細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・教育者のブログです。

遺伝子

2013-01-30 06:54:28 | 研究のこと

私の卒業論文は,たしか,「建設工事システムがコンクリート構造物の品質に及ぼす影響」というタイトルでした。指導教員は小澤一雅先生。

阪神大震災で明るみにあった,ガス圧接の不良や,種々の施工不良。これの原因が何であったのか,というようなモチベーションで研究をスタートしました。非常にレベルの低い研究で,読む価値はほどんと無いと思います。

よく,小説家は処女作にその個性や思想などが集約されている, というような話を聞きます。私も研究者としてやっていく覚悟を決めてから,あの卒論が私の原点なのかなー,と疑問を持ったり,忘れようとしたりしたときもありました。

ですが,今,私が取り組んでいる品質確保プロジェクトは,まさに卒論のタイトルそのものでしょうか。原点に戻ってきたのでしょうか。

私が育った東大コンクリート研究室は,「マネジメント」という言葉が飛び交う研究室でした。岡村甫先生が「マネジメント」を非常に大切に考えておられるからでした。そのような雰囲気で育ったので,私の遺伝子にマネジメントが刷り込まれているのだと思います。

石田先生にもときどき評していただいていますが,「実践的な」建設マネジメントの研究としては,最先端に立っている感覚を持っています。机上の理論ではありません。本当に構造物の品質が良くなり,関わるプレーヤーの存在意義や役割も再認識し,皆が生き生きと仕事をできる仕組みづくり,改善。その先端にいる感覚を強く持っています。

小澤先生は,土木研究所に行かれてマネジメントの研究を本格的に開始されました。

私は,私らしく,現場から,自治体から,実践的にスタートしたいと思います。スタートは切りました。

マネジメントの研究をするように小澤先生からもアドバイスをいただいていますが,建設マネジメントの論文集などに投稿することも真剣に,早急に考えたいと思います。40歳を目前に,新たな一歩となりそうです。 

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リアルタイム

2013-01-30 06:08:54 | 人生論

このブログでも何回か書いてきたことですし,講義などでも紹介するのですが,1年に√2倍,成長していく,という話です。
この話自体は,何度か書いてきたので,それらの記事に譲るとして,どうやって√2倍成長していくかというとなかなか厳しいわけです。

全力で生きておりますので,伸びしろがそんなにあるとも思えない。自分自身の能力の向上もありますが,視野の広さ,連携できる人脈の広さ・強さ,判断力,直観力,大局観,などなどまさに総力の向上という観点で,結果的に1年で√2倍くらいは成長していっている,という意味です。

毎年,の話なので,今年も例外ではありません。2011年度は東日本大震災,土木史の講義などを通して私も非常に鍛えられました。√2倍どころではない成長をしたと実感しました。

今年度はどうでしょうか。昨年の私をベースに√2倍に膨らんで行くという話なので,そもそも前提条件が厳しい。

実は今,リアルタイムで進化していく瞬間を体験しています。今朝も星川の現場に打ち合わせに行きます。山口県や復興道路プロジェクトで学んできたことを,横浜市の現場でも実践する実質的な初回です。ここでの経験は,山口や復興道路にももちろんフィードバックされます。

今朝の打ち合わせは,今週末,2/1(金)にその現場でコンクリートが打込まれるのですが,その現場で「施工状況把握」を実施するための下打ち合わせです。私が指導する,という立場で関わります。大手ゼネコンであり,横浜市が発注者なので,諸条件が異なり,私にとっても実践トレーニングです。

もちろん私なりにイメージを持って今朝の打ち合わせに臨む準備はしていましたが,私の多少悩んでいることを,山口プロジェクトのコアメンバーにメールで昨夜,配信したところ,山口県の二宮さんから23時過ぎにご自宅から的確なアドバイスが届きました。

このメールでのアドバイスで,私が進化します。発注者の「監督」という行為に対する私の理解が進化するのです。昨夜は,珍しく夜遅くまで仕事を続け,クタクタになって眠る直前に,二宮さんからのメールを受け取って,まさに「脱皮」するようなイメージとともに眠りにつきました。目覚めたら脱皮している感覚でした。進化した状態で今朝の打ち合わせや,2/1(金)の打込みに臨み,そこでまた学んでプロジェクト全体にフィードバックする。

二宮さんに指導を受けながら,走り回る卒論生の気分です。非常に心地よい。

12月ごろからの日々があまりにも濃厚ですが,ここからの1ヶ月もすごいことになるでしょう。修論や卒論も仕上がってくるでしょうから,新しい知見もたくさん生まれてくるはずです。日々を全力で生きることが,√2倍につながる唯一の道であると,これまでの経験で体得しています。 

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東京港トンネル 見学会

2013-01-29 19:20:41 | 教育のこと

昨日午後は,東京港トンネルのシールド工法での現場見学会を開催しました。

教室の見学会としては久しぶりのような気もしますが,とても充実した見学会となりました。

まず,東京港ということで場所がすごい。すぐ隣には首都高速道路の東京港トンネルがあり,沈埋トンネルなのですが,脇をビュンビュンと車が走っています。大都会の土木工事からはいつも様々な配慮や難条件について学ばせていただけます。



セグメントをこれだけまじまじと観察させていただいたのも初めてでしょうか。継手の構造や裏込め注入のやり方などについて,非常にディテールまで勉強させていただきました。



シールドトンネルの内部に入っていきましたが,これまで見てきたシールドトンネルよりも浅いので,他では絶対に見れない光景もいくつも見ることができました。その一つは,シールドトンネルの外側を見ることができたこと。このブログでは敢えて写真では紹介しませんが,立坑で仮構造で最終的には撤去されるシールドを外から見ることができました。大変貴重な勉強をさせていただきました。



そして,もう一つ大きな体験だったのは,掘削したズリを排出しているベルトコンベヤーを見ることができたこと。音も聞けましたが,ズリの排出を生で見れたのは大きかった。動画も撮りました。



質疑応答でもいろんなことを学ばせていただきました。掘削スピードの制約条件になっているのが,技術的なことではなく,都心ならではの行政的な条件でした。やはり土木事業は難しい。

今回は,菊本先生にもご同行いただき,学生たちも充実した質疑応答などからも多くを学べたと思います。やはり各研究室で閉じこもってしまうような閉鎖的な雰囲気を取っ払って,横断的にも様々な交流がなされるような組織でありたいです。見学会はやはりその重要なカギ,ですね。いつまで担当するのか分かりませんが,後継者が出てくるまで担当しましょう。 

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土木史と技術者倫理2012 終了

2013-01-29 18:55:14 | 教育のこと

何だかあっという間でしたが、土木史の講義が本日終了しました。

この講義は2年目ですが、2年目を始めるに当たっての不安は「1年目と同じレベルの迫力を生み出すことができるか」というものでした。それくらい1年目には気合を入れて臨み、全力を尽くしたのでしょう。

さて2年目が終わりましたが、結果はレポートを読んだり学生の反応を見ている限りでは、1年目よりもクオリティは向上したようです。理由はいろいろとあると思いますが、
・私の力が向上した。読書の幅が広がっていること、お付き合いする人の幅が広がったこと、「実践」の研究が増えたこと、などでしょうか。
・時代が大きく動いたこと。政権交代はやはり大きな出来事でした。その勢いに私も乗り、私の発信する情報の迫力が増大したと思います。
・慣れた。「慣れ」はプラスにもマイナスにも作用しますが、今年はプラスに作用しました。全ての回を通しての情報のつながりも把握できているので、伏線を張ったり、全体を有機的にコーディネートできたように思います。そのような感想がレポートでも多かったです。

本日の最終回のレポートでは、この講義に対する感謝や好意的な記述が多く、多くの学生に対して刺激になったり、自分自身を見直すきっかけになったようで、よかったです。「歴史」というものに対する見方が根本から変わった学生が多いようで、普通の歴史学者には真似できないでしょう。「素人」のなせる業です。

さて、この講義をどう発展させていくかですが、いくつかおぼろげながら目標を記しておきたいと思います。

(1) 非常に実験的な講義であり、これだけ多くの学生からポジティブな反応をもらっているので、大学での講義のあり方を模索するための場として、自分自身も活用するし、なるべく部外に公開し、活用してもらえるようにしたい。講義の内容を本にしてもいいかもしれない。

(2) 土木史の教科書を晩年に執筆できるように、勉強を重ねたい。今は、合田良実先生の秀逸な教科書を使わせていただいていますが、私も合田先生に負けないくらい勉強、経験を積んで、味わい深い、全国の大学で使ってもらえるような土木史の教科書を書きたい。

半年間、休憩、と言いたいところですが、諸事情により、来年度の春学期に、この講義を開講します。

4月からまた第一回から開始です。私にとっては繰返しですが、受講生は一新されますので、新たな気持ちで臨めるよう、リフレッシュしておきます。

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4研究室ゼミ

2013-01-26 18:05:12 | 研究のこと

越後湯沢での4研究室ゼミが終わりました。

3研究室だ,という意見もありましたが,4つの研究室から人間が集まったことは事実なので4研究室ゼミでよいと思います。半井先生,田中先生と私との間で合意を取って昨年スタートした企画です。

修論などの最終版のこの時期に開催し,各研究室から学生が研究発表をするというゼミを午後に行い,夕食,懇親会と翌日に希望者が雪遊び。私は懇親会二次会のカラオケでも一暴れして,すごい雪でしたがスキーもして,今,帰宅の途中です。忙しい中,綿密な段取りをしてくれた長岡技術科学大学の幹事学生さんに感謝いたします。

いろいろと感じましたが,我が研究室の学生のプレゼンが下手くそでした。理由はいくつかありますが,
・学会で発表するという経験が少ない,もしくは経験していない。
・研究のレベルで選抜された人が発表しているわけではない。
・事前にプレゼンのチェックをしていない。卒論や修論などの真っ最中で,作業に追われてバタバタの状態で来ていた。

などなどありますが,忙しい状況であるのは他の研究室も同じはず。研究のレベルが低い,というわけでは必ずしもありませんので,当の学生たちもいろんなことを感じ,他の研究室の学生の研究やプレゼンを見て考えたでしょうから,それを自らの研究にフィードバックしてくれることを強く期待します。それが連れてきた教育効果になります。

この合同ゼミの意義ですが,私は意外に大きいように感じています。その効果をよく想像できませんが,教員が思っているよりも学生には効果が大きいように感じます。来年以降も続けることを模索してみたいと思います。何事も,いいと思ったことは続けるべき。

カラオケの一暴れは,初めて見た人は少し衝撃を受けたかもしれませんが,まあカラオケをやるときはいつもあんな感じです。自分自身でも最近は化け物のような気がしてきているので,今後は驚かないでください。

スキーは過酷でした。湯沢中里というところに行きましたが,雪が深く,圧雪していないので,上級者コースを2度ほど滑りましたが後悔しました。特に2回目は,スキー板が外れて,深い雪に埋もれてしまって見つけるのに6~7分はかかったでしょうか。こんなこと初めてです。

それでも,一応何本かは気持ちよく滑って,結局温泉には3度浸かることができ,それなりにリラックスして帰りました。

1月が終盤に入ってきました。仕事が後手後手に回り始めており,締切りを過ぎてしまっているものがかなりあります。もはや,社会が「止まっている」週末にしか挽回できませんので,今日の夜と明日の挽回がとても重要です。

今年の2月は,例年より出張が多く予定されているので,例年よりもさらに火の車になりそうですが,まあ何とかなるでしょう。3月2日から,欧州への10日弱の海外渡航が決まりました。


 

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2013-01-23 12:28:28 | 研究のこと

日曜日に自宅ではありましたが、ほとんど無駄な時間の無い状態で活動、仕事し、夜の便で山口県に入り、21日の月曜日に美祢市で橋台の打込みの施工状況把握に参加し、夜に戻ってきました。その夜にいろいろとしなければならない仕事もあったのですが、気力・体力が続かず、帰宅後に子供と寝てしまいました。

火曜の朝は、1月に入って二度目の追い込まれた状態になりました。一度目は1/10で日中がほぼふさがった状態で迎えたJCI年次論文集の締切日。そして今回は、体調的な不調が低気圧でより低い状態に落とされたのかな、と今日は考察しています。

昨日も、結局はこなすべき仕事を全部できませんでしたが、仕方ないものは仕方ない。示方書の施工編の担当箇所の修正作業もいよいよ最終ステージに入り、作業内容を確認できたので、本日の夕方に作業です。

人間なので体調、心の調子にリズム、波があり、昨日のような「底」は当然訪れます。底であってもパフォーマンスはあるレベル以下に落とすことはできません。かなり調子はよく無かったですが,土木史の講義も頑張りました。講義後,土木学会へ移動する途中でレポートにざっと目を通しましたが,「日本史の誕生」の話を聞いて衝撃を受けた学生が多かったようで,伝わるべきことは伝わったようです。低気圧が去り、ぐっすり寝たことで、今日は体調、心の調子も戻っています。

今日は午前は打合せやら事務作業を集中的にこなして終わり。午後は清水建設の方に依頼を受けて、招待講演を日比谷でやってきます。

招待講演の後は、奥さんと結婚式を挙げたレストラン、シェ松尾で結婚10周年を祝うディナーです。結婚記念日からは2ヶ月以上遅れてしまいましたが、大きな節目ですのでゆっくりと話に花を咲かせたいと思います。

招待講演の後の懇親会はご遠慮して、ディナーまでの時間、どこかでお仕事! 

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インプット

2013-01-22 05:59:21 | 研究のこと

昨日も,山口県に出張してきました。

山口県美祢市の麦川という小さな川にかかる橋梁の橋台のコンクリート打込みです。山口県の監督員と一緒に施工状況把握に立ち会わせていただきました。朝8:30~13:30の打込みを,途中,この現場に生コンを供給されている生コン工場の見学も合わせて,じっくりと状況把握させていただきました。これだけじっくりと現場での打込みを見たのも初めてかもしれません(ひび割れ自己治癒コンクリートをトンネルライニングに打ち込んだ時以来)。

そして,今回は山口県の二宮さんも終日一緒でした。

打込みでは多くのことを観察させていただきましたが,皆が「施工状況把握チェックシート」を手元に,状況把握をしながら,そして打込みの終了後に合同庁舎の会議室で「振りかえり」。この振りかえりの濃厚なこと。たった1時間弱の議論ですが,非常に深い議論ができ,私も勉強になりましたが,参加した県や建設技術センターの技術者の方々も多くを吸収されたかと思います。これほど効率の良い,濃厚な研修も無いかもしれません。

私が学んだことは,周囲のために生かしていきます。まずは,1/28(月)に横浜市の建設現場にて私が参加するのは初めての,施工状況把握のための打ち合わせ。2/1(金)はその実際の現場での施工状況把握に私が立ち会います。やはり「実践」することで私の力も向上していきます。

そして,もちろん現時点での本命は,東北の復興道路の品質確保。二宮さん曰く,「細田先生は,いまや田村先生よりも施工状況把握のことを深く理解している」とのことですので,お世辞もあろうことかと思いますが,現場主義,実践主義の権化となるべく,私が果たすべき役割を全力で果たしたいと思います。

山口の取組では,本物の「マネジメント」に深く深く入って行っている感覚を持ち始めており,私自身の根幹に非常にフィットする感覚が心地よいです。

それにしても,最近の「インプット」はあまりにも強烈で,12月の後半からだけに限っても,以下のようにインプット満載です。日々,進化していく感覚を,この年齢で体験できるのもありがたいことですが,インプットの濃さに頭脳が疲弊することがしばしばです。最近の「インプット」は単に情報を受け取っているというのでなく,同レベルの方々と刺激し合いながら生み出される情報そのものを高度化し,効率的にその方々と一緒に吸収しているイメージです。
・バタフライウェブ(宮崎)
・復興道路ミーティング(終日,仙台)
・JCI中国支部講習会(鳥取)
・角田先生インタビュー(札幌)
・目視評価まつり(山口)
・熱血定例会(東大)
・JCIデータベース委員会
・JCI年次論文6本投稿
・鞆小学校防災授業・萩ツアー
・施工状況把握(山口,美祢) 

これらのインプットをしっかりと吸収して,アウトプットの過程で自らの血肉にし,さらなるインプットに耐えうるよう,精進を重ねていきたいと思います。

今日の午前中は,示方書施工編の改訂資料の仕上げで,さっそく昨日学んだことをフィードバックしたいと思います。

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孤独

2013-01-20 12:33:37 | 研究のこと

今日は19:00の便で羽田から山口宇部に向かいます。日中は奥さんが子供たち二人を会社に連れて行ったので,私は一人で活動しています。

片づけるべき業務をリストアップしながらさばいていますが,まあものすごい量です。全部はできないので,優先順位を付けて,一部の仕事は締切りを過ぎてしまっていますが,過ぎたものは仕方ないと割り切って,実行しています。

例えば,現在,上海交通大学から修士課程の交換留学生を1名預かって指導しています。12月の初旬に来ました。この学生に関する手続き書類やら何やらについてのメールが担当の学科の教授からちょこちょこ来るのですが,見ている暇がない。申し訳ないけど文章も長くて無数のメールに埋もれて行ってます,ごめんなさい。ところが,私は事務手続きはさぼりますが,指導はしっかり行います。私が提供している博士課程用の英語の講義に参加させて,その講義内容と関連したFEMでの計算を彼のプロジェクトに設定しています。彼の言うところによると,一緒に留学している他の2名は土木でない学科の研究室に属しているのですが,やることが無くて横浜でショッピングしているとか。彼は私の研究室で本当に良かった,と言ってます。

事務作業,書類を作ることが大事なのか,しっかり教育,研究をすることが大事なのか。私は当然後者のスタンスを取ります。もちろん,教育も研究もしっかりして,事務作業もパーフェクトにできればいいのかもしれませんが,そんな時間ありません。やったとしたら,一級の教育や研究をしていくための勉強もできないし,感性を磨く時間もない,激務の共働きで家庭を営むこともできない。だから私は事務手続きや会議(サボれるもの)をサボります。

さて,今日は日曜日ですが,朝起床してからほとんど動き回っており,無駄な時間が無い状況です。

事務作業,仕事,ラジオ体操,長女と食べるきな粉餅作り,リビングの清掃,食器片付け,ゴミ捨て,トイレ掃除,書斎の清掃と大学へ送る書籍類の段ボール詰めと宅配集荷の手配,読書,入浴,辺りでお昼になりました。昨日はヘルシーな鍋を家族で楽しみましたので,その残り物などで一人で昼食を食べた後,出張へ出発するまでまた動き回ったり仕事です。

一方で,こうやって動き回ることばかりが重要なのではないことも認識しています。齋藤孝さんの「大人の精神力」からはものすごくいろいろなインプットをもらいました。紹介してあった本も数冊購入。どれも魅力的。

「大人の精神力」のメインテーマですが,40代に入るとギアチェンジをした方がよい,とのこと。40~65歳でギアチェンジ。その後も,各段階でギアチェンジをしながら,知的に豊かになりつつ死を受け入れていく。最後はもちろん,「孤独」といかに付き合うか,です。

私は,30歳になる直前に「うつ状態」になり,それも大きなきっかけになって仕事のやり方や考え方を変化させてきました。また,約2年前に「老子の無言」という本を読んで,老荘思想も感覚的に理解し,考え方が結構変わったように思います。40歳になる前に,すでにギアチェンジを開始した,と認識しています。

我々の年代は,仕事バカになりがちですが,自分一人でも過ごせるような趣味などもギアチェンジの過程で見出していかないといけません。私は長女と今年度取り組んでいる百人一首の魅力にはまってきています。かるたもあるので,かなり楽しめる。また,昨年度から始めた体操は,私の重要な生活習慣になっています。ある意味で趣味。ブログも趣味。ある段階からは著書を執筆すると思いますが,もうそろそろ始めても良さそう。本の執筆も趣味になるでしょう。20代終盤に,子供の頃やっていたピアノを再開したことがありますが,その後途切れていましたが,40歳になるのを機会にもう一度ゆるーく初めてみようかな,とも思います。

私は,みんなとワイワイやっている姿が思い浮かぶかもしれませんが,基本的には「孤独」を楽しめる人間です。じじいになってもし孤独になっても楽しめるように,孤独力を磨いていきたいと思います。

一方で,鞆の浦プロジェクトや,首都圏防災プロジェクトなどで,1年前では到底知り合うことのできなかった方々との縁がどんどんと広がっており,これらのネットワークは私の人生を生き切る上でも大切な輪になっていくだろうなあ,と漠然と感じています。

ちょっとだけ書くつもりが結構書いてしまいました。孤独なお昼ご飯にします。

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天気

2013-01-19 14:29:30 | 研究のこと

今年はセンター試験の監督業務から外していただいたので(その分,前期試験や後期試験で働きますが),この週末はたっぷりと仕事することができます。いよいよもって,週末にしっかり仕事をしないと回転できなくなってきました。家族との時間も大切にしつつ,リラックスして仕事をこなしていきたいと思います。

明日,日曜日の夜に,またまた山口県に向かいます。今年度だけでも,以下の5回の出張を重ねてきましたが,6回目です。
5月9日(JCIデータベース全体委員会)
8月22日(山口県の講習会で講演)
10月11日(下関での施工状況把握の研修祭り)
12月26-27日(ひび割れ抑制システムの前後の構造物の目視評価祭り)
1月12日(萩のまちづくりの勉強)

2月22日も山口宇部空港に朝一番で入って,徳山に泊まって,翌日は鞆の浦に行く,という熱血ツアーが組まれていますので,さらに回数が伸びそうです。

明日の夜に出張するのは,1/21(月)に山口県の美祢市で橋台のたて壁のコンクリートの打込みがあり,施工状況把握の勉強をさせていただくためです。10/11に下関で,ボックスカルバートの側壁の施工状況把握をさせていただきましたが,時間も短かったですし,やはり橋台の施工をきちんと見ておかないと,東北や横浜などでの品質確保をリードしていくことができないからです。徹底して「実践主義」「現場主義」を貫きたいと思います。自分自身,いいかげんなようで,しつこく食い下がるときは徹底しているな,と最近思い始めています。

さて,1/21(月)の山口県の天気予報が良くないのです。もし雨が降って打込みが中止になっても,そのまま出張は敢行して,施工者さんへのヒアリングなどを行う予定ではありましたが,打込みが見たいに決まっています。これほど何度も天気予報を確認したのは記憶にありません。

先ほど,二宮さんから,1/21(月)の打込みは実施することに決まった,と連絡があり,思わず「やったー」と声を上げてしまいました。バレエの練習から長女と一緒に帰ってくる途中だったので,長女に「何がうれしいの?」と聞かれましたが,詳しく説明してやりました。

小雨が降るかもしれない,ということで施工者さんもより一層の事前準備をなされることと思います。小雨の可能性あり,ならではの勉強ができると思い,より楽しみです。また,二宮さんらと移動の時間も充実した情報交換,議論の時間が取れるでしょうから,これもいつもどおりの楽しみです。

今日は,長女がバレエを練習している間に,喫茶店で片づけるべき仕事のリストを作りました。相当な数ですが,当然にできうる量ですから,優先順位を付けて片づけていきます。気分転換,読書,休養,夕食作りなどと合わせて,有意義な週末にしたいと思います。

先ほど,土木史のレポートの採点をしました。終盤に差し掛かりましたが,依然として学生たちの意識が変わり続けているようで,この講義の重要性ややりがいを毎回認識させられます。あと2回で終了です。古代ローマの話は前回で打ち止めしましたので,あと2回は日本の歴史のすごさ,面白さを強烈にインプットして,終了になります。

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精神と心

2013-01-19 10:56:48 | 人生論

齋藤孝さんの本は好きで何冊も読んでますし,私の考え方や行動にも少なからず影響しています。

昨日,数冊本を買ったのですが,「大人の精神力」という本を読み始めてあっという間に終わりそうです。良書です。

今回もいろんなことを学び,いろんな本を紹介してもらっているのですぐにアマゾンで連鎖的に購入です。楽しみなのが,エッカーマン著の「ゲーテとの対話」です。

齋藤さんの本でなるほど,と思ったのが「精神と心」。
人間は身体と心と精神から成っていると考えているそうです。心と精神はひとくくりで言われることもあるが,別物。

心とは喜怒哀楽。欲望。

精神は日本人に伝統的に受け継がれているものの考え方,あるべき姿。例えば武士道。

どっかりとした精神の上に,ちょこっと心が乗っかっているのが,江戸時代の頃の日本人であったのに,今は精神が無くなりかけており,心だけが肥大化している状態。なるほど。

心が引き起こすのがストレス。精神は揺るがない。

私がほとんどストレスを感じなくなったのも,精神が成長し,心の出る隙間が無くなってきてぶれなくなったから。スポーツでも,心に支配されると上達せず,岡村甫先生に昔に紹介された「インナーテニス」もこの本でも引用されていましたが,とにかく自分の動作に集中すると,上達が早くなる。武道で言うところの「型」です。

私も,自分の行動に対して迷うことはほぼ皆無です。判断も迷うことはほとんど無いし,やるべきと自分が思うことを徹底的にやるだけ。

すごく納得したので,今後の教育にも活用します。さっそく,火曜日の土木史と技術者倫理で説明します。もちろん,「精神」をどうやって成長させるかの方法も,いつも言っていることではありますが,セットで。

いくつも紹介したいことがありますが,興味ある方は齋藤さんの本を買ってください。あと一つだけ紹介。

宮沢賢治が母校の盛岡中学校校友会誌に寄稿した「生徒諸君に寄せる」という詩の一部。

 「この四ヶ年が
  わたくしにどんなに楽しかったか
   わたくしは毎日を
   鳥のやうに教室でうたってくらした
   誓って云ふが
   わたくしはこの仕事で
   疲れをおぼえたことはない」

素晴らしい。熱血教師のはしくれとして,このような教師生活を送れるように,さらに精進いたします。 

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とことん

2013-01-16 18:55:02 | 研究のこと

元々は私の本家のブログの別荘として始まった,このgooブログですが,IT時代の流れに逆らえず,手作りブログはあきらめざるをえず,こちらの別荘ブログがメインになってしまっています。そして,gooブログは本を出版するサービスがあり,これまでにこのブログの内容を2冊の本に出版してきました。それぞれ,5冊ずつ発刊して肉親にプレゼントしています。

年始に,3冊目の本を出版しました。2012年の年末までのブログの内容を,第三冊目のブログ本として出版しました。「細田暁のブログ③」です。先日,家に届いて暇なときに読んでいたのですが,実質的な本家ブログに置き換わったことと,多少は経験・年齢を重ねて内容が深くなってきたことも合わせて,かなり読みごたえがある本になっておりました。今回も5冊しか印刷しておりませんが,もしご興味があればお問い合わせください。贈呈させていただきます。断るまでもありませんが,部数に限りがありますので,ご期待に添えないかもしれませんがご了承ください。

さてさて,新年も半月が過ぎましたが,今年は例年に増して,「とことん」やりそうな雰囲気です。12/26-27に山口県での調査出張のために3泊の出張をしましたが,1/11-12に鞆の浦-萩の調査研究ツアーも敢行しました。そして,1/21にはまたまた山口県のコンクリート構造物のコンクリート打込みの調査研究のため,先ほど出張の手配をしました。中国地方だけでこの時期にこれだけ出張を畳み掛けるという時点で,最近の「とことん」ぶりが表れているように思います。

もちろん,家庭,家族も両立しないと意味がありません。100%うまく行っていなかった家族の状況ですが(もちろん90%くらいは達成していましたが),ここへ来て,家族の雰囲気も100%へ向けて上昇してきましたので,なおさら「とことん」を目指したい雰囲気で,私自身は気合いが充満してきています。

今日,明日,と両日の午前中は連日でゼミでして,修士2年の研究発表,合計で8件。彼らも死力を尽くしていると思いますので,なるべく有意義なディスカッションができるよう,発表者も,聴衆の学生も,教員もそれぞれが全力を尽くすべきと思います。ここが本番ですので,皆で頑張りましょう。

今日の午後は,土木学会で示方書の維持管理編の「ひび割れ」という新設章(私が取りまとめ役)の有意義な議論ができました。維持管理編の発刊も10月に予定されていますが,せっかく最前線で仕事できていますので,良い作品に仕上がるよう努力したいと思います。

今夜は作業が遅れている,演習科目の中間テストの採点もやります。

とにかく,今年は「とことん」行きます。

 

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平家物語・サザンオールスターズ

2013-01-16 08:47:26 | 人生論

13日,14日の休日は疲労もあって,休養を取りながらなるべく子供たちとコミュニケーションを取るように努めました。今後,3月の上旬までは雪だるまのように激務の中で転がり続けること必至だからです。3月の上旬からはオランダへ出張する予定でこれはとても楽しみ。

雪だるまのように転がろうとも,肝を据えてどっしりと行きたいと思っています。もはやジタバタしても仕方ない。やるべきことはどうせやるに決まっている。これまでもそうだったし,これからもそうであろう。

年末に「平清盛」の総集編を見たこと,新しい大河ドラマが面白く子供と見始めたこと,などもきっかけで,読み始めて止まっていた吉川英治の「新・平家物語」を2巻から読み始めました。保元の乱です。

非常に面白く,最近はお風呂に浸かって読んでます。今朝も,予定より2時間以上遅く起床したのですが,今日一日の仕事の段取りを確認した後,風呂にゆっくり浸かりながら,保元の乱で敵味方に分かれて骨肉の争いとなってしまった源為義と義朝(頼朝の父)の最後の会話,為義の最後のシーンを読みました。

朝は奥さんと手分けして子供の朝食・夕食の準備やリビングの清掃をした後,出勤。電車の中ではサザンオールスターズの「世に万葉の花が咲くなり」を聴きながら,テンションが上がりました。桑田圭祐は大好きなミュージシャンですが,私が大学生になりたての20年くらい前のこのアルバムはやはり秀逸です。

古今の我が国の名作に触れ,感性もビンビンに磨かれた状態で,今日も一日全力で仕事に取り組みましょう!

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鞆の浦・萩ツアー

2013-01-14 09:06:15 | 研究のこと

濃厚な時間を過ごしているのはいつものことなのですが,このツアーも凄まじい濃厚ぶりでした。

1/10(木)にギリギリの状態で業務と論文投稿作業を終えて,ちょっとだけ留学生と缶ビールで気分転換をしてから新幹線で福山へ。この日は3限の講義前に講義室の外でコンビニの昆布おにぎりを1分でほおばって講義に臨む,というバタバタぶりでした。

1/11(金)は終日鞆の浦。メインイベントは,13:40から40分程度の,鞆小学校の全校生徒の前での防災授業でした。指導学生の赤間君の研究の一つの集大成でもあります。そもそも,鞆の浦の小学校で防災授業をできる,ということ自体がすごいことだと思いますが,その経緯はここでは省略するとして,その授業のコンテンツはほとんどすべて赤間君が自分で創り上げた秀逸なものでした。全校生徒の避難訓練の後,体育館に生徒たちが集合して,授業が始まりました。私も,赤間君と一緒に前で授業をする側で,赤間君の説明を部分的に補佐する形で参加しました。例えば,「防災」「災害」って何?ということを端的に小学校1年生が分かるように説明をする,など。ビデオもきちんと撮影しましたので,赤間君の卒業研究の一部として活用されることでしょう。

さて,この日は,いつも仕事を一緒にしている山口県の二宮さんとその後輩たちも参加されました。

朝から,鞆の浦を知り尽くしている赤間君オリジナルの行程で歩いて学ぶ,というツアーでしたが,今日はお会いできないと思っていたさくらホームの羽田冨美江さんと偶然お会いすることができ,30分ちょっとでしたがいろいろとお話しすることができました。日本の先端を行く「地域介護」の中核を担うさくらホームですが,二階に上がって,いかにお年寄りが人間らしく過ごすことができる造りになっているかを「実践的に」解説していただきました。やはりすごい。2.23の熱血鞆の浦合宿では,羽田さんに地域介護の醍醐味を存分に語っていただくように段取りいたします。



赤間君のツアーは秀逸でした。四季折々,あらゆる時間帯を歩いて魅力を知り尽くしている赤間君ですので,各場所を訪れる時間帯まで考え抜いています。日の当たり方や沈み方などもです。われながら,優秀な学生と一緒に研究をできて幸せに思います。



お昼ごはんは,これも地域の中核の一つである,お好み焼きやの「のむら」でみんなでいただきました。ここのおばあちゃんはお店を切り盛りするかわいらしいおばあちゃんですが,何と90歳近いのです。みんなそれぞれのお好み焼きを注文しましたが,「間違えるといけんけえ,みんな同じのにしんさい」と言われて,同じ「そば入り豚玉」を食べました。いいですねえ,こういうぬくもり。

 

昼食後が,冒頭の,鞆小学校での防災授業。赤間君が一所懸命に創り上げた授業でした。私も授業を提供する側の人間でしたが,秀逸な内容であったと思います。私もプレゼンテーションでは百戦錬磨で,いろんな方から何度も褒められたことのある人間ですが,私が完全に安心して,「パートナー」として任せることができた赤間君は,相当な能力の持ち主なのでしょう。「指導する学生」ではなく,「パートナー」として授業に臨んでいました。



授業の後,鞆小学校の校長先生らと談笑し,同席された鞆中学校の校長先生とも今後の連携を誓い合った後,船で仙酔島に渡りました。私もこの島に行くのは二回目ですが,とても大好きな島です。夕陽を眺めながら,鞆の浦,瀬戸内海,四国の山脈の景色を皆でため息とともに堪能しました。 

 

夜は,「衣笠」という店で打上げ。赤間君の労をねぎらうとともに,途中からは,来年,赤間君の研究を後継する学部3年生も合流して盛り上がりました。山口県の二宮さんらは途中で帰られて,その後,私と学生たちはさくらホームの離れで12時近くまで語り合いました。

さて,翌日の12日は,皆で新山口まで移動しました。山口県の二宮さんやその後輩の方々に,萩を案内していただくためです。萩は言うまでもない,長州の本拠地でありましたが,歴史的な建造物も非常に多く残る素晴らしい街です。その景観保存も含む街路整備などに関わってこられた県の職員の方々にご説明いただきながら街歩きをする,という何とも贅沢なツアーでした。しかも,その方々は前日に鞆の浦を赤間ツアーで一緒に歩いており,皆が二つの素晴らしい魅力にあふれた事例についていろんなことを感じながら,語り合いながら歩く,という何とも言えず魅力的なツアーとなりました。



「涙松」。吉田松陰が最後,江戸で処刑されるときに,故郷の萩を出発して,萩の景色を振り返るところです。「かえらじと思い定めし旅なれば ひとしおぬるる 涙松かな」と詠んだところです。

同行した3人の学生たちは,吉田松陰が誰かも知らず,なぜ萩に長州の拠点があるのかも知らないような歴史オンチでしたが,福山から新山口に移動する新幹線さくらの中で,私がごく簡単にレクチャーし,前日に山口県の方々からいただいた秀逸なパンフレットなどの予習資料を解説しながら読ませました。この「涙松」に到着するまでには彼らもそれなりに予備知識を蓄えておりましたので,感激しておりました。これも,歴史教育であります。

 


萩に入ってまずは「相場川」沿いを散策。言葉が出ません。萩の街中のための用水路(物資を運搬するための小舟も通る)沿いを歩くわけですが,江戸の街並みがそのまま残っているイメージで,皆が感激しながら贅沢な散策をしました。大きな鯉がたくさん泳いでいて,餌もやりました。

すべてをこの記事で紹介することは不可能ですが,萩の街並みの景観を残すために,街づくりの公共事業でもいろんな工夫がなされていました。「色」が大切なので,ガードレールなどの色も茶色で統一。シティブラウンという色だそうです。視覚障害者のための歩道ブロックも普通は黄色ですが,いろんな交渉,折衝を重ねて,景観となじむデザインが採用されていました。ユニクロなどの店舗の看板も基本的にはシティブラウン。これも公共事業だぞ!と国民に見せてあげたくなるようなコンテンツ満載でした。


 
お昼ごはんを,シーマートという道の駅でいただきました。これがまた秀逸。のどぐろも含まれた秀逸な魚の御膳を堪能いたしました。港に隣接しているので魚もおいしいですが,道の駅の中の市場が活気があって品ぞろえも素晴らしく,皆で堪能しました。私も持っていた現金を使い果たしてしまいました。地元の方々もわいわいと集まるこの活気。東日本大震災のときも道の駅の大活躍が脳裏に焼き付いていますが,今後の道の駅のあり方についてまた一つ考えさせられました。



さて,昼食後に松陰神社へ。多くは語りませんが,私自身は「松陰魂」を注入させていただきました。遠く松陰先生には及ばないものの,私がやろうとしていることも松陰先生と同じなのだと感じます。どれだけ国のことを思う人財を育てられるか,実践できる人財を育てられるか,です。心新たに精進を重ねたいと誓いました。



松陰先生が入っていた野山獄にも訪れました。この獄に入っておられた1年2ヶ月の間に612冊の本を読まれたとか。獄の中で囚人たちに講義をしていたのは有名な話です。


 
野山獄の後,萩の城下町を歩きました。武家屋敷のエリアと,町人の住むエリアで大きな違いがありましたが,武家屋敷のエリアでは電柱を街路から撤去する取組みも公共事業でなされ,秀逸な景観でした。萩ですからすぐ近くに日本海もあるわけですが,小山のふもとの城跡と,最終防御の砦であった山,そして美しい海と白砂青松。言葉にならない景色でした。私自身の血も島根県の日本海側の出身ですので,私の根底にしっくりとくる景観でした。



松陰先生が講義をされた藩校「明倫館」は,現在は明倫小学校となっています。その建物にもみんなが嘆息しました。「こんな小学校で勉強したい!」と学生たちが感想を漏らしておりました。シーソーで遊んでしまいましたが。遊び心もいつまでも大切にしたいものです。

二日間で鞆の浦と萩を歩き回り,本当に日本が守っていかなければならないものが何なのか,皆で肌で感じました。これが真の勉強であり,そしてこれを自分たちの日常で実践していかなければなりません。鞆の浦では2万歩以上歩いたようです。

もはや,単なるコンクリートの研究者でなくなってきたことは明らかなのですが,自身の興味や活動の幅はとめどなく広がっていくでしょう。

あまりにも濃厚な二日間で終盤は頭もくらくらしていましたが,新山口駅で学生たちと小一時間復習し,新幹線の中でも広島駅まで復習を続け,私は乗り換えて一人新横浜まで(獺祭の磨き二割三分を,板垣さんにもらった湯飲み茶わん(萩焼)で少しだけ飲みながら「松陰読本」を途中まで読んだ後,爆睡)帰り,学生たちはまた鞆の浦に戻りました。翌日の日曜日は,赤間君が学生たち2名を鞆の浦で指導するそうです。

さて,1月も中盤戦に入りましたが,濃厚な日々が毎日重ねられていくでしょう。

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ひと戦、終了

2013-01-10 16:34:03 | 研究のこと

何だか年々早まっているような気がするJCI年次論文集の締切り。今年は1/10という非常にタイトな設定でした。さすがにこの設定ですと、学部生や修士2年生が論文を投稿するのはきついですね。

今年は私の名前が入った論文は6編、投稿しました。それぞれ、私なりには思い入れの強い論文となりそうです。
・山口県の施工状況把握の研修会(2012.10.11@下関)
・山口県の構造物の目視評価(2012.12.26-27)
・新幹線構造物のPC電車線柱の耐震性能(3次元動的非線形解析)
・無筋、鉄筋コンクリートの収縮挙動の数値シミュレーション
・表面吸水試験のコンクリート内部への水分移動の分析
・高炉スラグコンクリートの微細ひび割れの制御と、高エーライトセメントの可能性

の6編となりました。もちろん査読を受けて×になるものもあるかもしれませんが、それぞれ価値のあるものと思います。特に、山口県の取組みに参画して4年近く経過しようとしていますが、今後の復興道路などの品質確保も視野に入れて、非常に実践的な研究が論文としても出せるようになってきたのはうれしいことです。

1/7に通常業務が開始になってからはかなりタイトでした。1/7、1/8と日中はほとんど隙間の無いスケジュールだったので、学生たちも頑張ったと思いますが、私も1/7に熱血で飲みすぎたこともあって、パンパンになりながら添削を続けました。

先ほど自分自身の論文(上から二つ目)も投稿を無事に完了し、少し一息です。19時過ぎの新幹線で福山に向かうまで、雑務などをせっせとこなします。

今回、一緒に論文を書いた学生たちは、教員の真の力を引き出すためには、やはり論文を投稿することに限る、ということを痛感したと思います。もっともっと高レベルの論文にも、どんどんみんなでチャレンジしていきましょう。

明日は朝から鞆の浦です。鞆小学校の全校生徒に対して、どのような防災授業となるでしょうか。赤間君が主役ですが、私も自分自身の現場対応力を信じて、ベストを尽くしてきます。 

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部屋

2013-01-09 14:58:21 | 職場のこと

今日は一日,自分のオフィスで仕事!午前に研究の打ち合わせが一件ありましたが,現在15:00でその打ち合わせ以外は,ずっと部屋で仕事しています。今日は夜遅くまでオフィスで仕事です。

こんな一日はめったにない気がするので,先ほど手帳を見てみたら,10月に入ってから初めてでした。今年度はこの先も無いように思います。

明日がJCI年次論文集の締切りなので,今日は意図的に空けておくようにしておいたというのもあると思います。

私自身が筆頭著者の論文も含み6編の論文を投稿しますので,なかなかに大変です。私のはまだ8割に届かないくらいの完成度ですが,学生たちの論文の添削を早めにしてあげる必要があります。6編中の2編はほぼ固まったり,投稿完了しました。私自身の論文の完成は深夜になるでしょうか。

明日が論文の締切日ではあるのですが,私は日中はほとんど予定がふさがっていて,バタバタとした後,夜は広島県に向かいます。

明後日の11日は,赤間君が主役ですが,鞆の浦の鞆小学校で全校生徒を相手に防災の授業です。なかなかのビッグイベントですが,今後につながるように,脇役の私もできることをやろうと思います。

12日は山口県の萩を赤間君らと訪れる調査旅行になります。山口県の二宮さんも鞆小学校に応援に来ていただきますが,二宮さんの後輩で,これまた歴史的な建造物などが豊富な萩の街づくりにも関わられた山口県の方々に,萩をじっくりと案内していただきます。 

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