行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

世界不況

2008-09-06 18:21:35 | Weblog
先週は世界同時不況に落ちた感があった。株価は今年最悪の局面に入りつつある。NYではダウがやや戻し大底をうったかに見えるが、失業率が5年ぶりに6.1%と悪化、これには全米が驚いている。米国は不況になれば雇用者を簡単に首切りができるから経済の波がすぐ雇用に直結する。失業率は景気に対し遅行するのは日本だが米国は景気の一致指数に近い。
デカップリング論が昨年は強かったが、株の指数は中国、インド、ブラジルといったBRICsの方が下げがきつく米国の経済の影響はまだまだ大きい。日本から見ると最近では輸出金額は米国を抜き中国がトップになったがその中国は米国への依存度が高い。従って日本も自動車や機械の輸出減を通じて米国の影響がまだ大きい。
では今後この世界不況から抜け出すきっかけは何だろうか
これまでの世界不況脱出とはちがい、中国、インド、ブラジルといったBRICsの巨大な内需がたとえこれまでの成長率の半分でも例えば5%くらいは増えるのでここに光明を見いだせるのではないか、そのためにはエネルギーと食料の価格が安定しインフレにならないことが重要だ。そして日本の高度成長期のように実質賃金が伸びるかが鍵だろう。
日本は大企業の体力はこれまでになく強いので中小企業対策と非正規雇用者の賃金をきちんと上げられるかが経済成長の復活の鍵を握る。この6年間に定率減税の廃止で3.3兆円の増税を含め各種の社会保険料を上げて国民から8.2兆円を収奪した自公政権が今頃になって2兆円くらいの定額減税を言ってるが真剣に内需拡大を考えたことがない自公政権は降りることが日本経済復活の条件だ。
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