tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

2019バレンタイン 6

2019-02-14 02:00:58 | イベント 関係の お話

イベント会場に向かう・・・

あれから奏多は仕事だと帰ったが、出張と出された先は実家もある街だった事で引き受けた。
同僚の若菜と 数社とのやり取りが終わりホテルへ戻った。

『(笑)遊びに出ようぜ』
『面倒だし(笑)パス!』
『そう言うなって(笑)。俺の幼馴染みがいてさ、この先にあるイベント会場でクリスマスパーティしてるんだ』

『呼ばれてる?』
『正解(笑)、電話一本で入れてくれるから行こうぜ』
『酒・・・』

『(笑)飲める飲める。パーティだぞ? 他にも色んな団体がやってるそうだし・・・つまみ食い(笑)したくねーのか?』
そうかと促されるまま、奏多は若菜と向かった。


エレベーターから下り、迎えに来た人に挨拶をする・・・
『若菜(笑)レベル高いねー相変わらず』
『香月(笑)、旨いの飲ませろよ?』

『好きなのどーぞ(笑)。
それとね、隣が子供たちのクリスマスパーティ会場らしくて(笑)少し煩いけど我慢してね。嫌なら奥で飲めば(笑)大丈夫のはずだから』
『ガキ?』

『(笑)子供!』
丁寧に言い直す事に苦笑いをし案内される・・・少しずつ聞こえる楽し気な声は本当に幼く、子供向けのパーティの様子は面白かった。

数人の子供を引率していた姿に笑い眺める。
『(笑)これは保育園とか、そんな場所の子達?』

『どーだろ(笑)。でもあの人達は保母さんみたいよね(笑)向こうは お母さんって感じだけど・・・』
歩きながら話す若菜達に笑いながら見ていた。

会場から泣きながら飛び出してきた子供・・・自分達の後ろからスッと抜いて行く女性がいた。
片手で捕まえ膝をつく。

よく見れば片手に小さな子を抱いていた事に驚いた・・・空いた手で泣いている子を抱き締め優しく撫でる姿を眺める。

『ありがとー(笑)』
追いかけてきた女性が声にして泣いている子を抱き上げた。
自分の視線に気付いたのか立ち上がった女性二人が見返す事に苦笑いだった。

『奏多!(笑)早く来い!』
『お!』
若菜に呼ばれ返事をする奏多は、また彼女達を眺めれば 子供を抱いて入って行く後ろ姿しか見れなかった。

『失礼(笑)、貴方は彼女と知り合いでしたか?』
『はい?』
『(笑)物凄く綺麗な保母さんの話題が凄くて皆と見てたんです。
誰か知り合いは居ないか(笑)探してました』

『 ・・・』
答えないでいれば悪かったと離れていく人達に呆れ奏多は会場へ入り若菜の所へ向かうのだった。


女性からの声はかかれど、適当に話を合わせるからか離れて行く事に笑われ苦笑いで返す奏多もいた。

出逢いを求めるより本当に呑みに来たのだと思える二人に苦笑いをする・・・しかたないと若菜達の所へ向かう。

『若菜(笑)、少しは協力して女性を楽しませてよ』
『(笑)仕事で来て飲んでるのに面倒は運ぶなよ』
『(笑)奏多さんは?』
『(笑)持ち帰れる女が居なくて残念でした』

『えっ・・・二人は(笑)それ込みで探してるの?』
『してる(笑)』
『 ・・・』
『(笑)ついでに言うとな・・・奏多は面食いで、ここには話したい女はいないとさ』

『あー・・・(笑)我慢して話してよ。
何かね、隣に綺麗な人が居るってソコで集まってて会場の女性を無視してんのよねー・・・』

『あー(笑)さっき聞いた。自分から声もかけられないみたいだぞ?』
『そーみたい(笑)。奏多さんは?いけます?』
『子持ちはパスね(笑)』
『 ・・・』

『抱きたい時は(笑)遠慮なく奏多は連れ出すからホッとけよー』
そうだと笑う奏多はグラスを若菜へ向けるとカチンと音をさせた奏多は笑みながら飲んだ。

二人への視線は熱いのに、二人から声は出ない・・・背もあり顔も綺麗でモテる容姿・・・目当てはないのかと女性達の視線は途切れなかった。

仕方ないと他の男たちと同じような場所で飲む事にした二人だった。

子供を追いながら会場近くで出入りする女性の姿を眺める・・・
観察をしてみれば保護者達とは違い保母らしき人達は同じシャツを着ていた。

紺色に襟と袖口に白の線が入っていた・・・目当ての女は二人に絞られていた・・・

一人は髪をトップで団子に纏めていた・・・もう一人は編み込み後ろで束ねていた・・・それでも同じ仲間なのか、揃いのレースのリボンを髪につけていた。

幼い子が泣く・・・あやしながら出てきた彼女は端で子へミルクを飲ませ始めた。
もう一人の女は様子を眺めベビーカーを近場に置いて戻っていった。

『奏多(笑)二人の名前を聞いてこいよ・・・』
『ホッといてやれよ子供が可哀想だ・・・』
若菜の声に男たちの視線は集まるが奏多の言葉で残念そうなため息は静かに流れた。

『聞けって(笑)。あそこの女なら、今なら話してくれんじゃね?』
グッと笑いながら背を押し行かせる若菜・・・本命は、もう一人の方だと苦笑いだった。

『ごめん(笑)少しだけ聞いてもいいか?』
そっと静かに話し出す奏多をチラリと眺め口を引いて子へ視線を戻す。

『(笑)い?』
『どーぞ(笑)』
『(笑)このベビーカーを持ってきた子も保母さんか?』
『(笑)・・・』
笑みながらも答えない女に苦笑いをする・・・

『(笑)仕事で来てるし、邪魔はしないで貰えると助かります』
『ごめん(笑)。内気な性格で声もかけられずだったから変わりに来てみたが・・・(笑)君もフリー?』

『(笑)彷徨けば通報されますよ?』
言われて笑う奏多に、男性の声がしてフッと笑う女に苦笑いをした。

『奏多(笑)。聞けた?フリー?それとも呼んで貰える?』
『若菜(笑)・・・それはねーよ。子供中心の女・・・保母なら俺らは不審者だ(笑)』

『そうだけど・・・(笑)ごめんね。出会った時に次のチャンスに持ち込みたくて・・・』
『内気もアルコールがはいるからか大胆でしたね(笑)。残念ですがお断りしますね』

飲ませた彼女が立ち上がり彼らへ言った。
すらりとした容姿に見惚れ視線が合えば苦笑いをした彼らに会釈しベビーカーへ寝かせると会場へ戻ってしまった。

あーあと笑う二人は仕方ないと帰る事にしたのだった。



視線が邪魔だと見返せば彼がいて驚いた・・・それでも違和感がわき、誰だと眺めれば名を呼ぶ言葉で違う事を知った。

兄弟は居たのかと考えるほどに似ていた事に苦笑いだった・・・そう考えた自分にも驚いた。

子供にミルクを飲ませていれば、彼に似た別の名を持つ男が声をかけてきた。
話を聞いていれば、彼と話し方も雰囲気も違うと観察をしていた自分が可笑しかった。

友達の為に声をかける人・・・近場の人なのだろう言動は回りの人達に似ているのだと思えば余計に可笑しくて笑えた。

その日が終わり眠ろうとしていたが、久しぶりに思い出した事に苦笑いだった・・・彼でもない奏多という彼に似た男・・・それでも違和感だけで、顔を見れた気がして可笑しくなった。

気に止める自分・・・それでも今を・・・自分を生き過ごせている事は彼にも感謝だった。

特別のボーナスは予想より多く・・・予定より早く目標額は達成し辞める事も出来た。
余裕が出来た事で時間もとれ、親友の手伝いも出来るようになった。

師走に入り何とか黒字へ入り始め、落ち着きだした事で余暇の時間の調整も出来るようになった。

だから今日、人手が欲しいのだと頼まれ保母として親友の杉原柚月と手伝いをしに来ていたのだ。

3か月という間は彼を消す事も出来ず、それでも彼も頑張っている事は分かりホッとした。

彼と離れ 1か月も過ぎた頃に、声をかける為に来た彼に驚いた・・・回りを気にする事なく自分を抱き込む彼に苦笑いだ。

何よりそれが嫌でもない自分にも気づいた・・・キスされても彼だから・・・そんな気がして止めなかった。

そんな自分に呆れるのは自分の家につき思い出してからだ・・・普段の付き合い・・・それは自然の流れの中での事のように彼は触れる・・・それで来たからか嫌でもない自分だった。

今まで・・・数度会い、話せたが・・・それからは会った事はない・・・思い出しはしても、会いに行く事も 来る事もなくなった。

へんな寂しさは沸かなかった・・・しぜんと・・・会えたなら触れ腕に抱き久しぶりの挨拶をする・・・そんな感じにも思える自分にも苦笑いだった。

奏多という名・・・遥加という彼に似た男・・・それだけだ・・・
色んな思いが駆け巡るが、気にしても仕方ないと気持ちを切り替えた自分に笑み眠り始めたのだった。



年も終わりを告げる・・・全部を休めたくて教会に来ていた・・・
信者でもないが、気が重くなり押し潰されそうな日々に耐えれず教会で過ごしたのが始まりだった。

それが師走だけでもない・・・心が重いと感じた日に・・・思い立つように足を運び、イスに座り何も考えずにソコにいた。

気づけば翌日の朝陽を感じる事も数多かった。
今日も久し振りだと思い出し足を運ぶ・・・日を跨げは新しい年にもなる日だった事に苦笑いだった。

それでも構わず携帯の電源を落として居座った。
他の人達に邪魔だろうと後ろ端に座り前を眺めた。

不思議と居心地もいい・・・気も楽になり心からホッとした事に笑み目を閉じた。

隣へ座る誰かの気配があった・・・それでも邪魔はされない事で気にもしなかった。

背凭れへ凭れ見つめ直す・・・柔らかな光りに照らされる姿に笑み眺める・・・椅子へ落としていた手・・・その指先が誰かの指先に触れる・・・

そっと忍び込むように指先は絡まれば誰だと自分の手を眺め、その手から腕を辿り眺めた。
照れた笑み・・・優しい眼差しに口を引けば見るなと促され苦笑いだった。

隣で静かに居座る彼・・・暫くすれば自分の肩へ凭れ眠り始めた・・・起きれば自分と同じように前を眺め考えるように眺めていた彼もいた。

触れているのが当たり前のように触れる・・・それだけで落ち着く自分もいた・・・声はなくとも近場で過ごせる穏やかな時間が過ぎていく・・・絡ませた指から温まる事に微笑んだ。

ときは過ぎ新たな年を迎えれば挨拶のように始まる教会に苦笑いをして二人は外へ出た。
連れ出そうとした彼の手を眺めギュッと握り締めた・・・

『 ・・・終わり?』
『(笑)隠れんぼね・・・』
『 ・・・見つけたら始める事は言っとく・・・だから・・・』
小さく呟きながら絡ませた手を引くと彼女を抱き締めた。

途切れていない事は互いに気づいた・・・彼の思いは続くか分からなかったが、そうかと頷く自分は無意識にした事に自分で驚いた。

『始める・・・』
そう言うと、ゆっくりとだが自分から離れるぞと言いたげに抱く手は緩んでいった。

頬へ触れた彼の手に笑み見つめた・・・見つめられた自分の中が跳ねる・・・彼女を愛したままだと思い苦笑いをした。

笑み見つめた彼女が離れていく・・・笑みの優しさが自分の心を暖めていく事に微笑んだ。

一流と奏多は和葉と遥加が帰って行く姿を眺め苦笑いをした。
『あの女がハルの?』
『そうだ(笑)。見つけては見張り、出向いて会ってるそうだ(笑)可愛いよな・・・』

『確か(笑)・・・クリスマスに会ったな』
『ん?どこで?』
『同僚と行ったパーティ(笑)。保母をしてたぞ?それだったか?』
『違う(笑)・・・・と思うが、本当の仕事は俺も知らないんだよな・・・』

『(笑)次に見つけたら聞いてみるか?ハルの事・・・』
『(笑)ほっとけよ・・・』
そうかと笑う奏多に苦笑いをしながら帰ろうと促す一流もいた。


それから間もなくの事・・・
『偶然にもほどがある(笑)』
何だと奏多の呟きに笑み彼の視線を辿れば、クリスマスで声をかけた女がいた事に微笑んだ。

『お(笑)、も一人もいたな・・・』
『そう言えば(笑)今日は成人式だったな・・・』
確かにと眺めていれば、二人の近くへ現れた子は振袖を着ていた事に微笑んだ。

時間はあったと後を着けるように歩く奏多に笑み、自分も暇だと目当ての彼女を眺めながら歩いた。

まだらだった振り袖姿・・・そんな子達が少しずつ増えていく・・・嬉しそうな、恥ずかしそうな笑みで友達と会い会場へ入って行く姿を眺める。

写真を撮り互いに笑み記念と撮り貯めていく姿を眺めた・・・

『柚月(笑)、撮ってあげるからソコ・・・』
『(笑)えー』『(笑)ほんと?』
言われて嬉しそうに隣へ立った柚月に花菜が恥ずかしそうに唸った。

笑いながらカメラを向け微笑んだ。
『ハルナ(笑)。お姉さん綺麗だね!』
写真に撮られていた花菜に、彼女の友達が声をかける・・・舞潤とは撮らなかった事で花菜の姉は柚月の方だと苦笑いをする。

背もある二人に目が止まる子達に、苦笑いで返したのだった。
会場へ入る姿に笑み二人は帰ろうと話ながら離れたのだった。

『また会ったよね(笑)、若菜と言う・・・こっちは・・・君は?』
若菜は待てずに後ろから声をかけた・・・振り向けば苦笑いをする柚月は舞潤を眺めた。

『(笑)そっくりさん?本物?』
小さな囁きは彼らに聞こえなかったようだった。
『何でいた?(笑)暇なら休憩しないか?』
『 ・・・』

ソコにと指さし彼女達の有無はなく押し込む二人に苦笑いをし、それでも時間はあった柚月が笑いながら舞潤の腕を組んで付き合おうと目配せた。

『 ・・・あー・・・二人はさ(笑)何処にすわる?』
『舞潤の隣(笑)』
『何を飲む?珈琲だけでい?』
『(笑)いいけど・・・
それより・・・髪の色(笑)いつ変えた?』

『(笑)先週。暇だったし』
そう言いながら彼女に言えば、笑みの変わらない彼女に苦笑いをしながら椅子に凭れ舞潤を眺めた。

近寄る前に若菜へ弟のフリをする事を言い、騙すと話していた事で余計に楽しくなった若菜は柚月と会話をしていた。

静かに通りを眺め珈琲を飲む姿に笑み見つめる奏多・・・
『(笑)貴方はお喋りね・・・』
『煩い?(笑)』
『いーけど(笑)。しつこいのは嫌なのよね(笑)』

『(笑)仕事は休み?』
気にも止めずに声にする若菜に苦笑いだった。
暫く話していた彼女達を連れ出そうと声にするが・・・

『(笑)仕事があるので断ります』
柚月の呟きに舞潤が頷き立ち上がった。
『まだ話があった(笑)聞いてけ』
奏多が舞潤へ呟いた。

『遥加・・・本当に仕事なのよ(笑)だからパスね・・・』
『付き合う事にしてるだろ・・・』
『(笑)遥加なら・・・』
小さな囁きは奏多を真顔にした・・・笑み返す舞潤に見惚れるように眺めた。

引き止めた彼女の手・・・その手を優しく外す彼女を見つめ苦笑いだった。
『遥加さん(笑)。離してあげてね。忙しくなるから早く準備しなきゃならなくて・・・』

柚月が優しく声をかける・・・若菜が話そうとした顔に笑み返し、二人へ会釈すると離れて店の奥へと入っていった。

『あー(笑)隙も出来なかったな・・・』
『あの子が弟の女?』
『そー聞いた(笑)。今はココで働いてたのか・・・』
『保母じゃなく?』

暫くして出てきた二人の姿は、店のスタッフと同じユニホームを着ていた。
昼近くになったからか、軽食を食べに入る客を促し接客を始めた姿を眺める彼らもいた。

舞潤の言動は、自分はバレていたのかさえ分からなくなった・・・何より彼女の笑みが自分の中で深く記憶に残り遥加が愛した女とはいえ自分へと運びたい衝動は静かにわいた。

それでも女だ・・・そう思える自分が可笑しくて不思議だった・・・彼女の友達を眺めれば和葉好みだと、ふと過り苦笑いをした。

和葉が好きになる女と不思議と似ていて、会わせれば飛び付きそうで可笑しかった・・・そんな考えをした自分にも笑えた。

若菜の携帯がなり用が出来たと帰っていく・・・入れ替わるように一流が来た事に可笑しくて笑えた。
その後ろからは妹が来て自分を見つけ驚いていた。

親友だと紹介されはしたが同じ席には着かず、二人で離れた場所で楽しそうに話をしていた。
一流まで一人で座る姿に来いと呼べば仕方ないと奏多のテーブルへ交ざった。

『どした?(笑)仕事じゃねーよな』
服を眺め呟きながら椅子へ座る一流に苦笑いをした。
『(笑)お前は?』

『お嬢が(笑)腹が減ったらしくて・・・来年の参考とか言って(笑)瑞季を呼び出したんだ』
『試験は?』

『パスしてるさ(笑)、だから瑞季も来れたんだろ・・・
奏多は?(笑)こんな店は入らねーだろ・・・』

『暇だから同僚と遊びに出たんだ(笑)、そしたら同僚の目当ての女が居たから』
『ここ?』
そうだと笑み頷く奏多に笑み返した。

『その女がさ(笑)、和葉好みの女だった・・・今度、連れてこい(笑)』
『(笑)楽しむな・・・』
『ここは初めてか?』
あちこちを眺めながら話す奏多に苦笑いをした一流が頷く・・・

『一流・・・』
『ん?』
突然声音をかえて呟く奏多に驚き見返す一流だった・・・その視線を辿れば、それは舞潤だった事に驚き今度は奏多を眺め考えた。

遥加に教えるのか・・・奏多までが好きになったのか・・・色んな思いが駆け巡った。

『どーする?』
取り合えずと一流は奏多へ声にした・・・フッと笑う奏多を驚き眺める。
『双子だしな(笑)』

『それでも女は遊びの対象だし(笑)遥加がヘコむだろ・・・』
『話したのか?』
『ハルのフリをしてみたが・・・(笑)彼女がどう感じたかは分からなかった・・・』

『 ・・・勘違い・・・してたのか?』
『(笑)だから分からねーって言ったぞ(笑)』
そうかと奏多の呟きに口を引く一流は彼の様子を眺め、接客をしては奥へ入って行く舞潤の姿を眺めた。

驚いた顔で立ち上がり奏多を眺める都和の姿に彼らが笑った。
知っていたのかと探る目に笑み返した二人もいた・・・いいかと座り直し妹達まで彼女を観察する姿に笑うしかない。

気付いたろう舞潤が、都和達のテーブルへ向かった。笑みながらオーダーを取る姿・・・嬉しそうな妹の笑みに口を引いた奏多がいた。