山三地区福祉委員会

山三地区福祉委員会は、「誰もが安心して暮らせるすみよいまちづくり」を目差し地域で孤立を無くす活動をしています。

今から食中毒への対処を

2017-06-15 19:46:34 | 健康
福祉委員会昼食部会の担当をしていて、衛生講習会に参加しました。
講習会の第1部では、「食中毒と予防について」と題して、講師の保健所衛生課の方に以下のような内容の講演をして頂きました。

1、食中毒は一年間 季節に関係なく発生します。食中毒の分類は、①細菌性のもの、②ウイルス性のもの、③自然毒食中毒、④化学性食中毒、⑤寄生虫によるものがあります。中でもウイルス性食中毒の、ノロウイルスは12月から1月に多く発生します。
で、その感染経路は①食品を介した感染 ②接触感染 ③飛沫感染によるものです。
特に、ノロウイルス食中毒はアルコールが効きにくく、次亜塩素酸Naで食毒します。
これは、中心部が85℃~90℃で90秒加熱しないと死滅しません。

2、調理に携わる人が気をつけることは次の通りです。
①かき等の二枚貝の生食はさける。
②感染者との接触をさける。
③用便後の手洗いの徹底 
④調理器具等の洗浄消毒を充分に加熱。
⑤済みの食品は素手で扱わない。
また、手洗いはいつすれば良いかですが、調理を始める前。未調理の野菜 魚介類 食肉類や殻つき卵を扱った後、他の食品や調理器具に触れるとき。作業変更時。そのまま食べるものの調理、盛り付け前。調理器具を洗った後。ゴミの処理をした後。トイレの後。髪や顔に触れた後。
手洗いの仕方は、ハンドソープで2回洗った後、アルコール消毒です。アルコール消毒をするときは手をよく拭いてからおこなうべきです。手洗い後はペーパータオルで拭くのが良いようです。

ご承知のように、手洗いは食中毒の基本です。細菌性食中毒予防の3原則ですが、以下のとおりなのです。
1、最近をつけない⇒清潔
2、細菌を増やさない→迅速・温度管理
3、細菌をやっつける→加熱
以上学習し、昼食会の調理をするに当たり、全員に徹底管理していただくよう、伝えていかねばいけないと痛感しました。
続いて第2部は8名ずつのグループに分かれ意見交流会がありました。
主に各地区で大切にしていること?自慢できることは何かを中心に実践状況を交流しました。
地区としての取り組みは、
①参加された方が、「今日来てよかった」と思って帰っていただけるよう、皆さんに声掛けし、居心地の良い場を提供できるよう心掛けています。
②自慢できることは、少しでも質の良い食材を選び季節のものを、工夫して調理していること。
③毎年1、2品は新しいメニューを取り入れる事等々です。

その他の地区の取り組み状況ですが、
①各地区では、市販の弁当を提供しているところが多く、年間を通して半分手作り、半分市販の弁当が多かったようです。
②参加者は70歳以上の独居の方がほとんどでしたが、片山地区では中間独居の受け入れをされておられ、カレー昼食会では、ご夫婦で来られた方もあったようです。
※この時は300円の参加費徴収し、福祉委員も参加費を払っておこなわれました。
③千三地区では、食事会は各自治会に任せして4か所で夕食を提供しているそうです。
大きい自治会は40名ほど、小さい自治会では20名の方が参加され、喜ばれていると話されていました。理由としては福祉委員の高齢化に伴い、作る方が4人になってしまい調理が困難になったということです。
④各地区とも高齢化に伴い大勢の方が参加され、80~100食作られているところもありました。各地域の福祉委員会の実態をお聞きし、大変参考になりました。

食中毒とは、有害物質や有毒な微生物等に汚染された飲食物を摂取する事により、引き起こされる下痢、嘔吐や発熱などの中毒症状です。原因物質によって細菌性食中毒、ウイルス性食中毒、化学物質による食中毒、自然毒による食中毒等に分類されます。
衛生管理の整った日本では細菌性食中毒の発生は徐々に減ってきていますが、まだ高い頻度で発生しています。また、海外では衛生事情が異なるため、細菌性の食中毒は特に注意が必要な感染症です。

コメント
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