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仕事あがりに彼女に会いに行く日々に自分でも可笑しくて笑えた。
会いたい想いは枯れず、それは和葉もだった事に苦笑いだ。
呆れる一流も着いてくる・・・ソコには都和がいたからだ。
瑞季と仲良く会話を楽しむ姿に笑み、静かに帰る時間を待つ一流・・・そこへ久しぶりだと奏多が遊びにやって来た。
カウンターに居座る遥加に笑み、ここへ来いと呼んだ。
苦笑いをしながら席へ着く姿を眺めれば和葉までが来て照れていた。
繋がった事に気づく奏多は一流に苦笑いをした・・・
少し話した二人はカウンターへ戻って行った。
『教えたのは奏多だった(笑)』
『ほんとに繋がるとはな・・・』
『(笑)やったんだろ・・・』
『ん・・・ま(笑)いいけどな』
『(笑)からかうなよ・・・余計に離れたら辛いのは誰だ?』
『 ・・・』
『(笑)ほら、チョコ食っとけ』
『あー(笑)今日だったな・・・』
そうだと笑み珈琲を飲む一流に笑み返したのだった。
イベント・・・
甘く香る店内・・・それぞれのカップルの笑みは嬉しそうで、幸せそうに相手を見つめる目は多かった。
遥加の口へ放る舞潤の姿に目が止まる・・・その隣で同じように女が和葉へ食べさせる姿があった。
静かに口を引く・・・笑う一流は奏多の口に放り込んだのだった。
幸せと叫びそうな遥加の笑みにホットし・・・嬉しそうな和葉の笑みに苦笑いをした。
視線が重なった・・・彼女の笑みは奏多から遥加に戻っていった。
慌てるように振り向く遥加に苦笑いをした・・・ムッとした遥加が彼女の顔を引き寄せ口付けた事に笑えた。
離せと肩を叩き離れた遥加に笑む優しい眼差しに焦がれた気がした。
指先をつつかれる・・・自分に戻れと笑う一流の顔に苦笑いだった・・・
都和を迎えに行けば、呆れた顔で一流が戻った・・・
『どした?』
『(笑)奏多をイカせてくれるなら家に帰ると言い切った』
『 ・・・』
『(笑)瑞季が驚いてた。遊ぶか?』
そうだなと笑う奏多は素早く瑞季を捕まえ連れ出せば、慌てた都和を捕まえた一流も連れ出し帰っていった。
車内でムッとした顔の都和に笑う奏多もいた・・・
『母さんが心配するだろ(笑)、しわ寄せは都和に行くぞ!』
『だからって瑞季にキスしなくてもいいじゃん』
『一流に俺をやったろ(笑)』
『(笑)お兄ちゃんを温めて欲しかっただけよ。ハル兄の代わりにね(笑)』
『なら(笑)都和が温めろよ』
『やーよ。(笑)瑞季がいるのに・・・』
『(笑)四人でする?』
『 ・・・それは、した事なかったな・・・でも瑞季に触らない?』
『なら誰にするよ・・・』
『トワ・・・』
『ん?』
『ほんとにする?私はやだな・・・』
『(笑)激しくしない?』
『やだってば・・・』
瑞季が呟き都和に抱き付いた姿に笑み一流に笑う奏多もいた。
『一流(笑)俺に付き合え(笑)』
『解消はしてやるがな・・・』
『えー(笑)。一流は手伝ってよ・・・』
『奏多が離すか?』
『 ・・・ほんとに出来たの?』
『女だけって思ってたのか?』
『和君は?本当に女だけ?』
そうだと頷く二人に驚く都和達だった。
一流の背を押しながら部屋へ入る兄の姿に驚いた都和・・・静かに部屋を覗けば笑う二人と目が合い苦笑いをした。
来いと捕まれ狙われる・・・一流の手に慌てるが、その柔らかな触れに震え忍ばせられた事で唸った・・・奏多が笑み瑞季を捉え二人を向き合わせ狙った・・・泣き顔だった小さな声音は静かに変わり始めた・・・
焦るが動けない都和・・・耐え狙われた状態のままに瑞季を引き寄せた・・・苦笑いをした奏多は一流が狙う場所へ忍ばせた・・・都和を助けたのは瑞季だった。
足から崩れる都和・・・それは既に同じだった瑞季もいたが、急ぎ互いを連れ出す姿に笑う兄達の声が聞こえ部屋の鍵は閉じたのだった。
話し声を聞き入るが奥へ行ったようで聞こえなくなった・・・ホッとした瑞季が笑み都和にキスをすれば優しく忍ばせた手に笑み都和を部屋へ連れ戻したのだった。
戻った都和に笑み一流は奏多を襲う・・・もともと和葉へ片想いをしていた奏多を知る・・・寝るのも男だけ・・・誰かへ靡く事もない。
持て余した身を女に委ねるが、必ず戻り自分を預け解消する奏多と知る。
自分の恋心は分からない・・・一流は気にもせず奏多を抱く・・・それは逆もあり奏多が選び果てさせていた。
今はと眺めれば抱けと呟く奏多に苦笑いをし狙うように果てさせず自分を開放させていった。
果てた身を休ませる互いに声もなく、次はと自分へ貪る奏多を受け入れた・・・しつこさは遥加と同じだった・・・暫くは身が堪え出来なくなる・・・それが自分だと一流は身を預けたのだった。
昼イチで食べに出てみれば、家政婦が急ぎ出す・・・何だとダイニングへ行けば揃う皆の姿に笑えた。
怠そうな顔の姿に笑う・・・遥加の女に・・・都和の女に・・・そして和葉の女まで居て笑えた・・・
『奏多(笑)、一流を苛めんなよ・・・』
『(笑)してねーよ。俺がヤバかっただけだ』
『(笑)珍しいね、それ・・・』
『 ・・・(笑)まざる?』
『間に合った(笑)大丈夫だから優しく頼むぞ・・・』
『(笑)おっけ!』
それぞれの会話に呆れ、舞潤が遥加を眺めれば照れた笑みで キスで返した姿に皆の方が呆れたのだった。
『こんな子達に育てた気がした母さんを哀れんでよ・・・』
呆然と佇み溢れた母の言葉に皆は笑み返す・・・
『我慢の限界が来たら全部囲って逃がすわよ!』
『『『 ・・・・』』』
母の言葉に驚いて遥加達は声を失った。
『お父さんに頼んで売り飛ばしてやる!』
『母さん?』
『貴方達に付き合う皆が可哀想でしょ! 減らしなさい!』
『『『 ・・・』』』
新たに残る人達まで声を失ったのだった。
部屋に戻り寛ぐ柚月と舞潤・・・思い出した二人が笑だした。
『凄い人だね(笑)』
『型破りの家系だったわけだ・・・』
『疲れるよね・・・』
『(笑)そういえば、次・・・見つけに出なきゃヤバいと思う』
『あー聞いた(笑)。二人もと受かったから良かったけど(笑)、そうそうイケメンは見つからないのよね・・・』
『(笑)面接日を増やす?』
『あー・・・助かる・・・舞潤は行く?見る?』
『柚月と一緒にする(笑)』
『『ん?』』
会話を遮る遥加・・・ムッとした彼が舞潤を連れて奥へと入り込んでしまった事に驚いた。
『マヒロ!遥加さん?』
何故と呼び止める声も聞こえないのか連れて行った場所へ行こうとした柚月を抱き止め 笑いながらソファーへ戻したのは和葉だった。
『もう・・・ムリだ・・・って・・・』
しつこく張り付く遥加に耐えれず荒い息を我慢して呟けば狙いを定めた悪戯な目が笑み返した。
舌を見せた彼に呆れ触れ始めた事で身は弾け飛んだ・・・痺れる全部に耐え彼へ捕まれば楽しそうな笑みで返され諦めた舞潤だった。
手足を投げ出す・・・動けば身が軋み音を立てて崩れそうな気がして動けなかった。
身を重ね眺める彼に何だと見返す舞潤もいた。
『どの部分でやけたわけ?』
『 ・・・やる・・・』
戸惑うように呟いた遥加を眺め考える・・・その間に身へキスを落としては自分を見つめる彼がいた。
そっと抱き締める・・・髪を撫でて見つめた舞潤に苦笑いをした彼に微笑んだ。
『店で接客をする人達の面接を一緒にするって言っただけよ?
するって言葉を勘違いしてない?』
『 ・・・言葉を選んで正確に会話をしとけよ・・・俺の身がもたないだろ・・・』
『それは私って(笑)思わないの?』
『今まで焦がしてきた俺を考えろよ・・・』
『(笑)全部に結びつけないで・・・
これを許すのも遥加だけ・・・全部をあげたのに搾り取る気?』
『本当に全部?寄越してる?』
『 ・・・』
『誰に』
『預けてるのは遥加だけよ、身を預けた事もないのに・・・』
『 ・・・何で(笑)足りねーかな・・・』
『物凄く愛してるのにね・・・信じて貰えてなかったんだ・・・』
残念だと呟く舞潤に笑み口付ける遥加もいた。
甘く囁く舞潤に笑み、そうだと思い出したようにリモコンを使いボタンを押した。
モニターにうつされた二人の姿に驚き遥加を眺めた。
事の始まり・・・求められ脱がされていく柚月と和葉が見えた・・・
『これはルール違反よ・・・
もしかして私も誰かに見られてた?』
『してない』
言い切る彼に消せと促し背を向けた舞潤、焦るように消し彼女を抱き込む遥加だった。
謝りながらもキスをする・・・
『深める為の行為は誰かに見られたくない・・・これが遥加には普通でも・・ 私は普通じゃない・・・これは嫌・・・』
『悪かった・・・
事の始まりはムカついたからだ・・・人の部屋で始めるから・・・止めろと押さえたくて録画して脅した』
『だれ・・・』
『都和と奏多に決まってるだろ・・・疲れんだよ・・・』
『だからここ・・・』
そうだと素直にバラし話し出した遥加に驚き身を変えて見つめた。
『遊びは兄弟の間を埋めて始めた・・・ムカついた時に都和を脅してイカした・・・そしたら面白いって奏多が交ざった。
それよりも前から奏多とは遊んでた事を知って・・・何も言えなくなった・・・俺らは壊れてる・・・』
『大丈夫と戻してよ・・・遥加は大丈夫・・・』
『舞潤は?都和なら触れるのか?』
『 ・・・(笑)少し壊れてるかも・・・それでも溺れたい衝動は遥加にだけ・・・』
『奏多なら?』
『ない・・・それは有り得ない事よ。彼は遥加じゃないもの・・・』
そうかという目は悲しそうだった事に驚いた・・・
『それは私を彼へ預けて試したいって事?』
『絶対にない・・・』
言い切る彼にホッとした舞潤だった。
『それを本当にしたら死んでやる・・・』
『 ・・・しねーよ』
迷ったと思えた舞潤もいた。
『 ・・・な・・・に・・・』
声にしなかった舞潤に戸惑いジッと見つめた彼に悲し気に微笑んだ。
『なんで悲しむ?』
『試そうと迷った遥加に気付いたから・・・』
彼女の言葉にそうなのかと考える遥加・・・それでも、奏多が触れるのは嫌だと思えた自分を誉めた。
『考えた?』
『奏多が舞潤に触る事は嫌だと本気で思えたから嬉しかったんだ・・・』
そう言えばホッとした顔になった舞潤に 愛しさは増し自分の溺れたい衝動は激しく昂った。
中まで・・・彼女の全部を手に入れたのだと安心出来た自分を誉めた。
誰にも渡したくない想いは彼女だけと思え嬉しくなる・・・自分を掴み絡ませる彼女に苦笑いをし見つめた舞潤の照れた笑みは激しく自分を引き摺った。
寄り添う彼女が嬉しくて、その優しい笑みは自分だけと感じた瞬間・・・中は飛び跳ね唸るしかなかった遥加だった。
驚いた顔に照れ抱き寄せキスをすれば触れていた手は離れず線を辿るように背へ向かった。
『(笑)煽るな』
『ん・・・ムリだもの・・・』
『 ・・・』
声にせずに触れた唇は彼の体ごと布団の中へ入り込んだのだった・・・
【この後は皆様の想像で・・・】
日々の楽しさは自分を楽にし息も吸える気がした。
声は響けど気にする自分もいなくなった・・・舞潤に助け出された自分を知った気がした。
和葉の笑みも嬉しそうで・・・柚月と過ごせば幸せな笑みに変わりホッとした。
奏多から狙われそうな日々は消えたからとも思えた・・・こんな場所へ連れ出されないように和葉を連れ出し囲った事は間違いなかったと笑みは溢れた。
遥加と同じで優しいから・・・そう言って気にもしない和葉の笑み・・・一番の親友だったから・・・自分の気持ちを大事に接してくれた彼を深みにはまらせずに過ごせた事にホッとするのだった。
舞潤が今日も自分を癒す・・・甘い香りはバレンタインを過ぎても、ホワイトデーを過ぎても変わらなかった。
自分だけに向ける笑みにホッとする・・・大丈夫と自分へ囁く彼女の声音だけが自分を助けた。
居心地の良さは彼女とだから余計に癒せるのだと思え嬉しくなった。
共にいく・・・それだけで幸せを感じる自分を誉めた・・・
変わらず呆れはするが癒せと求めれば受け入れ、しつくせば自分を抱いて眠る・・・愛した笑みも自分だけに向ける眼差しに焦がれた気がした。
キスをすれば今は口付け絡ませて返す・・・声にもして囁く甘さは自分を心の底から抱き締めた・・・
そう言えば彼女の照れた笑みは自分を優しく抱き止めた事に、互いに声もなく浸れたのだった。
『(笑)幸せね・・・』
自分を抱き締め囁く彼女の声音に自分の笑みが溢れたのだった・・・
-end-
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結局はここへ落ちた!
拙く・・・本当に失礼致しました。
お付き合い下さり感謝します。
想像を遥かに膨らませ爆発させて妄想して下さいませ。
丸投げですみません(-_-;)
みなさんにとって・・・
幸せな一日でありますように(^-^)v
happy Valentine!!
-tami-