細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

お弁当

2019-11-29 06:23:47 | 人生論

私にとっての毎年の繁忙期(10月以降、2月末まで)の最初の2ヶ月が終わろうとしています。最近は土日も仕事が入る状況が続き、かなり体力的にも厳しくなっておりましたが、一つの小山を越えて、本日の金曜日は余裕のあるスケジュールのため、巻き直しを図ろうとしています。

お弁当については語り尽くされている面もあろうかと思いますが、私にとって大事な行動なので、ここでも改めて取り上げます。今週は、水曜を除く平日の4回、お弁当を作りました。長女と私の分、です。日常の私は、超朝型で、夜は早く寝ます。仕事の効率も朝の方が圧倒的に高いからです。お弁当作りは、なるべく手を抜かず、長女の(ついでに自分のも)健康や喜ぶ顔をときどき思い浮かべながら、作っています。今週は、アジフライや豚ロースの生姜焼きなども作りました。ちなみに今朝は脂の乗ったサワラを塩焼きにしました。

26日の火曜日に、学部3年生の少人数ゼミ(全4回+打ち上げ)も始まりました。今年は受講生が多く、正規の小人数ゼミ生以外にも、2名が有志で参加したいと申し出てくれて、8名の学生と一緒にスタートしました。メインの題材は、「7つの習慣」で、副読書に「後世への最大遺物(内村鑑三)」「心(稲盛和夫)」「プラグマティズムの作法(藤井聡)」や、廣井勇先生、八田與一博士についての本、などがあり、テーマは「人間学とリーダーシップ」です。善く生きるとは、どういうことか、について若者たちと議論を始めました。

私にとってのお弁当作りも含めて、人間の一日の生活は、基本的にはルーティンで溢れています。

そのルーティンの時間を、無為に過ごすか、そうでないか、で変わってきます。自らのミッション・ステートメントに基づき、ルーティンの時間をなるべくミッション・ステートメントに沿うように生きる、それがポイントかと思っています。そうすると、早朝のお弁当作りの時間も、極めて有意義な時間に変貌します。(あと10分弱で、テレビ体操の時間が始まります)

空いた時間があれば、7つの習慣で言うところの第二領域(重要だけど緊急ではない事項、すなわち、最優先事項)の活動を入れ込むことができます。今朝は、久しぶりですが、水泳とジョギングをジムですることにしました。2020年の3月上旬のハーフマラソンに登録したので、それに向かって、体を鍛え直し、繁忙期を元気に乗り切りたいと思います。

今朝は、3時半に起床して、国際会議論文の原稿の添削もしました。これからの数か月で、英文ジャーナルの論文としてポスドクの研究者二人が数本、投稿する予定ですので、自分たちにできるベストクオリティの論文に仕上げたいと思います。また、現役の博士課程の学生3名(すべて留学生)も非常に頑張って研究を進めてくれているので、私自身もそれらの研究活動の中で鍛錬を重ねるつもりです。

今週は、多くの学内講義(土木史、博士課程のプレストレストコンクリート、修士課程の耐久設計、メインテナンス工学、少人数ゼミ)に加えて、横浜市職員の維持管理研修でも「マネジメント」について90分の講義をしました。

自らを鍛錬するだけでなく、後進にレクチャーする機会がある、ということは幸せなことです。改めて実感しました。


京都へ

2019-11-18 10:52:10 | 研究のこと

今朝は京都へ向かっています。紅葉の季節ですが、日帰りで、紅葉狩りをする時間は取れません。。。

先週の15日(土)の山口県への出張は非常に有意義なものでした。機械学習を用いた研究には、私も初めてチャレンジしましたが、学術的に意義があるか、新規性や創造性はあるか、などハードルは低くありません。山口県の施工記録のデータベースに対して機械学習を用いましたが、その結果の意義について、私なりに様々な解釈ができるようになってきました。

今後、機械学習を用いた研究には直接、間接、必ず関わると思うので、しっかりと見識を深めていきたいと思います。人間や技術者の役割は何か、ということですね。

さて、今日は、近畿地方整備局の品質確保の構造物視察、意見交換、1時間の講義、です。平成29年度から、私たちの提案してきた、施工状況把握チェックシートと目視評価法を用いた品質確保、の試行工事が全国で行われていますが、形だけやっているところと、しっかりと検証やフィードバックを行っているところと、濃淡があるように見えます。

近畿は、数年前にも呼ばれて研修の講師を務めたことがありますが、今回は、大阪工業大学の三方先生の段取りで場が整い、私を講師として呼んでいただくことになりました。

全国で行われている試行工事については、元々を仕掛けてきた私たち同志からは、いろいろと思うことはありますが、私自身は、形だけのシステムが広まることは望んでいません。山口県や東北地方整備局のようなフロントランナーの進展、発展、継続を大切にし、仮に展開していくのであれば、その動きをしっかりとフォローしていく地域の研究者も育つ形で、質を伴うようにしていきたいと思っています。

今日の出張も、そのような流れに少しでもつながるよう、私のベストで臨みたいと思います。


岩国へ

2019-11-15 06:48:47 | 研究のこと

ブログの更新が滞っておりますが、何とか生きております。

11月7日~11日まで、中国の武漢と宜昌を訪問し、宜昌では三峡ダムも訪れました。中国本土は2回目の訪問、と数が少なく、自分としては「敬遠」していた面もあるのですが、今回は多くのことを学び、感じました。Facebookでは発信しましたが、ブログでも別途、改めて報告します。

秋学期の講義も順調に進んでおり、新たに立ち上げた「メインテナンス工学」は6回目が終了し、鉄道構造物3回に加え、水利・治水の構造物(ダム、水路等)2回、も終わり、学生たちもこれまでに受けた講義とは違う情報が多々入ってくるため、刺激になっているようです。私自身も多くを学んでいます。教員が学んでどうするんだ!と言われるかもしれませんが、私がコーディネートしている講義です。私も学びつつ、学生たちに大いに刺激になる講義が実現できればそれでよい、と思っています。

土木史も5回目が終わり、次回は「自然災害」がテーマ、です。かなり下地ができてきているので、学生たちとどこまで高いところまで登って行けるか、今年もチャレンジです。

今日は、山口県の岩国へ出張し、トンネルの目視評価、山口県の施工記録のデータベースと機械学習による研究成果の活用方法についての議論、などを行います。

私の研究のやり方の一つのパターンかと思いますが、研究を開始してある段階に至ると、「しらみつぶし」的に徹底的にやる段階があります。上記の研究も、データベースの内容の徹底的な精査と、現状でベストと思う機械ができた後は、徹底的なパラメトリックスタディを行う段階に至っています。泥臭いやり方ではあるのですが、そこまでやらないと、社会に貢献できる結果まで至らないと思っています。何とか、山口システムが進化していくために少しでも貢献できるよう、私たちにできることをやるつもりです。

週末も休めない状況が続き、ややアップアップではありますが、何とか日常を回し、研究活動に注力し、年末まで一気に駆け抜けていくことになろうかと思います。

10月13日のトライアスロンが台風で中止になって以降、朝の体操を除いて、運動をする機会が激減してしまいました。トライアスロン的な体のトレーニングもそろそろ再開し、新たにレースへの参加の登録も模索したいと思います。