銭力なども含めて実力主義の世界ですので、頑張りましょう。。。

頭が固いと大した研究はできないでしょうし、間違っていたら「間違ってました!」と素直に謝れる人間でありたいですね。


テコ入れ

2023-06-19 08:40:01 | 人生論

着実に日常の習慣を重ねていくことがもちろん大事で、習慣はまさに毎日、毎時のことなので、良い習慣を築くこと、そして必要に応じて習慣を少しずつ改善することが善く生きることのポイントかと思います。

一方で、大きく変更する「テコ入れ」も同様に大切で、人間は怠惰でもあるので日常がもちろん完全では無いために、時々思い切ったテコ入れも必要です。また、習慣を大きく改善するテコ入れも、長い人生を生きていく上では重要かと思います。

梅雨真っただ中ですが、17日、18日の週末は好天でした。17日は午前に宅配を受け取る必要があったため在宅。これはチャンスと思い立ち、日常的な洗濯に加えて、寝具を大清掃。羽毛布団の掛布団は先週にクリーニングに出してあったので、それ以外の寝具をすべて洗濯もしくは天日干し。ほこりもはたいてきれいになり、その日の昼寝から気持ちよく寝ました。これもテコ入れ。

18日の日曜日の夜は、以前から少し気になっていた自室の元気の無い観葉植物のためのテコ入れ。ナポリタンのパスタ(全粒粉)を家族のために作って、自分は一人先に食した後、片道3km弱のホームセンターまで夕食後の散歩も兼ねて買い物へ。徒歩で行くと、実に多くの寺院が通り沿いにあることに改めて気づかされ、夕刻なので門が閉まっているところもありましたが、門が開いていればふらっと入って「全託の祈り」(お導き給へ)。うっすら気持ちよい汗をかきながらホームセンターに到着。観葉植物用の土を4リットルほど購入し、植物の栄養剤もついでに買って、帰る途中で翌朝の子供たちのお弁当用の材料を購入して、それなりの荷物をかついで帰宅。

帰宅後、元気の無かった観葉植物の土を補充し、栄養剤も差し、ベランダで風を受ける環境に静置。これで元気を取り戻してくれるとよいのですが。自身もシャワーを浴びて、気持ちの良い自分の寝床へ。

ホームセンターへの道すがらの寺院のお参りもテコ入れ。全託の祈りですが、あまり上手くいっていない人間関係についても、田坂広志さんの教えにしたがって、顔を思い浮かべて「ありがとうございます」のお祈り。かけめぐるように6~7人くらいのお顔が思い浮かびましたが、「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えてお祈りしました。人間関係にもテコ入れは重要ですね。

習慣を改善するテコ入れとしては、昨年4月の断酒は大きく、すでに1年2ヵ月以上が経過しました。柏原ゆきよさんの白米健康法により、もりもり白米を食べる健康食生活も続いており、食べたいだけ食べて体重も63kgくらいで安定しています。たんぱく質は胃腸にもとても負担のかかるので、胃腸が喜びタンパク質もその他の栄養素もしっかり取れる柏原ゆきよメソッドを心からお薦めします。何事も、我慢する方法って、何かおかしいし、長続きしないと思われます。

体調がやや低調だったのが戻ってきました。研究予算申請書の作成や、各種研究プロジェクトの種まき・推進に注力すべき時期で、これらもテコ入れです。

いろんな方々と新たにお会いできるご縁にも恵まれており、ポジティブな対話を重ねながら前進していきたいと思います。チャレンジが楽しみです。


6月の中旬にて

2023-06-18 16:25:23 | 職場のこと

5月が終わり、5月の後半、やや調子が崩れ、6月に何とか調子を上向きに、と思っている間に6月中旬も終わろうとしています。

5月の中旬以降、足のすねの内側の部分や足の指先、両手の指辺りの肌の調子が悪く、6月中旬に入ってようやく回復してきました。半年くらい前の2022年11月ごろにも似た感じ(手には無かったけど)の不調があり、思い当たる節はあるのですが、定かではないので、自分にできる対策で回復してきました。

5月のGWは、13,000歩/日、くらいの活発さでスタートしたのですが、その後、国内出張が相次いだり、上記の不調もあったりして、5月中旬くらいから活性度が大幅に低下し、最終的には5月は10,317歩/日と何とか一万歩を確保して終了。

一方で6月は徐々に上向きで、6/17の時点で11,600歩/日程度。

来月の7月は博多でのJCI年次大会や、ベトナムのダナン+シンガポールの出張、山口県の構造物の調査(1泊2日)、伊豆長岡+三島の出張などなど、動きがまた活性化するので心身の調子を整えておきたいと思います。

今月の6月を終わると、教授職に就いてからちょうど5年となります。2018年7月に就きましたので。

その前、14年9ヵ月ほど、つまり15年くらい准教授を務めていました。

今のままの仕事を続けるとして(その保証はどこにもありませんが)、准教授15年、教授で5年が経過し、あと15年ほど教授を務める可能性あり。

そのまま務めたとしても、長いようであっという間なのだろうとは思います。

この間の3月に定年退職された前川宏一先生が6年くらい前に横浜国大に着任されたとき、私は44歳。「細田さんが50歳になったときに、どういう体制を敷くか、そこが大事だね。」と言われたのを覚えています。現在、豊穣な社会研究センターが2023年4月に立ち上がっており、並走するYNU防災研が活動を活性化させています。この二つは近い将来、豊穣Cに統合されると私は考えていますが、この豊穣Cが、私が50歳のときの一つの形、なのだろうと思っています。

YNUの教授職と、豊穣Cのセンター長職は併任であり、負担もかなりのものではありますが、幸いに身体も健康ですので、まだ無理のきく元気な間は、それこそ全身全霊でこれらの職務にあたりたい、と思っています。豊穣C&YNU防災研はかなりの大所帯ですので、運営も一筋縄では行かないところももちろんあるのですが、下手な策を弄すよりは、自分自身の誠実さで貫き通し、自分自身も実践することで率いていきたいと思っています。賛同、共鳴してくれる人たちは少なからずいますので、「来るもの拒まず、去る者追わず」で行きたいと思います。

あと15年、教授職を務めるとして、5年×3というスパンですら見通しが立てにくい、あくせく、バタバタした世の中になってしまっています。3年×5、もしくは2年×7くらいで、日々様々なチャレンジを重ね、数年スパンくらいで着実に成長を感じられるような組織運営を心掛けたいと思います。

組織運営の前に、私個人が研究者、教育者としてまだまだ伸びていかねばならない存在であることを自覚しており、プレーヤーとして研さんを重ねたいと思います。