Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

円板の振動のクラドニ図形

2014-10-05 08:07:19 | 新音律
有限長の1次元の振動,すなわち弦の振動・管の中の空気の振動が音楽を生んだ.基本波の2倍・3倍の周波数を持つ音からピタゴラス音律が生まれた.
では,2次元・3次元の振動は?

ハリー・パーチは 12/11, 7/6, 5/4 といった分数列 (分子分母が簡単な分数による数列) で音階を作り,3次元の物体を並べてこれを実践した.しかしこの音階が純正律としての真価を発揮するのは,やはり1次元楽器すなわち弦楽器と管楽器であろう.

多次元の振動で一番計算が易しいのは円板の振動である.これで楽器を作ったら...と,けっこう一所懸命にベッセル関数をひねくり回したことがあるのだが,それはさておき,ここでは実験の動画をご紹介.
平面を振動させても,動く部分と動かない部分がある.
円板の上に砂を撒いて振動させると,砂は動かない部分に集まる.この結果,振動モード (姿態) がクラドニ図形となって表れる.

科学者の実験.



芸術家にかかると,これが作品となる.ただし作家・金沢健一氏は音楽家ではなく彫刻家である.でもマレットでこするという着想 !


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