細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

アンテナ

2010-03-30 11:13:39 | 人生論
同じものに触れていても,感じるアンテナがあるかないか,また強い弱い,によって吸収できるものは異なります。

私も感受性の強いアンテナを持っていると思うので,いろんな先生方,技術者のみならず,周囲のいろんな方々から多くのことを吸収してきたのだと思います。そして,これからも自然に吸収し続けていくのだと思います。

私に対しても多くのアンテナが向けられていると思いますが,最も素直に強いアンテナを向けている一人が,昨年学部で卒業した古谷君でしょうか。25日の卒業式,謝恩会の後の研究室打ち上げにもOBとして参加してくれ,帰りの終電で二人で帰りました。その間も質問攻めでしたが,今の私であげられるアドバイスをしておきました。

彼は,私のお気に入りの志誌「Japanist」も購読しているそうです。すごく刺激的で面白い,と言ってました。私が心底満足できる雑誌というのもそんなにないですが,このJapanistは,私のような人間の志も普通に満たしてくれる,まさに志誌です。

感受性の強いアンテナは,自然にいろんなものに向かっていきます。

ごくごく若いころはそんなに差がないように見えても,人生は何事も積み重ねなので,日々感受性を働かせて生きている人と,あまり感じずに惰性で生きている人との間には,10年経てば想像を絶するような差が付いてしまいます。

だから,感受性豊かに,日々情熱と興奮で,日常に涙しながら,生きていくのがよいと思うのです。そのような日常となるよう,2010年度の研究室の計画を立てていきたいと思います。これまでずっとやってきたことです。

思い出の?

2010-03-30 10:47:29 | 家族のこと
このような状況でございまして,お仕事は帰ってから全力でやることとさせていただきます。

ここには結婚より大分前に一度二人で来たことがあり,長女が生まれた半年後に遊びに来て,今回は二人子供がいます。

思い出がいろいろとある島です。

人生は思い出そのもの,という気もしますが,これからどんな思い出が蓄積されていくでしょうか。

2010年度を始めるに当たって,相当に気合が入ってきています。毎年言っているようにも思いますが,ここしばらくは全力でのアタックが続くと思います。今年も大仕事がいくつも待ち受けていますが,優先順位の高いものから全力で取り組んでいきます。

流儀

2010-03-29 18:29:05 | 研究のこと
3月26日にJR東日本主催の技術交流会が開かれ,出席してきました。
毎年恒例のイベントで,元は岡村甫先生と石橋忠良さんの間で開催された小さな交流会だったそうです。今は,JR側も,大学側も多くの参加者がおられ,私も東大コンクリート研,JR東日本のOBで横浜国大で勤務している立場として参加し,毎年多くの刺激を受けております。

今年も自身の研究についても発表しましたが,多くの最先端の研究・技術に関する情報に刺激を受け,懇親会で一級の方々とお話をできてとても有意義な時間でした。

石橋さん,前川先生らとお話をして,いろいろと今後に向けてのビジョンが得られたことも収穫でした。

2次会では,前川先生の真向かいに座り,私の研究室のメンバーで前川先生を囲んで,いろいろとお話を伺いました。

あまりにも多くの情報をいただいて,今後じっくりと消化していこうと思いますが,私の正式な日本人博士課程学生の第一号となる小松君と一緒に前川先生に多くのありがたい言葉をいただけたことは,とても励みになりました。

前川先生から,「細田は,明確な『流儀』を持っている。だから,小松君は彼の元で3年間,しっかりと修行した方がよい。その方が後々,成長する。彼の流儀は,コピーでなく,自分で作り上げたものであり,それをよく吸収しておくとよい。」という趣旨のお言葉をいただきました。

多分にお世辞はあるにせよ,世界トップの研究者の前川先生からそのような励ましのお言葉をいただけることはとてもうれしいことです。私もまだまだこれからの身であり,自信があるところと,不安だらけのところといろいろありますが,少なくともこの方向性で小松君ら私の学生たちと頑張っていけばおかしなことにはならない,という意味でこれ以上ない羅針盤となります。

いろいろな方から教えをいただき,貪欲に吸収をして,私なりの流儀・作法を身に付けてきました。これからも,私の流儀に磨きをかけるべく,そしてその流儀の元で多くの若者を育てるべく,常に努力をしていきたいと思います。

ベトナム(ハノイ)見学会

2010-03-29 11:45:57 | 教育のこと
3/22~24で実施した,ハノイでの見学会も大成功に終わりました。
企画,実施には非常に多くの方々の援助をいただきまして,それらの援助が無ければ到底実現不可能でした。ありがとうございました。詳細は,後日ご報告しますが,この写真はソ連がつくった非常に大きな鋼トラス橋を皆で線路上を歩き,連続桁の切れ目の中間橋脚の上に降りて撮った写真です。橋脚の天端にいるわけですが,高さが数十メートル(50メートルくらいあったようにも思う)はあるところで,大河川上の360度のパノラマに皆,大興奮でした。

ハノイ交通通信大学も訪れ,ワークショップを開催しました。ベトナムの学生の元気な顔と,日本人の顔・態度には,大きな違いがありました。この違いが,国の勢いの違いをすべて表しています。今の日本人も決して無能ではなく,時代,環境がそうさせているのです。今の日本人もきっかけ,環境さえあれば,とてつもない能力を発揮し,元気な顔になります。

さあ,日本を変えていくために必要なことは明確です。誰かに頼るのではありません。誰かが変えてくれるのではありません。どうすれば,日本人が生き生きとした顔になり,能力を全開できるようになるでしょうか。皆さんも考えて,実行してください。私は実行しています。

バカンス

2010-03-29 11:31:45 | 家族のこと
家族でバカンスに来ております。

1年を過ごすのにはすさまじいパワーを必要としており,家族にもいろいろと迷惑がかかっていることもあるので,家族でゆっくりと過ごすバカンスは大切です。

時間を見つけて仕事もしておりまして,催促から「督促」に変わってきております原稿に対しても,提出できるよう執筆しまーす。今夜から執筆を開始します。(自己治○の原稿:31日締切り。示○書の英訳:29日締切り,少し遅れます。)

ご迷惑がかかるのも大変申し訳ないのですが,人間,できる仕事量には限りがございまして,私自身の中の優先順位がはっきりしているわがまま人間ですので,ご理解いただければと思います。

何をやりたいか

2010-03-20 07:53:00 | 研究のこと
横浜国大に着任したのは6年半前のことになります。まだ10年一昔,とまでは行きませんが,あと数年経つまでにはある程度のことは成し遂げたいとは思います。実質的には40代の10年が私の最充実期であると思っています。もちろん,その後も頑張るとは思いますが,活動のキレ,活動量という意味では,40代が勝負であろうと思っています。

着任したときは30歳でした。右も左も分からない状況で,とにかくいろんな不安を抱えていました。研究費は大丈夫?そもそも研究で勝負できるのか?学会の委員会にも入っていないけど大丈夫か?(着任以前は入ってました)研究室の状況もベストからはほど遠い。ジャーナルに投稿できるような研究をできる自信がない。博士課程の学生を指導できるのか?海外への展開など無理。などなど。切りがありませんね。

6年半経つと,上記の不安を感じることはなくなっています。きちんと目標を定め,それに向かって着実に,やるべき努力を重ねれば,まさに一歩一歩ではありますが,確実に向上し,目標に近づいていきます。いつの間にか達成されている目標もあります。

よって,今後,何をやりたいか,を明確にしておくことが本当に大事なのだと思います。そう思っていれば,それに向かって努力をするでしょうから,10年,20年経てば実現しているのだと思います。今の私は何をやりたいのでしょう。

・机上の研究だけではなく,山口県の取組みのように,実際の構造物がよくなるために,実構造物のデータを活用した設計,検査,維持管理のシステムの構築・指導に主体的に関わりたい。相手は,神奈川県,横浜市,JR,NEXCO,国,他の自治体など。そこで得られる知見,経験を,示方書の改訂や,その他のマネジメント業務に大いに活用したい。

・世界レベルで一級と思われる研究成果を挙げたい。その成果を最高レベルのジャーナルに記録として残したい。この世に生きたこと,頭を使い,努力したことの証として,残したい。

・実務に精通した技術者として,示方書等の規準類の改訂を指導的に行えるリーダーになりたい。

・日本の技術力,文化を世界の重要な舞台で堂々と主張したい。

・コンクリート工学の体系化に大いに寄与したい。

・我が国は変革期にあると思うが,場合によっては国の新システム構築に寄与してみたい(政治?)

いろいろと,夢想に近いことも挙げてみましたが,まあ,夢ということで公開しておきます。これらの目標に向かって,しかるべき手を打ち,着実に努力していくものと思われます。

めぐまれた環境

2010-03-20 06:13:40 | 研究のこと
とかく人間は文句ばかり言いがちで,自分の置かれた環境の良いところを忘れがちです。特に,いろんな人のおかげで今の環境があることを忘れ,その環境にいることを当たり前と思い込んでしまうため,文句ばかりになるのでしょう。

今日は午後に,研究室を今年卒業する学生たちが10名くらい遊びに来ます。明日からベトナムに出張するので,超急ぎの仕事は朝早起きして片付けていました。

朝5時ごろに,ソンさんの投稿論文の査読修正の最終作業を行っていました。査読に対する修正がほぼ完了し,編集委員会に投稿します。高炉スラグの論文で,私が指導した研究では初めての英文ジャーナルです。査読は好意的であったと認識しており,査読への修正には最善を尽くしましたし,読者に読みやすいように再構成もしたので,いい形になったと思っています。採択されることを切に祈ります。

ソンさんが私と一緒に研究しているのにはいろいろと理由がありますが,横国のインフラ管理学プログラムで修士の学生として来日し,縁があって私が指導をし,その後,留学生の特別プログラムに応募し,文科省の国費留学生として博士課程の学生として再び来日しました。博士課程の学生として来るときは,私と一緒に研究したい,と志望してやってきたので,それは偶然ではありません。

が,インフラ管理学プログラムや,特別プログラムを構築し,運営されてきた先人たちの努力があって,私とソンさんは一緒に研究をすることができています。この特別プログラムは,言うまでもなく,我が師匠の岡村甫先生たちが東大で企画し,フレームを作り上げられたものであり,その恩恵を私どもも強く受けているわけです。

現在,私は博士課程3年のソンさんと,1年のウスマンさんの二人の留学生を指導しています。日本人学生も非常に多く,この状況は実はとても恵まれた状況なのだと再認識しました。

たくさんの優秀な日本人の学生たちと一緒に研究できるのも,いろいろな方の努力の結果,我々が活動する場を整備してきてこられたことによります。

環境を生かすのは我々です。もちろん,環境だけよくて結果が出るわけではなく,私だってこの恵まれた環境を生かすべく,自身が真にやるべきであると思うことを全力でやっているつもりです。

学生に常々言っている,環境を生かすか生かさないかは各自次第,ですが,学生に言うだけでなく私自身が常に実践を意識しているつもりです。

ソンさんは,JCIの年次論文集にもAEでの高炉スラグコンクリートの詳細な分析を投稿し,採択されました。だいぶ調子が出てきたように思うので,学位論文のとりまとめはもちろん,もう少し研究を進めてもらいたいと思っています。目標は高く,帰国までにもう1本,ACTに投稿でしょうか。

ウスマンさんは,表層品質がテーマですが,少しずつ研究が前に進み始めたように思います。22年度の前半は,「すべて失敗してもよい」と伝えていますので,頭でっかちにならずに失敗から学びながら,たくましく育ってもらえればと思います。まだまだ種まきの状態です。

学生たちも,私のポジティブなエネルギーに惹かれていると思うので,それを自覚して,頑張らないといかんですな。明日からは,学部1年生9人を含む学生20人を引率して,ベトナム,ハノイへ見学会です。大仕事ですが,ポジティブエネルギーではっちゃけてきます。

すべて,テコ入れ?

2010-03-18 10:24:06 | 人生論
一つ前に,IT関係のテコ入れのことを書きました。

自身の生活を振り返ってみれば,いろんなことがテコ入れであるなと感じます。

どんなに忙しかろうが,読書はしたい。これもテコ入れかと思います。いろいろと業務はあるけれど,所詮ただの業務。お風呂で子供の顔を見ていると,彼女らと一緒にいることの方が種々の業務などよりもはるかに大事。何が本当に大切なことなのかをいつも気づかせてくれます。業務に追われて火だるまになって疲弊するよりは,悠然と読書をして,感動し,インスピレーションを得る方が大事。今朝も,宮本武蔵を読んで通勤しました。

食事も,テコ入れです。2006年に食生活を改善しましたが,それ以降は,基本的には体の健康のことを常に考えて食べています。ときどきジャンクフードも食べますが,トータルのバランスの範囲内です。その結果,体型は崩れませんし,動きもシャープさを保っています。食事が人生の喜びであり,テコ入れである,と感じていることに大きな意味があると思います。

本質を捉え,アナロジー(類似性)を種々のことに見出していく,ということは以前からも心がけていましたが,池田尚治先生がその達人なので,私も見習っていろいろと見出してみたいと思います。

テコ入れについてのアナロジーでした。

てこ入れ

2010-03-17 23:03:57 | 人生論
「自分にてこ入れする」とは,人生で成功するための法則,の一つに挙げられていましたが,やはり必要なことだと思います。

今週もバタバタしていたり,体調を崩したり,と年度末でかなり焦るべき状態なのかもしれませんが,割と開き直ってまして,逆にたまたまできた時間を使ってIT関係のてこ入れをしました。1月下旬ごろからGmailを使い始めたり,といろいろと変えて来ましたが,一連でかなり私にとってはてこ入れになりました。

Gmailへの乗換えは非常に大きかったです。Gmailの機能も素晴らしいですが,Windows上のメールソフトが遅くて遅くて仕事になりません。Internet Explorerもしかり。私のPCの使い方がよろしくないのかもしれませんが,使い方を改善している暇がない。私のようなPCの使い方でも高度な機能を発揮してくれるソフトに乗り換える方が得策です。

ノートPCも動きが不穏になってきたように思うので,いつ壊れてもいいようにバックアップを万全にしたいと思っていたのですが,今日,ポータブルHDDなる優れものがあることを知り,とりあえず300GBのものを買い,データを全部ぶちこみました。

また,デジカメもかなりいけてなく,いけてないがために使用頻度も減り,おまけにデータもほったらかし,とひどい状況になりかけていましたが,新しいデジカメを買いました。CanonのPower Shotで,これはかなり良さそうです。さらに,SDカードをノートPCに差し込めば,ダイレクトにデータを取得できる,ということを初めて知り,デジカメからのデータ取得が圧倒的に楽になりました。先ほど,デジカメのデータ(2000枚くらい)をすべて移植し,きれいさっぱり削除しました。

月曜日にiPHONEに換えました。日常に支障がなくなるまで少し時間がかかりましたが,とても便利で,いろいろ遊べて楽しいです。テレビをほとんど見ないので,iPHONEなるものも最近初めて知りました。iPHONEでGmailを見れるのはすごく便利です。

というわけで,一連のIT系のてこ入れは,皆さんにとっては当たり前のことかもしれませんが,私にとっては,かなり大きく,仕事も私生活もかなり効率化できそうで,ありがたいです。こういうのを「てこ入れ」というのだと思います。

日常に忙殺されて,てこ入れする暇もないと,やはり中長期的にクオリティが上がりません。一息入れ,情報収集し,冷静になり,てこ入れする時間が人間には必要です。

iPHONEではいろいろ遊べるのですが,やはりそこは「何が大事か」は分かっておりまして,遊びにのめりこむような愚かなことはいたしません。「宮本武蔵」の6巻を読みながら就寝し,明日は4:30起床の予定です。

今日は一日てこ入れの休養でしたが,明日からはかなり全力で仕事しないと,いろいろご迷惑をかけることになってしまいます。がんばりまーす。

休養

2010-03-17 19:53:55 | 家族のこと
今日は,午前は大学で,午後はJCIの委員会の仕事が入っていたのですが,お休みしました。

娘の保育園で流行っている嘔吐下痢症が,娘経由で伝わって,症状はひどくはないものの,体調を崩したようです。

昨日もJCIの膨張コンクリートの委員会で,この委員会では幹事長で,切り盛り役なので,少し無理をしてしまいました。4時間の委員会中は集中してできたのですが,その後の懇親会でお酒はもちろんほとんど飲めませんが,意識が朦朧としてきました。山口県からゲストも来られており,私にとってはとても大切なゲストなので,お供しないわけにはいきませんでした。

朦朧としながら帰宅し,夜はぐっすり寝ましたが,今日また無理をすると,今後に差し支えると思い,大事を取ることにしました。

ずっと寝込んでいるような状況ではありませんが,娘二人を自宅保育しながらなので,保育士のような状況です。が,午前には3人で買い物に出かけ,どうしても済ませておかないと,今後困るような買い物をいくつも済ませました。21日からのベトナム出張の成田EXPの切符。20日に学生を10名自宅に招待するホームパーティーのための買い物,次女のおしりふきナップ,新しく買ったiPHONEへの電話帳の移行,パソコン周辺機器(ポータブルHDD,外付けDVDドライブ)などです。

実際,体調もよくなく,娘二人と昼寝もしましたが,まだ回復途上です。21日からはベトナム,ハノイへ学生の見学会の引率で行きますので,そのための段取りの詰め(まだかなり甘い!)も必要だし,引率に向けて体力を回復しておく必要があります。

また,この期に及んで?3月下旬に提出せよ,との原稿の催促が2件舞い込んで来たので,またまたピンチに陥っていますが,体調最優先で行きます。原稿の件は,私がさぼっていたので私が悪いのですが,そうそう何でもかんでもできません。

総括すると,今日の休養は,良い休養でした。
明日から通常の業務に復帰します。

アイディアだって

2010-03-16 06:27:59 | 人生論
続きのような記事になります。

これまでのいろんなことがつながる,とかアイディアが湧いてくる,とかいう言い方がよくされますが,「つながる」のではなく「つなげる」のであって,自然と湧いてくるのではなく,いつも考えているから自然と湧いてくるように見えるのです。受身でなく,能動です。

「フェルマーの最終定理」や「技士道」を読まれるとよいと思います。

私も社会人になりたての頃は,すごい人を見て,どうして次から次へとすごいアイディアが湧いてくるのか,どうしてそのようなジャッジメントができるのか,驚いていたのを記憶しています。しかし,真の天才は別として,通常の世界に天才はいないのであって,そうなるべく努力したからその人があるのです。やりたい,と思うことと,やる実行力と,続ける忍耐力です。結果が出始めれば,さらにやりたい,と思うようになり,後はスパイラルでしょうか。

とにかく受身でいれば,そのまま人生が過ぎていくと思いましょう。きっかけを与えてくれる人はいると思いますが,やるのは我々本人です。これだけ忙しい世界に,他人のことなどやってくれる人は肉親以外いないです。

自身へ向けて

2010-03-15 16:09:09 | 研究のこと
一つ前の記事は研究室のメンバーに宛てた激励ですが、私自身も同じです。

積極的に、自発的に、活動を仕掛けていますが、受け身になった途端、すべてが崩れます。

いくら忙しかろうが、短期的、中期的、長期的は問わず、クリエイティブなことができていなければ、私の存在意義はありません。

受け身になった途端に、自身に対する不満が膨れ上がり、悩み込むことになります。

自身との折り合いは年月とともに付くと思いますが、現状では、積極的に攻めて展開し、その責任を取るために勉強するしか、自身が満足できません。

皆、それぞれの立場で積極性が求められるのです。

すべては自分の選択

2010-03-15 15:15:10 | 人生論
誰にでも適用できることではありますが,研究室のメンバーに向けてのメッセージのつもりです。

我々の研究室は,全うな考え方に基づいて,全うな組織的活動を行っていると思います。研究室のメンバーのほとんどが,自己の能力の向上を目標にこの研究室に所属することを選択してくれているものと思っています。

ですが,向上していくためには,各自の努力,意欲,創造力,想像力が基本です。これらは環境に影響もされますが,受身では成長に限度があります。スタッフの役割は,各自の能力を最大限に引き出してあげるお手伝い,と思ってください。

受身であれば,成長にも限度があり,またスタッフから言われたことをやることが多くなると思うので,面白みに欠け,ネガティブなスパイラルに陥るでしょうか。

自ら積極的に動けば,その逆になります。

ほぼすべて,各自の日常の選択にかかっています。


2010年度へ向けて

2010-03-14 12:06:41 | 研究のこと
2009年度は,我々の研究室においては,ここ5~6年では,最も成果が出た1年であると認識しています。成果が論文等で公表されるのにはもう少し時間がかかると思いますが。別の見方をすると,過去,研究室としては,努力している割に成果が少なかったともいえます。現状は,ようやく,投入している努力に成果が追いつき始めた程度でしょうか。

多少なりとも成果が出たのにはいろいろと理由があります。林さんの学位論文が仕上がったこと,ソンさんが学位論文の仕上がりが近く,研究が大きく進んだことが大きいです。

ソンさんの研究も,元は2005年度に始めたスラグの研究がスタートなので,足かけ5年くらいでしょうか。ようやく納得できるレベルの研究になってきました。ソンさんの努力も相当なものがあります。また,ソンさんは最後の仕事として,今後に大きな展開の可能性のある研究を行ってくれたので,この研究はまだしばらく続けます。またソンさんのように研究を高みに持っていってくれる学生が現れたときに,研究が大きく進展するでしょう。

表面含浸材の研究も,2005年度から始めましたが,少しずつ幅も広がってきて,蓄積もできてきて,下田君がかなり精力的に研究してくれました。表層品質の研究と絡めて,留学生のウスマンさんが引き継いで研究をしてくれるので,彼が頑張れば,かなりのレベルに持っていけるように感じています。まだ分かりません。

定着不良の研究も細々と続けていますが,兼子君がCOM3を使ってある部分は固めてくれました。構造の勉強ということで,今後も気長に続けて行きたいと思います。

合成短繊維の研究も,一区切り付いたと思ったので,土木学会論文集に投稿しました。が,まだまだ真相をつかみきれていないことが分かってきたので,終止符を打つまで続けます。

その他は,種まきの研究やら,ようやく進展期に入ったものなど,いろいろありますが,まだまだこれからです。

研究室内の研究だけでなく,学外での取り組みも一気に幅が広がりました。これらを前へ前へと回していくには,私自身ももっとレベルアップしないと対処できません。

2009年度にそれなりの成果が出た,ということは,それ以前の地道な取組みの成果です。2010年度は直感的には,地道な取組み,勉強にもっと時間を割く必要があると思っています。なぜ,そうであるのか,も分かっているつもりなので,研究室のメンバーに理由も含めて説明し,一緒に勉強してもらえるようにリーダーシップを発揮します。

もはや,研究室の取組みだけに閉じこもっていられない立場にありますので,地道な修練と,研究室外でのパワフルな活動とのバランスをうまくとれるよう,自己制御したいと思います。


2009年度の終わり

2010-03-14 11:51:35 | 趣味のこと
しばらく,こちらのブログの更新をしておらず,本家日記の更新も少し滞っていました。

この期間もいろいろあり,いろいろ考えました。少しずつ記していきます。

2009年度の終盤,1月~2月はかなりの忙しさでした。何とか乗り切った感じもありますが,私自身,達成感を味わった感じはなく,3月27日から少し休暇を取る予定ですが,そこまでを乗り切って初めて2009年度が終わり,達成感と解放感を味わえるのかなと思っています。

読書も「天と地と」を読み終わった後,岡村甫先生から薦められた「フェルマーの最終定理」を一気に読み終えた後,吉川英治の「宮本武蔵」を4巻から読み始め,完全にはまっています。

吉川英治の本は,「三国志」で初めて読み,「宮本武蔵」が2作目です。すごさが分かり始めました。ものすごく面白いです。というわけで,昨日,吉川英治の「上杉謙信」(1冊)と,「新・平家物語」の第1巻を買いました。平家物語は大作なので,しばらく楽しめそうです。

昨日の本屋では,上記2冊の他に,「孟子」に関する書物も2冊購入し,私の読書の広がりを示しているように思いました。

2010年は,読書については,吉川英治,司馬遼太郎の歴史小説を中心に,趣味の世界を拡大したいと思います。