[※《自助》大好きオジサン・最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日)↑] (2021年1月10日[日])
熊倉逸男さんによる、東京新聞のコラム【私説・論説室から/劣化する「令和おじさん」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/78261?rct=opinion)。
《就任四カ月を前に早くも、菅義偉首相の「令和おじさん」像は次々劣化していった。「最優先の課題は新型コロナ」と言いながら、まず手を付けたのが日本学術会議の新会員任命拒否。具体的な説明はなく、何を考えているのか分からない「不気味なおじさん」のイメージが広がった。なれなれしい「ガースーです」の自己紹介で「気持ち悪いおじさん」の印象が強まり、少人数の会食を呼び掛ける一方で自身は多人数での会食に参加し、「ずるいおじさん」の姿も刻印された。観光を促進する「Go To トラベル」事業休止の判断が遅れたことで「優柔不断なおじさん」にもなった》
数カ月前の首相就任時、6割を超える高い支持率を誇った利権漁りオジサン、《自助》大好きオジサン。それが、いまや、《「令和おじさん」像は次々劣化していった》。(鈴木耕さん)《見た目通りの小物政治家であったことが、あっという間にバレちまった》。当たり前だ。元最低の官房長官時のあの陰険陰湿強権的な振舞いを見れば、当然予想できたことだし、いや、予想以上の無為無策無能ぶり…。
『●金子勝さん《抜本的なコロナ対策こそ、最大の経済対策なのだ》…
検査検査検査・追跡・保護と社会的検査による無症状感染者の炙り出し』
『●錬金術スカオジサン…《コスパを高めて支援者から強欲にカネを
かき集める違法スレスレの錬金術。あまりにも、品性下劣な集金方法》』
『●バッハ会長とニッポン人だけで金(カネ)色の五つの輪を「人類が
新型ウイルスに打ち勝った証し」「コロナ克服五輪」として開催?』
『●政策スカスカオジサン《第1…日本学術会議の任命拒否問題》《第2…
温室効果ガス排出量…実質ゼロ》《第3…新型コロナウイルス対策》』
『●「説明できることとできないことってあるんじゃないでしょうか」…
国民に「説明できないこと」をやる「国民のために働く」違法オジサン』
『●金子勝さん《無症状者のPCR検査をしない方針を変えず、東京五輪
開催と「GoToキャンペーン」に突き進む。感染再燃は当然の結果》』
『●息吐く様にウソをつくアベ様の政の下、この7年8カ月で社会は
どんどんと壊れていった。さらにスカスカオジサンにも《ビジョンはない》…』
「マガジン9のコラム【雨宮処凛がゆく! 第540回:渋谷・
女性ホームレス殺害〜「痛い思いをさせればいなくなる」を地でいく
この社会。の巻】」
『●《政府や組織委はまだ五輪を開催する気満々》…《稀代の“嘘つき
総理”》、勲章貰ってご機嫌なアベ様はバッハ会長と何を約束したの?』
『●錬金術オジサン…アベ様と同様《政治資金パーティで荒稼ぎして
政治活動費を集める一方…公選法違反…政治資金規正法違反を重ねて…》』
『●(永田健氏)《安倍氏が国民が注視する国会であんな答弁をしたのは
「野党をなめていたから」ではなく「国民をなめていたからだ」…》』
『●利権漁りオジサンらによるコロナ人災等…《今年、政治は国民の厳しい
審判にあう》? 自公お維支持者は野党に責任を転嫁するばかり…』
『●上級「国民のために働く」カースーオジサン…《「国民の誤解を招いた
のではないか…」…「自分は特別だが国民はダメよ」…上級国民思考》』
『●しんぶん赤旗スクープ…《官房機密費(内閣官房報償費)は95億
4200万円超…菅氏が自身に支出したのは86億8000万円超にものぼる》』
この期に及んで、まだ、検査検査検査…・追跡・保護の徹底を行わない不思議な国・ニッポン。そこまでケチって、一方で、金(カネ)色の五つの輪は開催? このままでは、《4カ月超の長期戦》でも収束するわけがない。
日刊ゲンダイの記事【緊急事態宣言解除はGW以降 4カ月長期戦必至「3つの根拠」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/283503)によると、《7日、菅首相は首都圏の1都3県への「緊急事態宣言」発令を決定するが、昨春の第1波をはるかに超える大波を抑え込むのは至難の業だ。政府がもくろむ短期決戦どころか、4カ月超の長期戦を強いられそうだ》。
カースーオジサンは《国民のために働く。》…のではなかったのか?
マガジン9のコラム【雨宮処凛がゆく! 第544回:怒涛の年末年始 困窮者支援の現場から。の巻(雨宮処凛)】(https://maga9.jp/210106-4/)によると、《2021年がやってきた。コロナ禍の年末年始、あなたはどのように過ごしただろうか。私は12月29日から1月3日まで、困窮者支援の現場で相談員をつとめていた。この国の「底」が抜けているということを、嫌というほど痛感する6日間だった。…大久保公園で「コロナ相談村」が開村…この「村」を開催したのは、2008年の「年越し派遣村」を支えたメンバーら。主に労働組合関係の有志たちだ。東京の新宿・大久保公園で開催された理由のひとつには、そこが「TOKYOチャレンジネット」の隣だからという理由がある。東京都が、住まいのない人のために年末年始1日1000室のホテルを開放するということはこの連載でも書いてきた通りだが、広報もあまりなく、いつどこに行ってどうやって手続きすればホテルに入れるかがわかりづらい。また、「年末年始にタダでホテルに泊まれる」ということを知らない野宿の人やネットカフェ生活者も多くいる。ということで、大久保公園で相談会を開催し、隣のチャレンジネット(ホテル利用の窓口)に繋げようという目的で開催された。…この日、コロナ相談村には56件の相談が寄せられた。男性44件、女性12件。ちなみに13年前の年越し派遣村に来たのは505人。うち女性はたった5人だった。それを思うと、女性の困窮の拡大は当時と桁違いである。…終わると同時に、今度は東京をはじめとした首都圏の緊急事態宣言という話になっている。飲食店ばかりがまた槍玉に挙げられているが、自粛と補償をセットにしないと困窮者は増え続けるばかりだろう。年末年始、多くの人が支援につながった。が、まだまだ支援団体すら知らない人が大半だ。その上、民間の「共助」はとっくに限界を迎えている。国はいつまでも民間の善意をあてにせず、今年こそ、「公助」に本気を出してほしい。「国に見捨てられることはない」という「安心感」は、確実に自殺を予防すると信じている》。
《自助》ばかり求められてもね…。《願掛け》では、いつまでもCOVID19禍が収束するわけがない。
マガジン9のコラム【立憲政治の道しるべ 第163回:“疫病退散”願掛けのような緊急事態宣言(南部義典)】(https://maga9.jp/210106-3/)によると、《「もはやコロナ禍が時代や国家を支配している」というのは錯覚でしょうか。私は令和3年というより「コロナ2年」を迎えたような感覚で、新年を迎えました。正月気分にさえ至らないまま一年が動き始め、あす(7日)には国の緊急事態宣言が再発令される見通しです。国の緊急事態宣言は昨年4~5月に続いて2度目で、菅総理が4日の年頭会見でその方針を明らかにしています。首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が著しい状況で、結論として宣言再発令を支持する意見が多数のように見受けられます。しかし私は、大いに違和感を覚えます。 生活困窮者支援に触れなかった年頭会見 … 宣言再発令は“疫病退散”の願掛けか? … 集団心理に甘え続ける、安倍・菅総理 …行政のリーダーが、先手策を連発するという危機管理の要諦を忘れ、様子見に明け暮れているようでは、コロナ禍を永久に克服できない社会へと固まり始めてしまいます。改めて、緊急事態宣言の再考を求めます》。
利権漁りオジサンのドケチぶり。
マガジン9のコラム【言葉の海へ 第148回:新しい酒は新しい革袋に(鈴木耕)】(https://maga9.jp/210106-5/)によると、《コロナの蔓延に手をこまねいているだけの菅政権。ついに追いつめられて「緊急事態宣言」を“発出”せざるを得なくなった》《「アベノウソ」と「アベノアクム」と それにしても、2020年はひどい年だった。その意味では、歴史に残る年になるだろう。社会的にも経済的にも政治的にも、最悪の年。そしてなにより「新型コロナウイルス・パンデミックの年」として……。安倍政権という「悪夢」がようやく終わったと思ったのだが、その矮小版の菅義偉という人が、なぜか凄まじいほどの金と権力に泥まみれという典型的な旧自民党体質の人物(誰か?)に担がれて、あれよあれよの首相就任。そして見た目通りの小物政治家であったことが、あっという間にバレちまった。何より悲しいのが、菅氏が自分をまったく分かっていないということ。コロナへの無策ぶりはさておいて「ガースーです」の一言で、一挙にそのアホさ加減を天下に知らしめた。ウケ狙いの無意味なパフォーマンス。そんなことやっている場合じゃないのに。安倍晋三氏から権力を受け継いだのはいいが、その安倍氏がウソの塊だったことについて、菅氏にだって大いに責任はあろうものを、逃げの一手でウヤムヤにしようとし、さらに自分の首を絞めた》。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/78261?rct=opinion】
私説・論説室から
劣化する「令和おじさん」
2021年1月6日 07時59分
就任四カ月を前に早くも、菅義偉首相の「令和おじさん」像は次々劣化していった。
「最優先の課題は新型コロナ」と言いながら、まず手を付けたのが日本学術会議の新会員任命拒否。具体的な説明はなく、何を考えているのか分からない「不気味なおじさん」のイメージが広がった。
なれなれしい「ガースーです」の自己紹介で「気持ち悪いおじさん」の印象が強まり、少人数の会食を呼び掛ける一方で自身は多人数での会食に参加し、「ずるいおじさん」の姿も刻印された。観光を促進する「Go To トラベル」事業休止の判断が遅れたことで「優柔不断なおじさん」にもなった。
さらに、安倍晋三前首相主催の「桜を見る会」に絡んで菅氏自身も事実と異なる答弁をしていたことも判明し、「うそつきおじさん」の汚名まで着ることになった。
醜悪と化した「おじさん」像の修復のためにはまず、コロナ対策に集中し成果を出すことが不可欠。不要不急の問題に力を割く余裕はないはずだ。学術会議新会員任命拒否は直ちに撤回し、収拾を図ってほしい。
コロナ禍は健康、経済のほか、教育、心理面など幅広い分野に及ぶ。多角的な対策のために学術会議を活用し、専門家らの知見を募ってはどうか。対立と分断はコロナ対応の足をも引っ張る。感染激増の危機を乗り越えるため必要なのは決断と信頼だ。(熊倉逸男)
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[※ 【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ】(東京新聞 2020年3月24日)↑]
西日本新聞のコラム【春秋/「李下(りか)に冠を正さず」…】(https://www.nishinippon.co.jp/item/n/597216/)。
熊倉逸男記者による、東京新聞のコラム【【私説・論説室から】/忖度の果てに幸せあるか】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2020040102000149.html)。
《▼令和の戒めは「桜下に羽目を外さず」。…▼そんなご時世に、桜を背景にした集合写真が物議を醸している。その中心に満開の笑顔で写っているのは、国民に自粛を呼び掛けている安倍晋三首相の妻昭恵夫人だからだ。桜といえば、例年、首相が主催する「桜を見る会」が公私混同の批判を浴び、ことしは中止に追い込まれた ▼にもかかわらず、芸能人を招いての「私的桜を見る会」か、と疑われる一枚だ。首相は、公園の桜ではなく飲食店の敷地内なので「花見ではない」と。桜を見る会の参加者を「募ったが、募集ではない」と言い張った支離滅裂がここでも》。
《改ざんを命じた上司らの心が痛んだ様子はみられない。なぜだろうか。それを解き明かす古典を見つけた。いわく、快楽や待遇で飼いならされ、自発的隷従が習慣となった取り巻きたちが圧制者に気に入られるため、「望みを忖度(そんたく)し、考えを知るために、自分の目、足、手をいつでも動かせるように整えておかねばならない」。その結果の改ざん指示だったと合点がいく。…「手記」に続く良心の叫びが上がると信じたい。(熊倉逸男)》。
《私人》の「桜を見る会」、故意か、無意識か知らないが…《遺書と手記が18日に公表されたタイミングで昭恵氏が花見に浮かれていた》。相変わらずの奇行に、神経を疑う。《首相夫妻の関与を隠すための改ざんだったと、命と引き換えに告発しているのに、渦中の夫人が満開の笑顔とは》…。《「学園に履を納れていた」ことも、すっかりお忘れだろうか》。アベ様の言い訳は、〝サクラは見たが花見じゃない〟という支離滅裂なもの。コチラも、神経を疑うね。
一方、アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転…《「手記」に続く良心の叫びが上がると信じたい》が、無理でしょうねぇ、哀しいことに。
《改ざんの経緯について詳細に記録したクリアファイル》〝極秘ファイル〟がとても重要なのですが、検察や近財が〝破棄〟している可能性が高いのでは…。
リテラの記事【自殺した赤木さんの妻が『バイキング』生放送中にLINEで…森友改ざん“極秘ファイル”が検察と近財の手で消されてしまう】(https://lite-ra.com/2020/04/post-5347.html)によると、《赤木さんの妻の「全告白」…。遺書と手記が公表されたというのに、いまだに再調査を拒否しつづける安倍首相と麻生太郎財務相だが、赤木さんの妻は記事のなかで「安倍首相、麻生大臣の姿を見たり声を聞く時は身体中の血液が凍りつきます」と、亡き夫の最期の叫びを無視する2人への怒りを隠さない。そんななか、いまもっとも焦点があたっているのは、赤木さんが遺書や手記とは別に、生前にまとめていたという「極秘ファイル」の存在だ。…問題は、この「極秘ファイル」の行方だ》。
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を』
『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要』
『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…』
《森友問題の決裁文書改ざんを強要され、自殺した近畿財務局職員・
赤木俊夫さんが遺した遺書と手記が18日に公表されたタイミングで
昭恵氏が花見に浮かれていた、という事実の大きさだ》。《そして、
ついに赤木さんによる悲痛な遺書と手記が明らかになったというのに、
昭恵氏はその内容を重く受け止めるどころか、芸能人らと花見に
興じていた──。一体、どんな精神をしていたら、こんな行動を
とることができるというのだろうか》
『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長』
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【https://www.nishinippon.co.jp/item/n/597216/】
春秋
「李下(りか)に冠を正さず」…
2020/4/2 10:30
「李下(りか)に冠を正さず」。スモモの木の下で冠を直そうとすると、実を盗むのかと疑われる。人に疑われる振る舞いは慎むべし、という中国の古い戒めだ
▼令和の戒めは「桜下に羽目を外さず」。新型コロナの感染拡大で花見にも自粛要請。名所の東京・上野公園内も一部通行止めに
▼そんなご時世に、桜を背景にした集合写真が物議を醸している。その中心に満開の笑顔で写っているのは、国民に自粛を呼び掛けている安倍晋三首相の妻昭恵夫人だからだ。桜といえば、例年、首相が主催する「桜を見る会」が公私混同の批判を浴び、ことしは中止に追い込まれた
▼にもかかわらず、芸能人を招いての「私的桜を見る会」か、と疑われる一枚だ。首相は、公園の桜ではなく飲食店の敷地内なので「花見ではない」と。桜を見る会の参加者を「募ったが、募集ではない」と言い張った支離滅裂がここでも
▼森友学園の決裁文書改ざん問題で、自ら死を選んだ近畿財務局職員の手記が公となり、疑惑が再燃したさなかでもある。首相夫妻の関与を隠すための改ざんだったと、命と引き換えに告発しているのに、渦中の夫人が満開の笑顔とは
▼夫人は森友学園の小学校の名誉校長を務め、学園前理事長夫妻とも晴れやかな笑顔で写真に納まっていた。「李下に-」と同意の格言に「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず」。夫人は「学園に履を納れていた」ことも、すっかりお忘れだろうか。
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2020040102000149.html】
【私説・論説室から】
忖度の果てに幸せあるか
2020年4月1日
公文書改ざんを強要され自殺した近畿財務局職員の手記を掲載した週刊文春が、完売したという。森友学園への国有地払い下げ問題で安倍昭恵首相夫人や政治家らの関与を削除する改ざんだった。手記が大きな反響を呼んだのは、末端の職務で汚れ役を強いられ身につまされた人が多かったからではないか。
改ざんを命じた上司らの心が痛んだ様子はみられない。なぜだろうか。それを解き明かす古典を見つけた。
いわく、快楽や待遇で飼いならされ、自発的隷従が習慣となった取り巻きたちが圧制者に気に入られるため、「望みを忖度(そんたく)し、考えを知るために、自分の目、足、手をいつでも動かせるように整えておかねばならない」。その結果の改ざん指示だったと合点がいく。
十六世紀フランスの法務官ラ・ボエシが十代に著した「自発的隷従論」(ちくま学芸文庫)。「エセー」の著者モンテーニュが評価し、フランス王政への抵抗の鼓舞、ソ連スターリニズムの分析などにも援用された。人間の本質を突いた普遍性があるのだろう。
ボエシによると、取り巻きたちは支配者に自由を委ね、隷従するという。ローマ皇帝ネロの側近らが非業の死を遂げたことを例に挙げ、邪悪な圧制者の保護など当てにならないとも指摘する。忖度と不正の果てに、本当の安心や幸せがあるのか。「手記」に続く良心の叫びが上がると信じたい。 (熊倉逸男)
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[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]
リテラの記事【「桜を見る会」を海外メディアが「Cherry Blossom party」と名付け一斉に批判!「身内優遇」「安倍政権が組織ぐるみで情報隠蔽」】(https://lite-ra.com/2019/12/post-5148.html)。
熊倉逸男記者による、東京新聞のコラム【【私説・論説室から】/真実を救う国 葬る国】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019121802000154.html)。
《「桜を見る会」問題をめぐって、13日の講演で「国会では政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれている」などと発言した安倍首相。国会でもまともに説明せず、文書を破棄し、強引に幕引きを図ろうとしているお前が言うなという話だ。年を越して、安倍政権は「桜を見る会などいつまでやっているのか」「重要法案が進まない」などと連呼することで、疑惑から逃げ切るつもりだろうが、そんなことを許したら、日本国民とメディアは完全に海外からバカにされるだろう》。
《トランプ米大統領が破り捨てる書類を拾い集め、復元するホワイトハウススタッフの苦労が紹介されていたが(六日付本紙「本音のコラム」)、ドイツでも地道な取り組みが続けられている。…トランプ氏の書類復元を紹介したワシントン・ポスト紙は、対比する形で、安倍首相主催「桜を見る会」の招待者名簿廃棄を、あきれ顔で報じている。民主主義などの「価値観」を共有する国々の仲間だと胸を張れるのか。このまま、うやむやにしていい話ではない。 (熊倉逸男)》。
『●トランプ大統領《映り方が気に入らぬと特定の鏡を選んで
割ってしまいたい…米国という鏡にその姿はより醜悪に映る》』
『●《全ての権力は国民に由来する》(韓国映画『弁護人』)…
憲法で保障されている主権在民をニッポンで大声で叫べるか?』
アベ様による《メディアコントロール》なニッポン…。《民主主義ならぬ「ご都合主義」国家》ニッポン…。
『●《民主主義ならぬ「ご都合主義」国家》…《私人》、《調査・
研究》自衛隊中東〝派兵〟などデタラメ閣議ケッテェ~を乱発』
熊倉逸男記者の仰る通り、《民主主義などの「価値観」を共有する国々の仲間だと胸を張れるのか。このまま、うやむやにしていい話ではない》。モリカケサクラ問題などを「いつまでやっているのか?」なんて答えは簡単。アベ様らが無罪の証拠をさっさと出せばよいだけの話。なぜに証拠を隠蔽し、抹消していくのですか? もはや、アベ様らは犯罪者だと思いますよ。《不正をただし歴史に真実を残そうとする志は尊い》…アベ様らや取り巻き連中にはそのような高き《志》など、これっぽっちも感じられない。このままでは、世界中の笑いものが続く…。
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【https://lite-ra.com/2019/12/post-5148.html】
「桜を見る会」を海外メディアが「Cherry Blossom party」と名付け一斉に批判!「身内優遇」「安倍政権が組織ぐるみで情報隠蔽」
2019.12.17 12:37
(The Washington post 公式サイトより)
「桜を見る会」問題をめぐって、13日の講演で「国会では政策論争以外の話に多くの審議時間が割かれている」などと発言した安倍首相。国会でもまともに説明せず、文書を破棄し、強引に幕引きを図ろうとしているお前が言うなという話だ。年を越して、安倍政権は「桜を見る会などいつまでやっているのか」「重要法案が進まない」などと連呼することで、疑惑から逃げ切るつもりだろうが、そんなことを許したら、日本国民とメディアは完全に海外からバカにされるだろう。
というのも、この「桜を見る会」をめぐる一連の問題は、すでに海外メディアも「Cherry Blossom party」などと呼んで報じており、“安倍首相による私物化”や“政権の隠蔽体質”を象徴する事件として、国際的に大きな注目を浴びているからだ。
たとえば米紙ワシントンポストは11月27日、「日本の首相の奇妙な話、公文書と巨大シュレッダー」(The strange tale of Japan’s prime minister, official documents and a very large shredder)と題して報じた。記事冒頭から、これまで安倍政権が行ってきた数々の公文書の隠蔽を皮肉めいた調子で振り返っている。
〈物議を醸す公金を使った政府主催パーティの招待リストは? シュレッダーされた。
首相官邸への来訪者リストは? シュレッダーされた。
スーダンやイラクでの任務中に自衛隊が遭遇した危険を物語る日報は? 後に出てきたが、当初はシュレッダーされたとの話だった。
安倍政権が倒れる恐れのあった森友学園スキャンダルをめぐる数々の重要文書は? ある文書は改ざんされ、ある文書はシュレッダーされた。〉
さらにワシントンポストは、野党が「桜を見る会」に反社会勢力やマルチ商法の会長が招待されていると追及していることなどにも触れたうえで、米国や西側先進諸国と比較しながら安倍政権の隠蔽体質を指摘している。
〈米国では、大統領記録法で大統領が扱った全文書を歴史的記録として保管し、国立公文書館に届けなければならないと規定している。〉
〈日本は長い間、情報公開においてアメリカはじめ西側の民主主義国家に遅れをとってきたが、1999年には情報公開法が制定された。評論家たちが指摘しているように、問題は2012年に安倍氏が政権に返り咲いて以降、安倍政権がこの法律を組織ぐるみで破り、法律の条項を押し戻していることだ。〉
ロイター通信は12月4日に「日本の首相がスキャンダルで文書をシュレッダーしたオペレーターが障害者であると説明し批判」(Japan PM slammed for revealing operator of document shredder in scandal was disabled)と報道。記事では、安倍首相が破棄したとする招待者リストを処分したのは障害者雇用職員だったと明かしたことにSNSで非難が殺到したことを伝えた。〈障害者を盾に使ったことで安倍を批判するコメントがある〉とTwitter上のコメントをとりあげ、相模原の障害者施設連続殺傷事件や政府の障害者雇用水増しの件と同様に障害者への態度を象徴しているという声や、安倍首相の発言は障害者はミスをするという偏見の現れであり人を差別して見下しているという声などを紹介している。
また、米国の公共ラジオ局NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)では、共産党の田村智子参院議員が国会で「桜を見る会」問題を追及する場面を放送されたほか、同メディアのアンソニー・クーン特派員が、田村議員や複数の日米研究者のインタビューを交えて疑惑をレポートしている(12月4日「Japan's Cherry Blossom Party Grows Into A Political Scandal For Prime Minister」)。特派員は「これは、身内優遇との指摘と安倍政権ぐるみの隠蔽を含む大きなスキャンダルで、同様の問題はこの3年間で3度目にあたる」と語った。
■ワシントンポストやロイターだけでなく、英BBC、仏AFP、独紙も
英国のBBCも「えこひいき批判のなか、桜を見る会が中止」(Japan cancels cherry blossom party amid cronyism accusations)と題して報道(11月13日)。ガーディアン紙も「派手すぎるという抗議のあと、日本の首相が桜を見る会を中止に」(Japan's PM cancels cherry blossom party after outcry over florid spending」とのタイトルで記事にしている(11月14日)。floridは「華麗」「派手」「けばけばしい」のほかに「桜色」という意味があり、皮肉を込めてひっかけているのかもしれない。
同じく英国のテレグラフ紙は11月20日に「安倍晋三は日本の歴代最長総理大臣となったが桜を見る会スキャンダルで泥沼にはまった」と伝えた。桂太郎を超える安倍氏の首相最長在位の節目は「桜を見る会」のスキャンダルで影が薄くなったとしたうえで、このように安倍政権を総括している。
〈第一次政権は2007年の1年で終わり、第二次政権は2012年に政権を奪還してから続いているが、その2度にわたる総理在位期間中、安倍氏はちょっとした“スキャンダル風化の専門家”になっている。第二次政権発足以降、安倍首相は6度の国政選挙で連立与党を勝利させたが、その長期政権の理由のひとつは野党がバラバラだからだ。そうしたなかで、えこひいきへの批判からデータ偽造問題、さらに9月の内閣改造で任用した大臣2人が最近、公選法違反で辞任したことに至るまで、安倍首相は一連のスキャンダルを生き延びてきた。〉
フランスでもAFPが「桜で日本の首相のスキャンダルが満開に」(Cherry blossoms prompt full-blown scandal for Japan's PM)が報道(12月9日)。「桜を見る会」問題について〈不祥事企業の会長は過去に一度ゲストになったが、日本の悪名高いヤクザマフィア(反社会勢力)のメンバーが招待されたのは今年のことだ〉などと伝えつつ、安倍政権が倒れることはないだろうと専門家が予測していることに関して〈中道左派の民主党による2009年から2012年までの政権が悲惨なパフォーマンスにおわった後も有権者は不信感を持ち続けており、野党に対する幻滅の余韻から安倍は恩恵を受けている〉と書いている。ドイツではフランクフルターアルゲマイネ紙が、加計学園問題にも触れながら「腐敗した桜に非難」(Vorwurf der Kirschblütenkorruption)と題して報じている(11月13日)。
欧米メディアに共通しているのは、「桜を見る会」が“身内びいき”と批判されていることをストレートに伝え、安倍政権にはこれまでも森友・加計問題など“身内びいき”の疑惑が浮上していたことに言及していることだ。データの隠蔽や改ざんなど公文書管理を問題視する報道も多く、政府が招待者リストを公開しないもの「桜を見る会」問題をごまかすためと見ている。また、「桜を見る会」問題に加え、閣僚の不祥事などスキャンダルが続出しながら長期政権を維持していることについては、決して有権者が積極的に安倍政権を支持しているわけではないとの分析が目立つ。
いずれにしても、安倍首相は年内で「桜を見る会」問題への追及を強引に終わらせるつもりだが、国際社会はこのスキャンダルを“安倍政権で起こるべくして起きた”と捉えているはずだ。日本の国際的評価を地に堕としている安倍首相を、このまま総理の椅子に座らせておくことはできない。
(編集部)
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019121802000154.html】
【私説・論説室から】
真実を救う国 葬る国
2019年12月18日
トランプ米大統領が破り捨てる書類を拾い集め、復元するホワイトハウススタッフの苦労が紹介されていたが(六日付本紙「本音のコラム」)、ドイツでも地道な取り組みが続けられている。
東西統一が目前に迫ると、旧東ドイツの秘密警察「シュタージ」は市民の監視などの記録を廃棄しようとした。手で破りシュレッダーで細断したが、焼却は間に合わず、約一万五千もの袋に詰めたままにした。
ドイツ政府は公文書として保存することを決め、紙片の復元を進めている。最近では、「Eパズラー」というソフトで、紙の形状や文字を照合して手作業以上に効率を上げている。それでも気が遠くなるような作業だ。
膨大なシュタージ文書の公開は、家族や友人までが密告者だった現実を知らしめる悲劇も招いた。しかし、一党独裁の恐ろしさを具体的に明らかにした意義は大きい。
紙切れを拾い集めジグソーパズルを作る作業は見栄えはしないかもしれないが、不正をただし歴史に真実を残そうとする志は尊い。
トランプ氏の書類復元を紹介したワシントン・ポスト紙は、対比する形で、安倍首相主催「桜を見る会」の招待者名簿廃棄を、あきれ顔で報じている。
民主主義などの「価値観」を共有する国々の仲間だと胸を張れるのか。このまま、うやむやにしていい話ではない。 (熊倉逸男)
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[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]
熊倉逸男記者による、東京新聞のコラム【【私説・論説室から】/米国との決別辞さず】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019090402000167.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/ドイツに学ぶかロシアと並ぶか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909050000092.html)。
《ドイツはトランプ氏に擦り寄らず、価値観を守る道を選んでいる。人権をないがしろにする差別的な政権をつけ上がらせた結果、どんな災厄がもたらされたか、自国の歴史で身に染みて知っているからだ。米国離れを模索するのは決して愚策ではない》。
《ナチスのポーランド侵攻から今月1日で80年を迎え、ポーランドの最初の空爆地ヴィエルニで行われた式典では、ドイツのシュタインマイヤー大統領がポーランド語とドイツ語で「…」と謝罪した。 ★式典には欧州各国の首脳やアメリカのペンス副大統領らが参列したが、ポーランドのドゥダ大統領はロシアのプーチン大統領を招かず「帝国主義がいまだヨーロッパに残っている」とクリミア併合を批判…一方、日本では一体何が起きているか。官製嫌韓ヘイトをメディアがあおっているお粗末さだ》
《ドイツはトランプ氏に擦り寄らず、価値観を守る道を選んでいる》…あぁ、どこぞの国は…。
《外交のなれの果て》な哀れなどこぞの国、学ばない国…《自国の歴史で身に染みて知っている》はずなのに、ねぇ…。《米国離れを模索するのは決して愚策ではない》はずだというのに。
『●2016年報道の自由度ランキング72位:
「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪』
『●外交音痴な害遊・害交のアベ様ら…《互いの利益を
考えながら、全身全霊で相手に対峙》したことなんてあるの?』
『●《フィンランド…親の経済力にかかわらずすべての
子どもたちが大学まで行ける…。老後も…》(鈴木穣記者)』
あるべき社会の姿…ノルウェーやフィンランドなど北欧の国に学ぶべきではないのか。
日本の唯一の看板だった「平和主義」も、アベ様のおかげで、風前の灯火だ。平和憲法を捨て去ろうとしている愚かさ。ガルトゥングさんの唱える「積極的平和主義」を理解できないアベ様…というよりも、その言葉を悪用。
『●アベ様がコピー(?)した「積極的平和主義」は、
ある平和学者の原義を跡形も無く破壊』
《この言葉を提唱したノルウェーの平和学者、ヨハン・ガルトゥング博士
(84)が定義する意味とは異なる。博士は19日に来日し、
「本当の平和とは何か」を語りかける。ガルトゥング博士は1969年の
論文で、戦争のない状態を「消極的平和」としたのに対して、
貧困や差別といった構造的な暴力のない状態を「積極的平和主義」と
定義した……「私は、日本がこう主張するのを夢見てやまない。
『欠点もあるが憲法9条を守っていく』『憲法9条が当たり前の世の中に
しよう』『軍隊は持たず、外国の攻撃に備えることもない』
『そして核兵器は持たない』と」》
『●ガルトゥングさん「両国政府は恥を知るべきである」…
沖縄に対して「恥ずかしくない対応」などする気なし』
『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘』
《土人とは、土着の人を指す言葉で、軽蔑や侮辱の意味を含んで使われる。
かつてアイヌの人々に対しても使われたことがある。官憲が沖縄に
住む人を土人と呼んだことは先例に従えば、琉球民族が日本人とは違う
歴史を持つ先住民族であると公に認めたことになる》
《「道徳的賠償」》どころか、《一方、日本では一体何が起きているか。官製嫌韓ヘイトをメディアがあおっているお粗末さだ》。この国はマトモじゃぁない。
『●青木理さん《ちょっと冷静になって、ちょっと中長期的に考えたら、
日韓共に得なことがひとつもない》』
『●《テレビマンも新聞記者も…あなた方が近年、国民を
政権の意向通りに操ることしかしていないことの罪深さを…》』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2019090402000167.html】
【私説・論説室から】
米国との決別辞さず
2019年9月4日
先進七カ国首脳会議(G7サミット)の際、ドイツのメルケル首相と会談したトランプ米大統領は「すばらしい女性」と持ち上げ、これまで寄りつかなかったドイツを「近いうちに訪問したい」とまで述べた。
今回の上機嫌ぶりにもかかわらず、ドイツのトランプ氏への不信は消えない。
ガブリエル前外相は「中国やロシアより米国のほうが問題が多い」と述べた。同趣旨の見方を外交官から直接、聞いたこともある。
ドイツにとって米国は、民主主義の手本であるとともに、恩人だった。
西ドイツ時代、マーシャル・プランで戦後復興のための援助を受けた。ソ連が西ベルリンと西独との交通路を遮断したベルリン封鎖では、「大空輸」で生活物資を供給してもらった。西ベルリンを訪れたケネディ米大統領は「私はベルリン市民だ」とドイツ語で連帯を表明し、レーガン米大統領は「壁」の撤去を訴えた。
それだけに、トランプ氏への失望は大きい。最近のメルケル氏の暗い表情は、選挙での相次ぐ敗北だけが原因ではなさそうだ。
ドイツはトランプ氏に擦り寄らず、価値観を守る道を選んでいる。人権をないがしろにする差別的な政権をつけ上がらせた結果、どんな災厄がもたらされたか、自国の歴史で身に染みて知っているからだ。米国離れを模索するのは決して愚策ではない。(熊倉逸男)
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201909050000092.html】
コラム
政界地獄耳
2019年9月5日8時21分
ドイツに学ぶかロシアと並ぶか
★ナチスのポーランド侵攻から今月1日で80年を迎え、ポーランドの最初の空爆地ヴィエルニで行われた式典では、ドイツのシュタインマイヤー大統領がポーランド語とドイツ語で「我々ドイツ人がポーランドに与えた傷は忘れない。私は今日、生存者と犠牲者の子孫、そしてヴィエルニ市民の前に立っている。ヴィエルニ攻撃の犠牲者とドイツの圧制に犠牲になったポーランド人に頭を下げて許しを請う。ポーランドで人類に対する犯罪を犯したのはドイツ人だ。国家社会主義者などの欧州に対する恐怖の統治がドイツ歴史のとても小さい部分にすぎないとして、もうそれが終わったと主張する人々は、自身のためにそのように主張している。我々は絶対に忘れないだろう。我々は(過去を)記憶することを望み、記憶するだろう」と謝罪した。
★式典には欧州各国の首脳やアメリカのペンス副大統領らが参列したが、ポーランドのドゥダ大統領はロシアのプーチン大統領を招かず「帝国主義がいまだヨーロッパに残っている」とクリミア併合を批判した。韓国の中央日報はこの式典を記事にして、「ドイツ指導者は機会があるたびに過去の戦争犯罪を謝罪してきた。日本の安倍政権が過去史を否定することで韓国との関係はすでに整理されたという認識を見せることにほかならない。ドイツ指導者のこのような態度は、加害者と被害者に心を開いて和解する効果を生んでいる」とし、ドゥダ大統領はシュタインマイヤー大統領のこの日の訪問を「道徳的賠償」と表現した。「過去史を直視して謝罪する彼の態度が両国間の友情を築く力になると強調した」と結んでいる。一方、日本では一体何が起きているか。官製嫌韓ヘイトをメディアがあおっているお粗末さだ。アジアで同様な式典があったら日本はロシアと同じ扱いになるだろう。(K)※敬称略
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[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注」した方は、素直に挙手願います!(東京新聞2018年8月27日)↑]
東京新聞の熊倉逸男記者によるコラム【【私説・論説室から】国民投票という劇薬】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018101002000176.html)。
《人ごとではない。自民党総裁選で三選を果たした安倍晋三首相は、憲法改正の国民投票をと意気込む。民意を直接問う体裁の国民投票だが、危うさがいっぱいだ》。
『●『国民のしつけ方』(斎藤貴男著)読了…《それは調査報道…
「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》』
《政権による圧力、メディア側の自主規制
あなたも知らないうちにすり込まれている。
政権による圧力だけではない。マスメディアの過剰な自主規制も報道を
大きく歪めている。その有様は、国民をしつけるために巧妙に仕組まれて
いるかのようだ。知る権利を守るため、我々にできることは何か。
具体的な方策を探る》
壊憲に向けた《国民投票という劇薬》に最も求められる「公平・公正」とは、自公お維キトに最もほど遠い言葉。先の沖縄県知事選を見ても明白。そして、絶望的な新聞やテレビといったマスコミの《しつけ》られ具合。
『●「公平にしないと国民投票は成り立たないもの」…
「公平・公正」、自公お維キトに最もほど遠い言葉』
「東京新聞の桐山桂一さんのコラム【【私説・論説室から】国民投票は
操作される?】」
《憲法改正の是非を問う国民投票は公平に行われる-。どうやらそれは
錯覚らしい。「メディアに操作される憲法改正国民投票」(岩波ブックレット、
本間龍著)…公平・公正であるべき投票運動が、青天井とも言える
広告宣伝費の投入によって歪(ゆが)められる危険が大きい…過去に
国民投票をした英国やフランスなどでは、テレビCMは全面禁止、公的に
配分されるテレビの広報スペースは無料…。つまり公平にしないと
国民投票は成り立たないものなのだ。 (桐山桂一)》
『●「権力の監視」「番犬ジャーナリズム」を発揮せよ…
「鎮火」不可な「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」』
《さらに、こうやってメディアに圧力をかけ、批判的な報道を封じたかたちで、
憲法改正の国民投票を迎えることは容易に想像できる》
『●パラノイアなディストピアで何を好き好んでアベ様の奴隷に
成り下がりたい?…という人たちの気が知れない』
「日刊ゲンダイの斎藤貴男さんのコラム【二極化・格差社会の真相/
選択を迫られる秋 アベ政権が目指すおぞましい4つの近未来】」
《④メディアをフル活用したアベ絶対王朝の確立。サッカーW杯、
100回目の甲子園と続いて、一般紙のスポーツ・娯楽新聞化は
ほぼ果たされた。もはやモリカケ問題など影も形もない。アベ政権の
意向とメディア側の金儲け優先が一致した結果だ。権力にオネダリして
消費税の軽減税率をゲットした営利企業にまっとうな言論は望めない。
いざ憲法改正国民投票となった場合、テレビも新聞も権力側の主張一色に
染まるのだろう》
『●憲法99条無視で、違法に「#選挙妨害を暴力団に
発注するアベ様」が9条壊憲を口にする資格はあるのか?』
「リテラの記事【安倍首相が総裁選を前に御用新聞の産経、読売で
トンデモ“改憲強行論”!「発議しないのは国会のサポタージュ」とまで】」
《「国民には貴重な一票を行使していただきたい。国民が(憲法改正の
是非を問う)国民投票をする権利を奪うことは、国会のサボタージュ(怠業)
となる」 「国民投票の権利を国民から奪うのは国会のサボタージュ」って、
一体いつ国民が改憲を求めたというのか》
『●「…意見の相違を捨ててでも、辺野古米軍基地建設阻止へ
一丸となって闘うことを、ぼくは切望している」』
「【鈴木耕さん 言葉の海へ/第43回:右翼誌の巨大な新聞広告が
「改憲国民投票」にもたらす重大な影響について】…によると、
《不気味な巨大広告 8月22日の毎日新聞に、デカデカと巨大な広告が
載っていた。吐き気がした。『安倍総理と日本を変える』(花田紀凱責任編集、
飛鳥新社)という全5段の派手な広告である。内容は、とにかく“安倍晋三
バンザーイ万歳バンバンザイ!!”の不気味なほどのヨイショ本。
次の世代のために 安倍晋三 本誌独占」に始まって、櫻井よしこ、
百田尚樹、阿比留瑠比、長谷川幸洋、金美齢、小川栄太郎…とおなじみの
“安倍お友だち親衛隊”の総出演…なんでいまどきこんな本の広告が?
…抜け穴だらけの改憲国民投票法…雑誌書籍広告を装った改憲広告…
国民投票法の改定こそ急務だ…どうしても改憲のための国民投票を行う
というのであれば、まずその前提として国民投票法の抜本的な“改正”が
必要である。それこそが国会の急務ではないか》。」
『●民主主義を破壊し、倫理観の欠片もない醜悪な選挙戦術
…記憶し、教訓を沖縄県知事選の次にもつなげたい』
《★その意味では沖縄知事選…。党幹事長・二階俊博、筆頭副幹事長・
小泉進次郎らは幾度も異例の沖縄入りし、官邸にいるべき
官房長官・菅義偉もが沖縄入りして街頭に立った。公明党も…、
自公維希の4党が支援した。その間、悪質なデマやネットを介在させる
情報操作、やっていない世論調査の資料の異常な流出、公明党議員の
悪意に満ちたツイッターのツイートなど今後の選挙や憲法改正時の
国民投票での賛否の啓蒙(けいもう)活動などに重大な影響を及ぼしそうな
公正な選挙と逆行する事象が多発した》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2018101002000176.html】
【私説・論説室から】
国民投票という劇薬
2018年10月10日
英国と欧州連合(EU)の離脱交渉が行き詰まっている。「合意なき離脱」の場合、企業撤退などの経済的打撃だけでなく、英国からEU加盟国への航空便運航認可手続きの煩雑化など、影響は計り知れないという。離脱を決めた二年前の国民投票なかりせば、との思いを強くする英国民は多いはずだ。
人ごとではない。自民党総裁選で三選を果たした安倍晋三首相は、憲法改正の国民投票をと意気込む。民意を直接問う体裁の国民投票だが、危うさがいっぱいだ。国民投票法のCM規制は投票十四日前からの放映を禁じているだけ。民放連もCM量の自主規制はしない方針だ。資金があれば、国会発議から六十~百八十日の投票運動期間中の大半で、CMを活用して改憲を刷り込むことができる。
英国の国民投票では有料のCMが禁止されている。それでも、「移民が社会保障を食いものにしている」など根拠のあやふやな言説が飛び交い、離脱賛成を後押しした。カネをかければ、もっとバラ色の「離脱後」を脚色することもできただろう。
ドイツには国民投票制度はない。ヒトラーに全権を委ねる「総統職」設置などが、国民投票での圧倒的な支持でお墨付きを得たナチ時代への反省からだ。国民投票は劇薬だ。英国の苦境を肝に銘じたい。もっとも、EU離脱撤回への道を開くやり直し国民投票は、良薬になるかもしれないが。 (熊倉逸男)
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東京新聞の社説【憲法を考える 変えられぬ原則がある】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018050202000166.html)。
《日本国憲法改正論議で引き合いに出されるのが、ドイツ基本法(憲法)が六十回改正されていることです。しかし、変えていない部分にこそ注目したい》。
『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」』
『●「憲法九条…戦争放棄はGHQの指示ではなく、
当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力」』
《憲法九条です。戦争放棄はGHQの指示ではなく、
当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力》。
《日本国憲法は、連合国軍総司令部(GHQ)に強いられたものであり、
自らの手で作り替えたい》。
「…押し付け? これまた、古い呪文、昔の名前をひたすら唱える
アベ様の自公政権。「積極的平和主義」を愛する公明党も壊憲を
あと押し。自公お維大地こそが壊憲を市民に強いているし、押し付けている」
『●花森安治さんの「「武器を捨てよう」は
憲法押し付け論を批判し、9条の意義を説く一編」』
『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止:
「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」』
『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」』
『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」』
「東京新聞の桐山桂一、豊田洋一、熊倉逸男の三氏による壊憲批判の
10本の社説シリーズ…【今、憲法を考える(6) ドイツ「派兵」の痛み】…、
【今、憲法を考える(7) 変えられぬ原則がある】…、【今、憲法を考える(8)
立憲・非立憲の戦いだ】…、【今、憲法を考える(9) ルソーの定義に学べば】…、
【今、憲法を考える(10) 戦後の「公共」守らねば】…」
《ドイツは、人間の尊厳不可侵など、基本法の基本原則は曲げてはいない》
《◆テロ機撃墜の是非》の判断は難しい。そこに至る経緯での努力の積み重ねが重要ではないか、とブログ主は考える。確かに難しい、でも、社説は、以下の文章で締め括られている…《何を変えるかよりも、何を変えてはいけないか。基本法の原則についてのドイツの議論は、日本の憲法論議を考える上でのヒントも与えてくれそうです。日本国憲法の基本原則は国民主権、基本的人権、そして平和主義です》…《何を変えてはいけないか》の判断はとても容易だ。「ト」な自民党壊憲草案の「新たな三原則」…「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」である。この三点の《変えるか、変えてはいけないか》の判断は自明だ。日本は、十分に《歴史に学んだ》はずではないか。加えて、緊急事態条項追加をしたいニッポンの腐った政権・与党、日本会議に代表されるアベ様信者や支持者…、彼・彼女らに絶対に変えさせてはならないし、壊憲させてはならない。
『●壊憲への暴走: シビリアンが暴走し、
アベ様の「我が軍」も既に暴走を始めているようだ…戦慄を覚える』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018050202000166.html】
【社説】
憲法を考える 変えられぬ原則がある
2018年5月2日
日本国憲法改正論議で引き合いに出されるのが、ドイツ基本法(憲法)が六十回改正されていることです。しかし、変えていない部分にこそ注目したい。
基本法改正は上下両院で総議員の三分の二の賛成により可能です。日本国憲法改正のような国民投票は必要ありません。これまでの改正は、ドイツ統一に伴うものや欧州連合(EU)関連など多岐にわたりますが、基本原則に触れるものはありません。
◆人間の尊厳不可侵
基本法第七九条が基本原則の改正は「許されない」と定めているためです。その一つが「人間の尊厳不可侵」です。
ドイツ連邦憲法裁判所で十二年前、人間の尊厳不可侵が具体的に問われました。
憲法裁は、法律が基本法に違反していないかを審査し、国が基本法を守っているかを監督する機関で、判決は政治にも大きな影響をもたらしています。
ハイジャック機がビルや米国防総省に突入した米中枢同時テロの記憶がまだ新しかった二〇〇三年一月、男が軽飛行機を乗っ取ってフランクフルト上空を旋回し、ビルに突っ込むと予告しました。
未遂に終わりましたが、航空機テロへの警戒感が強まり、サッカー・ワールドカップの自国開催を翌年に控えた〇五年、ドイツ政府は議会の可決を経て「航空安全法」を施行しました。
論議を呼んだのが、テロリストが民間機を乗っ取り自爆テロに使う恐れがある場合、国が軍に民間機撃墜を命じることができるとの条項でした。
旅客機に乗る機会の多い機長や弁護士らは、航空安全法が基本法に違反するとして、憲法裁に違憲訴訟を起こしました。
これに対し憲法裁は「人間の命と尊厳は憲法で守られなければならない。『撃墜』条項は人間の尊厳不可侵とは相いれない」として違憲との判断を下し、いったんは論争に決着がつきました。
◆テロ機撃墜の是非
しかし、パリなどでテロが相次ぎ、欧州に難民が殺到して治安悪化への懸念が高まった一五年に、航空安全法を巡る議論が再燃しました。
きっかけは、弁護士としても活躍する作家シーラッハ氏の法廷劇「テロ」です。日本語にも翻訳され(東京創元社刊)、舞台でも上演されました。
テロリストが乗客百六十四人の乗った旅客機をハイジャックし、七万人の観客がいたミュンヘン近郊のサッカースタジアムに墜落させると宣告しました。緊急発進したドイツ空軍戦闘機パイロットの少佐はミサイルで旅客機を撃墜、自爆テロは防ぎましたが、乗客は犠牲になりました。
撃墜を認めなかった国防相の命令に反した行動でした。少佐は大量殺人罪で起訴され、市民も参加した法廷で裁かれます。
少佐は「七万人が死ぬのを何もせずに見ていることはできなかった。七万人を救うために百六十四人を殺すのは正しい」と主張し、憲法裁の違憲判決が国を無力にしたと批判しました。しかし、乗客に自分の家族がいても撃墜したかと問われると、口ごもります。
乗客の遺族の妻は「パパがどんなにおいだったかもう忘れてしまった」との娘の言葉を引用し、喪失感を訴えました。
結末には、二通りの判決が示されます。
有罪判決は「人間の尊厳は基本法最上位の原則」であることが根拠とされます。
無罪判決は「より小さな悪を選択したので刑法上の欠点はない」と指摘しました。
どちらを選ぶかは、読者の判断に委ねられています。
ちなみに、日本でこの舞台劇が上演された際のアンケートでは、東京公演では無罪が、名古屋では有罪が、それぞれわずかに半数を上回っていたそうです。
「人間の尊厳不可侵」同様、基本法が変えてはならないとしている原則は、基本的人権、国民主権、国の秩序を壊そうとする者への抵抗権などを定めた項目です。
◆歴史に学んだ基本法
議会制民主主義を独裁に変えたナチの統治は、ホロコーストなど人類史の汚点ともいえる破局をもたらしました。抵抗権は、一九六八年の緊急事態条項追加とともに加えられました。基本法は歴史に学んだたまものなのです。
ドイツ社会は基本法の原則について議論を重ねながら、守り続けてきました。
何を変えるかよりも、何を変えてはいけないか。基本法の原則についてのドイツの議論は、日本の憲法論議を考える上でのヒントも与えてくれそうです。
日本国憲法の基本原則は国民主権、基本的人権、そして平和主義です。
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[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]
東京新聞の鈴木学記者による記事【映画「ヒトラーへの285枚の葉書」 権力に挑む孤独な戦い】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2017071302000186.html)。
《ユダヤ人を虐殺したアウシュビッツの強制収容所も、激しい戦闘シーンも出てこないが、戦争を憎む夫妻の姿は心に染みる…悲しみの中、オットーはヒトラーを批判するはがきを書き、ひそかに街中に置いていく。はがきを書き続けることで夫妻は魂の解放を感じるが、…。「彼らの持てる力は言葉だけだった…」》。
木下昌明さん《いまがふんばりどきなのだ》…コンナ「裸の王様」に負けたくないし、負けてはいけない! 《強大な権力に、絶望的ともいえる“戦い”を挑んだ実在の夫妻…彼らの持てる力は言葉だけだった》。戦争法が成立し、「平成の治安維持法」も。そして、アベ様は壊憲へとまっしぐら。斎藤貴男さんは《人間が人間であるために最後まで抗おう》と呼びかけます、全く同感です。
『●麻生太郎氏「ナチス発言」、やはり有耶無耶に』
『●高市早苗氏が書籍『ヒトラー選挙戦略』へ推薦文:
20年前に既にその萌芽が』
『●「私を選んだのは普通の国民だ。私を怪物と呼ぶならば、
選んだ選挙民が悪い」…「権力集中」なニッポン』
『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
「信奉」される議員が取り巻くアベ様』
『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」』
『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞:
主犯の「A」(A夫妻)が抜けている』
「東京新聞の熊倉逸男記者によるコラム【【私説・論説室から】
命に勝る大義はない】(…)。レイバーネットの映画コラム
【<木下昌明の映画の部屋>戦争の裏側を描く2本の映画~
『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』『ヒトラーへの285枚の葉書』】」
《ナチス政権下、前線に送られた息子を亡くしたドイツ人夫婦は、
戦争を推し進めるヒトラーを真正面から批判するはがきをこっそり、
ベルリン市内にまき続けた。その一枚。「自由新聞
(フライエ プレッセ)!」の題字で、「下劣な兵士ヒトラーと一味は
われわれを破滅へと突き落とす!」と感嘆符を連発して訴える。
ヒトラーの肖像をあしらった切手の上には、消印のように
「労働者の殺害者」と殴り書きされていた》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2017071302000186.html】
【放送芸能】
映画「ヒトラーへの285枚の葉書」 権力に挑む孤独な戦い
2017年7月13日 朝刊
ペンとはがきを武器に、ヒトラー政権に抵抗したドイツ人夫妻の運命を描いた映画「ヒトラーへの285枚の葉書(はがき)」が公開中だ。ナチス・ドイツの秘密警察ゲシュタポの記録文書を基に執筆された小説「ベルリンに一人死す」を映像化。ユダヤ人を虐殺したアウシュビッツの強制収容所も、激しい戦闘シーンも出てこないが、戦争を憎む夫妻の姿は心に染みる。俳優でもあるバンサン・ペレーズ監督(53)に作品への思いを聞いた。(鈴木学)
「あの時代、ドイツの市井の人々がどう暮らしていたかという原作の視点に引かれた。主人公たちが住むアパートはナチス党員、密告者、高齢のユダヤ人女性らさまざまな人々が暮らすドイツ社会の縮図であり、恐怖心がいかに個々人に影響を与えたかを描くのにいい設定だと思ったんです」。落ち着いた口ぶりが力強い。
一九四〇年、ベルリンに住む労働者階級の夫妻オットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)の元に息子の戦死報が届くことから物語が始まる。悲しみの中、オットーはヒトラーを批判するはがきを書き、ひそかに街中に置いていく。はがきを書き続けることで夫妻は魂の解放を感じるが、ゲシュタポの捜査が迫る。
強大な権力に、絶望的ともいえる“戦い”を挑んだ実在の夫妻をどう思ったのか。「彼らの持てる力は言葉だけだった。本当は誰でもできることなのに、ほとんどの人がしなかった。過去の教訓の欠如から、今、世界で極端な思想を持つ人が増えている。この先いい方向に向かうよう、この映画は彼らの行いを継ぐものだと思っています」
監督自身、父方の祖父はスペインでファシストの党員に殺害され、母方のドイツ人の親類はロシア戦線で亡くなったという。映画製作に当たって祖父らが亡くなった場所に足を運んだ。そうした経験が「この映画を作る強さを僕に与えてくれた」と振り返る。
政治的な側面に加え、人間的な部分にも目を向けてほしいという。「息子を失って距離ができた二人が改めて関係を築いていく。そのことが彼らに、大きな存在と戦う強さを与えたんだと思う。ある意味、これは二人のラブストーリー。そこをぜひ見てもらいたい」
近年、ヒトラーやナチス政権を扱った作品が多く作られている印象もあるが彼の見方は異なる。「いつの時代もその関心はあったと思う。興味を持ち続けるのは、やはりあの時代は何だったのかを問い続けているからだと思うんです」と話す。
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[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]
東京新聞の熊倉逸男記者によるコラム【【私説・論説室から】命に勝る大義はない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017070502000141.html)。
レイバーネットの映画コラム【<木下昌明の映画の部屋>戦争の裏側を描く2本の映画~『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』『ヒトラーへの285枚の葉書』】(http://www.labornetjp.org/news/2017/0705eiga)。
《ナチス政権下、前線に送られた息子を亡くしたドイツ人夫婦は、戦争を推し進めるヒトラーを真正面から批判するはがきをこっそり、ベルリン市内にまき続けた》。
《夫妻に一人息子の戦死の報が届くところから始まる。二人はそっけない軍事郵便に騙されたと絶望するものの後の祭り…。ヒトラー政権が台頭するとき、市民がみな反対していれば、誰もが一人一人捕らえられて死んでいくことはなかった。…ドイツの独狼さん…「黙るのは罪、行動するのは義務」…。いまがふんばりどきなのだ》。
『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ』
『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」』
『●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、
最後まで抗おう」と呼びかけ…コンナ「裸の王様」に負けたくない』
「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞。《威勢のいい指導者を信じてはいけない》…それは「A」だ。Leaderではなく、Dictatorな「A」。
最近、励まされた二つの言葉。木下昌明さんは《いまがふんばりどきなのだ》と言い、斎藤貴男さんは《人間が人間であるために最後まで抗おう》と呼びかけます。(日刊スポーツ)《キレた首相「こんな人たちに負けない!」国民に応酬》するようなコンナ「裸の王様」に負けたくないし、負けてはいけない!
このリテラ記事にあるコラージュ(http://lite-ra.com/2017/07/post-3294.html)…《人づくりこそ次なる時代を切り拓く原動力》…だそうです。笑止、これまでどんな「人づくり」をしてきたのか振り返ってみるといい。
日刊ゲンダイの記事【金子勝の「天下の逆襲」/安倍首相が“人づくり”のお笑い 2回生のしつけはどうした】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208733)には、《安倍首相は、一体いくつスローガンを掲げれば気が済むのか。「3本の矢」に始まり「女性活躍」「新3本の矢」「1億総活躍」と、次々とスローガンを打ち出してきた。それまでに掲げていたスローガンが失敗に終わったり、支持率が下落したりした時に、必ず新たにハデ…》。
「A」の最近の《人づくり》の事例…。
日刊ゲンダイの記事【戦犯4人も全員所属 安倍「清和会」包囲網が自民内で着々】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208876)によると、《「魔の2回生」もとい「魔の清和会」と永田町で揶揄されている…「THIS IS 敗因」のT(豊田真由子衆院議員)、H(萩生田光一官房副長官)、I(稲田朋美防衛相)、S(下村博文元文科相)は全員、「清和会」(細田派)所属》。
また、同ようにコラム【高橋乗宣 日本経済一歩先の真相/潔く投了すべき 安倍首相に「初心」に帰られても困るのだ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208877)にも、《身内の中谷元前防衛相でさえ、「THIS IS 大打撃」と皮肉っていた…Tは秘書への「このハゲーッ!」パワハラ暴行の豊田真由子衆院議員、Hは加計学園「官邸は絶対やる」文書疑惑の萩生田光一官房副長官、Iは自衛隊政治利用発言の稲田朋美防衛相、Sは加計学園からのヤミ献金疑惑の下村博文都連会長を指す…14歳の藤井聡太四段を見習い、居住まいを正してから「参りました」と投了すべきだ。内閣総辞職しか残された道はないのである》。
「THIS IS A …」だそうです。「A 敗因」の「A」(A夫妻)、「A 大打撃」の「A」(A夫妻)が抜けている。「主犯」が抜けている、隠されている。《居住まいを正してから「参りました」と投了すべきだ。内閣総辞職しか残された道はないのである》…では満足できない。勢い余って、まな板に自ら乗った「A」、《断頭台に自ら首を突っ込んだ》「A」、大見得・啖呵「議員辞職」しか残された道はないはずだ。
『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻』
『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
第三の森友問題を前に御優しい有権者』
『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」
自公お維…「平成の治安維持法」参議院突破』
『●永六輔さん『職人』…「〈出世したか〉〈しないか〉では
ありません。〈いやしいか〉〈いやしくないか〉」』
『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる』
『●2017年都議会議員選挙: 「「安倍政治」を許さない」
→自民党亜種・トファや公明に投票? 理解不能』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2017070502000141.html】
【私説・論説室から】
命に勝る大義はない
2017年7月5日
こんな夫婦がいたとは知らなかった。実話に基づいた映画「ヒトラーへの285枚の葉書(はがき)」(八日から公開)。ナチス政権下、前線に送られた息子を亡くしたドイツ人夫婦は、戦争を推し進めるヒトラーを真正面から批判するはがきをこっそり、ベルリン市内にまき続けた。
その一枚。「自由新聞(フライエ プレッセ)!」の題字で、「下劣な兵士ヒトラーと一味はわれわれを破滅へと突き落とす!」と感嘆符を連発して訴える。ヒトラーの肖像をあしらった切手の上には、消印のように「労働者の殺害者」と殴り書きされていた。
夫は工場で働き、妻はナチス傘下の女性同盟で活動する、当時としてはごく普通の市民だった。はがきは筆跡が分からないようブロック体で記し、公共施設や集合住宅の入り口や階段などに置いた。計二百八十五枚。二年間続けたが、密告で逮捕され、処刑された。
将校らによるヒトラー暗殺計画もあったが、力を持たない個人の抵抗にはさらに勇気が必要だったに違いない。突き動かしたのは愛する者の命を奪った戦争への怒りだった。
民族、正義、領土、経済、さらには国際貢献、同盟国との絆-軍備増強や軍事力行使では、さまざまな大義名分が叫ばれる。
しかし、命より重い大義などない。威勢のいい指導者を信じてはいけないと、この夫婦は教えてくれる。
(熊倉逸男)
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【http://www.labornetjp.org/news/2017/0705eiga】
木下昌明の映画批評 : 『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』『ヒトラーへの285枚の葉書』
<木下昌明の映画の部屋>
戦争の裏側を描く2本の映画~『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』『ヒトラーへの285枚の葉書』
●イ・ジュニク監督『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』
尹東柱(ユン・ドンジュ)は、韓国ばかりでなく、日本でもその名を知られた詩人という。イ・ジュニク監督の『空と風と星の詩人~尹東柱の生涯』をみて、彼の詩と短い人生を初めて知った。映画は〈ハートアンドハーツ・コリアン・フィルムウィーク〉で公開される一本だ。
東柱は1917年12月生まれで45年2月に27歳で獄死している。今年は生誕100年。監督は、彼の学生時代の白黒写真が印象的なので、カラー化しないで全編モノクロで通したという。それに折々の詩を挿入することで、詩人の生涯を浮かび上がらせていく。
また映画は、幼い頃から一つ屋根の下に育った、同い年のいとこの宋夢奎(ソン・モンギュ)にも光を当て、性格が全く違う2人の切っても切れない関係をとらえている。東柱は詩人を、夢奎は「世界は変わる」と革命を夢みている。その2人の生き方から植民地時代の朝鮮が浮かび上がってくる。彼らは創氏改名で「平沼」と「宋村」姓を名乗り、京都の大学で学ぶが、「朝鮮独立運動を企(たくら)んでいる」と特高警察に治安維持法違反の容疑で逮捕され、後に福岡刑務所に投獄される。
映画は、その東柱が取調官に尋問されるシーンから始まり、2人の生い立ちや東柱の淡い初恋のエピソードなどがサンドイッチのように挟み込まれて展開される。
衝撃的なのは、なぜ2人が獄死したか――のいくつかのシーン。特に刑務所の面会室で、夢奎が父に黒ずんだ腕をみせ、東柱の死は人体実験の注射だったと明かすところ。
それは戦時下、九州帝国大学でひそかに行った人体実験を暗示していた。遠藤周作の『海と毒薬』は何も特殊なケースではなかった。当時の記録文書『戦時行刑実録』(矯正協会)によると、この年の福岡刑務所だけで、獄死者は259人とあるから驚く。
人生を空と風と星に託した詩人まで死に追いやった治安維持法は、日本人を鬼畜にしてしまったのか。 (『サンデー毎日』2017年7月9日号)
※7月22日より東京・シネマート新宿ほかで公開
〔追記〕この映画については『月刊東京』7月号に「なぜ詩人は獄死したか?」と題して詳しくかいています。
●ヴァンサン・ペレーズ監督『ヒトラーへの285枚の葉書』
『サンデー毎日』6月11日号に保阪正康氏が、安倍晋三首相を名指しで「恐るべきファシスト」と断じている一文に接して、時代はそこまできたかとの思いを強くした。
ヴァンサン・ペレーズ監督『ヒトラーへの285枚の葉書』には、ファシズム下の庶民の日常の一面がうかがわれる。家具工場夫妻の生活が中心で、彼らのアパートには社会の縮図のようにさまざまな人々が暮らしている。夫妻が話をしたりするときなどはドアや窓を固くしめる。妻はナチス女性委員のメンバーとして活動し、夫は工場で増産をしいられ、やがて家具は棺(ひつぎ)ばかりに。
映画は、フランスに勝ってベルリンが戦勝に沸く日、夫妻に一人息子の戦死の報が届くところから始まる。二人はそっけない軍事郵便に騙(だま)されたと絶望するものの後の祭り。夫はいたたまれずにカードに「君たちの息子も殺される」と書き、ひそかに市中の建物の階段などに置いていく。
妻は最初「そんなことして何になるの」と問うが、夫は「頼むからやらせてくれ」と息子を失った悲しみをぶつけるように書く。それを見て妻も「私も一緒に行かせて!」と懇願し、共同の作業がはじまる。反ナチの活動に共感してくれる人が出てくるかも、と願って。言葉も次第に過激になっていく。しかし、そんな甘いものではなかった……。
実は「ハンペル事件」というゲシュタポの秘密文書を基に、戦後、ハンス・ファラダが書いた小説『ベルリンに一人死す』(みすず書房)が原作で、原題は『誰もが一人で死んでいく』。訳者の解説によると、ヒトラー政権が台頭するとき、市民がみな反対していれば、誰もが一人一人捕らえられて死んでいくことはなかった――という意味を含んでいるという。
日本もそうなってからでは遅い。映画はその夫妻のやむにやまれぬ抵抗を通じて暗い時代を浮かび上がらせている。(『サンデー毎日2017年6月25日号』)
※7月8日より東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開
〔追記〕『ベルリンに死す』は、4月6日、レイバーネットTV「本の発見」アンケート「わたしを変えた一冊」というコーナーでドイツの独狼さんが推薦した本でもあります。独狼さんは、この本を読んだ印象として「黙るのは罪、行動するのは義務」の大切さを上げていました。その点では、映画からも〈一人で死す〉ことと〈一人でも行動する〉ことの二つの意味を掘り起こすことができます。いまがふんばりどきなのだ。
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東京新聞の桐山桂一、豊田洋一、熊倉逸男の三氏による壊憲批判の10本の社説シリーズ。そのうちの後半5つ。
【今、憲法を考える(6) ドイツ「派兵」の痛み】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090502000140.html)、
【今、憲法を考える(7) 変えられぬ原則がある】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090602000128.html)、
【今、憲法を考える(8) 立憲・非立憲の戦いだ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090702000131.html)、
【今、憲法を考える(9) ルソーの定義に学べば】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090802000138.html)、
【今、憲法を考える(10) 戦後の「公共」守らねば】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090902000145.html)。
《退役後も心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ若者の手記はベストセラーになった。独週刊誌シュピーゲルは、いやおうなく激戦に巻き込まれていった検証記事を掲載し、派兵を批判した。戦場では見境もなくエスカレートし、命を奪い合う。政治の論理や机上の作戦では、修羅場は見えない。派兵への歯止めを外したドイツは今も苦しむ》。
《戦勝国の米英仏は、基本法に盛り込むべき人権、自由の保障などの基本原則を示した。しかし、議会評議会議長アデナウアー(のちの首相)が主導権を握り、「押し付けられた」との意識はない。…改正が許されない基本原則もある。基本法七九条は、人間の尊厳の不可侵、民主的な法治国家、国民主権、州による連邦主義などに触れることは許されていない、と規定している。いずれも、ヒトラー政権下で踏みにじられてきたものだ》。
《もし「人権を奪う法案」が国会で可決されたらどうなるか…。たとえ多数決でも人権は奪えないと考えるのが立憲主義である。憲法に明記すれば、人権は守られる。どんな政治権力も暴走する危険があるから、憲法の力で制御しているのだ》。
《自民党は憲法を全面改定する草案を掲げ、安倍晋三首相が「それをベースに」と改憲を呼び掛けている。本丸は国防軍の創設だといわれる。だが、日本国憲法は軍事力を持つようにできていないので、九条を変えれば、書き換えねばならない箇所がいくつも出てくる。例えば首相の職務には軍事の規定が入るであろう。そもそも現行憲法とは思想が相いれない》。
《だから、戦後のスタートは天皇が人間宣言で神格化を捨てた。政教分離で国家神道を切り捨てた。そして、軍事価値を最高位に置く社会を変えた。憲法学者の樋口陽一東大名誉教授は「第九条の存在は、そういう社会の価値体系を逆転させたということに、大きな意味があった」と書いている。軍国主義につながる要素を徹底的に排除した。そうして平和な社会の実現に向かったのは必然である。自由な「公共」をつくった》。
壊憲批判シリーズの前半はこちら。
『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」』
「東京新聞の壊憲批判の社説シリーズ5つ」
壊憲し、9条を捨て去ればその先に待っているのは…? 《緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れがあると指摘したのだ。戦前の旧憲法には戒厳令などがあった。ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた》…トンデモの「ト」な自民党改憲草案がやろうとしていること。
「ト」な自民党改憲草案は「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」をやるそうです。凄いな~。2016年7月参院選では、そんな自公や「癒(着)」党の議員に鹿や馬のごとくバカバカと投票したわけです。オメデタイ。投票してしまって後悔していないのでしょうね。確信的? もし、投票してしまって後悔しているのであれば…「あとの祭り」。
『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」』
『●「憲法九条…戦争放棄はGHQの指示ではなく、
当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力」』
《憲法九条です。戦争放棄はGHQの指示ではなく、
当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力》。
《日本国憲法は、連合国軍総司令部(GHQ)に強いられたものであり、
自らの手で作り替えたい》。
「…押し付け? これまた、古い呪文、昔の名前をひたすら唱える
アベ様の自公政権。「積極的平和主義」を愛する公明党も壊憲を
あと押し。自公お維大地こそが壊憲を市民に強いているし、押し付けている」
『●花森安治さんの「「武器を捨てよう」は
憲法押し付け論を批判し、9条の意義を説く一編」』
『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止:
「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090502000140.html】
【社説】
今、憲法を考える(6) ドイツ「派兵」の痛み
2016年9月5日
日本と同じく敗戦国でありながら、ドイツは一九五〇年代、基本法(憲法)を改正し、再軍備を明記した。基本法を起草した西ドイツの議会評議会は、軍国ドイツ復活を警戒する米英仏を刺激することを避け、自国防衛の規定を入れなかった。
ところが、冷戦の激化で情勢は一転。米国など西側陣営は、朝鮮戦争に危機感を強め、ソ連に対抗する北大西洋条約機構(NATO)を設立、再軍備を認める。
基本法改正で軍を創設、徴兵制(最長時兵役十八カ月、今は凍結)を導入した。
ただし、派兵はNATO域内に限った。
さらなる転機は一九九一年一月の湾岸戦争だった。ドイツは日本と同様、派兵を見送り、巨額の支援をしながらも国際的批判にさらされた。
保守中道のコール政権は基本法は変えないまま、NATO域外のソマリア内戦国連平和維持活動(PKO)に参加し、旧ユーゴスラビア紛争では艦隊を派遣する。国内で激化する違憲・合憲論争を決着させたのが、連邦憲法裁判所だった。
九四年、議会の同意を条件に域外派兵は可能、と判断した。指針が示され、軍事力行使拡大への道が開かれた。
よりリベラルなはずの社会民主党・緑の党連立のシュレーダー政権は、ユーゴからの独立を宣言したコソボ問題でNATO軍のユーゴ空爆に加わった。「アウシュビッツを繰り返さない」-少数民族の虐殺を許さないという人道上の名目だった。
同盟国と軍事行動に参加し、国際協調を貫く-そんなきれいごとだけでは終わらなかった。さらに戦争の真実を知らしめたのは、アフガニスタンへの派兵だった。
ドイツが任されたのは安全とされた地域だったが、十三年間にわたる派兵で、五十五人の兵士が亡くなった。市民百人以上を犠牲にした誤爆もあった。
退役後も心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しむ若者の手記はベストセラーになった。独週刊誌シュピーゲルは、いやおうなく激戦に巻き込まれていった検証記事を掲載し、派兵を批判した。
戦場では見境もなくエスカレートし、命を奪い合う。政治の論理や机上の作戦では、修羅場は見えない。派兵への歯止めを外したドイツは今も苦しむ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090602000128.html】
【社説】
今、憲法を考える(7) 変えられぬ原則がある
2016年9月6日
基本法(憲法)を六十回改正したドイツを例に挙げ、日本国憲法改正を促す声もある。国の分断時に制定された基本法の暫定的性格が改正を容易にした面もある。
ドイツは、人間の尊厳不可侵など、基本法の基本原則は曲げてはいない。
芸術を愛したバイエルン国王ルートウィヒ二世が築いた城があるヘレンキームゼー島。敗戦後、湖水にうかぶ景勝地に州首相らが集まって、草案をまとめた。
草案をもとに、各州代表六十五人による議会評議会は、西ドイツの首都ボンで、八カ月かけて基本法を制定した。日本国憲法施行二年後の一九四九年だった。
戦勝国の米英仏は、基本法に盛り込むべき人権、自由の保障などの基本原則を示した。
しかし、議会評議会議長アデナウアー(のちの首相)が主導権を握り、「押し付けられた」との意識はない。
占領下だった。将来の東西統一後、選挙で選ばれた代表によって「国民が自由な意思で」憲法を制定するとし、基本法と名付けた。分断を固定させまいとの思いを込めた。
しかし九〇年、新たな憲法制定より統一を急ぐことを優先し、基本法を旧東ドイツ地域にも適用する手法を採った。
基本法の呼称のまま、国民に定着している。
改正には上下両院の三分の二以上の賛成が必要だが、日本と違って国民投票の必要はない。
国の根幹に関わったのは、軍創設と徴兵制導入に伴う五〇年代の改正、防衛や秩序維持など「非常事態」に対処するための六八年の改正だった。
冷戦の最前線にあった分断国家が必要に迫られてのものだった。
改正が許されない基本原則もある。基本法七九条は、人間の尊厳の不可侵、民主的な法治国家、国民主権、州による連邦主義などに触れることは許されていない、と規定している。
いずれも、ヒトラー政権下で踏みにじられてきたものだ。ナチスのような暴政を繰り返すまいとの決意表明である。国是と言ってもいいだろう。
日本にもむろん、守るべき憲法の精神がある。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090702000131.html】
【社説】
今、憲法を考える(8) 立憲・非立憲の戦いだ
2016年9月7日
もし「人権を奪う法案」が国会で可決されたらどうなるか…。
たとえ多数決でも人権は奪えないと考えるのが立憲主義である。憲法に明記すれば、人権は守られる。どんな政治権力も暴走する危険があるから、憲法の力で制御しているのだ。
ちょうど百年前、一九一六年に京都帝大の憲法学者佐々木惣一が「立憲非立憲」という論文を発表した。「違憲ではないけれども、非立憲だとすべき場合がある」という問題提起をしたのだ。
人権を奪う法案のたとえは、非立憲そのものだ。国民主権も多数決で奪えない。平和主義もまたそのような価値である。
民意を背景にした政治権力でも間違うことがあるから憲法で縛りをかける。過半数の賛成も間違うことがある。だから多数決は万能ではないと考えるわけだ。
対極が専制主義である。佐々木は「第十八世紀から第十九世紀にかけての世界の政治舞台には、専制軍に打勝(うちかっ)た立憲軍の一大行列を観(み)た」と記した。専制軍とはフランス王制、立憲軍とは人権宣言などを示すのだろう。佐々木が心配した「非立憲」の勢力が、何と現代日本に蘇(よみがえ)る。
集団的自衛権行使を認める閣議決定はクーデターとも批判され、安全保障法制は憲法学者の大半から違憲とされた。憲法を無視し、敵視する。そして改憲へと進む…。民意で選ばれた政治権力であっても、専制的になりうることを示しているのではないだろうか。
緊急事態条項を憲法に新設する案が聞こえてくる。戦争や自然災害など非常事態のとき、国家の存立を維持するために、憲法秩序を停止する条項だ。奪われないはずの人権も自由も制限される。
他国にはしばしば見られるのに、なぜ日本国憲法にこの規定がないか。七十年前に議論された。一九四六年七月の帝国議会で「事変の際には(権利を)停止する」必要性をいう意見が出た。新憲法制定の担当大臣である金森徳次郎はこう答弁した。
<精緻なる憲法を定めましても口実を其処(そこ)に入れて
又(また)破壊せられる虞(おそれ)絶無とは断言し難い>
緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れがあると指摘したのだ。戦前の旧憲法には戒厳令などがあった。ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた。「立憲」を堅持しないと、権力はいろんな口実で、かけがえのない人権を踏みにじりかねない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090802000138.html】
【社説】
今、憲法を考える(9) ルソーの定義に学べば
2016年9月8日
国家とは法人である。国民との間で、社会契約が結ばれている。そして戦争は国家と国家の間で生じる。つまり、戦争とは他国の社会契約を攻撃することだ-。
ルソーは戦争をそう定義した。十八世紀に活躍した思想家で、「社会契約論」などで有名だ。フランス革命時の人権宣言に影響を与えた。「戦争状態は社会状態から生まれるということ」(ルソー全集四巻)にこう記す。
<ある主権者に戦争を挑むとはどういうことだろうか。それは国家の協約と
その結果生じるあらゆる現象とを攻撃することだ。(中略)社会契約が
ただの一撃で断ち切られるようなことがあれば、たちまち戦争は
もう起きなくなるに違いない>
社会契約を暴力で断ち切るのだから、憲法原理が変われば戦争は終わる。憲法学者の長谷部恭男早大教授は「ルソーの想定は、単なる空理空論ではない」と著書「憲法とは何か」に書いている。そして、東欧諸国が共産主義の憲法を捨て、議会制民主主義を採用した事例を挙げる。確かに「冷戦」という戦争は終結した。
自民党は憲法を全面改定する草案を掲げ、安倍晋三首相が「それをベースに」と改憲を呼び掛けている。本丸は国防軍の創設だといわれる。だが、日本国憲法は軍事力を持つようにできていないので、九条を変えれば、書き換えねばならない箇所がいくつも出てくる。例えば首相の職務には軍事の規定が入るであろう。
そもそも現行憲法とは思想が相いれない。立憲主義では憲法は「名宛て人」を国家にして、権力に憲法を順守させる。草案は国民に順守させる書きぶりだ。しかも、「公益」や「公の秩序」の方を人権より上に位置付ける。権力ではなく、国民を縛ろうとするのは立憲主義の放棄であろう。
憲法改正の限界説も無視している。日本国憲法のアイデンティティーを損なう改正は限界を超えて、不可能と考える学説である。人権や国民主権、平和主義は三大原則と呼ばれるから本来、手を付けられないはずだ。草案は世界でも先進的な平和的生存権もばっさり削る。国民に国防義務を負わせることと関連していよう。
自民党草案が仮にそのまま成立するなら憲法破壊となる。憲法典の転覆だから、法学的意味で「革命」と指摘する声もある。ルソーに学べば社会契約に対する戦争と同じ事態だともいえる。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016090902000145.html】
【社説】
今、憲法を考える(10) 戦後の「公共」守らねば
2016年9月9日
歴史の読み方として、一九三五年を分岐点と考えてみる。天皇機関説事件があった年である。天皇を統治機関の一つで、最高機関とする憲法学者美濃部達吉の学説が突如として猛攻撃された。
なぜか。合理的すぎる、無機質すぎる-。現人神である天皇こそが統治の主としないと、お国のために命を捧(ささ)げられない。「天皇陛下万歳」と死んでいけない。機関説の排除とは、戦争を乗り切るためだったのだろう。
それまで「公」の場では神道と天皇の崇拝を求められたものの、「私」の世界では何を考えても自由なはずだった。だが、事件を契機に「公」が「私」の領域にまでなだれ込んでいった。それから終戦までわずか十年である。
だから、戦後のスタートは天皇が人間宣言で神格化を捨てた。政教分離で国家神道を切り捨てた。そして、軍事価値を最高位に置く社会を変えた。憲法学者の樋口陽一東大名誉教授は「第九条の存在は、そういう社会の価値体系を逆転させたということに、大きな意味があった」と書いている。
軍国主義につながる要素を徹底的に排除した。そうして平和な社会の実現に向かったのは必然である。自由な「公共」をつくった。とりわけ「表現の自由」の力で多彩な文化や芸術、言論などを牽引(けんいん)し、豊かで生き生きとした社会を築いた。平和主義が自由を下支えしたのだ。九条の存在が軍拡路線を阻んだのも事実である。
ところが、戦後の「公共」を否定する動きが出てきた。戦後体制に心情的反発を持ち、昔の日本に戻りたいと考える勢力である。強い国にするには、「公」のために「私」が尽くさねばならない。だから愛国心を絶対的なものとして注入しようとする。国旗や国歌で演出する-。そんな「公共」の再改造が進んでいまいか。
憲法改正の真の目的も、そこに潜んでいないか。憲法は国の背骨だから、よほどの動機がない限り改変したりはしないものだ。動機もはっきりしないまま論議を進めるのはおかしい。戦後の自由社会を暗転させる危険はないか、改憲論の行方には皆で注意を払わねばならない。 =おわり
(この企画は桐山桂一、豊田洋一、熊倉逸男が担当しました)
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nikkan-gendaiの記事【人質殺害を口実に…安倍首相がNHKで「自衛隊派遣」を示唆】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156705)と、
東京新聞の二つのコラム【【私説・論説室から】 「線引き」への反省】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015012802000164.html)、
【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015021102000150.html)。
「さぞ自責の念に駆られているのだろうと思ったら違った。「反省」どころか、今回のテロ殺害事件を安全保障や集団的自衛権の法改正問題と結び付けて“政治利用”しようとしているから許し難い・・・・・・今回のテロ殺害事件と集団的自衛権は何ら関係がないし、新3要件も当てはまらない。それなのに、安倍首相は今国会で審議される安全保障や集団的自衛権とテロ殺害事件をごちゃ混ぜにして自衛隊派遣に前のめりになっているのだ・・・・・・軍事評論家の神浦元彰氏はこう言う。「後方支援がなければ前線の戦闘は成り立ちません。つまり、後方支援は紛れもない武力行使です・・・・・・」」。
あ~救い難いアベ様。自身の外(害)「遊」の「無責任」を壊憲の「きっかけ」に悪用、「政治利用」しようというのだから。
『●「死の商人」外交: アベ様がケンカを売った代償、
火に油を注いだ代償はあまりに大きすぎる』
そんなマッチポンプな政権には、「線引き」なんて任せられない。人道支援、非軍事支援、非戦闘地域・・・・・・いくら言葉を繕っても、「軍事」につながり、「戦闘地域」との境界はあいまいで、拡大する。「ニッポンも戦争したい」というアベ様らの欲望へと拡大解釈される。
「核」についても同様で、所詮、「原子力=核」「核=原子力」であり、「原子力の平和利用」と「核の軍事利用」の「線引き」なんて不可能だ・・・・・・「東京電力福島第一原発事故からまもなく四年。被ばくへの関心は薄れ、原発再稼働と原発の輸出が着々と進められようとしている・・・・・・反省がある・・・・・・当時、「核の平和利用」すなわち原発ならOKで、「許せない」のは「核兵器開発」、という「線引き」で記事を書いていた。原発なら大丈夫なのか、怖いのは原子力そのものではないのか、といった問題意識は薄かった・・・・・・安全保障を重視する政権ならまず、原発輸出をやめるべきだ」。
『●烏賀陽弘道さん『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了』
「災害救助、医療などに限定していると慎重論をなだめるが、相手は軍隊である。資金、物資が軍事に転用される危険もある。どう監視するかも定かではない。外交にとって資金援助は大きな武器だが、そこに「怪物」は棲(す)んでいないか▼恐怖を感じぬ安倍政権の「法則」か。「大丈夫だよ」「平気、平気」と気味悪い館へまた一歩。不安の声には「積極的平和主義」と耳を貸さぬ」・・・・・・いくら言葉を繕っても、「軍事」につながる。アベ様達の敷こうとしている線路の先は「ニッポンも戦争したい」という自公議員・翼賛野党議員らの欲望・「志」へと繋がっている。
『●正気?・・・アベ様「憲法9条をなぜ改正するかと言えば、
国民の生命と財産を守る任務を全うするためだ」』
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156705】
人質殺害を口実に…安倍首相がNHKで「自衛隊派遣」を示唆
2015年1月26日
(日本も「有志国連合」の仲間入り/(C)AP)
「最悪の事態」がとうとう現実となった。過激組織「イスラム国」による日本人人質殺害事件。こうなったのも、安倍首相が外遊先のカイロで、能天気ヅラして「イスラム国対策にカネを出す」と“宣戦布告”したのが原因だ。安倍首相は、イスラム国側から「アベ、おまえがハルナ殺した」と名指しされ、さぞ自責の念に駆られているのだろうと思ったら違った。「反省」どころか、今回のテロ殺害事件を安全保障や集団的自衛権の法改正問題と結び付けて“政治利用”しようとしているから許し難い。
「この(テロ殺害事件)ように海外で邦人が危害に遭ったとき、自衛隊が救出できるための法整備をしっかりする」――。
25日、NHKの日曜討論に出演した安倍首相。26日開会の通常国会で、安全保障と集団的自衛権の関連法案の成立に向けた意気込みを問われた際、こう強調していた。聞き手の島田敏男・解説委員が気心の知れた「寿司仲間」のために気が緩んだのだろうが、これは衝撃発言だ。
安倍政権は昨年7月に国民の反対を押し切って「集団的自衛権」の行使容認をめぐる解釈改憲を閣議決定した。その際、武力行使できる新たな要件として、「日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由と幸福の追求権が根底から覆される明白な危険がある」「日本の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない」「必要最小限の実力行使にとどまる」の3つを挙げていたはずだ。今回のテロ殺害事件と集団的自衛権は何ら関係がないし、新3要件も当てはまらない。それなのに、安倍首相は今国会で審議される安全保障や集団的自衛権とテロ殺害事件をごちゃ混ぜにして自衛隊派遣に前のめりになっているのだ。
■後方支援は実質的な武力行使
さらに驚いたのは、イスラム国と戦闘状態にある米英などが主導する「有志国連合」との連携について、慎重姿勢を示しつつも「我々に求められるのは軍事的な貢献ではない。後方支援は武力行使ではない」と踏み込んだことだ。日本も「有志国連合」に名を連ねているとはいえ、これまで積極参加の姿勢は示してこなかった。後方支援とはいえ、日本が自衛隊を派遣して「武力行使」に加われば、自衛隊員が戦闘に巻き込まれたり、報復テロの標的になったりするのは避けられない。
軍事評論家の神浦元彰氏はこう言う。
「後方支援がなければ前線の戦闘は成り立ちません。つまり、
後方支援は紛れもない武力行使です。安倍首相は自衛隊を派遣したり、
特殊部隊を作ったりすれば解決すると考えているようだが、
最大の軍事力を持つ米軍でさえも、特殊部隊によるイスラム国襲撃が
失敗しているのです。安倍首相が想定しているのは、しょせんは
『戦争ごっこ』。軍事を何も分かっていない。そんな日本が
『有志国連合』に加わり、自衛隊を派遣して一体何ができる
というのでしょうか」
「有志国連合」の軍事作戦に参加しているカナダやオーストラリア、フランスは、イスラム系過激派によるテロが相次いでいる。安倍首相の暴走を止めないと、日本は「テロの連鎖」の泥沼にはまることになる。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015012802000164.html】
【私説・論説室から】
「線引き」への反省
2015年1月28日
ここ数年に公開された米国のSF映画では被ばくを扱った作品が相次いだ。「スタートレック」最新作は被ばくを恐れず乗員を救おうとするカーク船長を描き、超格差社会をテーマにした「エリジウム」では事故で被ばくした作業員が再生を目指した。「GODZILLA ゴジラ」では福島を連想させる場面が描かれ論議を呼んだ。冷戦時代、長く核戦争の可能性を念頭に置いてきた米国社会では、被ばくの恐怖をより具体的なものととらえているのかもしれない。
東京電力福島第一原発事故からまもなく四年。被ばくへの関心は薄れ、原発再稼働と原発の輸出が着々と進められようとしている。
反省がある。ウィーンの国際原子力機関(IAEA)でイランの核問題を取材していた当時、「核の平和利用」すなわち原発ならOKで、「許せない」のは「核兵器開発」、という「線引き」で記事を書いていた。原発なら大丈夫なのか、怖いのは原子力そのものではないのか、といった問題意識は薄かった。
日本が原発を輸出しようとするアジアや中東で原発事故があれば、放射性物質は偏西風などに乗って飛来し日本も汚染される。パリの事件や、「イスラム国」によるとみられる日本人人質事件で脅威を見せつけたテロリストや過激派が原発を襲撃すれば、恐怖は世界中に広がる。安全保障を重視する政権ならまず、原発輸出をやめるべきだ。 (熊倉逸男)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015021102000150.html】
【コラム】
筆洗
2015年2月11日
恐怖映画には一種の「法則」がある。「怪物」「悪魔」によって最初に殺される人物は「怪物」の存在を疑い、恐れない男である▼映画の冒頭で「この男がまず殺されるな」と分かる。役立つ情報ではないが、一応、見分け方を説明しておく。まず、腕力に自信がある向こう見ずなタイプで、何かと「大丈夫だよ」「平気、平気」「ちょっと様子を見てくるよ」というせりふのある人物である。怖がる別の誰かに、「へっ、臆病だな」などと言えばその男が犠牲になる場面は近かろう▼この「法則」は展開に現実味を出す工夫であろう。「怪物」の領域に最も接近する人物が最初の犠牲者になるという前提に立てば、その人物は恐ろしさをさほど感じず、人の意見を聞かない性格として描いておかないと、不自然な展開になってしまう▼政府は昨日の閣議で政府開発援助(ODA)の基本方針を見直して、事実上禁じていた他国の軍隊への支援を解禁した▼災害救助、医療などに限定していると慎重論をなだめるが、相手は軍隊である。資金、物資が軍事に転用される危険もある。どう監視するかも定かではない。外交にとって資金援助は大きな武器だが、そこに「怪物」は棲(す)んでいないか▼恐怖を感じぬ安倍政権の「法則」か。「大丈夫だよ」「平気、平気」と気味悪い館へまた一歩。不安の声には「積極的平和主義」と耳を貸さぬ。
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