行雲流水

一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅に出て外から日本、日本人の生き様を評す。

愚を繰り返すオリンピック招致運動

2012-05-25 17:25:52 | Weblog

前回の愚を顧みずまたまたオリンピック招致で大騒ぎを始めた。大切な税金が浪費されることになる。前回もどう考えてもリオが正解とこのブログでも指摘し、事実そうなった。今回はイスタンブールが有力であることは歴史を見ても、現在の国際情勢を見ても間違いない。

更に前回より東京に不利な条件が大きく立ちふさがる。それは直下型地震、東海沖地震がいつ来てもおかしくないという状況だ。これに対する対策すらままならない日本に世界から長期間トップアスリートを送り出せるか?多くの国が疑問を持つだろう。

都知事が長を務める都防災会議は、東京湾北部を震源とするM7.3の地震が冬の午後6時に発生したケースでは、死者約9600人、負傷者約14万7600人、建物被害30万4300棟、になると推計した。帰宅困難者は、東日本大震災時の約352万人(内閣府推計)を上回る約516万6100人となり、一般の企業が帰宅困難者を受け入れないと収容しきれない事態となる。

この都自体の発表に目をつむって招致運動をやる愚は止めて、召致撤回をすべきだ。都にいくら金があっても、これから防災にどれだけ金がいるのか見当も付かない。
オリンピック招致を考えるのであれば沖縄が最もふさわしい。

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セザンヌ展とエルミタージュ展をはしご

2012-05-23 23:23:03 | Weblog

新国立美術館で2つの絵画展が開催されてる。実はセザンヌ展を見に行ったのだが、見終わったらエルミタージュ展もやっているので珍しい絵画展のはしごとなった。
セザンヌ展は「パリとプロバンス」という副題が付いているように初期から晩年までのセザンヌの絵の進展が見られ、初めて気がついたことも多かった。私のセザンヌ観はもっぱら晩年のエクサンプロバンスにおける風景画とくにセント・ヴィクトワール山の題材からのものと、静物画はリンゴやオレンジのものの印象が強かった。

今回、若い時代の人物画や静物画は画風にはこれといっった特徴は見られず、これは出資者である父親(セザンヌが画家になることに反対した)に理解できる絵を目指したからだろう。確かに、晩年と違って厚塗りの静物画は重厚で迫力があるが、晩年の静物画はまるで昨日描いたような新鮮差が目に飛び込んでくる。これは写真では判らない実物を見ていると不思議な感覚で、エクサンプロバンスのアトリエにいるかのような錯覚に陥る。アトリエの再現模型が設けられているせいかもしれないが

それにしてもよく世界中からセザンヌを集めたものだ。日本国内では鹿児島から山形の美術館、世界からはオルセーなどフランスからが多いがメトロポリタン、ボストン美術館などの作品もあり、多くの大企業スポンサーが付いただけのことはある。昨日、スカイツリーが開業したけどそこはいつかは行ける。しかしこれだけのセザンヌ展はこれっきりで、見逃せない。

エルミタージュ展は古典派のイタリア巨匠ティツィアーノに始まり、ルーベンス、レンブラント、モネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソら83作家の作品、全89点、「まさに400年にわたる西欧絵画の歴史をたどる豪華ラインナップ」と自慢している。この中で売りは、マティスの最高傑作の一つである《赤い部屋(赤のハーモニー)》だ。企画展といえばいえないことは無いが一人一品といったメニューは何となく物足りない。ましてエルミタージュには日本人の好きな印象派の作品が山のようにある。ごっそり持ってくるとエルミタージュを訪れた人ががっかりするからこうした安易な企画になったのだろう。

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ひなげしの丘は7分咲き

2012-05-21 23:11:04 | Weblog

先週、昭和記念公園の花の丘は週末にはひなげしで赤く染まると予想したが、昨日現在、つぼみはまだ堅く、5〜7分咲きの状態だった。

我が家の庭に咲いているシランもここでは群生している。

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大相撲も想定外の結果に

2012-05-21 23:04:40 | Weblog

20年切磋琢磨した旭天鵬の優勝にケチをつけるつもりは毛頭無いが、誰も予想できなかった結果だ。原因は先ず横綱の不振、そして期待されていた6大関の不甲斐ない出来だ。救われたのは旭天鵬が最年長優勝記録を出し、12勝3敗というぎりぎりのラインで賜杯を取ったことだ。

優勝が11勝4敗では胸を張れまい。もし旭天鵬が豪栄道に負けて4敗になっていたら、同じ3敗の栃煌山は琴欧洲(休場)に不戦勝しているので、4敗の優勝は消えたが栃煌山が千秋楽相撲取らずに優勝するという珍妙な結果になっていた。更に、優勝決定戦で不戦勝で勝ち残った栃煌山を破った旭天鵬は大相撲を救った殊勲者でもある。

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インフォーマル労働者への支援

2012-05-19 22:00:17 | Weblog

日本ではインフォーマル労働者という言葉は馴染みが薄い。情報関係の労働者?と誤解されるかもしれない。世界の総労働者数の半数以上に上る約18億人が正式な雇用契約も社会保障もない労働に就いていて、そうした労働者をインフォーマル労働者とILOやOECDでは定義している。またそうした労働者が働いているところをインフォーマル・セクター(部門)と漠然と呼んでいる。

具体的なインフォーマル・セクターは発展途上国の諸都市に行くと目に付く屋台や露天商、自転車修理業のような路上の 自営業者であり、縫製やサンダル,ブラシ,手工芸品等をつくるなど「内職」に近い家内工業従事者だ。また家政婦や門番などの家事労働者、人力車夫などの小規模経営交通機関の従事者、廃品回収業者、またゴミ集積所に住み込み、そこから再生資源を探し出して生計をたてている労働者などである。

最近、発展著しいタイを例にとると、バンコックのインフォーマル・セクターが増大し始めたのは、80年代初頭に世界の一次産品価格の暴落により都市・農村間移動が増加し始めた頃からであるが、80年代後半からの高度成長を背景として近年再び増加している。

国家経済社会開発委員会によると、1988年時点の就業者をフォーマル・セクターとインフォーマル・セクターに分けると、85.9%はインフォーマル部門就業者であると報告され、現在でもそれほど変わっていない。信じがたいが製造業では、フォーマル・セクター就業者は全体の3分の1にすぎない。また、主な産業のほとんどがバンコック首都圏とその周辺に集中しているため、インフォーマル・セクター就業者の3分の2はそこに集中している。

インフォーマル労働者の殆どは最低賃金以下の賃金で、環境的にもダーティで、危険な職場が多い。途上国の発展を支えているのはこうした労働者で、より良い賃金と安全が必要とされており、日本のODAや民間の支援もそこに今注目をしている。

私が相談役をしている国際労働財団(JILAF)はインフォーマル労働者の生活向上に向けて活動を強化し、この度、下記のようにフォーラムを開催する。自由参加で無料なので興味のある方はおいで下さい。

テーマ:「タイ経済を支えるインフォーマル労働−ディーセントワークに向けての課題−」

日時:6月1日(金) 10:00〜12:30  
場所:連合 3F A会議室  千代田区神田駿河台3-2-11 総評会館内3階
報告者 タイ国、マヒドン大学公衆衛生学部 サラ・アーポン教授

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長谷川等伯を見る

2012-05-17 23:21:21 | Weblog

日経の連載小説「等伯」は小説の力を感じた。新聞が来ると先ず裏面から読んだものだ。何人かの友人と話しても皆同じように小説から等伯の凄まじい生き様を読み取り、作者の安部龍太郎の筆力に感心した。

と同時に、長谷川等伯の絵をこの目で見たくなった。京都の智積院は以前庭園が良かった記憶があるが、等伯の絵があることは当時気にも止めなかった。等伯の絵が智積院にあると聞いて、今日やや興奮しながら訪れた。小説のなかでも登場した秀吉の愛児鶴松の菩提を弔う松と葵のふすま絵、息子の久蔵の桜図、非業の死を遂げた息子に捧げた等伯の楓図など国宝館の中でぐるりとふすま絵が見られるように工夫されていた。

おまけに、庭園を望む大広間のふすまにはレプリカがはめ込んであるという趣向、これらの絵は秀吉が鶴松の菩提を弔うために建立した祥雲禅寺にあったが、その祥雲禅寺自体がそっくり家康により智積院に寄付されたために、ここにあるということが判った。

小説を読んだからこれらのふすま絵のすごさが判った。例えば久蔵の桜図は八重桜であるが何故八重桜なのか小説を読まないと判らない。故郷七尾の家に京都の御所から分けてもらった八重桜が毎年花を咲かせていたが、七尾を追われて京都に移っても故郷の八重桜は久蔵の記憶から離れない。等伯もこの故郷の八重桜には拘っていた。

小説では家康に召されて等伯が江戸に移るところで終わっているが、江戸にたどり着いて2日後亡くなっている。やはり、等伯は京都にあってこそなのだろう。

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新緑のまぶしい昭和記念公園

2012-05-14 14:05:13 | Weblog

立川口の角刈り銀杏並木

花の木園のボタンは最期の一花

 

東花畑では遅咲き菜の花が見頃、寒菜の花を見たのが今年の1月9日、このブログでも掲載した。半年近く品を変えながら菜の花が見られたのは驚異だ。

花の丘のシャレーポピー、またの名をひなげし、アマポーラ、虞美人草は一分咲きと言ったところで、今週末には丘を真っ赤に染めることだろう。

栃の木の花、ハーブ園には赤い花をつけている栃の木もある。パリのマロニエを思い出す。

 

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妙義龍の妙技に大相撲の醍醐味!

2012-05-12 23:21:01 | Weblog

6大関になった今場所、競り合って盛り上げ横綱の不振をカバーしているが、この大関4人が平幕の妙義龍に敗れた。それに刺激された同部屋の豪栄道、豊響も大関横綱を喰い、境川部屋旋風を起こしている。まさに前半の殊勲賞は妙義龍だ。

妙義龍の相撲は押し相撲で、見ていて気持ちが良い。勝てそうにもない大関に真っ向から押して仕留めている。かねてよりプロとアマの大きな違いは立ち会いのスピードだと思っていたが、妙義龍は立ち会いで強敵にまさり小さい身体で稀勢の里や琴奨菊を押し切った。大相撲の醍醐味といっても良い。

立ち会いで一瞬の勝負がつくから待ったをする力士が多いが、妙義龍は相手との呼吸を合わせた立ち会いでスピードをつけるダッシュを身につけている。はたかれる危険性はあるがあの低い姿勢でしのいでいることは足腰をよほど鍛えているのだろう。

後半はいよいよ大関同志の星のつぶし合いで、サバイバル合戦、横綱の不振を補ってあまり有る活躍を期待したい。

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もう一つのオペラの見方、METのすばらしさ

2012-05-10 18:51:57 | Weblog

MET(メトロポリタン・オペラ)のオペラを映画化したものはテレビで見たが、近所のMOVIXの大画面で見るのは初めてだった。実際のオペラとはまた違った面白さがある。一番良いのはオペラグラスがいらないことだ。10台のHDカメラで撮影しているのでアリアを歌う役者の顔がアップされるからだ。またカメラの角度により、正面から見ている実際の舞台より迫力ある映像にもなる。音響技術が進み、これまた迫力満点、更に良いことは3500円と安い値段でMETが味わえ、オペラが身近になった。

今週はアンナ・ネトレプコのマノンで、見逃せない出し物だ。以前よりやや太ったアンナは妖艶な姿態でマノン役を見事に演じた。真面目な相手役を演じるのはポーランド人のテノール歌手ピョートル・ベチャワ、アンナの兄役を演じるのはブラジル人のバリトン歌手パウロ・ジョット。METの凄いところは世界から優秀な歌手を抜擢して使うところで、主役のアンナ・ネトレプコはロシア人で、まさにグローバルな人材が競っている。

オペラ座では見られないことも映画ではサービスとして提供してくれる。それは幕間に行う舞台装置の設置を移してみせてくれる。米国のメトロポリタンだから機械化が進み舞台装置の変換も簡単と思っていたが、実際は全て人手で配置図を見ながら組み立てて行くことがわかった。今回のマノンでは回り舞台は一回もなかった。

もう一つのサービスは、幕間に主演歌手のインタビューがあり、インタビュアーはMETのオペラ歌手だから気の利いた内容で、言語は英語なのでネイティブでないアンナやピョートルにとっては大変だがこれまた良かった。演目のマノン自体はフランス語でオペラ歌手には語学の素養が必須だ。

来週は椿姫だが、日程がつまっていて行けそうもない。残念だ。

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日本の国会がギリシャ化する可能性

2012-05-08 18:43:35 | Weblog

先週はフランスとギリシャで国政選挙が行われ、かつて無いほど日本の株式市場が影響された。ひとえに両国の緊縮財政策が緩み、通貨ユーロが安くなり円高になる懸念からだ。サルコジ大統領は高額所得者向けの減税が最期まで尾を引いて負けたが、オランド新大統領はユーロの結束を保つと言っているので市場の反応はやや過剰気味だ。一方ギリシャの方は深刻そのものだ。

第一党(緊縮財政派)も第二党(反対派)も連立を組むことに失敗、少数第三党がこの指止まれと連立を模索しているようだが、このままでは政権は成立せず、憲法の規定でもう一度選挙をやりそうな状況だ。多数を形成されないくらいドングリの背比べのような政党が今回の選挙の結果生まれてしまったからだ。

翻って日本の国会を見てみると、これが大人のやることかと思うぐらい混乱し、政治が前進してない。6月までに重要な税と社会保障一体改革が国会でまとまらないと解散ということになる。まとまって解散(話し合い解散)という事も考えられるが、今の世論の支持率を見ると総選挙をやると、自民、民主が連立を組んだとしても多数派が形成されるか判らない情勢になってきた。日本国会のギリシャ化は困る。

日本を背負う次世代に何とか負担を残さないようにということで国会がまとまってほしいのだが、小選挙区で選ばれた議員には地元優先で大局的な判断をする余裕がないのかもしれない。

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