Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

核兵器と原発

2018-01-24 09:31:12 | 読書
鈴木 達治郎 「核兵器と原発 日本が抱える「核」のジレンマ」 講談社現代新書 (2017/12/13).

Amazon の内容(「BOOK」データベースより)*****
北朝鮮の「核の脅威」にどう対峙すべきか?「核の傘」は日本国民を本当に守ってくれるのか ? 世界の原子力産業は衰退期に入ったのに、なぜ自民党はその流れに「逆行」するのか ? 原子力委員会の元委員長代理がはじめて明かした、「核」の真実 ! *****

著者は東大原子力工学科卒.大島恵一氏を恩師としている.もと原子力委員会委員長代理にして,現在は長崎大学核兵器廃絶研究センター長・教授.原子力ムラの不良住人 ?
おっしゃることはまともだが,迫力はない.

プルトニウムが負債であることがよくわかるように記述されている.政府には原子力ナントカ委員会がたくさんあり,国際的には核ナントカ条約がやたらにあるが,これらの知識を整理するには役立つ.

具体的な問題には無力だが,当然にして仕方がないことだろう.
裏帯に「なぜ自民党は流れに逆行して原子力産業を推進するのか ?」とあるが,本書を読むと,バカだからとしか思えなくなる.「核の傘は日本国民を本当に守ってくれるのか ?」北朝鮮の核開発は核の傘が無力である証拠だ,という言い方もできるし,北緒戦の核の脅威があるからこそ核の傘が必要,さらには日本の核装備が必要という言い方もできる.「北朝鮮・核の脅威にどう対峙すべきか ?」解はない.

帯には世界終末時計がデザインされていて,人類滅亡まであと2分半とある.英語では Doomsday clock 最後の審判時計.人類絶滅(終末)を午前0時とし,その終末までの残り時間を「零時まであと何分」という形で象徴的に示す時計である.でも,オリジナルのページ Timeline : IT IS TWO AND A HALF MINUTES TO MIDNIGHT を見ても,1分を何年に換算すればいいか分からない.

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あみだくじの当たりの分布 : ... | トップ | 二紀展広島巡回展 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事