行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

福島第一原発、海水注入狂騒曲

2011-05-30 23:06:34 | Weblog

一号機への海水注入の中断をめぐって国会では谷垣自民党総裁が取り上げ、菅首相の責任を追及、NHKをはじめマスコミもトップニュースで取り上げた。誰が注入を中断させたのか犯人捜しで大騒ぎ、途中では班目春樹・原子力安全委員会委員長が海水を注入すると再臨界すると言ったとか言わなかったとか

挙げ句の果てに、実は海水注入の中断はなかった、との東電の発表訂正でチョン。
野党は振り上げた拳を下ろせず、怒り心頭で内閣不信任案を出すという。危機感まるでない政治屋達だ。

そもそもメルトダウンを起こしていた一号機に海水を注入するという異常事態を最も正確に把握していたのは現場の責任者吉田所長で、官邸で海水注入の中断が論議されていると官邸に詰めていた東電前副社長武黒フェロー(技術屋のトップだからフェローという称号が付いているのだろう)からの報告で東電本社から中断が提案されたが、明確な指示でなかったので現場責任者として海水注入を継続したというのが真相のようだ。

菅首相はめずらしく冷静で「事業者の判断で対応することは法律上、認められている。結果としても注入を続けたこと自体は決して間違いではなかった」と吉田所長をかばっている。今回の事故でここが重要な点、福島第一原発の安全を保つ第一責任者は所長であり、対応にいちいち本社の決済を仰ぐといった意志決定システム事態が原因で新事態に対して後手後手に回ってるとも言えよう。

友人の原子力工学博士に聞いたところ、欧米では原発のMaster of Engineerが非常時対応の権限を握り、迅速に行動できるとのこと、みんなで決定し責任を曖昧にしている日本の原発、危機管理システムも見直しの一つだ。

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今時の花と鳥

2011-05-28 18:38:58 | Weblog

道路向かいのお宅の戸袋に今年もムクドリが巣を作り、雛がかえり、餌をねだる声が日が経つにつれ大きくなってきた。そろそろ巣立ちと思っていたら先週、ぎゃーぎゃーなく声がうるさいので、見てたら巣立ちの練習か5,6羽の雛が外に出て飛ぶ練習をしていた

滑って下の車の上に落ちたが元気よく飛び上がった

電線に何とか止まれる

梅雨の季節、花の方は薔薇が見頃になってきたが、我が家に「ニオイバンマツリ」という珍しい花が登場、つぼみから咲きかけにかけては紫色だがやがて白に変わる、出世魚ならぬ出世花?

薔薇を見に近所のガーデニングセンターへ、中でおもしろいラベンダーとクレマチスに出会えた

友人が経営するあきる野のバラ園もそろそろ見ごろだ。来週には訪ねてみよう

 

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外国人観光客を呼び戻す難しさ

2011-05-26 18:13:55 | Weblog

昨日、私が相談役を仰せ付かっている国際労働財団の理事会とその後ささやかな懇談会があった。事業の半分を占める途上国労働組合若手リーダーの招聘事業が今回の震災、特に原発事故がかなり影響するのではないかと心配していた。今年度第一回の招聘チームが近隣の中国、韓国が対象であっただけに延期もやむ得ないかなとも思っていた。

当初は来日に躊躇していたが、幸い同財団の説明が功を奏し、今月末に予定通り来日し、約2週間東京、長野で研修を受けてもらうことになった。先方とやりとりする中で予想外の誤解があったようだ。その一つは今回の大震災のネーミングで「東日本大震災」だと東京も含め日本の半分がかなりのダメージを受けたのではないかという単純なものと、東京電力福島第一原発というネーミングだと、事故現場が東京の近くにあると誤解したようだ。確かに東京電力が230kmも離れた東北地方に発電所を持っているとは外国では考えにくい。例えばカナダではトロントの市内近郊に地域電力会社の原発がある。

しかし、懇談会でのドイツ人S博士との会話では、ドイツ人の放射線量に対する恐怖というか過敏性についてが話題になった。25周年を迎えた悪夢のチェルノブイリ事故が大きく影響してることは間違いない。当時は700kmまで放射性微粒子が拡がり、ドイツでは子供に屋内退避をさせたし、遙かスエーデンではトナカイの肉も食べられなくなった。それを考えると今回ドイツ大使館が大阪の領事館に退避したのは自然だと言っていた。

外国人観光客を呼び戻すのには、誤解を粘り強く解くことが先ず重要だが、何よりも福島第一原発から放射性微粒子を出さないように、原子炉建屋をテントで被うような目に見える対策が必要だ。そして主要都市の放射線量の測定結果を毎日報道し、世界の主要都市の自然放射量と比較することだ。

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福島の避難所まだ物不足続く

2011-05-24 18:17:59 | Weblog

連合ボランティアの累計が3月31日出発以来、第7陣で10872名となった。ひとチーム300人前後で1週間交代で岩手、宮崎、福島の各拠点で活動している。本日は福島の会津地方の避難所支援で活動してきた職員から報告を聞いた。

福島の拠点は福島、会津、いわきの3カ所だ。会津拠点の避難所では、宮城、岩手の避難所のように食事内容が改善されてる状況ではなく、自衛隊の炊き出しもなく、いまだに食事もご飯におかず一品といった状態だ。ボランティア活動も食事を作ることが中心で、おかずも冷凍食品が多いという。5月連休を過ぎても改善されないのでかなり被災者にはストレスが溜まっている。連合ボランティアだけでも避難所5カ所1000食分の食事を作っている。


テレビでは宮城での支援物資が余って保管場所がないと放送されたが、会津拠点では、子供のおむつにも不自由している。従って物資支援センターでの物資の仕分け、配布も重要な活動だ。

連合ボランティアに期待が集まっているだけにさらなる継続が必要だが、これからは暑さとの闘いともなるので熱中症対策も考えなければならないだろう。

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やはり起きたiPad2成都工場での事故

2011-05-22 14:00:41 | Weblog

3月5日のブログでiPadの中国での悲惨な生産現場を紹介しした。アップル社が大量の監査人を中国のファックスコン工場へ派遣し、生産現場の問題点と改善を報告し公表したが、フォローが肝心と指摘した。http://blog.goo.ne.jp/ajimayukuo/e/a6660fb435b05e5a26e8756854f6cbeb

昨日、報道によるとファックスコン成都のipad組み立て工場で爆発が起き、死者2名、負傷者16名が出た。前述のアップル社の報告の後、NGO(SACOM)が中国に展開するファックスコン製造現場の従業員インタビュー調査をした結果、過酷な労働条件の改善や有機溶剤などの化学物質対策がほとんどされてないとの報告書を5月6日に出したばかりだった。

この報告書によると成都のiPad工場には約10万人の労働者が地方から集められ、現場でどのような化学物質を使用しているか知らされてない状態で、かつ換気装置も十分でなくファックスコン工場群の中でも最も危険な工場と安全面での問題を指摘しているが、ついに爆発事故を起こしてしまった。。

これらの労働者は地方政府の肝いりで月1600元(19200円)の約束で就職したが実際の給与は1300元(16200円)、誇大広告だと主張してるが7時間もすし詰めのバスで故郷を後にしたばかりで帰れない。成都市当局ナンバーワンプロジェクトにしては成都の生活費2600元を遙かに下回る。その上、労働時間も法違反はしないというアップルの公約は反故にされ、月80時間から100時間の残業で、帰れば10人部屋の蚕棚ベッドという実態だ。

詳しくはSACOMをチェック、www.sacom.hk

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政治が二次災害にならぬように(2回目)

2011-05-20 17:47:13 | Weblog

5月中旬、NHKが行った世論調査によると、菅内閣の支持率は前回より1ポイント上がったが28%で不支持の55%を遙かに下回る。これを見て自分の選挙区での有明海干拓堰開放での恨みから西岡参議院議長や政局好きの評論家は菅総理おろしにやっきとなり、野党もその気になりだした。被災地そっちのけでの政争特に民主党内での争いはこの国の政治家の使命感の欠如以外何物でもない。

国民は飽き飽きしているためか、各党の支持率は、民主党が17.6%、自民党が22.6%と下がり続けている。一方政党支持無しは45.2%と2004年7月から調査開始以来最高となっている。国際的には嘲笑を買っている。意味するところは既存政党は解党し責任政党を創れと言うことだろう。

各党が財源面で知恵を出し合い、二次補正予算を上げることで何とか政治家の責めが繕われるが、政局となり、ここで首相交代となれば日本への海外の風当たりは益々強くなるだろう。まして不信任案が可決され解散などとなれば、被災地自治体は対応できず復興に水を差され、歴史的な不祥事となる。絶対これは避けるべきだし、これができるのは菅総理の政治家として身を捨ててこそという覚悟だ。

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東京の放射線量は香港やニューヨークより低い

2011-05-18 22:44:48 | Weblog

経済産業省は先月27日、「大震災の経済的インパクトと回復度合い」という英文報告書を出している。その中で、東京の放射線量は香港やニュートークより低いとして、風評被害を抑えようと懸命だ。

東京の放射線レベルは時間あたり0.078μSvで香港の0.14μSvやニューヨークの0.095μSvより低く危険ではないことを強調している。先日外国人誘致を担っている観光業界の友人に会ったら、放射能のこともあるが首相自ら87%の確率で巨大地震が来ると宣言してしまったことで、外人観光客は二の足を踏むことは確かだと残念がっていた。

放射線量が現在は自然放射能レベルまで下がっていても、肝心の福島第一原発が安定せず、工程表も一ヶ月足らずで書き直すようでは外人観光客を呼ぶことは簡単ではない。今のままでは何時また水素爆発が起きるかそちらの方が不安だ。

遠くの神奈川県の新茶まで汚染されているという新事実が次から次と出てきているが、3月の2回にわたる水素爆発でかなり多くの放射性微粒子が吹き上がり、拡散し雨で地上に降ってきて、土壌に濃縮されていたとの分析だ。原発から20km圏内でも舗装道路などは雨水が流れ、下水に入るので汚染されにくいとのことだ。

21日には中韓の首相と大統領が福島を訪れるというが、多くのスタッフも伴うわけで、この訪問が吉と出るか否か微妙で、帰国してからの反応を注目したい。私の関係する国際労働財団でも中韓のリーダーを6月に招聘するべく準備を進めているが首脳陣の福島訪問が影響するだろう。

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ルネサスの震災再建努力、報われるべし

2011-05-16 23:05:41 | Weblog

ルネサスは三菱電機と日立製作所の半導体事業が合併し、後ほどNECの半導体事業の一部が合併してできた会社だ。半導体事業ほど浮き沈みの多い業界はなかった。私が三菱電機労組の役員であった1970年代、半導体工場は女性の職場で、女子寮が工場の中に有り、お花やお茶の稽古も盛んで華やかな雰囲気であった。その後、トランジスターから集積回路の時代と成り、労働集約から資本集約事業となって24時間年間360日稼働という考えたこともない就業形態が競争力強化のもと強いられた。工場は高価な機械で埋まり、人影もまばらとなった。

半導体事業自体の利益率はならしてみると低く、資本投下競争で韓国企業に負け、かつてのライバル企業同士が合併せざるをえない事態となった。1996年頃だと思うが、韓国現代電子の工場見学をしたおり、次期の投資額を質問したところ、当期の売上額と同額だったので桁が間違っているのではと確認したら、これから毎年この調子で投資をするとの返事に目をむいたものだ。

しかし、今回の震災で世界の自動車のキーパーツをルネサスで生産していることが奇しくも判明した。世界の自動車産業のためにルネサス那珂工場は高価で高精密設備の再建に向けて懸命の努力をしているとの報道だ。自動車産業は基幹産業で雇用に大きく影響し、それは経済にも当然影響する。こんなに脚光を浴びたことはなかった、今期のルネサスは赤字でも早期に黒字転換することを期待したい。

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緑の昭島散策・温泉コース

2011-05-14 14:02:33 | Weblog

昭島駅北口から北へホテル昭和館まで10分、ここの庭続きに北の森があり、眩しいくらいの緑の散歩道がある。この森、鎌倉時代代官の館があったため代官山と地名がつけられている。クヌギ、コナラ、水木、赤松、山桜の自然林で森林浴ができる。ホテルの最上階喫茶店からの展望もすばらい。

ホテルの庭、左に北の森への入口が見える

北の森、癒やしの道と広場へと続く

ホテルから北へ10分で玉川上水の美堀橋へ出る。上水の散策道を左へ15分も歩くと上水橋に到着、左へ渡ると上水公園(トイレ、飲料水有り)があり、湿地帯の上に散歩道ができている。6月になると蛍が飛び交う処だ。斜め向こうには温泉が出た湯楽(ゆら)の里があり、ここでゆっくり温泉に入るのも良い。ここからは昭島までバスの便もある。

上水の土手に群生していた花ニラ?

上水公園

湯楽の里から上水の緑陰の道を15分も歩けば西武とJRの拝島駅に到着。暑い季節だとお奨めは木陰の散歩となる午前中。下の写真は湯楽の里、午前10時半

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目に見える『おもてなし』内外比較

2011-05-12 23:25:20 | Weblog

ホテルや旅館は客商売だから快適に滞在できることが当たり前でこれは洋の東西を問わず同じだ。客の利便性を考えると、日本のホテルや旅館は目に見える「おもてなし」でも外国に比べると優れていることが多い。私の45カ国体験で、大雑把に言うと4つ星、3つ星のホテルで比較すると、欧州のホテルのアメニティサービスは良くない。特にイタリア、スペインは劣り、バスタオルが無いこともあって要求したこともあった。

小物の歯ブラシ、部屋用スリッパは大部分のホテルには無く、海外旅行では必携、カミソリは置いてあることもあるが当てにはできない。これは韓国でも同じでこちらは環境に配慮して置いてないと言い訳が付いている。アジアの日本人が泊まるホテルにはスリッパや歯ブラシセット、カミソリが完備しているがこれは日本人客が多いことが影響したかもしれない。スペインでは5つ星ホテルでもティッシュペーパーが備えられてない、紙がここでは貴重品なのだろう。

日本ではビジネスホテルでもアメニティは完備している上に、寝間着が必ずある。長旅をしていると毎晩の寝間着は助かる。海外では4つ星の中でもバスローブが備えられていることもあり、寝間着代わりに使える。このあたりは日本の目に見える「おもてなし」が光る。最近改善されたのはヘアドライヤーで、スペインのホテルでも備えてあった。

米国のチェーンホテルだと、冷房やエレベーターなど設備はきちんとしているが欧州ではスイスでの宮殿のようなホテルでも冷房がないこともある。2003年猛暑の中アルプスのグリンデルワルトに1週間滞在したが昼間は暑くて部屋に居られなかった。また往々にしてエレベーターも少なく、ポーターサービスがない。スペインの高級国営ホテルでは重い荷物に苦労し、失業率が20%も超えてるならポーターぐらい雇ったらと言いたくなった。

フランスの2階建てのモーテル(3つ星)ではエレベーターがなく、年寄りのお客達は荷物を添乗員に運ばせていた。最近では観光してても毎日メールを取ることが多くなったし、ブログの更新もある。ところがイタリアやスペインではホテルのパソコンだと日本語対応でないので英語しか使えない。フランスでは普及しつつあるがWi-Fiも先ず無いと考えると携帯電話でメールを取ったりブログに投稿したりすることを覚悟した方が良い。

内外で大きな違いの一つは風呂で、韓国や東南アジア、欧米ではシャワーが普通でバスタブにゆっくり入るという思想がない。これはおもてなしとは異なり、永年の習慣だから割り切るしかない。3つ星ホテルではシャワーだけと考えた方が無難だ。ただ日本人はバスタブ好きという一定の認識ができて、日本人にはタブ付きの部屋を割り当てることが多くなった。こうなるとおもてなしになるのかも

日本では当たり前になったシャワートイレ、海外ではまだお目に掛かったことはない。拘るなら携帯用シャワーを持って行くことだ。バスタブ使用もシャワートイレも海外では水が貴重だと言うことが基本にあり、贅沢品の部類に入るのだろう。

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