細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・教育者のブログです。

2月2日(火)のシンポジウム,講演会,ぜひぜひご参加ください。

2016-01-31 07:41:05 | 職場のこと

2月2日(火)の午後に、横浜国立大学においてシンポジウムを開催します。基本的にどなたでもご参加いただけますので、ぜひご参加ください。講演資料もアップされています。両講師とも、脱線が多いと思いますが、特に深松さんは脱線の内容こそが聴いていただきたい内容ですので、お楽しみに!

講義棟のA107室で、行います。特に特に、15時からの深松さんの講演は、大学生、大学院生たちには本当に聴いてほしい内容です。建設系の学生に限らず、私の土木史の講義を受講した学生たちにも本当に聴いてほしいと思います。

13:00からは、私が、復興道路等で力強く進んでいるコンクリート構造物の品質・耐久性確保の産官学協働の取組みをご紹介します。その後、私たちの開発したSWAT(表面吸水試験)の最新動向についてご紹介します。SWATのユーザーの方々、または購入を考えておられる方々、必見ですよ!

15:00からは、深松さんのご講演です。以下、プログラムです。お楽しみに!

プログラム

13:00~14:00 : 講演
「復興道路のコンクリート構造物の品質確保・耐久性確保の最前線」
横浜国立大学 准教授 細田 暁

14:00~14:40 : 研究発表
「表面吸水試験(SWAT)の最新動向と品質確保での活用」
横浜国立大学 小松怜史,細田 暁 他

14:40~15:00 : 休憩

15:00~17:00 : 特別講演
「東日本大震災からの復旧・復興とこの国を支える建設業」
 (一社)仙台建設業協会副会長 深松 努 氏

17:00~ 懇親会   
会費 一般:1000円、学生:無料 (当日徴収させていただきます)



 

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博士論文

2016-01-30 12:32:35 | 研究のこと

今日は土曜日。久しぶりに一息付ける土曜日です。

昨日は、充実した、思い出に残る一日になりました。

山口県のひび割れ抑制システム、品質確保システムを構築してこられた二宮 純さんの博士論文の公聴会と最終審査会が午前にありました。論文タイトルは、 「地方自治体が建設するコンクリート構造物の品質確保システムの構築に関する研究」です。審査委員会の主査は私です。

論文博士、としての博士号は、私が主査を務めるものとして第一号です。その意味でも、私にとっても大事な論文になることでしょう。ちなみに、課程博士の博士号はこれまで4人(うち留学生3名)です。

2005年に始まった山口県での試行工事から10年以上、積み重ねてこられた実務研究、実構造物研究を、一冊の論文にまとめ上げられました。10年以上のご努力、ご功績に敬意を表するとともに、私自身も2009年から関与させていただき、大いに勉強させていただけたご縁に感謝以外の気持ちは見つかりません。

昨日は、午後は350委員会を初めて横浜国大で開催し、3時間の議論も充実した内容でした。

懇親会は11名での濃厚な時間でしたが、全員がスピーチもしました。最初の佐藤和徳さん(南三陸国道事務所長)が話し始めた直後に、私は涙が溢れました。二宮さんのスピーチのときにももちろん涙が止まりませんでした。

山口システムの将来の主役を担うはずであった、私と同じ年の国重典弘さんは2011年12月に急逝されましたが、昨日の雨は、国重さんの涙であったと私は思っています。喜んでくれているのではないでしょうか。

また、二宮さんのスピーチにもありましたが、亡くなられた奥様も、二宮さんの博士論文の完成を祝福しておられると思います。私も晴れ男ですし、350委員長の田村先生も晴れ男ですが、昨日の雨は、祝福の雨であったと、私の心に留めておきます。

品質確保、耐久性確保を展開、発展させていくチャレンジは、まだまだこれからです。維持管理段階への展開もチャレンジはまだ始まったばかりです。

あるべき姿を示した二宮さんの博士論文の哲学をいつまでも根底に据えて、我々はチャレンジを重ねます。決意も新たにしました。

 

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供給力

2016-01-25 06:02:10 | 人生論

私の信頼する経済評論家である三橋貴明さんは、本当に毎日ブログを更新しておられます。本もたくさん執筆しておられ、その生産能力には感嘆します。

私もこのブログを結構な頻度で更新していますが、とてもかないません。

三橋さんは、「毎日書いているからこそ鍛えられる。毎日ブログを書いているからこそ、本も執筆することができる。」という趣旨のことを言われます。

また、少子高齢化はチャンスであると言います。全体の人口減は割合としてはそれほど大きくないために国家の需要はそれほど変わらないのだけれど、生産年齢人口の減少の割合が大きいので、需要を満たすための供給力が急減してくる。したがって、供給する立場の人の希少価値が上がり、給料も向上する。究極の人手不足に陥るわけなので。そうなるのはもはや時間の問題で、不適切な政策さえ行わなければ(外国からの移民の受入れ拡大など)、若者にとっても非常にやりがいのある社会になるはずである。また、供給力を向上するためにも、様々なインフラの整備は必須。効率を高めて、需要に対応していかなければなりません。そのような社会では、仕事に携わる方々は、良質の仕事で徹底的に鍛えらえるので、能力も向上します。

仕事で鍛えられるのですね。

私も年末年始から、原稿執筆や論文執筆・添削、講演資料の作成等にずっと追われているような気分でしたが、何とか今朝までのノルマをこなしました。

論文執筆の過程では、これまで現場等で実践してきたことを、しっかりとした図表や文章に固めていきます。もちろん、これも仕事です。そして、このような作業を経ることで、それらの成果を講演や原稿等に活用することができます。良質の情報を提供できるようになることで、さらに活動の舞台が拡がっていくことになります。

10月からの秋学期の最繁忙期に差し掛かり、今週、来週と重要業務・出張が目白押しです。それら一つ一つにより鍛えられ、供給力が向上し、多少なりとも社会の需要に応え、社会に貢献していけるものと思います。精進、ですね。

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トンネル覆工コンクリート

2016-01-22 09:37:31 | 研究のこと

2016年に入ってから、「建設機械」という月刊誌からメールで寄稿を依頼されました。

私は読んだこともない雑誌でしたし、復興道路のトンネルの品質に関する原稿を依頼され、締切まであまり時間も無かったので、何だかなー、と思いながらも、まあサラッと書けるものでもあるし、覆工コンクリートの様々な研究も連携して行っていることもあり、情報発信の一つの機会と捉え、引き受けることにしました。

そうすると、早速、正式な執筆依頼が郵送で届きました。2016年6月号に、トンネル覆工コンクリートの品質の特集が組まれるようで、名だたるゼネコンの覆工コンクリートの施工技術の原稿タイトル案がずらりと並んでおりました。私の知っている技術もたくさんありました。SWATまでタイトルの副題の中に出てきておりました。 

そして、私の原稿は、巻頭言、だとか。全くそのような位置付けであることを聞いてなかったので、特集号の目次案を見たときに思わず笑ってしまいました。

数年前までトンネルの覆工コンクリートのことなど全く知りもしなかったのですが、現在であれば、確かに巻頭言にふさわしいようなものを書くことができるように思います。復興道路で鍛えていただいたおかげに他なりません。

我々の見えないところでも、いろんな力が働いて、大きな動きになっているように思いますが、悪いことではないので、適切にこの流れに乗っていこうと思っています。

現場から離れた瞬間に、ただ単にかつがれる御用学者になることは十分に分かっているつもりですので、可能な限り、現場実践を重ねたいと思います。

復興道路もそうですが、リニア新幹線等も含め、今後もNATMトンネルは日本で無数に造られていくと思いますので、覆工コンクリートを高耐久化することは極めて重要です。 2月3日には、南三陸国道事務所にて、トンネル覆工コンクリートの品質確保の手引き、のブラッシュアップの打ち合わせです。年度内に完成を目指していますので、今度の打ち合わせは勝負所です。

非常に貴重な鍛錬の場をいただいていることに、改めて感謝し、私にできるベストを尽くしたいと思います。

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ひざ痛のその後

2016-01-22 09:06:42 | 人生論

この痛みは普通ではないな、と感じていた右ひざ痛。数年前からたまに感じていたようですが、2015年はこれまでよりひどく、最初は痛風かなあ、などとぼんやり思っておりました。

4年前に左肩の痛みをきっかけに通ったカイロプラクティックに、再度行ってみることにしました。昨日が2回目でしたが、あっさりとほぼ解消。

ひざだけでなく、やはり全体の骨格のバランスや、筋肉の硬直が原因で、ひざはしわ寄せの行った場所の一つに過ぎませんでした。

通院前は、腰にもかなり張りを感じていましたが、それも相当に緩和。肩や首の張りも緩和しました。

4年前にも感心しましたが、整形外科とは根本的にアプローチが異なり、私はカイロプラクティックの方法論にすごく共鳴します。理にかなっているからです。

これまで、自分自身だけでなく、子どもの中耳炎の治療や、その他、医療の現場を見てきた範囲では、「木を見て森を見ず」という医者も何度も見てきました。

医療に限らず、根本、本質をつかんで取組みを進めていかないと、対症療法も必要なときはありますが、状況の抜本的な改善には至らないと感じます。

予防保全が重要である、というのは構造物の維持管理においても鉄則と言ってよいと思いますが、自分の身体においても痛感します。

さあ、今日は雪深いであろう福井に出張です。品質確保、耐久性確保のプロジェクトも、様々な展開へと拡がって来ていますが、今日は近畿地方整備局で急ピッチで進む展開において、現場に私が初参戦し、目視評価法等のレクチャーです。来週も近畿の現場を3つ巡ることになります。 身体も万全に戻ったことで、気合も満点です。ワクワクしながら、東海道新幹線で向かっています。

原稿執筆2本等、溜まった仕事もこの週末に片づけます!お待ちいただいている方々、しばしお待ちください。

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秋学期の最終盤へ

2016-01-20 12:13:04 | 職場のこと

10月から始まった秋学期は、私はとにかく講義が多く、始まるときは無事に最後までたどり着けるだろうか、と若干の不安を感じるほどでした。もちろん、講義は仕事全体のごく一部ではありますが、学部の講義、300人のレポートをを毎週評価しなくてはならない土木史、大学院の英語の講義2つ、などを回転していくことを、タイトなスケジュールの中で実施していくことは、慣れているとは言え、決して楽ではありません。

何度講義を行ったのか、数えるのも大変ですが、今日の3限を含め、檀上に立っての講義はあと6回で終わる段階までこぎつけました。

体調不良で仕事を休んだ記憶はここ何年かはありませんが、10月以降も体調を大きく崩すことなく、無事に乗り切ってきました。

年が明けてからは大きな出張は今のところありませんでしたが、今週末の22日の福井(大雪でやや心配)を皮切りに、大阪・和歌山・鞆の浦(27~28)、南三陸(2/3)、群馬(2/4)、研究室冬合宿(ゼミ、2/6~7)、鞆の浦(2/10)、等が2月の初旬まで続きます。また、年度内に、台湾出張とモンゴル出張も入り、モンゴルは初体験なので、楽しみにしています。

相変わらず、仕事のオーバーフロー状況は解決はしてませんが、何とかこぼれた水も回収しながら、前進しています。特に、原稿関係でお待たせしてしまっているものがいくつかありますので、今週中に2件とも執筆完了したいと思います。

例年通り、2月にはもう一段階、厳しい仕事環境に追い込まれるとは思いますが、何とかなるには決まっています。明るく、最善を尽くします。

とりあえずは、22日(金)、大雪であろう福井に乗り込み、目視評価等の講師を福井河川国道事務所と現場でレクチャーしてまいります。楽しみ。 

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平常の早朝

2016-01-13 09:51:26 | 家族のこと

15日(金)の16:00にJCI(日本コンクリート工学会)の年次論文集の締切りがあり、私もいろいろな論文の添削や執筆に関わっており、佳境を迎えようとしています。

今朝は、そういう中でのごく日常的な時間ではあったのですが、記録に残しておきます。

昨夜は子どもたちに夕食を作って一緒に食べた後、 お風呂にも一緒に入り、その後、論文の添削を続けましたが22時で体力の限界に至り就寝。

3時に起床して論文添削をするつもりが、体力の回復が十分でなく、結局は5時まで睡眠。

5時に起床後、コーヒーを入れて飲みながら、英語論文の添削の続き。6時以降は次女のお弁当を作ったり、今夜の私以外の家族の夕食を作る必要があり、家事モードに切り替え。

炊飯の準備。昨夜の料理で汚れたフライパンなどを洗浄。次女と私のお弁当箱も洗浄。ブリの切り身を醤油に漬けて、焼く。牛肉を牛肉のたれに漬ける(後に、玉ねぎと炒めてお弁当のおかずに)。そうこうしているうちにテレビ体操の時間。6:25からはテレビ体操。その後、湯船を張って、お風呂。ひざの調子が良くなるとよいのですが。

入浴後、下準備してあった材料も使って、次女と私のお弁当を作り、家族の朝食(フルーツ等)も準備。その後、汚れた食器をさっと洗って食洗機へ。この辺りで家事終了。

少しだけメールで仕事をさばいた後、いつものように8:00に次女と出発。百人一首の22番「吹くからに 秋の草木のしをるれば・・・」を覚えました。意味が分かりやすかったからか、比較的すぐ覚えておりました。

通勤の電車の中では、読み進めている司馬遼太郎の「胡蝶の夢」の第二巻をむさぼるように読書。幕末で、コレラが大流行したころの話で、主人公の松本良順と、オランダ人医師ポンペに、緒方洪庵なども絡んでいます。久々に司馬遼太郎にどっぷりはまっています。

という朝、でした。やるべきことを淡々とやっているだけで、誰からも褒められるわけでもないですが、誰にも恥ずかしくない時間の過ごし方をしているな、と食器を洗っているときなどに思っていました。誰にも褒めてもらう必要などない。だけど、自分で誰に見られても恥ずかしくないように時間を過ごし、それを自分で褒めておけばよい、と思っています。

さあ、今日は大学で一日、研究です。JCI年次論文の原稿たちを添削したり、書き進めたり、そのための打ち合わせ等で日中はほとんど終わってしまうかと思います。楽しみな一日です。

ひざ痛についても、4年前に通った、当時感激した、同じ整体に通うことにしました。 ひざも良くなるでしょうが、体のあちこちに溜まったひずみも解消されることを期待します。 

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老化

2016-01-11 13:42:00 | 人生論

自身のブログによると、4年前の2012年の年始に、左肩の後背部が痛く、仕事にも差し支えが出たので、整体に通い、治療しています。整体で見事に治りました。日頃の姿勢の悪さや、血行の悪さ等によるものであったようです。

今年度は、右ひざがときどき痛く、階段の上り下りのときに痛くなるときが多くなっています。右ひざの痛みは数年前から感じるときがありましたが、今年が一番ひどいです。

原因として思い当たることはいくつかあるのですが、年始になってから、お風呂にゆっくり浸かって、ひざの屈伸をすることを朝、晩とやってみると、明らかにひざ痛が緩和することが分かりました。元々、ひざは常に痛いわけでは決してなかったのですが、大切にしながらしっかりと使っていくことが大事なようです。

右ひざが今後どうなるかは分かりませんが、右ひざを含む身体全体にケアをしていくことは間違いありません。

老化は誰もが避けられないプロセスであり、必ず何かしらの問題が生じ続けるものと思います。それを、天からのサインであると理解し、自らの身体をいたわりつつ、真の原因を探りつつ、自らと付き合っていくしかありません。

結婚後、13年以上経過しますが、ここ10年、歯医者で治療は受けていません。 自分と向き合って、自分なりに確立した口腔ケアで、結婚前はしょっちゅう歯医者に行っていたのですが、自身で歯の健康を保っているわけです。

4年前の左肩痛の前に、朝の体操の日課が始まりました。 自分の体の健康に慢心はできない、とこのとき認識し、朝の体操は完全に習慣化しました。

今回のひざ痛から私が何を学ぶのかは分かりませんが、入浴での血行促進を含め、何らかの生活習慣の改善を試みるものと思います。

自分の心身が発するサインに感覚を研ぎ澄ませ、上手に付き合っていくしかありませんね。 

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自由

2016-01-08 12:43:24 | 人生論

土木史と技術者倫理の講義も終盤に差し掛かりました。あと3回で終わりです。

相変わらず、300名近い学生たちのレポートを毎週見ています。 第12回目だった1月5日は「都市の発展と城壁による防御」でした。いつも通り、様々な情報を学生たちに伝えましたが、この回の目玉は、ユリウス・カエサルが「セルヴィウスの城壁」を破壊したことについての、塩野七生さんのローマ人の物語(5巻)での表現です。

一部のみ紹介。

「だが、これらの有力者の中でも抜きんでて、「政治的人間」(ホモ・ポリティクス)であったカエサルだけに、建設しただけではなかった。破壊もしたのだ。それも、跡地に建てるための破壊ではなく、破壊のみを目的にした破壊を。」

「一方、古代のローマ帝国の首都は、なんと300年もの歳月、防壁なしで過ごしたことになる。「パクス・ロマーナ」の完成者はアウグストゥスだが、アウグストゥスとその後の皇帝たちに、首都が城壁の必要もないほどに平和であるのがローマの目指す道であると示したのは、カエサルであった。壁は、安全の確保には役立っても、交流の妨げになりやすい。カエサルにとっては、壁を壊すという行為は、ローマの都心部の拡張のためであると同時に、壁なしでも維持できる平和への意志の表明でもあったのだ。」

一連の土木史の講義の中で、それぞれの回の役割があり、私も念入りに講義設計していますが、この回は、カエサルが「壁」を破壊する、という極めて重要なメッセージを発します。

理系、文系、という無駄な壁。学生たちが自分自身を何重にも守ろうとする殻、壁。

そういう壁を取っ払ってみない?と私も投げかけます。

一つ前の年末の第11回目に、私は聴講生たちに、「自分はこの講義を遊びだと思っている」と伝えました。誰よりも真剣に講義に取組んでいますが、同時に遊びでもあります。

その真意を伝えたのですが、学生の中には衝撃を受けた人も少なくなかったようです。「先生のような考え方ができれば、自由な時間は無限に作り出せそうな気がしてきた」という感想もレポートにありました。

私は相当な時間を、土木史の講義の準備に割いています。300枚のレポートに目を通すだけでもかなり時間がかかるし、生徒たちに紹介したいレポートの中の意見やキーワードなどはパワーポイント4枚程度にまとめて毎回の講義の冒頭で紹介、解説しています。教科書にももちろん毎回事前に目を通しているし、動画、PPT、本の紹介・朗読、写真等を活用して、学生たちに伝えなくてはならない、と思う最良の情報を伝えています。

今の自分にはこれ以上の情報は提供できない、というレベルまで準備します。土木史という学問的なレベルが高いか低いかは知りません。学生たちが感じてくれること、変化のきっかけにしてくれること、が目的ですので、その観点で、これ以上のレベルは提供できない、ところまで準備しています。

そして、事前の準備が整えば、講義の時間は、「遊び」です。楽しくて仕方ない。アドリブで浮かんでくる情報も伝えます。

そして、その根底には、もちろん「自由」があります。どれだけ大学が改革されようと、無駄に見える事務仕事が増えようとも、私の講義の時間までは誰も侵入できません。私の自由な世界です。

第12回には、「自由」も伝えました。谷口智彦さんの「明日を拓く現代史」の中でも強調されていた、「自由」。その参考文献として、「逝きし世の面影」で描かれている江戸時代の子どもたちの笑顔、すなわち「自由」にも触れました。

「自由」だからこそ、日本の技術もこれだけ発展してきた。日本人は、日本人の本来の強力な特長であった「自由」を忘れてしまっている。

来週、第13回目「農業開発による人口増大」に向けても、万全の準備を行います。

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コミュニケーション

2016-01-08 10:46:52 | 教育のこと

昨夜は、2015年3月に卒業した研究室OBと、二人で夕食でした。私は朝の4時半からほぼ休みなしで働き詰めで、とくに10:30~14:30は昼休みもゼロで講義+会議+講義、という非人間的なスケジュールでしたので、17時過ぎにスパッと仕事をやめ、18時からたっぷりとコミュニケーションしました。

今回は、そのOBから声をかけてくれました。二人の連名での論文を執筆している最中である、というのもあるのですが、学生時代から私のことを慕ってくれていた人です。

とても楽しい時間でした。私に隠していたわけではないのでしょうが、聞いてびっくりした情報もあり、特にその話題について真剣に語り合いました。もちろん、おいしい食事とおいしいお酒とともにです。私のこれまでの経験や、基本的な考え方や、考え方を構築してきたやり方、などもたくさん話しました。

12月には、現役の研究室の修士の学生が進路について相談したい、ということで私に声をかけてくれ、これも二人で食事をしながら、いろいろと相談に乗ったり、話をしたりしました。デザートまで食べに行ってしまいましたが、これまた楽しい時間でした。

大学の外での私の行動を知っている人は、私がコミュニケーション大好き人間であることはご存知と思いますが、ときどきこのブログでも愚痴が出るように、最近は学生との距離を感じることがありました。いろんな原因はあるのでしょうが、最近の学生の気質が変わってきているのもあるだろうし、私にも原因はあるのかもしれません。

昨夜、OBとの食事に向かうバスの中で、私の隣に、10月に赴任したばかりの助教の先生が座ったので、横浜駅に着くまでずっとおしゃべりしていました。

これからOBと食事すること、そのOBが私の研究室に加わったときのちょっと特殊な経緯なども紹介しました。また、上述の12月の現役学生との二人での食事についても話しました。すると、その助教は「細田先生だからでしょうね」と発言しました。よく考えると、なかなか学生が教授や准教授と二人で食事したり、長時間コミュニケーションする、というのは当たり前ではないかもしれません。自分が学生の時に、先生と二人で飲みに行く、というのはちょっと考えにくいです。博士課程だと少し別かと思いますが。

というわけで、ときどき愚痴を言ったりしてきましたが、実は普通よりはコミュニケーションに恵まれているのかな、と思い直しました。

私も普通の人間ではないと思いますので、遠くから傍観したり(このブログを見たり)、警戒して近寄ってこない学生が大半です。まあ、そういう学生にはこっちが近寄ろうとしても無駄でしょうから、放っておくことにします。まれに接近してくる、希少な熱血漢とのコミュニケーションで十分です。

大学の外でも同じかもしれません。無数の人たちと関わっているので、仲間がたくさんいるように思っていますが、実は、遠くから傍観したり、警戒して近寄ってこない人たちが大半で、私がよくコミュニケーションしている方々は、基本的に希少な熱血漢の方々なのだろうと思います。

それらの方々とのコミュニケーションを今後も大切にしようと思います。

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首都高の横浜環状北線

2016-01-08 09:54:36 | 職場のこと

一般の方が見てとても分かりやすいように、テレビ番組に仕上がっています。

私達の教室でも、構造設計論の講義で非常勤講師をしていただいていた首都高の田嶋さんがたっぷりと解説されています。取材、インタビューはあの三橋貴明さんです。

私もこの現場には何度も見学に行っていますが、今度の1月18日にも大半は留学生になるかと思いますが、学生たちを引率して見学に行ってきます。

インフラの重要性、インフラ技術の重要性を国民の一人でも多くの方々に認識していただきたいです。 

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大学とは

2016-01-05 11:14:39 | 教育のこと

年末年始に何冊か読書していましたが、同じ都市イノベーション研究院に所属する室井尚教授の「文系学部解体」を読了しました。

大学の改革は凄まじい勢いで進められており、世の中の大半の人はその実情をほとんど知らないものと思います。その実態が非常に克明に描かれている力作と思います。

大学の、ある意味で破壊、の実態はこの本や室井先生のブログに譲るとして、本の後半は、大学の意義や、学生に対する室井先生の思いが書かれており、とても好感を持ちながら読んでいました。今日の土木史の講義でも、その共感した部分を朗読しようと思います。

以下、室井先生の本の内容に触発されて、私が改めて思い直した、私の考えです。(室井先生の本からの引用ではない、ということが言いたいだけ。室井先生のお考えも含まれていることでしょう。)

大学とは、学生や教員など多様な年齢の多様な人財が集う場所であり、多様であることに意味がある。

今の時代、何重にも殻をまとった学生たちが多く、自分の心を開こうとしない。しかし、いつの時代も、若者にはとんでもないエネルギーや可能性が宿っているはずである。

自分のすべてをぶつけるくらい、情熱も努力も注ぎ込んで挑戦できること、が大学にはあるはずで、それにより自分の殻を破り、どうでもいいことを気にせず「自由」に思考し行動できるようになる。そうなれば、その先は自分で歩んでいける。

私も、殻を破るきっかけを得たのは大学です。私の場合は、学部4年で配属された研究室でそのきっかけを得ました。その後、私自身はその分野の専門家として、今は大学で教鞭をとっています。

私が、土木史等の講義や、後輩たちに、暑苦しくも道を説くのは、殻を破った後の生き方の方が圧倒的に楽しいからです。充実するからです。私はどちらも知っている。スーパーマンでは決してない凡人です。でも、殻を破らず凡人のままで留まるのはもったいない。生まれ持ったエネルギーや可能性を燃焼しつくしてみよう。

私の場合は、コンクリート工学を専門の中核に置いていますが、たかがコンクリートですが、新しいことを知ったり、自分たちの提案する技術を社会に実装して問題解決していったりするために、失敗だらけです。そう簡単にうまくはいきません。でも、だからこそ、全力で、情熱も時間も肉体的な努力もすべてを注ぎ込まないと、前進できないのです。それって、自分自身を燃焼していることでしょう。そして、そうすることの意義を知っている人達との交流は言葉で表せないくらい、楽しいことなのです。本当に社会を善くしたい、と思って努力している人たちはいるのです。

専門なんて何だっていい。でも、大学とはそういう場所であることを、知ってもらいたい。知らずに、何もきっかけをつかまずに卒業して社会で漂うのはあまりにももったいない。

今日も、正月休みボケの学生たちを何百人も相手にすることになりますが、頑張ります。

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「困ったことがないから」

2016-01-02 13:03:45 | 教育のこと

年末の12月22日の土木史の授業のレポートの採点を終了しました。

すごいなと感心するレポートも少なくないですが、「はー」とため息をつきたくなるようなレポートも少なくないです。

典型的な例。

「授業の冒頭で読書の重要性を説明してもらった。知識などを得るのは読書だけとは思わない。自分はほとんど読書してこなかった。そのせいで、このように文章を書くのも下手かもしれない。でも、それで困ったことはない。だから、自分は読書のような苦しいものではなく、もっと楽しいことに時間を費やしたい。」

はー。

私の土木史の授業を11回受けてきて、このレベルの感想ですから、今後が心配ですね。私以外に心配してくれる人が現れることもないでしょうが。

あと数回で、私との縁も終わりですから、この方の楽しいことなど私には関係のないことなのですが、人間が育つ環境とは恐ろしいものだと思います。

一言、この方のレポートのこの部分(それで困ったことはない、の部分)には、以下のようにコメントしておきました。

「仕事をしていないからでしょうね。私が雇うのであれば、間違いなく、日本語を適切に使える人を選びます。」

困ってから焦っても何も身に付かない。想像する力、備える力、に尽きます。

今日の午後からは、奥さんの実家で過ごしますが、年末年始の休暇の仕上げの読書、勉強、仕事グッズも持参です。

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品質確保物語④

2016-01-01 15:58:40 | 研究のこと

元旦に掲載されたようで、これも何かの啓示でしょうか。

品質確保物語の第4話、「施工状況把握チェックシート -品質確保の効果と協働関係の構築-」が公開されました。 

第5話は、現在執筆中ですが、「目視評価法 -品質向上の必殺技-」です。1月16日の公開に向けて執筆中です。

ちなみに、第6話は二宮さんが執筆予定で、山口システムの改善、今後の展望、課題などです。

まだまだ続きますよ!乞うご期待! 

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2016年の自宅での元旦

2016-01-01 12:55:45 | 勉強のこと

新年、明けましておめでとうございます。皆様、今年もよろしくお願いいたします。

いろいろと事情もあり、年末年始を自宅で過ごしています。昨年はパリで撤収間近、一昨年はフランスのクレルモン・フェランという街で大晦日と元旦を過ごしたので、家族四人で「自宅でのお正月もいいね」と話しています。

「例年」は実家で過ごすことが多いのですが、今年は自宅で。長女も勉強をしたいらしく、家族それぞれが合同で過ごすスケジュールと各自のスケジュールを楽しんでいます。今日は、家族でのスケジュールは、朝のお雑煮と、軽めの昼食、午後の品川神社への初詣、百人一首かるた、卓球、書初め(私は不参加)、夕食、などです。

私も、日常ではなかなか時間の取れない英語論文の添削や、自身の原稿の執筆を順調に進め、土木史のレポートの採点、演習科目の中間テストの採点なども進めています。「ギリシャ人の物語Ⅰ(塩野七生)」「胡蝶の夢(司馬遼太郎)」「文系学部解体(室井尚)」などの並行読書も楽しんでいます。

穏やかな日差しの差し込む自室で品川神社への初詣の前の時間を過ごしていますが、今年はどのように過ごそうかと考えた結果、「素直」でありたい、とぼんやり思っています。

土木史の300人程度の学生たちのレポートを読んでいると、将来に順調に成長していくであろうと想像できる学生と、いろいろと苦労するだろうなと想像される学生と、おられます。

一つのバロメータが素直さ、であろうと思っています。

読書の魅力や、重要性を多角的に伝えているつもりですが、素直でない学生は、「読書だけで成長できるとは思わない」。私も読書だけで成長できるなどと説明はしていません。読書にコンプレックスを持っていたり、文章が上手でない学生に限って、そのようなへ理屈をこねます。

私の説明が下手であれば、そのようなへ理屈学生ばかりになるでしょうが、素直な学生たちは自分の希望、理想とともに上向きに努力していくエネルギーに溢れたレポートになります。

何を言っても、かたくなに自分の考え方を変えようとしない大人は無数にいますが、その予備軍が膨大に学生たちにもいるわけです。

自分の知らなかったことを知ることができ、経験したことのないことを失敗もあるでしょうが経験して能力が向上し、視野や視座が広がることによりこれまで理解できなかったことも理解できるようになる。純粋に楽しいことだと思うのですが、素直でないとそれを楽しいとも思えないのだろうと思います。現状維持が超短期的には楽ですからね。

世界の状況も渾沌としてきましたし、私の周囲でも、そもそもの目的に疑問符が付くようなおかしな議論が非常に多いです。

そのような状況において、とにかく素直に行ってみよう、と元旦に思いました。

2016年も世界、日本は激動が続くと思いますが、無事に年末にまでたどり着けますように。 

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