行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

グテレス国連事務総長「気候野心サミット」で、岸田文雄首相の演説を拒否

2023-09-30 18:08:04 | 環境

国連総会に合わせた「気候野心サミット」では、岸田文雄首相の演説が拒否された。温暖化ガスの削減が進んでいないためとみられる。というニュースにショックを受けた人は多いと思う。

その後、日経の9月27日トップニュースで下記のグラフが一面で報じられ,なるほどと思った。

再生エネルギーで日本は惨めなくらい遅れていて、努力義務を怠ったといわれても仕方ない、恥ずかしいくらいだ。

何故こんなにさぼったのか?おごりと油断があったことが原因だろう。

先ず,二酸化炭素排出量削減はこれまで、大量に排出する中国と米国の問題だと思っていた。それはこのグラフが表に出ていたからだ。日本は優等生と思い上がっていたのではないか。

しかし、1人当たりの排出量となると、中国や欧州の国々より多い、再生エネルギーへの取り組みが官民挙げて必要だ。

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首相補佐官に前国民参院議員の矢田稚子氏を任命

2023-09-28 23:36:18 | 政治

電機連合の前組織内議員の矢田わかこ氏(パナソニック労組)を岸田首相が補佐官に任命するというニュース、国民民主党との連立を狙っているなど政治的な動きが取り沙汰されているが、雇用・賃金担当補佐官として労働組合運動の経験を活かし直接首相に補佐できることは凄いことだ。

かつて私の電機連合や金属労協での大きな仕事は自公政権に対して雇用や社会保障等の政策要求をすることだった。産業政策などは通産大臣、雇用問題は労働大臣との懇談会を持てた。しかし、景気対策など大きな問題についての要請はせいぜい官邸での官房長官への申し入れぐらいで、時の首相との会合は困難だった。逆に消費税の導入,労働者派遣事業法の導入や確定拠出年金の導入に対して担当省庁から協力を要請されたこともあった。

岸田首相はかねてから、賃金の引き上げが日本経済にとって最重要課題との認識を示し、27日の経済対策でも中小企業の賃上げ促進策を発表している。長い間のデフレを脱却するには政労使が知恵を出し合い、国民の可処分所得をどうしたら増やせるかが大きな課題だ。こうした状況の中で矢田わかこ首相補佐官の役割は大きい。労働組合の要請行動以上に直接首相を動かせる。大いに期待したい。

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明日香再訪こぼれ話

2023-09-26 15:29:27 | 国内旅行

明日香へは近鉄線橿原神宮前からタクシーを利用した。ガイド兼運転士さんは親切で4時間あまりゆっくりと観光できた。出発前に橿原神宮駅で食べた珍しいうどん「餺飥(はくたく)うどん」は初めて見参、うどんのルーツとのことで、見た感じは名古屋のきしめんの倍ぐらいの平打ち麺でもちもちしていて美味しかった。

 上がすだちはくたくうどん、下が夏野菜てんぷらはくたくうどん

調べてみると、奈良時代貴族が「餺飥うどん」を食べた記録が残っている。うどんの元祖ともいわれ、当時は小麦粉に米粉や山芋の粉などを混ぜた平麺に、醤(ひしお)をつけて食べていたようだ。醤は醤油の元祖といわれ、新嘗祭宴会の雑給として食料が支給された際、「醤」は、貴族(5位以上)に支給された。奈良に来ると元祖が多いみたい。

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女子プロゴルフ、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 岩井明愛が2週連続完全優勝

2023-09-24 22:04:44 | スポーツ

岩井明愛は首位からスタートし、「69」で回り、2位に2打差のトータル13アンダーで先週に続く2週連続での完全優勝を果たした。過去にはイ・ボミ、申ジエ、鈴木愛しか達成していない大記録だ。昨年は妹の岩井千怜が初優勝から2週連続優勝という記録を作り、明愛は優勝が出来ず天を仰いでいた。ところが今年4月の初優勝から通算3勝目を大記録で達成、かつ姉妹で2週連続優勝というツアー史上初の偉業も成し遂げた。

岩井明愛は飛距離を活かし、安定したショットとパットで終始トップを走った。特に8番でのパー5,ピン奥へツーオンし、長い下りのイーグルパットを決めて12アンダーとしほぼ独走に入ったことが勝因だ。何とか追いつこうと気迫を見せたのが西郷真央、最終18番バー5ではあわやアルバトロスかと思えるツーオンショット、ピンのわずか横を過ぎて奥へ、返しの3mを決めてバーディ、11アンダーで単独2位を確保した。

または最終日「67」の猛チャージを見せたのは初優勝を狙う濱田茉優とメルセデスランク2位の山下美夢有で9アンダーで3位タイまで上がった。4日間大会だったら追いつけたかもしれない。

次週は「日本女子オープン」、山下、岩井ツインズを軸に熾烈な闘いが展開されることは固い。岩井明愛には3週連続優勝がかかる。過去には全美貞、鈴木愛しか成しえていない大記録だが、何せメジャーでの達成は至難、しかし可能性に期待したい。

 

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明日香再訪

2023-09-22 22:58:33 | 国内旅行

琵琶湖でのOB会の帰路、京都も奈良も凄い観光客で込み合い、コロナのこともあり、静かで田の中に彼岸花咲く明日香を訪れた。ここへ来るとはるか昔、古代日本にどっぷりと浸れる。
明日香は歴代天皇(大君と呼ばれた)の宮があったところで、藤原京ができるまで天皇毎に宮があった。中国の例を習い、碁盤の目のような広大な条里宮は藤原京からだ。

ここへ来ると、推古天皇の摂政としての聖徳太子がやはり主人公で、まず生まれた厩のそばにある橘寺をお参りした。

聖徳太子の愛馬像

推古天皇が建立した日本最古の大仏がある飛鳥寺にある16歳の太子像

明日香にはいくつ古墳があるかわからないが、発見されたとき日本中が大騒ぎした高松塚古墳と最近ではキトラ古墳の周囲に描かれた図絵が注目されている。キトラ古墳はさすがに現代技術を駆使した映像展示で図絵の解説がなされている。双方で共通しているのは中国の東西南北を守る四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)が同じ作者が書いたごとく似ている。翌日訪れた薬師寺の薬師如来坐像の台座にもこの四神が彫られていた。

高松塚古墳、キトラ古墳も小さめだが、同じ形をしている。

蘇我馬子の墓とされている石舞台は誰でも入れるので人気スポット、右の下が入り口


今回初めて知ったことだが、天武天皇と皇后でのちの持統天皇夫婦が一緒に入っている小山のような天武・持統天皇陵、天武天皇は石棺に葬られ、持統天皇は初めて火葬され、石棺はない。
古代日本は興味が尽きない。

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JR今どき、DXより縄張りが優先

2023-09-19 12:08:34 | 国内旅行

コロナで中断していた関西でのOB会、いつも貯まっているマイルでJALかAVA利用だが、何年ぶりかで東海道新幹線を利用することにした。ところが久しぶりで戸惑うことが多い。夏休みは蓼科だったのでJR東の駅ネットで切符を手配し、最寄りの昭島駅で発券出来た。東海道新幹線はJR東海のスマートEXというネットで手配しなければならない。ログインして何とか往復の切符を手配出来たのだが、ここからが驚き。

発券はJR東海の駅か都区内のJRの駅だけで、最寄りのJR昭島駅ではできない。出発当日慌ただしいが東京駅で発券するしかない。航空便だと発券する必要は無くQRコードだけで乗れる。スマートEXやえきネットはQRコードを発券機で読み取ってもらい紙の切符を出してもらう。その手間はともかく,今どき日本が東と西に分かれているかのごときネット分割でDXの便利さを縄張りが優先されていることにびっくり。

日本の省庁間の縦割りは有名で、折角のマイナンバーカード普及に障害となっているのでデジタル庁を設置した訳だが、民営となった旧国鉄が分割されたことが肝心の顧客サービスネットまでわざわざ分割し、相互の切符発券を妨げている。日本のDXが遅れている1つの象徴かも

 

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女子プロゴルフ、住友生命Vitalityレディス 東海クラシック、岩井明愛が完全優勝

2023-09-17 23:08:28 | スポーツ

岩井明愛は最終ラウンド13番まで16アンダーで2位の小祝に4打差をつけ、独走かと思ったが、14番で、残り約100ヤードのバンカーから第2打をピッチングでまさかのグリーンオーバーのOB、何とかダブルボギーでしのいだが、15番で小祝がバーディをとると差は一気に一打差、緊迫した状況となり、プレーオフかと思えた。
岩井は16番194ヤードパー3でベタピンにつけ2打差とし、17番でバーディをとり追いすがる小祝を何とか振り切った。終わってみれば4バーディ、1ダブルボギーの「70」でプレーし、通算15アンダー。初日から首位を守る完全優勝。4月「KKT杯バンテリンレディス」以来となるツアー2勝目をあげ、うれし涙を流した。

岩井明愛は5月「RKB×三井松島レディス」は双子の妹・千怜にプレーオフで負け、翌週「ブリヂストンレディス」と6月「ニチレイレディス」は山下美夢有に逃げ切られた。同「アース・モンダミンカップ」と8月「ニトリレディス」は申ジエ、菊地絵理香にプレーオフで連敗し、5回も2位で泣いた。今度は「67」で回った小祝さくらが通算14アンダーで、3戦連続2位となった。ゴルフの神様はきまぐれだ。

米国ツアーから参戦したホステスプロの西村優菜は通算12アンダー3位タイと健闘した。メルセデスランク2位の山下美夢有は最終日「72」と伸ばせず通算10アンダー13位タイで終えた。

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風力発電に罪はない

2023-09-16 23:08:17 | 経済

環境に優しい再生クリーンエネルギーといえば、太陽光発電と風力発電、太陽光発電は政府の買い取り制度(FIT)が効をそうし、電源構成の1割を占めているが、大規模発電適地が稀少になり、家庭の屋根に付ける10KW未満の小規模発電に期待が掛かり、それだけで2025年までには862万KWの出力とされ、原発8基分にもなる。一方風力発電は欧米より遅れ、政府は洋上風力発電を2030年までに1000万KW、2040年までに3000万~4000万KWを計画しているが、現在の洋上風力発電は2022年12月現在13.5万KWにすぎず、2030年には今の74倍、2040年には少なくとも222倍の導入が必要になる。

こうした中、今回の秋元衆院議員の風力発電に絡む汚職事件は、誠に残念だ。何でも利権にしてしまう自民党の体質がまだ残っていたのかと驚かざるを得ない。風力発電は太陽光発電が動かない夜でも発電出来るメリットもあり、政治も全力を挙げて取り組む課題だ。事故が起きたら取り返しのつかない原発を再稼働させているが、日本の将来にとって重要なエネルギー政策をこの際、再確認すべきだろう。

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ツバメはどこから来るのか

2023-09-14 22:37:40 | 環境

今日のロータリー例会の卓話「バードリサーチ活動について」では、NPOバードリサーチ研究員、神山和夫様から日本の渡り鳥について興味ある話を聞いた。渡り鳥は小さいのでGPSを付けられない。世界各国の人々がバードウォッチングしてその記録で渡り鳥の軌跡が判ることになる。日本での会員は約3000名、各会員の報告でデータが蓄積されてる。

ツバメはフィリピンのルソン島のコーヒー園一帯の森林から沖縄、奄美あたりの島々を経由して日本に渡ってくると判明し、神山さんも現地調査したとのこと。
従って、フィリピンのルソン島のコーヒー園が廃れると、ツバメも住めない。同NPOはコーヒー生産の農家支援をしつつ、日本に輸入することまで支援している。

逆に、折角渡り鳥が来ても肝心の日本に来て、巣を作れないと困るだろう。最近ニューヨークタイムズがブルー プラネット賞を 2006 年に受賞した日本の植物生態学者の宮脇昭氏が提唱した小さな森運動を報道し、干ばつを防ぎ、野生動物の生息地を提唱している。事実、昭島のつつじが丘団地には所々に小さな森があり、多くの野鳥がいる。冬になればツグミ、ジョウビタキなどの渡り鳥、春になれば鶯の鳴き声が散歩の途中で観察出来る。そのおこぼれで我が家の庭先にもツグミ、ジョウビタキが訪れ、季節を感じさせる。ヒヨ、シジュウカラ、スズメは毎日のように我が家で見られ、スズメには毎日ご飯を提供している。一方、昭島で見かけなくなったのはツバメだろう。かつては各駅に燕の巣があったものだが、寂しいかぎりだ。

何回かブログで報告している市民会館の池のカルガモだが、昨日現在二羽が巣立ちして、八羽が残っている。

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年金生活者のマネー運用 より豊かな老後へ

2023-09-12 21:22:27 | 年金生活者

7月15日のブログ「インフレに脆弱な日本の資産管理」で年金生活者がインフレに対応できてないことを書いたが、先日、日経新聞で経財白書の分析から、株を持っている人と持ってない人では消費の額が異なると以下のように報道されていた。
2023年度の経済財政白書は、毎月の消費支出は株を持つ世帯の方が多いとの推計を示した。どの年齢層でも当てはまるが、65歳以上では毎月3.5万円ほど差が付く。年金生活者は株を持っているといないでは生活の豊かさにかなりの差がつく。

本日紹介するマネー運用は、マネックス証券お薦めの全世界株式に投資するインベスコのアクティブ投信「世界厳選株式オープン」で毎月分配型だ。信託報酬、トータルリターンをインデックスファンドのeMaxis Slim全世界株式と比較してみた。いずれも日本を除いている。
*インベスコ 世界厳選株式オープン(毎月決算型)(愛称:世界のベスト)信託報酬 1.903%
基準価額:9,174円 2023/09/08
トータルリターン
1ヶ月 +1.70%
3ヶ月 +11.69%
6ヶ月 +17.39%
1年 +31.23%
2年 +20.55%
3年 +25.01%
5年 +11.04%
10年 +9.94%

*三菱UFJ国際投信 eMaxis Slim全世界株式(除く日本)信託報酬率 0.05775%以内
トータルリターン
1ヶ月 +1.35%
3ヶ月 +10.95%
6ヶ月 +18.25%
1年 +19.79%
2年 +13.31%
3年 +19.91%
5年 +13.93%
10年 ---

3年までは報酬率がかなり高いがインベスコの方が成績は良く運用者の腕が良い。また毎月分配なので年金生活者には有り難い。ただ基準価格は1万円を割っている。三菱UFJ国際投信の方はこれまで分配をしないので基準価格は2万円になっている。

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