Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

カッコウの音程 (2)

2006-02-13 21:13:35 | 新音律
たった5個のデータからカッコウの音程(1)のようなことを言うのは統計的に心許ない.しかし国内のウェブはあさりつくした感があるので,海外のサイトからカッコウの鳴き音を拾ってみた.しかし,あまりない.苦労してサーフしまくってやっと5例.カッコウと鳴くのはcommon cuckooと言うのに限られていることが分かった.

このグラフの2本の数直線のうち,上はカッコウの「カッ」の部分の音程.下は「カッ」と「コウ」の周波数比.各数直線の上の赤丸は日本のカッコウ,下の青丸は欧米のカッコウ.値が近かったときはふたつ以上の丸が重なってしまった.

日本のカッコウが欧米のカッコウより高い声で鳴くことは断言できそうだ.「カッ」と「コウ」の音程も,日本の方が高低差が大きいことも言えそうだが,3度とか4度とかいうのはちょっと早計だったかな.さきに長3度ともちあげた日本の3羽も,図のように短3度・長3度の中間で,音楽の耳で聞けば音痴に近い.

くりかえしになるが,日本のカッコウのほうが派手に鳴いているのは確か.狭い国土で,人間の垂れ流す音楽(雑音?)を聴いているうちにこうなってしまったのだろうか.

ネットで得られる音源は使い尽くしたようなので,この話題はこれでおしまい.

追記
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/5e82fd42ace3e6f087569919a0a90427
に続きます!

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3 コメント

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面白い結果 (みなが仙人)
2006-02-14 14:28:17
たいへん面白い結果に感心しています。そう言えば、こういう傾向の研究(波形?)をしていた研究者がいた気がします(京大だったかな?)。その時は親?仲間?からの学習を言っていたかも。



日本と外国で高さが違うのは、氏か、育ちか?これは動物生態学の最新の研究テーマになりそうですよ。



これ以上は、自分で「集音」ですか(笑)。

親?仲間?からの学習 (16トン)
2006-02-15 09:10:15
確かに鳴き方の地域差は学習で説明できますね.



小鳥の声の集音にはまると,設備投資から旅費まで,大変のようです.
注釈 (16とん)
2014-02-04 09:10:00
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/4ccfadadf1bc83f5371117e5ca4b1543?st=0
の続きです.

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