tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

ほけんのせんせ! 39

2019-09-11 00:54:37 | ほけんのせんせ! <R>


違和感は自分を怯えさせていく気がして焦った。

他人から、はっきり声にして貰おうと病院へ向かう・・・自分でも知っているのに、医師から言われドキンと自分の中で激しく音がした。

笑みを浮かべ声にする医師・・・自分の様子に驚き心配そうに気遣う言い方に苦笑いだった。
そして・・・医師は終わりと聞くと看護師を離しレイアへ話をする。

「一度(笑)、貴女とお会いしてました・・・」
小さな声にして呟いた医師を誰だと見返し記憶を辿った。

産婦人科の医師・・・・早々 会うはずもなく何処でと思い出していた。

「(笑)フィナングループの奥さまと一緒に・・・貴女はまだ子供でした」
病院かと考える・・・・

覚えたての道・・・車を出していた事を知る一人だ・・・急に呼び出され出向いてみれば、焦るように車へ乗せられ連れていけと言われた。

大きなお腹を抱え荒げた息で行き先を呟く・・・
・・・・
そうだったと思い出し苦笑いをした。

「大変でしたね・・・」
「(笑)・・・・」
現状の事かと苦笑いしかない・・・ならば、話してしまおうと医師を眺めた。

「 ・・・大丈夫ですか?」
「全部に秘密にして貰えますか?」
「 ・・・」
「この子の親まで狙われています・・・親は捕まってもいますが、その手は何処かへ伸びていて海外に居るのに狙われました。守りたいので・・・」

「(笑)産む事にしてるんですね・・・大丈夫と・・・(笑)ホッとしました」
「迷っていたので気持ちを固める為に来ました。(笑)殆んどは来ませんが」

「ダメです・・・ちゃんと確認はしないと、その子がお腹の中で危険になりますよ?」
「 ・・・」

「お母さんの体は、今は その子の体でもあるんです(笑)。だから大事にする・・・睡眠も(笑)、栄養も・・・全部の行動がお腹の中へ入るんです」
「通ったらバレます・・・」

「揺れてますからね・・・ご両親に」
「その両親から狙われています・・・グループを取り戻せと」
「親ですよ?・・・」

「本当の親でもありません・・・
恥ずかしい話ですが・・・今は、両親とその弟との・・・トップ争いをしています・・・私が叔父についた事で、戻せと弟や私の親友・・・他の兄弟へ手が回っています」

「フィナンの息子・・・さん・・は・・・」
「逃がしました・・・妹は向こうへ落ちました・・・」
「フィナンの娘は一人・・・では・・・」

「(笑)事情は知りませんものね。
いま聞いた全ては声にもしないで下さいね・・・命の危険がありますから・・・
脅しでもなく、戸籍にいる私自身を狙ってますから真実と捉え口は閉じて下さい」
分かったと驚きながら頷く医師に苦笑いをした。

「私の親から奪ってフィナンのトップになりました(笑)、それを奪って叔父へ・・・他はややこしいので言いませんが(笑)」
「狙われてるなら・・・弟さんも」

「今は海外に(笑)、私が来ているので弟へは目が向いてません。
(笑)フィナングループは、揺れてますけど(笑)この場所なら大丈夫です。今は海外のモノを潰してます」

「だから狙われるのでは?」
「(笑)潰さなきゃ自分達は生きれず奴隷になります。解放の為の争いをしてるので(笑)」

「お腹が目立つようになれば、外からの栄養と体の休養も必要になりますよ?その辺は大丈夫でしたか?」
「(笑)守りは上手いです・・・
なので口外なく(笑)、今は止まれないので」

「休みは確実に取り休まなきゃ駄目ですよ?」
「(笑)頑張ります」
「 ・・・その子の父親へ連絡して」

「しません(笑)。バレたら余計に危険になり、回りの人達へ危害を加える可能性もありますから。
それでなくとも、狙われ事故に繋がりましたから」

「一人で守れますか?大丈夫そうでしたか?」
「(笑)頑張ります。全てに秘密に・・・」
「 ・・・なら直接(笑)連絡を」
それならと携帯を出した医師に感謝するのだった。


服で隠せば声もなく、動ける人達へ連絡をして身は守った。
当初からの繋げた人達へ連絡をしていくレイアだった・・・

その間の怖さは激しかった・・・何より朋慈が狙われ今は入院している。
怠さは違和感程度で助かった・・・何より生きている事が全てだ・・・目覚めてくれた事に感謝した。

離れようと決めたのに朋慈に言えない自分に笑う・・・終わりかも知れない想いは刻もうと自分から沈んだ・・・奥底で浸り記憶に止めようと・・・


その後の忙がしさは思いもよらず身が堪えた・・・頑張れと自分へ励まし回避もしていけた。

ディとニコルに会い、束の間の休みを取る・・・心の中まで全部を癒して離れた。
ヒューが張り付くようになり、心で謝りながらアレン達を動かした。

あらゆる情報を流せば笑いながら楽しむように動く・・・ガイルが呟く・・・ヒューは知ると声にしても動いてくれた事に感謝だ。

だから表のグランという場所は広がりをみせた事に笑う・・・それは自分を利用していたからだ。

ならばとアレンを外して、畳んでしまおうと叔父へ連絡もしてフィナンを削り出したのだ。


合間をぬって自分の日々を過ごす場所を探した・・・知らない事も多く危険は確実に離れたともいえず、深く考え子供の為にと各地を回りながら探した。

ようやく見つけた場所は静かな地域で、自分も過ごしやすそうだと笑えた。

「(笑)来たね・・・」
初めて訪れ食事と入った店・・・観光客は多く賑わっていた・・・あちこちを見ても、この店で食べて帰る事で顔見知りになっていた。

少しの事情も話していたからか馴染みのように接してくれる人に感謝した。

「(笑)その子はどうするんだい?」
言った事もない自分に気づき、早々に声にする人に苦笑いだった。

「働く場所なら(笑)見つかるまで雇えるよ?」
「 ・・・」
探しに来た事は教えても妊娠している事も言わず、仕事関係の情報は聞いてもいた。

事情を察知して声にもしない優しい人なのだと、いい人と巡り会えた自分にホッとした。

ならばと頼み、自分の状況を少しだけ話す・・・確実に切り離せたが、油断も出来ない・・・自分が会いに行って、子供の事が知られたら・・・それは自分達を利用されてしまいそうで、怖くて行けなかった。

お腹が目立ち隠しきれなくなると、ニコルへだけ連絡をした。
戻らずに行くとだけ伝え携帯の電源を落としたのだった。




溢れる客に裏口から店へ入る・・・待ってたと抱きつく彼女に笑み返した。

<break>という店・・・食事や休憩が出来る店はアリーがオーナーで、数人の従業員で回していた。

運ばれる料理は仕入れで替わり、そこは夕方からなら地元の人達で賑わう場所でもあった。

明るい性格からか、慕う人達も数多く客も馴染みのように来ていた事を知った。

5階建ての最上階に彼女の自宅はあり、その下は数戸の賃貸・・・その一つを借りて暮らす事になった。

空いた時に直ぐに契約し今にいたる・・・その間に3年分の家賃を払い怒られた・・・それでもと、もしもの事があれば困るのも自分だと説得した事は昨日の事のようだった。

入ってみれば、既に必要なモノは準備されていた事に苦笑いだ・・・それは、いつか産まれる子供のモノまで。

これが必要だったのかと、眺めて初めて知るモノも多かった・・・
可愛い玩具に笑み見つめた・・・フッと過る朋慈の姿にグッと心臓を捕まれたように激しく震えた。

スッと力なく座り込む・・・これから頑張らなければならない自分だと奮い起こす。

いつの間にか来ていたアリーが自分の頭を撫でた事に苦笑いだ・・・前に見せた写真は、アリーが額に入れたのだろうソレを渡してくれた。

見開きだ・・・フレームの中に笑う朋慈がいた・・・昔、絢乃が撮ってくれたモノが今・・・こーして眺められる事に嬉しくなった。

「で?見れば分かるけど(笑)その子の親だよね?」
「 ・・・はい」
「知らせは?」
「 ・・・・まだ」

「本当に知らないのかい?」
「(笑)取り合えず頑張ります!」
「迎えに来るんだろうね・・・ちゃんと・・・」
「(笑)本当に落ち着いたら、連れて行きます・・・」
「 ・・・」

狙われてと、少し前には聞いたが自分ごと隠したいからと言われ驚いた・・・細かくも話さないレイア・・・何処の誰かと聞いても、自分の名前しか言わない子は 一人で産み守ると言い切った。

じきに産まれるまで働く姿は可哀想だった。
ならばと考え、自分が安心も出来るココにと推しきった。


「当分はバイト扱い(笑)。本格的に仕事を探せるようになったら(笑)改めて考えよ・・・」
「(笑)アリーさん。ありがとう」
「いーや。(笑)地図見て早く覚えな」

了解と笑み返すと、待たねと部屋を出ていった姿を見送る・・・
この日までに、色々と考えてきた・・・レイアは昔の友人の娘で身寄りが今はなく、アリーに助けを求めた事からの付き合いだという設定にまでして来ていた。

すんなり通る嘘は、謝りながらも何かで返そうと話を繋いだ。

その間に、店に来た観光客へ対応する姿や数多くの言語を使い案内する彼女に助かると レイア自身の話は遠退いた事にホッとした。

何より、レイアの歳での資格に驚かれ、それも話の種にもなり不思議と居心地も良くなっていった。

店番のように入り口で任される・・・いつからか椅子まで準備され、大事にされた自分が申し訳ないと思えた。

話してみれば笑われ気にするなと声にされていく、ならばと出来る事を数多く日々を楽しんだ。



客が引く・・・
カウンターを片していたレイアの姿に驚き、身を固める客がいた。

「お客さん(笑)、ご免なさいねー終わりだよ・・・」
「 ・・・」
呆然とレイアを眺める客を観察し、その視線を辿った。

気にも止めずカウンター台を拭いていたレイアの姿を見ていたのだと気づいた。

その客の後ろから、また一人 入り込む・・・終わりと言っても動かない客の肩を叩き同じように視線を辿った。

「レイア?(笑)本当に居たじゃ・・・・ないか・・・」
「 ・・・」
「妊娠?してたのか?彼女が?」
後から来た客だけが呟く・・・レイアは気づかず布巾を持ちカウンターの中へ入っていった。

「あんた達は知り合いかい?彼女の何だ?」
「 ・・・」
「ヒュー・・・気付いてない・・・帰ろう」
「 ・・・確める」

「止めな!二人に内緒で来てるなら、知られたくないんだ・・・このまま帰って欲しい・・・」
「探してたんだ。ヤツには言わないが彼女と話はしたい」
ヒューがアリーへ呟いた。

自分達の様子を見ていたが、レイアが行った方を眺め今度はガイルを眺めた。

「あんたが正解だと思う。子供に関しては秘密にしとくれよ・・・今は大事な時だしね・・・」
子供の父親ではないと気づきアリーは帰れと促すが、一つも動かない客を眺めた。

身形はきちんとしていたが、一瞬現れた表情・・・その目に違和感を覚えた。
そっとヒューを店から出すガイルもいた。

戻ろうとした男の道を塞ぐアリーがいた。
「大事な時と言いました。見つかった不安を持って産ませたくもない・・・」

「俺が来た位じゃ揺らぐ事はないレイアと知ってますか?」
ムッとしながら話をするヒューもいた。

「女と妊婦じゃ気心は違う・・・安心して子供を産めるように頑張ってきた彼女を知るなら・・・このまま帰りなさい」

「 ・・・いつ、産まれる?」
それから来ると言いたいのかと男を眺めたアリー・・・帰る気もさらさらないのだと言いたげに見返す事で諦めた。

振り向けばレイアの歩く足が暖簾から見え自分を呼びに来たのだと余計に諦めたのだった。

「アリーさん?中は終わったけど・・・何して・・・・る・・・・」
「 ・・・・」
彼女の目の前にいた客と話しているのだろうと店から出たが・・・見知る二人が居た事に驚いた・・・何より二人の視線が自分のお腹へ向けていた。

深いため息をしたレイア・・・バレたと苦笑いをしていれば、すまなそうなアリーに笑み返した。

「すみません(笑)、前に世話になった二人で・・・」
「この二人にも教えず?」
「はい(笑)。仕事関係だけなので・・・」

「言う必要もなかったわな(笑)それじゃ」
アリーが笑って呟く間に、そっと近寄りレイアを抱き締めた事に驚いた・・・

「何で一人で産むんだ・・・」
「危険だから・・・
(笑)そして子供は私の子だからよ。守りたくてじゃない・・・」
「俺も居たろ・・・」

「貴方は父親でもない。子供の父親を守りたくて離れたと知るでしょ」
「連れて来てやる」
「終わったの?」
「 ・・・」

「目が向いたら?」
「 ・・・」
「ガイルさん(笑)、声一つなく頼みます」
「分かりました」
「(笑)聖さんにもよ?」
「 ・・・」

「(笑)知ってました。 ・・・真面目に聞いて。
本当に終わったと分かれば戻る私と知るでしょ・・・(笑)」
「 ・・・」

「二人には(笑)物凄くお世話になりました。ありがとう(笑)お元気で」
「普通の挨拶かよ・・・」
「(笑)Aランクへ昇格した時に卒業したはず・・・それで終わりと貴方が行くべき道へ戻ってね(笑)」

「その子も育てると言ったら?」
「(笑)親が居るのに? ・・・大丈夫と信じてくれない?」
「レイア(笑)。体に障るから帰りな・・・」
アリーが会話を止め男たちへ言うとレイアを促し中へ戻したのだった。

「大丈夫よ(笑)、レイアの今は私が助けてる・・・安心して帰りなさいね」
「 ・・・」
「(笑)二人も頑張れる・・・信じてるよ!」
それだけ言ったアリーも店へと戻って行ったのだった。