行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

奇っ怪な自民党の行動

2012-08-30 22:19:06 | Weblog

野田佳彦首相への問責決議が参院本会議で可決された。自民・公明両党は今後、政府提出法案の審議に応じない構えで、違憲状態と指摘された衆院の「一票の格差」是正や赤字国債発行を可能にする特例公債法案などの重要法案はどうなるのだろう。また、マンナンバー法案が成立しなければ消費税増税に伴う低所得層への給付が出来ない。増税の前にやると言った衆院議員の定数削減や、国家公務員の人件費カットを盛った法案も成立不可能で国民負担を強いる一方、自らの身を切ろうとしない国会議員はどう弁明するのか。

特にこの場面で、野党7会派が提出した問責決議案には、民主、自民、公明の消費増税を巡る3党合意への批判が主に入っている。自民党は過去の自らの行動を否定する内容を丸のみさせられ、この法案に賛成した。何でもありの節操のない政党と言われても抗弁できない。

この大変な時期に、審議拒否で国会は空転、こんなに審議拒否の多い国は先進国にはない。9月には民自の党首選もあり、10月の臨時国会まで1ヶ月あまりも国会議員は国会議事堂に来ない。選挙区に帰り、弁明あいつとめるのが主な仕事となる。国会が空転しても給料は貰える。まさに民主主義の危機だ。

 

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福島への旅2012

2012-08-28 23:39:57 | Weblog

震災で応急手当をした道路の補修があちこちで進み、片側通行の箇所が結構有ったが混雑もなく出迎えてくれた福島の友人の車で白河から母畑温泉経由奥会津までスムーズに走れた。巨大な温泉宿「八幡屋」は静岡などから来た団体客で賑わって風評被害などどこ吹く風といった状態、従業員も良く教育され、おもてなしは完璧だった。

福島の状況を夜が更けるまで聞いたが、マスコミが避けてる事象も出てきている。神戸の時は仮設住宅は基本的には神戸市内であったが、福島の仮設住宅は他市町村に建設されている。2年目ともなると、受け入れ側から住民票を移してほしいとの要望が出ている。ごみ処理にしても、子供の学校にしても公共のサービスを提供している市町村から見れば住民税を払って欲しいからだ。仮設住宅が出来て人口が増えること自体は喜ばしい現象で地元の小売店やコンビニは潤うし、コンサートなどの入場者も増る。除洗作業が完了して戻れるのが何年先になるのか不透明であるだけに地元住民に溶け込むためにも住民票問題は早急に解決しなければならない。

ボランティアが日本各地から来ているが、素手で出来る瓦礫の処理が一段落し、仮設住宅のケアに向かっているが、仮設住宅住民も落ち着き始め、ボランティアが何かないか御用聞きをしてる。理髪とか看護士のような専門職ならいくらでも仕事はあるが、専門職以外のボランティアは仕事がない恐れが出てきている。

各種の手当をもらって仕事に就いてない人が目立ち始めた。職業訓練の斡旋や職探しの支援を強化しないと、何時までも手当が有るわけではないので適当な誘導が必要だ。

会津平野の稲と蕎麦の花のパッチワークの美しさは見事で、豊作を予想させる風景だ。

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山本美香さんの死を無駄にするな

2012-08-26 22:54:15 | Weblog

シリア、アレッポでビデオジャーナリスト山本美香さんが狙撃されなくなった。生前の様子が最後までビデオで残され、命をかけてまでシリアでの内戦模様を伝えたかった凄まじいばかりのジャーナリズムスピリットだ。シリア民衆の苦しみを世界に発信し早く平和を実現したいというのが彼女の願いだった。この死を無駄にしてはいけない。日本政府は傍観しないでシリアの平和を妨げている中国とロシアに働きかけなければならない。

この事件はベトナム戦争でカメラマンとして活躍し、親子が川の中を逃げる「安全への逃避」という写真でピューリッツァ賞を受賞した澤田教一さんを思い出した。世界世論に対し、ベトナムに平和を訴え、平和をもたらしたきっかけになった写真だった。ホーチミンにある戦争証跡博物館でその写真を掲載した新聞と平和になり、澤田さんがその親子と再会した写真も展示され顕彰されている。彼はその5年後にプノンペンでやはり狙撃され、わずか34歳の若さで亡くなった。

またこの戦争証跡博物館には同じ戦場カメラマン、一ノ瀬泰三さんが銃弾が貫通したニコンFの写真とともに展示されている。彼はカンボジャでクメールルージュに捕らわれ処刑された。

いつの日にか平和になり、ダマスカスに戦争証跡博物館ができて山本美香さんの戦場の中でのシリア市民のビデオが上映されることを願う。

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領土問題先送り恥じるな

2012-08-24 23:21:38 | Weblog

これはフィナンシャルタイムス(FT)の尖閣列島をめぐる日中緊迫化への提言だ。英国人らしくウィットに富んだ現実的な解決策だと思う。中国共産党の機関紙や日本の週刊誌は軍事介入を掲載し、国民のナショナリズムをあおっている。愚の骨頂だ。

FTは「金切り声でナショナリズムを叫ぶ連中の言うことを聞いてはならない。領土問題の解決は容易でなく小平氏は後のより賢い世代に任せると言う方法を提唱した。今のところ両国にはそうした知恵はまだどこかへ行ったままだ」とし、日本の政治の得意とする「問題の先送り」は何ら恥じるべきことでないと主張する。

竹島の問題も両国首脳がこのメール時代に文書を受け取る受け取らないで低レベルの痴話喧嘩みたいなことをやって、他の国の物笑いになっている。恥を知るべきだ。これも先送りした方が良さそうだ。

現在の状態を凍結して、10年後に解決出来なければ20年後に解決すれば良いではないか、そのくらいになら今の政治家でも出来るのではないか

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草津良いとこ、お山には駒草が

2012-08-22 23:20:59 | Weblog

暑い東京を脱出、海抜1200m草津へ、日中は28度というけど直射日光は結構強い。駒草が咲いているというニュースで2000mの白根山へ登った。本白根山の直径300m火口の周囲にこまくさが群落している。花の表情がいろいろで見てて飽きない。ほんとに馬面のようなものも有れば、水牛に近いものも有る。

さすがに2000mともなると秋を知らせるりんどうが咲き始めている

この高度ではおなじみのやなぎ蘭

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南アの鉱山労組のデモ隊に警官発砲

2012-08-20 23:46:45 | Weblog

日曜日、BBCのポッドキャストを聞いていたらデモ隊の声とパンパンという銃声が飛び込んできた。シリアかなと思っていたら南アフリカのプラチナ鉱山での事件だった。賃金引き上げなど待遇改善を要求した組合員に警官が自動小銃やライフルを発砲した不幸な出来事で、南アではいまだに人権を無視した事件が起きてることに驚いた。

南アはマンデラ大統領以来、与党ANC(アフリカ民族会議)による民主化が進み、ナショナルセンターのCOSATUも多くの人材を政権に送り出している。賃上げ闘争でよもや警官による発砲事件が起こるとは考えにくかった。今回の真相はまだわからないが、住民の話だと採掘工3000人が1週間前からストに入り、一部が暴徒化したために起きた事件のようで棍棒を持ったデモ隊に発砲した警官をかばう住民もいる。

世界最大級のプラチナ鉱山のオーナーのロンミン氏は非合法のストで労働者に職場復帰を期限を切って呼びかけ、戻らない労働者は解雇だと言っている。ストに参加しなかった2500人の正規雇用者と10000人の契約労働者も今のところ職場に戻れない状態だ。

労働者の要求は45000円~60000円の賃金を15万円に上げろという過激なものだ。COSATUの見解は弔意を示しつつも、自分の組織から脱退した労組NATAWUが指導したストライキで、ロンミンとNATAWU双方の責任だと非難している。

政権側のCOSATU傘下の組合だったら警官も発砲しなかったのではないかと疑問が残る。

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政治家の反動的言動が摩擦を起こす

2012-08-18 18:47:15 | Weblog

私の学生時代、全学連の諸君がアジ演説で必ず「反動的」という言葉を使った。最近ではあまり聞き慣れないが、振り子が大きく振れると反作用も大きいと言う意味だ。韓国大統領の竹島上陸は日韓関係を悪化させる反動的行動だ。反作用として日本政府は何らかの対抗措置を執り、韓国は更に行動をエスカレートさせる可能性がある。レイムダックの大統領が慰安婦問題に誠意を見せない野田首相への一撃との見方が強いがそれにしても無責任な行動だ。

一方の尖閣列島、中国漁船問題で荒れた後、ようやく静かになったと思ったら石原知事が東京都が遙か彼方の島を買うと言いだした。その反動が今回の香港人の上陸で、もちろんバックには中国政府がいる。一方台湾は上陸行動を抑制した。これも無責任な政治家の言動が招いたものだ。

これから両者の反動がどこまでエスカレートするか予測が付かないが、領土問題では最悪戦闘行動に発展する。ロシアと中国の国境ではかつて同盟国でありながらウスリー川の中之島ダマンスキー島の領有で戦闘にまで発展し、31人の死者がでた。日本政府は竹島問題で国際司法裁判所への提訴をする方向だが、尖閣列島紛争で中国から提訴されたら受けて立つのだろうかその覚悟を持つ必要がある。

それにしても政治家の反動的言動でいつも被害を受けるのは両国民で、観光地の被害が最も甚大だ。お互いいい加減にして頭を冷やし、口で言っている未来志向を体現してもらいたい。

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終戦(敗戦)記念日、出てきた新事実

2012-08-16 23:32:41 | Weblog

NHKの番組で先の太平洋戦争末期、講和を何とか求めようとする当時の鈴木貫太郎首相以下6人のトップ会議(最高戦争指導者会議)の模様をドラマ仕立てで放送したが、その中で新事実が飛び出した。それはかなり早い段階でロンドンやジュネーブの駐在武官から所属の陸軍や海軍にソビエト参戦の情報が届いていたと言うことだ。そして縦割り組織の悲しさこの重大な情報は外務省には届いていなかった。

トップ6人の内、米内海軍大臣と阿南陸軍大臣はそれを知っていたにも拘わらず会議では言わず、天皇陛下にも報告せず講和をソビエトに仲介してもらおうということになったが当然相手にされなかった。また、これは有名な話だが、ジュネーブの陸軍武官は米国の外交官アレン・ダレス(後のCIA長官)とチャンネルを持ち、米国と直接講和を進めることを外務省に提案したがダレスの謀略だと一蹴されてしまった。

普通に考えれば、5月ドイツ降伏後、早期に講和を模索するのが日本政府トップの役割で、ソビエト参戦の情報は直ちに(少なくとも6月中に)講和を求める機会であったが、いたずらに会議を重ね、ソ連の満州や北方領土侵略、そして原爆の投下という悲劇を招いてしまった。陸軍は本土決戦を主張する主戦派を抑えられず早期講和を言い出せず敗戦を終戦という言葉まで生み出した。

6人のトップのうち誰もリーダーシップを取るものがおらず(=責任を取るものがいない)、いたずらに結論を先延ばし、6月に講和を決定できる機会を失った。日本の統治機構が悪かったと結論づけるのにはあまりにもむなしい。

他の終戦特番ではフィリピンにおける陸軍の不法処刑が明らかにされた。英語がうまい若き兵士が米軍と通じるかもと言うだけで処刑され、戦後悩む法務官の手記が世に出てきた。またきちんとした軍法会議もなく、逃亡したというだけで直ちに処刑された多くの兵士と遺族の苦しみもやりきれない。

いまだにこの戦争の責任者を明確にしてない日本、東京裁判で終わりにしてしまって良いものだろうか?その裁判で戦犯となった責任者を犠牲となった兵隊と一緒に祭る神社、拝む閣僚、国会議員、日本の統治機構はいまだ機能していないのではないか?

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原発、もう一つの重い選択

2012-08-14 15:36:32 | Weblog

本日の報道で、経済産業省は来年度予算の概算要求に、原発から出る使用済み燃料を地中に直接埋める「直接処分」の研究費を初めて盛り込む方針を固めた。これまで取ってきた使用済み燃料をすべて再利用する「全量再処理」路線を見直す可能性が高く、原発依存度ゼロにしてもこれまで溜まっている膨大な使用済み核燃料をどうするか大きな選択をする重要な時期となる。

全量再処理には核燃料リサイクルのため、再処理工場でウランとプルトニウムに分離をしなければならないが、六カ所再処理工場の完成が2009年2月の予定が相次ぐトラブルで18回も延期され、予算は7900億が2兆円を超える事態となっている。この再処理をしなければこの工場自体が必要なくなる。

かつて、私は1980年代後半、日本がどういう選択をするべきか欧米各国の再処理政策を現地におもむき調査をした経験がある。再処理路線ではフランスのラアーグ再処理工場(日本の六カ所再処理工場のモデル)、直接処理では米国のユッカ・マウンテンの処分場を見てきた。日本はリサイクルの必要性から膨大な投資が必要な前者を選択したわけだが、技術的な壁に突き当たっているし、東京電力福島第一原発事故を受け、この政策を見直さざるをえなくなった。

米国での直接処分はネバタ砂漠の核実験場の中に穴を掘り処分し、管理するという簡単な方法だが、万が一にも放射性廃棄物がもれないように管理をすることが重要だ。今回の原発事故でも放射性物質が遙か遠いところまで運ばれ、線量の高いホットスポットが出来てしまう原因は水が放射性物質を運び、溜まることにある。砂漠のようなところが最適だが日本にはない。

とりあえずは六カ所再処理工場内にある廃棄物処理センターや既存の原発敷地内に貯蔵するにしても最終的には人間が未来永劫に管理貯蔵する施設を建設せざるを得ない。そして何時になるか判らないが将来、人間の英知で核燃料廃棄物が再利用される可能性も残せるわけだ。

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オリンピック 最後は日本男児の意地を見せた

2012-08-12 23:38:46 | Weblog

ロンドン五輪男子マラソンで初参加の中本健太郎(安川電機)が2時間11分16秒で並み居強豪の中で6位になり、二大会ぶりの入賞を果たした。競技後のインタビューでマラソン王国日本の復活を口にするなど頼もしい限りだ。

最後の最後に金メダル獲得と言うグッドニュースだ。男子フリースタイル66キロ級が行われ、米満達弘選手が決勝で、インド選手を2-0で破り、金メダルを獲得した。男子レスリングの金メダルは、1988年のソウル五輪以来、24年ぶり、しかも勝ちっぷりが凄くインドの選手を担ぎ上げて落とすという豪快ぶりだった。

この金メダルでメダル獲得数は38個、史上最高の獲得数となり、実り多かったオリンピックだった。日本男児は最後に意地を見せたが最も印象に残るのはやはりナデシコの活躍と女子レスリングだと思う。

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