Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ラトル・マレット

2011-11-22 09:01:30 | 新音律
マレットはマリンバやビブラフォン (木琴や鉄琴) を演奏するときに手に持つバチである.
これはマラカスみたいに中に なにかの粒が入っていて,振り回すとカシャカシャ音がするラトル・マレット.ガラガラヘビのガラガラがラトルだ.

マリンバのコンサートでこれを紹介された,プレイヤーの辻寛子さん (おとつみき音楽事務所) にお聞きしたところマイク・バルター(MIKE BALTER) というメーカーのエミル・リチャーズ Emil Richards モデルとのことだった.

カタログにはマリンバ,ティンパニ用と書いてあり,果たしてそのままでは (写真上) ヴァイブの鳴りが悪い.下のようにコルクを巻き,その上に毛糸を巻いてみた.叩いたときはカシャッというが,その後はヴァイブの余韻が後を引くようになった.マリンバだったら音を伸ばそうとしたらトレモロせざるを得ず,カシャカシャの連続になるところだが,ヴァイブではそれがない.

セント・トーマスとか,ウォーター・メロン・マンとか,まずはそれらしい曲を弾いてみる.始めは音数を少なくしてメロディを聴いてもらい,次第に手数を増やして,カシャカシャしか分からなくなる...という演出かな.

このビデオのように,左手でリスムとコードを一緒に付ける,というのも良いかも.



ドラマーさんに使ってもらうのもよさそうだ.

大枚 4620 円を叩いてしまったので,使わないわけにはいかない...と言うのは,大金で作った原発だから運転しなくちゃ という理屈に似ているわぃ.


エミル・リチャーズは 1950 年代後半,ジョージ・シアリングのバンドにいたビブラフォン奏者で,あまり印象にないのだが,ダイキチさんのサイトをのぞいたら,全曲変拍子というアルバムを残しているそうだ.もともと変拍子(5/4拍子)の「テイク・ファイヴ」を,もう一捻りして4/4拍子にした w ひねくれ演奏もあり とのこと.YouTube によれば,70 台でまだまだお元気のご様子.


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小方・高田・中川・山本 著
「視て聴くドレミ - フーリエ音楽学への招待」大阪大学出版会(2013/03).

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2 コメント

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Rattle Mallets (Kenta Ogata)
2011-11-26 00:08:11
Rattleというとベルリン・フィルの指揮者(Sir Simon Rattle)を思い浮かべますが、いい音色ですね。明日(26日)はぜひ生で聴かせてください!
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Sir. Rattle (16とん)
2011-11-26 14:17:10
ははあ Rattle というのも考えてれば変な苗字ですね.サイモンくんも小学校でからかわれる なんてことがあったのでしょうか?

では...
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